映画『フライト・オブ・フェニックス』の概要:ゴビ砂漠の石油採掘所。石油が出ないため閉鎖が決まり、作業員たちは輸送機で帰国することになった。しかしその途中、巨大な砂嵐が発生。損傷した輸送機が不時着したのは、周りに何もない砂漠のど真ん中だった。
映画『フライト・オブ・フェニックス』の作品情報
上映時間:115分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:ジョン・ムーア
キャスト:デニス・クエイド、ジョヴァンニ・リビシ、タイリース・ギブソン、ミランダ・オットー etc
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映画『フライト・オブ・フェニックス』の登場人物(キャスト)
- フランク(デニス・クエイド)
- 採掘所の撤退作業に派遣された、輸送機C-119のパイロット。砂漠に不時着後、動き回らない方が安全と考えて現場で待機すること主張。仲間に説得されて、輸送機から小型機を作る作業に着手する。
- エリオット(ジョヴァンニ・リビシ)
- たまたま採掘所にいて輸送機に乗り合わせていた旅人。自称飛行機の設計士。損傷の激しい輸送機を改造して、小型飛行機を作ろうと提案する。
- A.J(タイリース・ギブソン)
- フランクの相棒の副操縦士。フランクと一緒に採掘所の撤退作業に派遣される。ピリピリした現場でトラブルを対処する仲裁役。
- ケリー(ミランダ・オットー)
- 採掘所の所長。本社が撤退を決めたことを不服に思いながら、輸送機に乗る。メンバーの紅一点。
映画『フライト・オブ・フェニックス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『フライト・オブ・フェニックス』のあらすじ【起】
モンゴルのゴビ砂漠にある油田採掘場。油田を見つけられず、本社から閉鎖命令を受けた所長のケリーは、不満を漏らしながら帰国の準備をし、作業員たちとフランク操縦士の輸送機に乗り込む。人間だけでなく重い機材を乗せた輸送機は重量オーバーではあったが、フランクにとってはいつもの慣れた仕事であり、問題ないと考えていた。
ところが砂漠の上空を飛行中、巨大な砂嵐が発生する。機体が大きく揺れ、立ってはいられないほどの状態となった。フランクは機体を持ち直そうと操縦するが、嵐の勢いには勝てなかった。プロペラや翼などを破損し、衛星アンテナも失ったものの、砂漠の真ん中に不時着。機体はほぼ大破したが、奇跡的に機材や燃料の一部が無事で、食料も30日分残っていた。
その夜、最年少の作業員デイビスが、用を足そうと砂漠を出歩いた。足を滑らせて転がり落ちると、そこに砂嵐が発生し、砂に埋もれて死んでしまった。翌朝、ケリーたちはデイビスの姿がなく、死んでしまったことを悲しんだ。本社からの救援隊も来ず、見捨てられたと悲観的なムードに包まれる中、仲間のひとりが町まで歩くことを提案する。しかし、砂漠に慣れているフランクは、むやみに出歩くべきではないと止めた。
映画『フライト・オブ・フェニックス』のあらすじ【承】
輸送機に同乗していた旅人のエリオットが、「壊れた輸送機の部品を使って、新たに飛行機を作ろう」などと、とんでもない提案をする。自称飛行機の設計士を名乗る彼は、設計可能だと自信満々に言い張るが、冷静なフランクは現実的ではないといって却下した。
翌日、作業員のジェームズが、皆に黙って姿を消してしまう。フランクは彼を捜しに砂漠に向かうが、途中で輸送機の残骸が残る場所に、複数の薬莢と男の死体を発見し、不安を抱く。フランクはしばらく歩き、ようやくジェームズに追い着いた。ジェームズは飛行機を作ることが希望になるのだから、作らせてくれとフランクに訴えた。
皆の元に戻ったフランクは考えを改め、早速今夜から作業を始めようと呼びかけた。エリオットの指揮の下、左翼の鉄板を外す作業は一晩で成功する。重労働だが希望の光が見つかったことで、メンバーの表情は明るかった。寄せ集めのガラクタを使って、少しずつ飛行機らしい形に仕上がっていたが、ある日、燃料の入ったドラム缶に火の粉が引火し、貴重な燃料が爆発してしまう。別の燃料はあるものの、僅かな無駄遣いも許されなくなった。
映画『フライト・オブ・フェニックス』のあらすじ【転】
作業時間を短縮するため、昼も夜も作業をすることになった。そんなある日、作業中に雷雨が発生する。皆が避難を始めたが、なぜかエリオットだけは機体の上での作業を止めなかった。フランクは慌ててアースを設置し、エリオットを落雷から間一髪で救った。フランクは避雷針を知らないエリオットが、本当に設計士なのか怪しみ始めた。
メンバーたちは飛行機に「フェニックス」という名前を付ける。火の中から甦るという意味の中に、自分たちも生きて帰りたいという思いを込めた。その時、砂漠の向こうに部族らしい人影が現れる。窃盗団かもしれないと不安に感じながら、A・Jとアレックスが偵察に向かった。しばらくは和やかに話をしていたが、男が突然発砲して銃撃戦となり、アレックスが殺されてしまった。
翌日、エリオットは窃盗団の男が生き残っているのを見つけると、あっさり銃で撃ち殺した。フランクはエリオットを非難し、険悪なムードとなる。飛行機を完成させるためにはエリオットが必要であるため、フランクは仕方なく頭を下げた。
その後、窃盗団たちが遠巻きで見張る中で作業を続け、小型飛行機が完成する。
映画『フライト・オブ・フェニックス』の結末・ラスト(ネタバレ)
しかしここで、エリオットは素性がバレる。彼は本物の飛行機の設計士ではなく、模型飛行機の設計士だったのだ。人間を乗せる飛行機を作ったことがないと明かすエリオット。おもちゃの飛行機を作っていたのかと、フランクはこれまでの苦労を嘆き、激しく憤った。
しかしエリオットは、「僕の飛行機は飛ぶ!」と主張を止めなかった。するとそこに砂嵐の強風が吹き、なんと、飛行機が浮き上がった。もしかしたら飛ぶかもしれない。フランクは一か八かの思いで操縦席に座り、祈るようにエンジンをかけると、5回目でエンジンが始動してプロペラが回り、機体が前進し始めた。
「翼に乗れ!」とフランクが叫ぶと、エリオットやケリーら全員が次々と飛び乗り、翼にしがみ付いた。遠巻きに見ていた窃盗団が追ってくる中、フランクはエンジンを加速させて機体が浮き上がらせた。崖のところで一気に加速させると風に乗って上空へ飛び立ち、窃盗団の姿も見えなくなった。砂漠上空を飛び続けた「フェニックス号」は、無事に基地へと辿り着いたのだった。
映画『フライト・オブ・フェニックス』の感想・評価・レビュー
1965年の「飛べ!フェニックス」のリメイク作品。砂漠のど真ん中に不時着し、輸送機が大破するという絶望的な状況の中で、機体を分解して小型飛行機を作ろうとは!ありえないけど希望がある。突っ込みを入れたくなるシーンは多いが、夢や希望がある映画は応援したくなるし笑顔になれる。ギラギラしているけど気取らないデニス・クエイドの演技は、こういう娯楽映画にぴったりはまると感じた。砂漠の上を基地に向かってまっすぐ飛び続けるフェニックス号は美しく、爽やかな余韻が残る作品だった。(MIHOシネマ編集部)
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