この記事では、映画『フルチトークス』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『フルチトークス』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0060915
製作年 | 2021年 |
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上映時間 | 83分 |
ジャンル | ドキュメンタリー 伝記 |
監督 | アントニエッタ・デ・リッロ |
キャスト | ルチオ・フルチ アントニエッタ・デ・リッロ マルセロ・ガロファロ |
製作国 | イタリア |
映画『フルチトークス』の登場人物(キャスト)
- ルチオ・フルチ
- イタリアの映画監督。ホラー映画を中心に多数作品を発表。没後、再評価され「イタリアンホラーのマエストロ」と称される。サム・ライミやクエンティン・タランティーノなど彼の影響を口にする映画人も少なくない。
映画『フルチトークス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『フルチトークス』のあらすじ【起】
映画監督ルチオ・フルチのインタビューが始まる。「オーソン・ウェルズの『フェイク』みたいだ。これはルチオ・フルチの『フェイク』だな」とジョークを飛ばすフルチ。実際にウェルズに似ていると言われることも多いらしい。「ブリジッド・バルドーには“ヒッチコックだ”と言われたがね」と自慢気に話すフルチ。
彼は、自身の生い立ちから語り始める。幼い頃は、反ファシストの女ばかりの家庭で育った。成長したフルチは、国立映画実験センターに入学志願。その時の面接官は、校長でもあったルキノ・ヴィスコンティ。ミケランジェロ・アントニオーニもおり、名だたる映画人が揃っていた。「面接でジャン・ルノワールの映画を酷評したので落ちたと思ったが、合格したので驚いた」と話した。
映画人としてのキャリアをスタートさせたフルチは、イタリア式コメディで名を馳せたステーノに師事。フルチ自身も喜劇役者トトを起用したコメディで一定の評価を得ることに成功。しかし、ある日トトの意向で監督を降ろされることになったと言う。
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映画『フルチトークス』のあらすじ【承】
以降は、多様なジャンルに挑むようになったフルチ。「真昼の用心棒」は、過激な描写が入った残虐な西部劇だったが、映画は成功し金も入った。この映画が過去のコメディ映画との決別だったとも語った。
フルチは元々ヒッチコックの大ファンで、スリラーを撮りたかった。そこで挑戦したのが『女の秘めごと』で、映画は成功。ライバルのダリオ・アルジェントにも作れなかった新しいジャッロ映画だと自負していると得意気なフルチ。
続く『幻想殺人』も魅力的な女優フロリンダ・ボルカンを起用し、思うような映画を撮れたという。同じ頃アルジェントも『歓びの毒牙』や『わたしは目撃者』をヒットさせていた。ただ、フルチはジャッロ以外もやりたいと考えていた。
「映画と時間」についてフルチに尋ねるインタビュアー。フルチはそれに対し、「手の中に閉じ込めるものだ」と答えた。「フランス人は自分のことを“死の詩人”という。“疑念と罪”が自分の終生のテーマだ。『マッキラー』はまさにそのテーマに基づいて書いた作品だ」と話した。
映画『フルチトークス』のあらすじ【転】
「嘘つきについてどう思う?」という質問に対しては、「私は嘘つきだと思う。フェリーニほどじゃないがね。さらに言うなら、映画では正直だが私生活では嘘つきだ。とりわけ女には嘘をついた」と笑って話すフルチ。
続く「お金持ち?」という質問に、「貧乏で浪費家だ。ヨット、馬、女性、スポーツも好きで金をかけた。鬱に苦しんだ時はヨットに救われた」と答える。さらに、がんに冒された妻が自殺してしまったことも語った。「一人で二人の娘を育てることになったが、映画に救われた。映画は感情を濾過する」という映画への愛と感謝も述べた。
「自分は批評家に発見されて再評価された」と語るフルチ。「主流から外れているが際立ったものを持った監督もいる。アメリカならトッド・ブラウニング、E・G・ウルマーの『恐怖の回り道』もそうだ。リカルド・フレーダやマリオ・バーヴァもイタリアでは二流扱いなのに、アメリカやフランスでは巨匠とされている」と持論を述べた。
映画『フルチトークス』の結末・ラスト(ネタバレ)
ホラーのジャンルについて、また「アルジェントやフレーダ、バーヴァとあなたは本質的に何が違う?」という質問が飛んでくる。フルチは「自分は映画のジャンルというものからは完全に切り離されている。ホラー監督になったのも偶然に過ぎない。」と自身を分析した。
「模倣が多い」と言われることについてフルチは反論する。「『キャリー』は見ていたが真似はしていない。『サスペリア』についてはいつもの言い掛かりだ。私はレジェンドだ。なぜアルジェントの模倣をする必要がある?」と語気を荒げた。
「影響を受けた5作品は?」という質問。ジャン・ヴィゴの『アタラント号』と『新学期・操行ゼロ』を真っ先に挙げるフルチ。そのほかは、『恐怖の回り道』、『アマルコルド』、『フリークス』を挙げた。好きな他の映画監督についても話が及び、フェリーニやアントニオーニ、セルジオ・レオーネやベルトルッチなどの名を挙げ、イタリアの映画作家は世界一だと褒め称えた。
最後に自身について「多分こいつはすごい作家だ。まさかすごい作家だったとは…」そう思われるような作家が良いと語った。「批評家は傑作だ、駄作だと言うが、私は私のままだ」とも。
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映画『フルチトークス』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『フルチトークス』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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