映画『フル・モンティ』の概要:1997年制作のイギリス映画(原題:The Full Monty)。2000年にはミュージカル化もされたハートフルコメディである。
映画『フル・モンティ』 作品情報
- 製作年:1997年
- 上映時間:93分
- ジャンル:コメディ
- 監督:ピーター・カッタネオ
- キャスト:ロバート・カーライル、トム・ウィルキンソン、マーク・アディ、スティーヴ・ヒューイソン etc
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映画『フル・モンティ』 評価
- 点数:85点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『フル・モンティ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『フル・モンティ』のあらすじを紹介します。
25年前鉄鋼業で栄えていたイギリスのシェフィールドが舞台。
現在では過去の栄光も虚しく失業者が多く暮らすこの街で半年前に失業したガズは、離婚した妻との間にいる愛息子ネイサンの養育費さえ払えずにいた。
そのため息子に面会する機会さえ危うくなったガズだったが、職安に通うも中々仕事を見つけることができない。
そんな時、街の女性に人気があった男性ストリップショーを見に行く。
熱狂的な女性の姿を見て金儲けを思いついたガズは、自分たちも男性ストリッパーになることを思いつく。
すぐさまメンバー集めを開始。
まずは親友のデイヴ、コーチとしてダンスの上手い元上司のジェラルドを勧誘。
その他にもオーディションを行い全部で6人のチームが出来上がった。
そしてタイトル「フル・モンティ」の素っ裸という意味。
本場の人気男性ストリッパーがやることがない全裸を売りにしようという。
廃工場で練習をしていた彼らだったが、パンツ1枚で踊っている姿を目撃されしかも監視カメラにダンスの様子もバッチリ収められていた。
このせいでせっかく一丸となっていたチームは心がそれぞれ別の方向へ離れてしまう。
しかしこのことがきっかけで地元紙に取り上げられたガズたち。
本番当日には会場になんと400人もの観客が足を運んでくれたのだ。
そしてついに「フル・モンティ」。
舞台は成功をおさめたのであった。
映画『フル・モンティ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『フル・モンティ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
オヤジ達の汗と青春の友情が熱い
このようにダンスや歌で人生の挽回をはかろうとする映画は、いつの時代も痛快で気持ちが良い。
お約束である心の絆はわかっていても心が温まり、優しい気持ちになれるものだ。
紆余曲折、1度は目標をそれぞれ見失いリーダーがまとめの繰り返し。
この映画もそのストーリー展開を期待している人たちを裏切ることのない作品であり、安心して見ることができる。
くだらないことに必死で立ち向かい、三枚目のただの中年親父たちが奮闘する様は心にぐっとくる映画に仕上がっている。
親子の絆に涙涙
とにかく息子のネイサンはお父さんのガズが大好き。
普通父親が男性ストリップショーなんてやるなどと言いだしたら、本当に嫌なものだ。
それなのにこの息子は本当に性格が良く、そんな父親にどこまでも付いていき手伝いまでしてあげる。
良い子なのだ。
そんな親子の絆に見ているものは全編通して感動させられっぱなしなのである。
ダメな親父と賢い息子。
この手の映画で鉄板であるこの構図が映画をより面白く、ただのコメディ映画で終わらせていないのである。
とにかく面白い
この映画はとにもかくにも面白い。
2時間の映画で最初から最後まで面白いというものには中々出会えるものではない。
しかもこの映画は明るくなれる面白い映画なのある。
最近ではこの手の優秀作品を見ることは難しく、貴重なコメディ映画として後世に残していくべき映画であることは間違いない。
下ネタがダメならはまれない
本作は男性ストリッパーになる映画なので当然その手のギャグも多い。
話としては面白くハートフルであるが、この辺に抵抗がある人は厳しいかもしれない。
しかし下ネタに寛容な気持ちで見ることができたら、元気がでるイギリス映画として印象に強く残ることだろう。
思ったより下品ではなく楽しめる、皮肉たっぷりのコメディ映画です。もうちょっとストーリーを家族再生寄りにしてリメイクして欲しいです。
ダメダメな父親ですが、なぜか憎めず微笑ましいシーンがたくさんあります。リフォーム業者がストリップの面接に来たり、太っていることを気にしていると妻がなぐさめてくれたりするシーンなど。
ラストもそこで終わるのかと思いましたが、下品にならず良い終わり方でした。(女性 30代)
映画『フル・モンティ』 まとめ
一言でいって明るくパワーチャージできる映画である。
見ているだけで元気になれてしまう映画を作るのは、実はイギリス人の特技であるのではないだろうか。
大作が多く全てにおいてダイナミックさが売りのアメリカ映画に対し、人間の気持ちの移り変わりや敏感な感情の表現を実に丁寧に描きじっくりと映画に練りこんでくるのがイギリス映画である。
静かなのにうちに秘めるフランス映画ともまた違い、静を描きながらも明るく前向きなものにしていく身近な映画に仕上げてくれる。
アメリカ映画に慣れてしまうと地味で物足りない印象をうける人も多いかも知れないが、ザ・映画という素晴らしいものを見せてくれてりする。
こういう作品に出会えるからイギリス映画を観ることを止められないのだ。
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