映画『マックQ』の概要:1974年制作のアメリカ映画(原題:McQ)。ジョン・ウエィン主演のアクション映画である。
映画『マックQ』 作品情報
- 製作年:1973年
- 上映時間:112分
- ジャンル:サスペンス
- 監督:ジョン・スタージェス
- キャスト:ジョン・ウェイン、エディ・アルバート、ダイアナ・マルドア、コリーン・デューハースト etc
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映画『マックQ』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『マックQ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『マックQ』のあらすじを紹介します。
アメリカのある街。敏腕刑事として名高い警部補ロン・マックQ(ジョン・ウェイン)は親友スタン・ボイルが殺害され、事件の真相を突き止めようとしていた。
しかし、マックQが闇社会の麻薬王サンチャゴなどに捜査のため接触を試みると警部補から事件から手を引くように忠告される。
自由のない捜査にうんざりしたマックQは警察を辞め、私立探偵の登録をすることにした。
そして闇社会のサンチャゴを再び探り始めたマックQ。
そこで麻薬の強奪に警察が絡み、その事実を知ってしまったボイルが暗殺されてしまったのだという情報を入手する。
警察組織にも疑いを持ったマックQは、麻薬科の周辺を調べるも中々うまくいかない。
しかし詳細を調べていくうちに、誰かが警察の機密情報を外部に漏洩している人間がいることに気がついた。
そしてマックQは親友ボイルの妻、ロイスのもとを訪れる。
しかしこのことがきっかけでマックQは何者かに襲われるようになり、情報屋から情報を漏らしていたのはボイルであったということを聞かされる。
そしてもう一度ロイスの元へ行くと、スーツケースを持った彼女の姿があった。
そして中の1つには大量の麻薬が。
山分けしないかと持ちかけるロイスだったが、当然断るマックQ。
そこへロイスの仲間や、麻薬を取り戻そうとするサンチャゴ一味が現れた。
激しい死闘の末マックQの勝利に終わり、再び警察に迎えられた彼であった。
映画『マックQ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『マックQ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ストーリーは平凡なのにさすがの存在感、ジョン・ウェイン
西部劇名俳優のジョン・ウェインが挑んだのが現代の孤高の刑事役であった。
馬に乗り銃を腰にぶらさげる、そんな彼の姿しか知らない人にとっては何とも新鮮味のある役柄だろう。
ストーリー構成はいたって平凡。
よくある一匹狼風の刑事が弔い合戦のために一人で闇社会に乗り込み解決に導く、そんなハリウッドらしい刑事映画である。
この主人公がジョン・ウェインでなかったらはっきり言って観る必要が無い。
しかし、西部劇から現代劇に転じた彼の話題性でもっている映画と言えよう。
ジョン・ウェインが画面に映し出された瞬間の存在感は間違いなくスターなのである。
圧倒的な彼の魅力に突然「この映画は何か凄い映画なのでは?!」と信じ込まされ、どんどん映画の世界へ入り込んでしまう。
ジョン・ウェインの魅力で仕上がっている作品がまさにこの現代劇である。
銃撃戦とカーチェイスの迫力はTHE アメリカ映画!
ラストシーンで出てくる海辺のカーチェイスと銃撃戦はハラハラドキドキ。
こうなるのが分かっていても、製作者側の思惑通り見入ってしまう。
いかにもアメリカ映画という派手なラストシーンだが、そこが単純でやはり好ましい。
もう少しメリハリが欲しかった
ストーリー構成が粗くただ、だらだらと長い印象をうける映画。
ジョン・ウェインを主役に起用した製作者側は、そんなに面白くしなくてもファンは観るだろうという怠慢に思えてしまう。
もう少し起承転結をはっきりしてくれていたら、ラストシーンの銃撃戦もカーチェイスもぐんと引き立ち盛り上がったのではないだろうか。
非常に粗削りな作品になってしまっているのは残念なところである。
ハードボイルドさはしっかり出ているので勿体無かったというのが正直な感想だ。
映画『マックQ』 まとめ
次代は確実に流れ、西部劇が大衆に必要とされない映画のジャンルに変わっていってしまった。
そんな中一大決心をしたのだろうか、馬に乗り続けた人気西部劇俳優たちが次々と現代劇に転じ始める。
その中の1人がジョン・ウェインでありこのマックQである。
今までとは違いライフルを構え、車を乗り回し激しいアクションを繰り広げる彼の新しい一面を見ることができるという意味では新鮮であった。
しかし何故か寂しくもある。
西部劇特有の哀愁が刑事ドラマからは全く感じられず、彼の魅力が消えてしまっているかのようだったからだ。
ステージが違う場所に連れてこられた俳優がなんとなく借り物の洋服を着て演じている感が否めず、作品自体というよりもジョン・ウェイン自身に哀愁を感じてしまった。
とは言っても見るべき映画の1つでありオススメである。
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