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映画『フューチャーワールド』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『フューチャーワールド』の概要:世界戦争勃発後、社会が消滅し荒廃した近未来。人々は過去の遺物を収集するなどして、細々と生き永らえていた。そんな中、戦争勃発の要となったアンドロイドが発見され、再び同じ争いが発生してしまう。

映画『フューチャーワールド』の作品情報

フューチャーワールド

製作年:2018年
上映時間:88分
ジャンル:SF、アクション、サスペンス
監督:ジェームズ・フランコ、ブルース・ティエリー・チャン
キャスト:ジェームズ・フランコ、スーキー・ウォーターハウス、ジェフリー・ウォールバーグ、マルガリータ・レヴィエヴァ etc

映画『フューチャーワールド』の登場人物(キャスト)

ウォーロード(ジェームズ・フランコ)
盗賊を生業とし、荒くれ者を統括する。アッシュを探し当て、花嫁として迎え入れる。冷血で乱暴。失われたと言われる銃弾を持つプリンスを狙っている。
ドラッグロード(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
ドラッグ・タウン、別名パラダイス・ビーチの統括者。ありとあらゆる薬やドラッグを集めては売り捌いている。陽気だが、狡猾。
クイーン(ルーシー・リュー)
オアシスの統括者であり王族。赤熱病にて寝たきりの状態となっているが、辛うじて会話は可能。黒髪の女性で穏やかな性格。
アッシュ(スーキー・ウォーターハウス)
戦争前に作られた人工知能搭載型のアンドロイド。ウォーロードによって起動され、主として行動を共にする。金髪の女性型で右目が緑、左目が青い。プリンスと出会うことにより、善悪を知ってウォーロードの支配から逃れる。
プリンス(ジェフリー・ウォールバーグ)
クイーンの息子で王子。病に臥せる母を助けるため、薬を求めて旅に出る。世間知らずで純粋。

映画『フューチャーワールド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『フューチャーワールド』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『フューチャーワールド』のあらすじ【起】

科学の発達により、人工知能を搭載したロボットを信奉する宗教が発足。やがてそれらは戦争勃発に至り、世界は暗黒時代へと突入した。度重なるミサイル投下により、いくつもの街は灰と化しそして、その灰の中から新たな病気、赤熱病が発生。国は崩壊し社会も消滅に至った。そんな中、生き残ったのは人工知能を搭載したロボットだけ。国の消滅を全て記録していたロボットは、荒廃した世界で生命を求めて彷徨したが、発見できず。ロボットは全ての記録を消去し、自ら休止状態へ入ることにしたのだった。

それからしばらく後、僅かながらにも生き延びていた人類は、過去の遺物を拾い集めては細々と生活を続けている。そんな中、盗賊を生業とし荒くれ者どもを統括するウォーロードは、戦争前から残されていた研究施設を探し当て、そこに眠るアンドロイド、アッシュを起動し配下へと収めることに成功する。

一方、緑溢れる安全地オアシスを治める女王クイーンは、赤熱病にて今や風前の灯であった。息子のプリンスは母親の病を治すべく、薬を探し出そうと決意する。噂ではパラダイス・ビーチなる場所には、赤熱病を治す薬があるらしい。プリンスはクイーンや家老の制止も聞かず、友人達と共に村を出るのだった。

老人の話では北極星を目指して進むとネオンの森に辿り着くらしい。そこは、いわゆる歓楽街と呼ばれる場所で、ウォーロードの潜伏場所の1つでもあった。プリンス一行は怪しい雰囲気を察し、情報を得たらすぐに去ろうと決めていたが、経営者はそう易々と彼らを逃しはしない。プリンス一行は失われたと言われる銃弾を所持しており、どうにか危険を回避。

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映画『フューチャーワールド』のあらすじ【承】

経営者は彼らを見直し、交渉を持ち出す。曰く、パラダイス・ビーチとは別名ドラッグ・タウンと呼ばれているらしい。そこで、交渉したプリンスはアッシュから話を聞くことになった。ところが、年若いプリンスは妖艶なアッシュの魅力によって貶められ、友人の1人を殺された挙句、ウォーロードによって捕縛されてしまう。

銃弾がどこにあるのか拷問されたプリンスは、自分の故郷オアシスへとウォーロード達を案内することになる。アッシュはプリンスの境遇を目にして、状況の改善が必要だと判断。彼女はウォーロードの命令を無視し、プリンスを連れて群れからの脱出を図ることにした。

群れから脱出すると共に、ウォーロードの支配からも脱したアッシュは最早、奴の命令に従うこともしない。どうにか追手から逃れたプリンスとアッシュは、何もない乾いた土地を放浪。そうして日が暮れた頃、廃墟となって久しい教会へと辿り着いた。アッシュは教会と罪についてプリンスから聞くと、もう罪を犯したくないと反省。だが、彼女はウォーロードの支配から脱した際、負傷しておりシステムに誤作動が発生。機能を停止してしまうのだった。

映画『フューチャーワールド』のあらすじ【転】

翌朝、動かなくなったアッシュを連れパラダイス・ビーチを目指して出発したプリンス。数日後にようやく、目的の場所へと到達。しかしその直後、警備兵に捕縛され意識を奪われてしまう。

意識を取り戻したプリンスの前に、街の支配者ドラッグロードが現れる。プリンスはここがパラダイス・ビーチだと思っていたが、ドラッグロードはドラッグ・タウンだと言う。言うなればこの街は名前の通り、あらゆる薬を集め売り渡す要衝なのだった。故に、パラダイス・ビーチとも呼ばれているのである。

陽気なドラッグロードから、赤熱病の薬があるにはあると聞かされたプリンス。彼は彼女の甘言につられ、ドラッグを打たれてしまう。
その頃、ドラッグ・タウンの修理工により修理されたアッシュは、ようやく再起動され意識を取り戻すも、ドラッグロードによって拘束されるのだった。

その後、薬漬けにされハイになっていたプリンスは、ドラッグロードから促され大柄で屈強な男と戦わされる。彼はやむを得ず渡された剣で男を倒し、その腹の中に隠されていた赤熱病の薬を手に入れた。そこでようやく正気を取り戻したプリンスは、アッシュへと共に逃げようと声を掛けたが、ドラッグロードはアッシュを手放さないと言う。更にアッシュからも拒否されてしまい、やむなく1人でドラッグ・タウンを後にするのだった。

映画『フューチャーワールド』の結末・ラスト(ネタバレ)

その日の夜、アッシュは修理工の女と肌を重ねることにより、命の尊さを知る。しかし、翌日になってそのことがドラッグロードに知られ、アッシュのハードをリセットしろと脅されてしまう。ドラッグロードはアンドロイド信奉者で、アッシュの価値を最も高いものだと言うのである。

ところが、そんな時にウォーロード率いる一味がドラッグ・タウンへ襲撃。同じ頃、プリンスもまたアッシュのことが気になり、ドラッグ・タウンへ戻っていた。ドラッグロードとウォーロードが激しい戦いを展開している間、隙を突いてアッシュの元へ向かったプリンスは、拘束具を外そうと奮闘。しかし抗争の末、ドラッグロードは敗北。ウォーロードは再びアッシュを手に入れ、プリンスもまた捕縛されてしまう。

アッシュはウォーロードに促され、プリンスを殺せと命令されるも、反旗を翻し修理工の女とプリンスの3人で逃走。ウォーロードは腹を負傷しつつも追走を始めた。だが、アッシュはこのままでは埒が明かないと判断し、ウォーロードと対決。圧倒的なまでの強さで奴を倒すのだった。

3人はその場からすぐさま移動を開始。そうして、プリンスは赤熱病の薬を手に故郷のオアシスへと帰郷する。しかし、アッシュと修理工の女はクイーンと会わずに去ってしまう。プリンスの届けた薬により、クイーンの病は回復しオアシスにも平穏が訪れるのであった。

映画『フューチャーワールド』の感想・評価・レビュー

ジェームズ・フランコ、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ルーシー・リューというハリウッドスターを起用している割に、ストーリー的には今一な内容な気がしてならない。ただし、それぞれにスターだけあって、演技力は素晴らしく真に迫っている。俳優としてのプライドや演技、作品に対しての真摯な様子が伝わってくる。

人工知能を搭載したロボットを巡って戦争が勃発するという設定だが、実際問題あり得る話ではあるものの、現実的ではない。その上、アンドロイドの人口知能があまりに低すぎる。戦争から後の話なので、知識や情報が得られないのは納得できる。俳優達の素晴らしい演技やアクションに注目すれば楽しめる作品。(MIHOシネマ編集部)

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