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映画『ザ・ハント ナチスに狙われた男』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ザ・ハント ナチスに狙われた男』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ザ・ハント ナチスに狙われた男』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ザ・ハント ナチスに狙われた男』の結末までのストーリー
  • 『ザ・ハント ナチスに狙われた男』を見た感想・レビュー
  • 『ザ・ハント ナチスに狙われた男』を見た人におすすめの映画5選

映画『ザ・ハント ナチスに狙われた男』の作品情報

ザ・ハント ナチスに狙われた男

製作年:2017年
上映時間:135分
ジャンル:アクション、戦争
監督:ハラルド・ズワルト
キャスト:トマス・グルスタッド、ジョナサン・リス・マイヤーズ、マッツ・ショーゴード・ペテルセン、マリー・ブロックス etc

映画『ザ・ハント ナチスに狙われた男』の登場人物(キャスト)

ヤン・ボールスルド(トマス・グルスタッド)
ノルウェーの中尉で工作員。ドイツ軍から機密情報を盗み出し、仲間に助けられてたった1人で逃亡。非常に紳士的でタフ。意思が強く自分を助けることで命を落とした人々のために前へ進み続ける。あまり怒ることはなく、いつも誠実。
クルト・シュターゲ(ジョナサン・リス=メイヤーズ)
ドイツ軍将校で指揮官をしている。逃走したヤンは絶対に生きていると信じ、執拗に追いかける。逃走兵を逃したことがないという実績を持ち、高いプライドを持っている。
マリウス・グロンヴォル(マッツ・ショーゴード・ペテルセン)
グロンヴォル農場の主でグドゥルンの兄。ヤンの素性を確かめ、ノルウェー兵だと判明すると密かに準備を行い、命を懸けて助けようとする。
グドゥルン・グロンヴォル(マリー・ブロックス)
マリウスの妹で金髪の可愛らしい女性。ヤンの看病を手厚く行い、彼へと好意を寄せる。

映画『ザ・ハント ナチスに狙われた男』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ザ・ハント ナチスに狙われた男』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ザ・ハント ナチスに狙われた男』のあらすじ【起】

1940年4月9日、ナチス・ドイツ占領下のノルウェー。ノルウェー要塞を築いたヒトラーは、軍を極北へ侵攻。そのせいで、連合国の護送船団は苦戦を強いられることに。
1943年、スコットランド。イギリス軍の訓練を受けたノルウェー兵が、祖国で妨害作戦を決行。12人の隊員が極秘裏に任務を遂行した。だが、作戦に関わった12人のうち、帰還したのはたったの1人。それが、ヤン・ボールスルド中尉だった。

3月30日、1日目。トフテ・フィヨルド、ドイツ軍のノルウェー要塞から、機密情報を盗み出したヤンは、仲間の助けを借りて逃走。極寒の川へ身を投じ右足の親指を撃ち抜かれながらも逃げ延びた。彼は峡谷を泳ぎって船に乗る地元住民へと助けを求めた。
彼が着用する制服がノルウェー兵のものであったことから、地元住民は彼を助けてくれる。

翌日は雪山を走り抜け川辺に住む産婆に助けられる。彼女はヤンの足をできる限り治療し、新しい靴下をくれた。ドイツ軍はヤンの逃走に気付き、産婆や医者を中心に捜索をしているらしい。その日の夕方、若い夫婦が彼を助けてくれる。ヤンの仲間はドイツ軍の捕虜となり、夜に処刑されるらしい。彼は仲間を思って体を震わせるのだった。

次は峡谷を渡る船乗りを頼る。住民たちは独自のネットワークを持っているようで、密かにヤンの情報を共有し逃走の協力をしようとしているらしい。彼からドイツ軍将校で指揮官のクルト・シュターゲの存在を教えてもらった。奴は今までに敵兵を逃したことがなく、ヤンを執拗に捜索していると言う。

捜索は沿岸部を中心に行っているようなので、住民は裏をかいてヤンを無事に逃がすためのルートを提示。彼を無事に隣国のスウェーデンへ逃そうとしている。住民は乾いた服や防寒具を無償で恵み、雪山を進むためのスキー板をくれるのだった。

7日目、4月5日。リュンスアイデド。ドイツ軍駐屯地を密かに抜ける。その際、ヤンはクルトに話しかけられてしまうが、顔を見られないよう帽子を被って素知らぬふりをした。気付かれる前に急いで距離を稼ごうとしたヤンだったが、クルトは察しが良い。すぐに気付いて戦闘機を飛ばし、雪山の平原を進むヤンを攻撃。そのせいで、雪崩が発生してしまい巻き込まれてしまうのだった。

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映画『ザ・ハント ナチスに狙われた男』のあらすじ【承】

全身に傷を負いながらも、どうにか助かったヤン。だが、彼はすでに満身創痍で、動くのもやっとの状態。それでも彼は這って前へ進んだ。正気を保っているのが不思議なほどである。彼は寒さに身を震わせながらも無意識に歩を進めて行く。

農場主のマリウス・グロンヴォルは、ヤンの存在を以前から知っていた。故に彼を助けるために妹クドゥルンと準備を整えている。それは雪崩が発生してから3日後のこと。ドイツ軍がマリウスの元を訪れ、ヤンの行方を捜索。だが、実際彼のところにはまだ姿を現していなかったので、知らないと答えた。しかしその直後、山奥からこちらへ歩を進める者を目にしたマリウス。ドイツ軍が去った後、すぐにヤンを救出し手当を行った。

13日目、4月11日。グロンヴォル農場。ヤンを匿っていることがばれたら、家族ともども家を焼かれ殺されてしまうだろう。兄妹は納屋でヤンの看病をしつつ、様子を窺っていた。
その日、再び農場へドイツ軍が捜索に現れる。今回はクルトも一緒だった。ヤンは咄嗟に藁の中に身を潜め、いつでも迎え撃つ用意をしていたが、タイミングよくクルトの大事なバッチが外れたため、ヤンの存在はばれずに済んだ。

その日の夜、兄妹はヤンをソリに乗せて移動を開始。近隣住民も手伝い船に乗せて川を渡った。ヤンにはマリウスが付き添って対岸の山小屋へ匿う。ひとまずはこれで数日は稼げるだろう。マリウスはその間に国境を超える手段を考えると言い、帰って行った。

映画『ザ・ハント ナチスに狙われた男』のあらすじ【転】

目下、ヤンの仕事は休息を取って傷を治すことだ。農場の近隣にもドイツ軍の捜索が来たが、彼らも全員グルであったため、余裕を持って対処。
ヤンは山小屋で休んでいる間、絶えず傷の痛みと悪夢に苛まれ続けた。そして、ようやく正気に戻った時、自分の右足の指が壊死し始めているのに気付く。彼は自ら元凶となる肉を削ぎ、足の指をナイフで切り取った。その後、あまりの痛みに気絶。

26日目、4月26日。通称サヴォイ・ホテル。沿岸の山小屋へ身を潜めてから12日が経過。ようやく執拗なドイツ軍の捜索が終わり、スウェーデンへ向かうルートと方法を確保したマリウスが訪れる。壊疽した指と肉を削ぎ取ったことで、ヤンの容態は快方へ向かい顔色も良好。楽になったと笑う。

マリウスと近隣住民は協力して船の部品を使ってソリを組み立てる。作業は非常に素早く動けないヤンをソリに乗せ、男4人がかりで険しい山を越えた。国境寸前で目印となる岩の下へ、ヤンを運び入れたマリウス。次の協力者と落ち合う予定だったが、まだ来ない。マリウス達は怪しまれるのを避けるため、ヤンを置いて帰ることにした。

ところが、いつまで待っても次の協力者が現れない。ヤンは岩の下に横たわったまま、夜を迎える。溶けた雪が頭を濡らし、寒さで体が震えた。それでも、空にオーロラが見えたので、多少は気休めになった。

ヤンを岩の下に隠してから4日後、マリウスの元に男が訪ねて来る。彼はどうやら次の協力者のようだったが、昼夜探してもヤンが見つからないと言う。よく確認したら、申し合わせていた場所に手違いがあった。マリウスは急いで山へ。果たして、岩の下にヤンはまだいた。合言葉を言ったが、返事がない。まさか、死んでしまったのか。マリウスは自分のせいだと肩を落とした。

しかし、ヤンにはまだ息があり、意識もしっかりしていた。食料を切り詰め生き延びていたのである。マリウスは彼に謝り今度こそ間違いなく次の協力者へ渡る手はずを整えた。
36日目、岩の下に滞在してから10日後、ようやく次の協力者が現れる。彼らがスウェーデンへ連れて行ってくれるはずだった。

映画『ザ・ハント ナチスに狙われた男』の結末・ラスト(ネタバレ)

夜が明け、スウェーデンだと思ったヤン。だが、昨夜は酷い吹雪でドイツ軍の監視も多かった。協力者はこのままでは自分達の命も危ないと判断し、元の場所へ戻ったと言う。だが、協力者は必ず希望を繋げると断言するのだった。

ヤンの右足の壊疽が悪化。彼は痩せ細っていったが、住民が度々訪れ食料を与えたり傷の手当てをしたりしてくれた。時に幼い少年もやって来る。クルトは国境の警備を増やし、何としてもヤンを捕まえようとしている。住民たちは隙ができるのを待っていたが、なかなかタイミングが訪れない。

そうしているうちに5月へ入った。ノルウェー記念日を迎え、ささやかなお祝いをする。
59日目、5月28日。マンダーレンの洞窟に滞在して17日目。いよいよチャンスが巡って来た。春の訪れを待って、トナカイの移動が始まる。住民たちはこの機に乗じてヤンの越境を目指した。最強のトナカイが引くソリに乗って山をひた走る。

63日目、6月1日。キルピスヤルヴィ、スウェーデン国境。ヤンが山岳から国境を越えようとしていた頃、マリウスとグドゥルンが川岸の山小屋でクルトに捕まってしまう。グドゥルンのイニシャル入りのハンカチを探しに来て見つかったのである。しかし、兄妹は決して口を開こうとはしなかった。

その頃、トナカイに繋がったソリに乗っていたヤンだったが、猛スピードでの負荷に綱が耐えられず切れてしまう。ヤンはソリと共にひっくり返り、胸を強打し吐血したが、目前にはドイツ軍の櫓があり不審を抱いている。ヤンは咄嗟に腕で移動し岩陰へ隠れた。ドイツ兵が近付く中、いよいよ最期を覚悟して銃を自らに向けたその時、彼の元へトナカイが戻って来る。

ヤンは必死に綱を結び、銃を発砲してトナカイを走らせた。そうして、彼は無事に越境を遂げる。その知らせはマリウスを拷問していたクルトへもすぐに報告された。クルトは愕然として川へ歩を進める。その姿を目にした兄妹は密かに笑みを浮かべたのだった。

3か月後、体力の回復を待ってヤンは機密情報を上層部へと提出。その後、彼はノルウェー解放まで新兵の訓練に勤しみ、1945年、5月8日。第二次世界大戦は終結した。
ドイツ軍将校クルト・シュターゲは戦犯により1947年に死刑。ヤンはこの功績により聖オーラヴ勲章と名誉大英帝国勲章も授与された。彼は自身を称えず、助けてくれた人々を称え1988年に生涯を閉じるが、本人の希望により助けてくれた人々と共にマンダーレンにて永眠した。

映画『ザ・ハント ナチスに狙われた男』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

工作員が機密情報を盗み、スウェーデン国境へ逃亡するまでの道程を描いているのだが、これらが全て実話であるというのだから信じがたい。序盤でも作中で信じがたい実話と明記されている。

工作員がノルウェー兵だと判明すると、ノルウェー住民はこぞって彼を助けようと協力してくれる。それだけナチスの行いが意に反することばかりで、強権的だったのだろう。ドイツ軍将校のセリフでも、ノルウェーの王は国民から慕われているのに、ドイツ軍はどこへ行っても嫌われているとある。住民の協力と工作員の態度で中盤以降から涙が止まらなくなる。壮絶で過酷な実話を映像化した作品。(MIHOシネマ編集部)


見ているだけで寒さが伝わってくるような極寒の地で、ドイツ軍に追われながらもスウェーデンに戻るために奮闘したヤンの姿に胸を打たれた。何より、彼を助けようと多くの住民が手を貸したことに驚かされた。それだけ、ドイツ軍や戦争に苦しめられてきたということなのだろう。俳優達の体当たりの演技が素晴らしく、緊迫感のある物語は見応えがあった。結末が分かっていても、どうやってスウェーデンに戻るのか、とてもハラハラしながら見ることができた。(女性 30代)


これが実話を元にした物語だと言うのだから驚きです。歴史や政治、戦争に全く教養の無い私ですが、敵国から情報を盗み、それを自国へと持ち帰るという行為がどれほど危険で大変なものかを思い知らされました。
誠実で常に、自分のことよりも周りの人間のことを優先していたヤン。彼を応援しながら鑑賞していましたが、彼が多くの住民らに助けられる姿を見て、彼の生き方は間違っていないのだと感じました。
正直、あのような状況で生き残り、国境を越えられたのは運が良かったのだと思いますが、それ以上にヤンの生き方に感銘を受けました。(女性 30代)


ナチス占領下のノルウェーでたった一人生き残ったヤン・バースタッグの逃走劇は、まさに奇跡の連続。極寒の自然と敵からの追跡という二重の地獄を描きながら、観る者に生きる意志の強さを突きつけてきます。特に足に大けがを負ってからの雪山でのサバイバルは息を呑む展開。ヤンをかくまう地元住民たちの勇気も胸を打ちました。戦争映画としてもヒューマンドラマとしても見応えのある逸品です。(20代 男性)


逃亡劇というよりも“生還劇”と呼ぶにふさわしい映画。ナチスに包囲された中、仲間を次々と失い、たった一人で脱出を図る主人公ヤン。その絶望と孤独が凍てついた景色とリンクしており、静けさの中にある緊張感がとてもリアルでした。雪原をはいつくばって進む姿は、ただの英雄譚ではなく「人間の限界」を描いた真実の記録だと感じました。実話に基づいているという点がまた衝撃的です。(30代 女性)


戦争映画でここまで“自然との闘い”が強調されるのは珍しいと感じました。敵はナチスだけでなく、厳しい雪山や飢え、感染症といった環境そのもの。それでも諦めずに前に進むヤンの姿には心打たれました。特に、足が壊死しかけて自ら手術を試みるシーンは壮絶。戦場の恐怖というよりも、人間が何のために生き延びるのか、その意味を問いかけられるような作品でした。(40代 男性)


正直、戦争映画にはあまり詳しくなかったのですが、この作品は一気に引き込まれました。ヤンの逃走劇はまるでサバイバルアクション映画のようなスリルがあり、でもその中には確かに「実話」ならではの重みがありました。特に最後、スウェーデン国境にたどり着いたときの彼の表情には涙が止まりませんでした。リアルな描写が多いからこそ、感情が揺さぶられるのだと思います。(10代 女性)


冒頭の作戦失敗から仲間を全員失い、たった一人で追跡を逃れる展開はまさに絶望の連続。それでも希望を捨てずに生き延びようとする主人公の姿勢に、胸を打たれました。特にヤンを助ける一般市民たちの存在が印象的で、戦争の中にも人間の優しさがあることを教えてくれます。北欧の美しくも過酷な自然がストーリーを引き締めており、映画全体の緊張感も素晴らしかったです。(50代 女性)


まさに実話ベースのサバイバル映画としては最高峰。凍傷、空腹、追跡者、そして孤独…。それらすべてを前にしてもなお歩き続けた男の物語が、ここまでドラマティックに、そしてリアルに描かれていることに驚かされました。中でも、ドイツ兵の犬に追われるシーンの緊迫感は凄まじく、体感的に“生きること”の重さを感じる作品でした。映像美も一級品です。(30代 男性)


逃げるという行為が、ここまで精神的にも肉体的にも過酷だと感じさせる映画は珍しい。とにかく極寒の自然の描写がリアルで、映像を通してこちらまで寒さが伝わってくるようでした。特に、農家の女性がヤンを必死に看病するシーンでは、人間同士のつながりがどれほど救いになるのかを感じさせてくれました。静かに訴える力を持った映画です。(60代 女性)

映画『ザ・ハント ナチスに狙われた男』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ザ・ハント ナチスに狙われた男』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ヒトラー 〜最期の12日間〜

この映画を一言で表すと?

「独裁者の“終焉”を極限の緊張感で描く心理戦ドラマ」

どんな話?

第二次世界大戦末期、ベルリンの地下壕で追い詰められたアドルフ・ヒトラーと側近たちの最期の12日間を描いた重厚な歴史劇。崩壊寸前の第三帝国内部で繰り広げられる緊張と狂気が、リアルな描写で展開されます。

ここがおすすめ!

主演のブルーノ・ガンツによるヒトラーの怪演は圧巻で、リアリティを重視した演出が戦争の終末を生々しく描き出します。『ザ・ハント』で感じた実録の迫力や極限状態の心理描写を、また違った角度から堪能できる名作です。

ダンケルク

この映画を一言で表すと?

「“逃げる”ことが英雄的行為になる、極限の脱出劇」

どんな話?

1940年、フランス・ダンケルクでナチスに包囲された英仏兵士40万人の撤退作戦を、陸・海・空の3視点で描いたサバイバル・スリラー。戦争映画としては珍しく、兵士の「恐怖」と「時間」に焦点を当てています。

ここがおすすめ!

セリフを極力排除し、音と映像の力で戦争の緊迫感を伝えるクリストファー・ノーラン監督の演出が光ります。『ザ・ハント』と同様、命をかけて生還を目指す姿を通して、「生きる意味」に迫る感動を味わえます。

レジスタンス ~反戦地下組織~

この映画を一言で表すと?

「沈黙の勇者たちが未来をつないだ、知られざる実話」

どんな話?

第二次世界大戦中、ユダヤ人の子どもたちを守るためレジスタンス活動を行った、後の伝説的パントマイム俳優マルセル・マルソーの若き日を描いた実話ドラマ。命をかけた救出劇が、静かに力強く展開されます。

ここがおすすめ!

戦争映画にアクションや爆発音は不要と証明するような、静かながら深い感動を与えてくれる作品。『ザ・ハント』で描かれた逃走劇と同様、命を守るための戦いに胸を打たれます。ジェシー・アイゼンバーグの繊細な演技も見どころです。

戦場のピアニスト

この映画を一言で表すと?

「音楽と沈黙が響き合う、戦火の中の魂の記録」

どんな話?

ナチス占領下のポーランド・ワルシャワで、ユダヤ人ピアニストが音も立てずに潜伏し続けながら生き延びていく様子を描いた実話に基づくヒューマンドラマ。ピアノの音が、命の尊さと希望を象徴します。

ここがおすすめ!

主人公の孤独と静寂、そしてそれを破る音楽の存在が心に深く残ります。『ザ・ハント』同様、極限状態での人間の尊厳と希望の灯を描いた作品として、観終わった後に深い余韻が残る映画です。

フューリー

この映画を一言で表すと?

「地獄の最前線で芽生える、戦友たちの絆と覚悟」

どんな話?

1945年、ドイツ戦線で戦う5人のアメリカ兵と1台の戦車“フューリー”の物語。絶望的な状況の中でも任務を遂行する彼らの姿と、戦争によって変わっていく若者の心の成長を描きます。

ここがおすすめ!

重厚な戦闘シーンとキャラクターの心の葛藤がしっかりと描かれた作品。『ザ・ハント』のように極限状況での選択と生き様に共感した方には、登場人物の変化と連帯感に胸を打たれるはずです。音響と映像も圧倒的。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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みんなの感想・レビュー

  1. Toshiko より:

    かなり前にCATVで録画したものを見た後、このページを見て違和感を感じ、再度最初の方を見直しましたが、やはり違う様です。このページの最初の方に「ドイツ軍から機密情報を盗み出した工作員」と書かれていますが、機密情報は盗み出していません。イギリスから、ナチスが築いたノルウェー要塞の爆破の任務を帯びたノルウェー兵12人が、フィヨルドに入ってまだ何もしてないうちにドイツ軍の攻撃を受け、船は沈没し12人は冷たい海に投げ出されるのです。映画の最初に、生き残ったヤンがイギリス軍人にこの作戦の報告書を手渡している所で、報告書の上に「secret」と赤字で書かれていたのを錯覚された様です。秘密作戦でしたので「secret」と書かれているだけで、この文書はドイツ軍の機密情報ではありません。「ノルウェー ナチスの要塞」で調べると、「テレマークの要塞」(1942年を描く)という1985年の映画があり、「映画の原作は『原子爆弾を阻止したスキーの男たち』(原作:クヌート・ハウケリード)、『これらの男たちがいなかったら』(原作:ジョン・D・ドラモンド)」と書かれたいるので、2つの映画を混同した感じです。映画の概要が違っているのは変ですので、直された方が良いかと思います。