映画『ゲーム・オブ・デス(2010)』の概要:2010年アメリカ映画ゲーム・オブ・デス(原題:Game Of Death)。人気アクション俳優ウェズリー・スナイプスを主演のアクションムービー。
映画『ゲーム・オブ・デス』 作品情報
- 製作年:2010年
- 上映時間:98分
- ジャンル:アクション
- 監督:ジョルジョ・セラフィーニ
- キャスト:ウェズリー・スナイプス、ゲイリー・ダニエルズ、ゾーイ・ベル、ロバート・ダヴィ etc…
映画『ゲーム・オブ・デス』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
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映画『ゲーム・オブ・デス』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ゲーム・オブ・デス(2010)』のあらすじを紹介します。
貧しい街の教会を訪れたマーカス(ウェズリー・スナイプス)、そこで牧師に自分のかばんの大金を街の為に使ってくれないかと尋ねる。
牧師は「それは有難いがどこからの金なのか告白しろ」と窘め、マーカスは過去を語り始める。
マーカスは有能なCIA秘密工作員。そのたぐいまれなる技術とボスに忠実な性格から、与えられたミッションを黙々とこなし数々の暗殺事件に関わってきた。
そんなあるとき、アフリカのゲリラに武器を流すことをビジネスとしているスミスの組織に潜入し、彼に資金を提供している投資会社レッドベイル社を破滅させるという新しい任務が与えられた。
そのことを仲間のザンダーと女性秘密仲間に報告したマーカス。
そして任務を遂行しようとしたとき、スミスが心臓発作で倒れ病院に運ばれる。病院に同行したマーカスはそこで長い間信頼し仲間として共に働いてきた2人に裏切られていることに気が付く。
2人はマーカスが父のように慕っていたボスを殺害し、次にマーカスを狙ったのだ。
目的は金だった。ずっと暗殺に関わってきた秘密工作員は今の生活に疲れ始め、新しい生活を始めたいのだという。
裏切られたマーカスと残りの秘密工作員がスミスとレッドベイル社の金銭を巡り、激しいアクションを繰り広げる。
全員を殺害し金を持って逃亡するマーカス。
辿り着いた教会で牧師に告白し許しを乞う、そして金を置いて教会を去っていった。
映画『ゲーム・オブ・デス』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ゲーム・オブ・デス(2010)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
予想に反して面白いリアルアクション映画
ウェズリー・スナイプスと言えばアクションが魅力の俳優。本作もCIAの秘密工作員という視聴者が興味をそそられる背景を軸に物語が進んでいく。
彼のアクションは自分の体を使っているリアルな動きが特徴で、躍動感とスピード感に驚きを隠せない。
話の内容が例えB級だったとしても彼のアクションが凄すぎて一気に面白い映画へと変えてしまうのだ。
アクション映画は大体話のバックグラウンドはあって無いようなもの。
アクションさえしっかり見せるとこ見せてくれれば極端な話面白いから良いのであり、そういう意味ではこの映画はアクション好きには納得のいく映画になっていることだろう。
なぜ金を盗んだのか?が不明
マーカスは国家に忠実な工作員ということはわかったが、なぜ仲間が裏切ったのかが詳しく描かれていないのでいまいち入り込めない。
女性秘密工作員フロリアの生活が最近乱れているということを冒頭で心配していたマーカス。
他の仲間が心配しフロリアに尋ねると「女性としての幸せな暮らしがなかった」というような不満を漏らしていた。
だから金を盗んでタヒチで新しい家を買うのだとか。
このあたりの話が幼稚な夢物語すぎて現実味がなく、そんなことで国家を裏切るか?どうかというような疑問点があがってくる。
もうひとりの首謀犯に関しては一切理由がないので不明である。このくだりがB級さを前面にだしている粗い作りなのでもう少し内容がリアルであれば良かったのではと思う。
カメラワークのスタイリッシュさが絶妙
人によってはみづらいと言うひともいるだろうが、中々凝っていたカメラワークがお洒落で良かった。
アンダーグラウンドさを出すためにわざと暗く撮影している感じも昔のフィルムノワールの雰囲気が出ていて嫌いではない。
スティーブン・ソダーバーグ監督がこのような映画を監督したりするが、名前の知名度だけでこの映画も撮影方法は負けていない。
ウェズリー・スナイプスと言えばブレイドシリーズが有名ですが、彼のアクションは本当に魅力的です。大袈裟なわけではないのに派手に見えるし、細かい部分にもこだわって演じているのがよく分かります。
今作で彼が演じたキャラクターは敏腕でボスに忠実。そういう真面目な雰囲気も彼にマッチしていて、理不尽に裏切られながらも自分が思う道を突き進んでいく様子はとてもかっこよかったです。
期待していなかったのもありますが、かなり見応えがあり楽しめました。(女性 30代)
映画『ゲーム・オブ・デス』 まとめ
B級映画と呼ばれる映画や未公開映画などは毎年数多く製作されるが、昔のB級映画と違って最近の映画は負けず劣らずの技術を見せている。
特にハリウッド俳優の中には好んで低予算のものに出演し、大作と呼ばれる映画ではできない自由さを味わっているひともいるほど。
知名度の問題だけでクオリティーは本当に良いものも多いのでもったいないものがたくさんある。
大作、B級関わらず面白い優れた作品は世の中に出て欲しいと願ってはいるが、宣伝費などを考えると世間に知らされないことのが多いのも事実。
この映画のようにアクションはセガールに劣らないのに何故興行成績に恵まれないのか残念でならない。
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