映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』の概要:長年人々に愛され続けてきた怪獣映画、『ガメラ』シリーズ。その記念すべき30周年作品にあたるのが今作。突如日本に現れた鳥獣、ギャオスとガメラが大激突!
映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』の作品情報
上映時間:95分
ジャンル:アクション
監督:金子修介
キャスト:藤谷文子、小野寺昭、中山忍、伊原剛志 etc
映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』の登場人物(キャスト)
- 米森良成(伊原剛志)
- 海上保安庁に勤める男性。突如海底に現れた『動く岩礁』の調査のため、海へと向かう。
- 長峰真弓(中山忍)
- 鳥類学者の女性。突如日本に現れた怪獣が鳥型だったため、政府から調査を依頼される。
- 草薙直哉(小野寺昭)
- 岩礁の調査をしていた。米森からの依頼を受け、共に海へと向かう。
映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』のあらすじ【起】
ある時、水深3000mの海中で、『海竜丸』というプルトニウム輸送船が航行していた。しかし、海底は遥か下にあるはずのその場所で、海竜丸は何かに座礁してしまったのだ。戸惑う船員達。しかし、戸惑う隊員をよそに、なんとその環礁は、自らどこかへと移動していったのだった。そして、その環礁はなぜか日本がある方面へと向かっていたのだ。
海上保安庁に勤める米森は、この環礁のことがなぜか気にかかった。そして、岩礁の調査をしている草薙に協力を依頼し、共に海に出ることにするのだった。調査船に乗り込んだ彼らは、とうとう岩礁へと上陸した。その岩礁にはいくつもの勾玉が落ちており、さらに、とある石碑が残されていた。
一方、その頃姫神島という場所では大事件が起きていた。島で暮らす島民17名が、「鳥!」という言葉を最後に突如として姿を消したのだ。鳥類学者の真弓は、警察の依頼を受け、調査に乗り出した。そして、真弓は姫神島へと向かうことになる。
映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』のあらすじ【承】
そこで、真弓はその鳥の正体を写真に収めることに成功する。それは、この世のものとは思えない、巨大な三羽の鳥だった。その鳥が、島民達を食べたと判断した政府は、その鳥を捕らえるよう真弓に命じるのだった。真弓は危険すぎる、と反対の意思を見せるが、しかし、政府は全く聞く耳を持たないのだった。
仕方なく、真弓は、福岡ドームに鳥を呼び寄せ、そこに鳥を閉じ込めるという作戦を考える。しかし、あと一歩というところで自衛隊が焦ってしまい、銃を発砲した。そして、鳥達は大暴れをし、微かに空いていた隙間から1羽を外へと逃してしまうのだった。
しかし、その一羽の前にとある生命体が立ちはだかった。米森達が調査していた、例の岩礁である。実は、あの岩礁は本来は亀の形をした巨大な怪獣だったのだ。そして、逃げた一羽を倒したその海底生物は、街を破壊しながら進み、そして福岡ドームへとやってきた。中では、2匹の飛行生物が自衛隊の用意した麻酔銃によって眠らされていた。
映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』のあらすじ【転】
一方、米森は岩礁で見つけた例の石碑を解読していた。そして、その石碑には現在地球に突如として姿を現した、例の飛行生物と海底生物について記してあったのだ。その飛行生物の名はギャオス、海底生物の名をガメラといった。そして石碑には、「最後の希望ガメラ時の揺りかごに託す災いの影ギャオスとともに目覚めん」という謎のメッセージが記されていたのだった。
一方、麻酔の効果が切れた2羽のギャオスが脱走してしまう。ガメラは、そんなギャオスの後を追うのだった。突如として現れたガメラに呆気にとられていた政府だったが、ガメラを人類にとって敵であると判断、次に見つけた時には攻撃を行うという決定を下すのだった。
そして、ガメラとギャオスは再び対峙していた。ガメラはギャオスの1羽を倒す。しかし、もう1羽にも手をかけようとした時だった。タイミング悪く、政府がガメラに攻撃を仕掛けたのである。ガメラは傷を負い、海へと引き上げていった。ガメラは海中で傷を癒していたのである。
映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』の結末・ラスト(ネタバレ)
一方、学者である真弓はギャオスについて調査を進めていた。そして、真弓はギャオスに関わる衝撃の事実を明らかにする。なんと、ギャオスは1羽でも残っていれば、子供を残すことができるのである。1匹でも厄介なギャオスが繁殖してしまえば、確実にこの世は滅亡する。そして、真弓の研究通り、ギャオスは東京タワーに自らの卵を産み付けるのだった。
子供が生まれる前に、ギャオスを何とかしたい政府。しかし、暴れるうちに徐々に力をつけていったギャオスには、人類の誇る最新兵器も全く手が出ないのだった。そんな時だった。東京タワーの真下からガメラが現れた。
ガメラはギャオスの卵を払い落とし、卵は孵化する前に潰れるのだった。そして、ガメラとギャオスの激しい戦いが繰り広げられる。ガメラは手傷を追いながらも、ギャオスに巨大な火球を放ち、ギャオスを倒すことに成功した。そして、人間にとって救世主となったガメラは、再び海の中へと姿を消したのだった。
映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』の感想・評価・レビュー
特撮ものによくある「人間の力」は何の役にも立たない設定が、今作でも存分に発揮されていて、怪獣同士の戦いの凄さをより引き立てていました。
怪獣は皆悪だと考え、攻撃してしまう無力な人間は力の無さに気づくことなく、やられてもなお立ち向かおうとします。「人間らしい」と言えばそうなのですが突如現れ、ギャオスを倒していくガメラに「お前たちは何もするな」と言われているような気持ちになりました。
自然とガメラを応援してしまう展開に、ハラハラドキドキするような迫力もありとても面白かったです。(女性 30代)
前作の「宇宙怪獣ガメラ」までの作風を一新し、よりシリアスかつ神秘的な作風にリファインされ、後に「平成ガメラ」として人気を博した3部作の一作目。
超古代の生物兵器として長きにわたる眠りから目覚めたガメラと、現代社会を上空から蹂躙するギャオスとの戦いが描かれる。
ガメラと人間の少女との交流は神と巫女のような神秘的な美しさを持って描かれている。
コンビナート地帯でのガメラ、ギャオスの一騎打ちの切れ味と迫力は必見。(男性 20代)
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