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映画『ゴールド』の作品概要。終わりある時間の中で、共に生きる人々の姿を描いた、濃密な映像体験!

誰かに傷つけられ、なのに誰かを傷つけてしまう。誰もが「ありのまま」で生きられるわけではない。そんな現実の中で、1人の人間の多様性を描いた作品『ゴールド』が完成。10⽉25⽇(⼟)よりポレポレ東中野にて、11⽉29⽇(⼟)より⼤阪・シアターセブンにて、その後、名古屋シネマスコーレなど全国で順次公開されることが決定した。

映画『ゴールド』の作品情報



出典:©2024「ゴールド」

タイトル
ゴールド
製作年
2024年
日本公開日
2025年10月25日(土)
監督
知多良
脚本
知多良
プロデュース
知多良
撮影
菊池祥太
助監督
金子愛奈
青木祐人
キャスト
小畑みなみ
サトウヒロキ
幸田純佳
松木大輔
ゆかわたかし
新井秀幸
池田光輝
加茂井彩音
平川はる香
田野真悠
製作国
日本
配給
キノパトス

映画『ゴールド』の作品概要

中小企業で事務をしているミキと、家事好きで清掃のバイトをしている弘樹は、高円寺の路上ライブで出会い、恋人同士になる。2人はただ、「一緒にいたかった」だけなのに・・・。

本作の監督・知多良は2020年、高円寺の路上ライブでミュージシャンのグッナイ小形と出会い、『きみは、ぼくの東京だった』のMVを製作。そのMVを元に、知多監督自身が清掃業をしていた実体験を踏まえて、3年がかりで長編映画『ゴールド』を作り上げた。

誰もが「ありのまま」で生きられるわけではない。そんな現実を描いた本作は、福井映画祭で16thグランプリと長編観客賞をダブル受賞。10⽉25⽇(⼟)よりポレポレ東中野にて、11⽉29⽇(⼟)より⼤阪・シアターセブンにて、その後、名古屋シネマスコーレなど全国で順次公開されることが決定した。主題歌は、グッナイ小杉が担当。終わりある時間の中で、誰かと共に過ごすために言葉を尽くす人々の姿を描いた、120分の濃密な映像体験を味わえる作品だ。

映画『ゴールド』の予告動画

映画『ゴールド』のあらすじ

仕事と生活の間で様々な人達に出会い、なにかがズレていく2人。

中小企業で事務をしているミキと、家事好きで清掃のバイトをしている弘樹。二人は高円寺の路上ライブで出会い恋人になる。ミキの強さに惹かれた弘樹は、自立した大人を目指し正社員になる。でも、ミキは弘樹に無理をせず毎日笑顔でいて欲しかった。専業主夫でもいいから家に居て欲しかった。

弘樹は男ばかりの職場で、冗談に傷つき、毎晩溜息をつくように。ミキは社会のせいにしがちな後輩と、悪意なくセクハラ発言をする上司の間で疲弊し、ビールの量が多くなる。

稼ぎのない男との付き合いを反対する友人。「あるがまま」なんて甘やかしだと腐すベンチャー企業社長。非難を称賛と受け止める高円寺の飲み友達。「自由とはルールを知ること」と言うアーティスト。仕事と生活の間で様々な人たちに出会い、酒を飲み、言葉を交わす。

ただ、ミキは弘樹と一緒に居たかった。同じ時を過ごしたかった。

映画『ゴールド』のコメント

あらゆる行為にレッテルが貼られるにもかかわらず名づけ得ない厄介な感情が増えていく。「寛容さ」や「自然体」を目指すほど息苦しく感じられる。
『ゴールド』は、一組の男女の出会いと別れを軸に、そんな私たちにとって、いかにも現代的でありつつ、普遍的でもある世界の一角を瑞々しく切り取っている。
砂粒のように孤独に散らばった彼らの生を、知多良のまなざしは、パンするカメラによって出会いの瞬間を不意に到来させ、あるいはまた穏やかな長回しによって静かに捉える。
その中の若い恋人たちの姿は、よるべなくも、この上なく愛おしい。ここには確かに、輝かしい時間がある。 渡邉 大輔(映画史研究者・批評家『新映画論』『セカイ系入門』)

男とか女とか、本当はみんな何もわかっていないくせに、何か話したくなってしまう。
だから人は、昨日ネットで見た覚えたての言葉を使って自分の気持ちを表した気になりたがる。
フェミニズムだとかなんだとか、流行りの言葉が口をついては空転する。
自分の言葉で話してみろよ、目の前にいる人間とまっすぐ対話してみろよ。
そう言われた気がして、今日は終電を逃そうと思った。 山内 萌(メディア研究者)

開始5分でもう好きになりました。
大量の本、古着、レコード、ポスター、謎の間接照明、別に植物に詳しいわけでもないのにサボテンとか置いちゃったりして、2人の時間には大好きな音楽が流れてて…。
人生の「ゴールデンタイム」を高円寺で過ごしたような人間はきっと、私と同じように、開始5分でこの映画を好きになると思います。
そして2時間後には泣いているんだと思います。
ずっとゴールデンタイムでいるには現代は複雑すぎる。でも、だからこそ、その日々は美しく、いつ振り返ってもキラキラに輝いているのだと思います。 文野 紋(漫画家『ミューズの真髄』『呪いと性春』)

映画『ゴールド』の場面写真公開


出典:©2024「ゴールド」


出典:©2024「ゴールド」


出典:©2024「ゴールド」

映画『ゴールド』の監督プロフィール

知多 良(ちた りょう)

1988年生まれ。埼玉県浦和市育ち。
高校時代に黒沢清監督の『アカルイミライ』を観て衝撃を受け映画監督を志す。
早稲田大学川口芸術学校にて松原信吾監督のもと映画演出を学ぶ。

その後、早稲田大学の留学生寮の清掃員や、東急鉄道会社の駅の深夜清掃の仕事に就く。
その経験が本作『ゴールド』にも生かされている。

主な監督作に、世代間格差と恋のはじまりを描いた短編映画『ロープウェイ』(11th 福井映画祭短編部門グランプリ)、短編『前世、河童』(フランスのグルノーブル屋外短編映画祭招待)、グッナイ小形『きみは、ぼくの東京だった』MV(米国アカデミー賞公認映画祭Short Shorts Film Festival&Asia Cinematic Tokyo部門ノミネート)がある。

2023年3月には池袋シネマ・ロサにて監督特集を開催。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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