映画『グッド・ドクター 禁断のカルテ』の概要:新人研修医として、病院で働き始めた主人公。だが、彼は周囲の人間関係に馴染めず、ストレスを抱えるようになる。そんな中、1人の女子高生と出会い、癒しを求めるように。主人公は彼女を手元に置くため、投薬に細工を始める。
映画『グッド・ドクター 禁断のカルテ』の作品情報
上映時間:97分
ジャンル:サスペンス
監督:ランス・デイリー
キャスト:オーランド・ブルーム、ライリー・キーオ、J・K・シモンズ、タラジ・P・ヘンソン etc
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映画『グッド・ドクター 禁断のカルテ』の登場人物(キャスト)
- マーティン・E・ブレイク(オーランド・ブルーム)
- 新人研修医。感染症専門医を目指している。人当たりは良いが、人付き合いは苦手。ダイアンに心の平安を求めるようになり、執着するようになる。
- ダイアン・ニクソン(ライリー・キーオ)
- 腎盂腎炎で入院していた女子高生。金髪で瞳が大きく美しい。マーティンに心を寄せるようになる。
- テレサ(タラジ・P・ヘンソン)
- 黒人のベテラン看護師。マーティンに対して当たりがきつい。ダイアンが亡くなった後は、マーティンを認めるようになる。
- ジミー・ペガ(マイケル・ペーニャ)
- 男性看護師で薬物中毒。調子が良く、不真面目な面がある。マーティンに目をつけ、薬の横流しをするよう脅す。
映画『グッド・ドクター 禁断のカルテ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『グッド・ドクター 禁断のカルテ』のあらすじ【起】
新人研修医1年目のマーティン・ブレイクは、感染症専門医を目指しているが、職場の人間関係に馴染めず、看護師のテレサに軽く虐められている。そのせいで、病院内でも孤立してしまい看護師に採血を頼むと、自分でやれと言われる始末。
これが、先輩医師だったら恐らく、看護師は素直に採血をするのだろう。マーティンは完全にバカにされているような状態だった。
それでも患者にとっては、研修医でも医師は医師である。彼は人を助けたくて医師を目指し、努力を重ねてきたのだ。
だが、医者は思ったよりもきつい職業だ。加えて人間関係が上手くいかないとなると、ストレスも溜まりやすい。
英語が話せない患者を受け持つことになったマーティン。ベテラン看護師テレサもその患者の担当看護師で、彼女から何かと嫌味を言われ意地悪をされる。カルテをすり替えられ、字が読めないと責められ言い返すも、ベテラン看護師とは、やはり反りが合わないのだった。
そんなある日、マーティンは腎盂腎炎を患い入院している女子高生、ダイアン・ニクソンの担当医になる。彼女はマーティンを良い先生だと信じきっており、診察していく内にマーティンも彼女に癒しを求めるようになるのだった。
ダイアンには彼氏がいたが、しょっちゅう喧嘩をしているようだ。やがて、彼女の腎盂腎炎は快方へ向かい、退院することになる。マーティンはダイアンの退院を喜ぶと同時に、一抹の寂しさを覚えるのだった。
映画『グッド・ドクター 禁断のカルテ』のあらすじ【承】
職場には様々な人間がいる。中には調子が良く、いかにも不真面目っぽい男性看護師ジミーもいた。マーティンは彼から気に入らない人間がいるなら、薬でも盛って追い出せばいいと冗談を言われる。
そんな折、ダイアンの家族から食事に誘われ、自宅を訪問したマーティン。彼女と会えることを楽しみにしていたが、ダイアンは出かけていて会えなかった。彼氏の元へ行ってしまったと言う。マーティンはトイレを借りた際、ダイアンの部屋を発見し、彼女の写真を持ち帰ってしまう。
数日後、ダイアンの家族から贈り物を渡しそびれたと電話が入る。マーティンはダイアンを取り戻す計画を立て、自宅を訪問し彼女の薬を入れ替えた。
彼女は再び、腎盂腎炎を再発しマーティンの目論見通りに再入院することになる。
英語を話せない患者が発作を起こした。アレルギーの発作かと思われたが、投与した薬の副作用によるものと判明。どうやらテレサが薬の投与を間違えたらしい。マーティンは上司にそのことを報告した。
深夜になり、マーティンは密かにダイアンの点滴の中身を入れ替える。その帰り、1人の女性看護師とぶつかってしまう。彼女はテレサの投薬ミスを被せられ、クビになったと言うのだ。だが、それどころではないマーティン。入れ替えた点滴の中身は、トイレで破棄した。
映画『グッド・ドクター 禁断のカルテ』のあらすじ【転】
点滴の中身が入れ替わっていることは、誰も知らない。当然、ダイアンの病状は悪化の一途を辿る。そんな時、ジミーが薬倉庫で患者といかがわしい仲になっている場面に遭遇。薬物中毒で患者に色目を使うジミーは、やはり看護師としては最低の人種なのだと再認識。
定期的に点滴の中身を入れ替えつつ、ダイアンの細菌検査の結果をも入れ替えるマーティン。何としても、彼女を退院させたくない一心であった。
ダイアンには菌の力が強いと説明し、敗血症を併発しないよう違う抗生剤を点滴すると説明。彼女はまたも彼氏と喧嘩したらしく、元気がない。マーティンは面会に訪れたダイアンの彼氏に嫉妬を覚え追い返した。
ダイアンの症例が難しいものだと判断した病院は、更に専門医へ協力を要請。マーティンは上司と共に、ダイアンの病気と対峙する姿勢を装う。
このことにより、マーティンは次第に周囲からも認められるようになる。誤薬投与からテレサの虐めも鳴りを潜め、彼女もマーティンに一目置くようになった。
病院で夜を明かしたマーティン。病室にダイアンの姿がないことを知る。彼女は危篤状態に陥り、MRIへ搬入されたらしい。急いで向かうも間に合わず、ダイアンは息を引き取ってしまう。全てマーティンが仕組んだこととはいえ、彼はショックを隠し切れずしばらく塞ぎ込む。周囲はそれを医師として懸命に働いた結果だと判断し、誰もが彼に同情するようになり、マーティンは良い医師だと言うようになるのだった。
映画『グッド・ドクター 禁断のカルテ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ダイアンの父親がマーティンを人殺しと罵る場面では、上司も看護師も彼を庇う。先輩医師からは、患者を亡くして初めて一人前になるのだと言われた。
気を取り直し数日の休暇の後、職場に復帰したマーティンだったが、ジミーから呼び出される。ジミーは亡くなったダイアンの病室を片付けていて、彼女の日記を手に入れたと言う。彼はダイアンの日記でマーティンを脅し、薬の入手を強要するのだった。
仕方なくジミーが望む薬を入手して渡したマーティン。当然、ジミーは簡単に日記を渡そうとはしない。
そんなある日、マーティンは感染症専門医の権威から、声を掛けられる。新人研修医としては、この後ろ盾を利用したいところだ。だが、そのためにはジミーの存在が邪魔になる。
マーティンは薬に青酸カリを混入させ、ジミーに渡した。彼はその場で薬を服用し、青酸カリによって命を落とした。マーティンはジミーのロッカーから、密かにダイアンの日記を入手する。
ジミーの死により、刑事がやって来る。その日は早退を許され帰宅したマーティンは早速、ダイアンの日記に目を通した。
自宅に刑事が訪問。ジミーとは親しくなかったし、彼は女性患者を色目で見ていたと証言。
マーティンは動揺を押し隠せず、自宅のトイレでダイアンの日記を処分。彼女に関する荷物をまとめて難を逃れた。
そうして、マーティンは今日も医師として病院に勤務している。
映画『グッド・ドクター 禁断のカルテ』の感想・評価・レビュー
患者に恋心を抱き、その気持ちが強まって殺してしまうシーンがなんとも言えない気持ちになった。執着心や嫉妬心が多大に募ってしまう気持ちは少し理解できたが、殺害してしまう心はわからなかった。その後も違う人を殺してしまい、日常と変わらない生活を送っている事実に驚きを隠せなかった。周囲の人も何一つ疑うこともなく、むしろ新人にしてはよく頑張ったと称えていた事もびっくりした。違う角度から見るといい医師に見えた所がまた面白く、奥深い映画だと感じた。(女性 20代)
主人公を演じたオーランド・ブルームは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのときとは雰囲気が全く異なり、気弱で真面目そうな青年にしか見えなかった。
マーティンのダイアンに対しての思いは、愛というよりも執着心だと感じた。彼の行動の全てが、不気味でしかたがない。
信頼を踏みにじられた、ダイアンが可哀そうだった。病院で出された薬を疑うことはしないだろうし、まさか医師が犯行を行うなんて想像もしないと思う。マーティンが逮捕されず、医師として働き続けるラストにぞっとした。(女性 30代)
「真実」って意外と周りに気づかれないものなのだなと感じた今作。オーランド・ブルーム演じる人付き合いの苦手な新人研修医。慣れない環境での仕事は最初は本当に大変で、物凄くストレスを感じるのは私自身もそうなのでとても共感出来ました。しかし、心の拠り所にしたのが「患者」であると言うのが今作の「気持ち悪い」ところです。
終始感じる「気持ち悪さ」を周りは特に気付くこと無く、むしろ褒めることもありました。他人のことなんて意外とどうでも良くて、皆見ていないのかも知れませんね。(女性 30代)
人間関係に悩みストレスを抱え何か、或いは誰かに癒しを求める心理は良く分かる。きっと誰でも同じような悩みを抱えているし、経験があると思う。ここで間違ってはいけないのは、自分の心の支えのために誰かを犠牲にしてしまうことだ。相手も同意の上でのことであれば、致し方ないことだろうが、今作では同意もない上に利己的で自分勝手な行動を取ったのが、問題なのだと思う。主人公は女子高生患者を殺さないよう投薬の調整をしていたつもりだったのだろう。でも病状というのは時に予想外な方向へ向かうこともある。故に予断を許さないと言うのだ。この罪は秘される結果となったが、もし明らかになった時、主人公はどのような態度を取るのか、どのような感情を示すのか非常に興味深く思った。(女性 40代)
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