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映画『グッドランド 不審な遺体』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『グッドランド 不審な遺体』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『グッドランド 不審な遺体』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『グッドランド 不審な遺体』の結末までのストーリー
  • 『グッドランド 不審な遺体』を見た感想・レビュー
  • 『グッドランド 不審な遺体』を見た人におすすめの映画5選

映画『グッドランド 不審な遺体』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0088332

製作年 2017年
上映時間 86分
ジャンル ミステリー
クライム
サスペンス
監督 ジョシュ・ドーク
キャスト マット・ワイス
シナモン・シュルツ
サラ・ケネディ
キップ・ニーヴン
製作国 アメリカ

映画『グッドランド 不審な遺体』の登場人物(キャスト)

ゲインズ(シナモン・シュルツ)
アメリカのカンザス州にある片田舎の町・グッドランドで、保安官をしている女性。農地で発見された男の死因に疑問を抱き、真相を探り始める。
エルゴ(マット・ワイス)
グッドランドの町にやって来た男。町外れにあるモーテルに宿を取り、町の風景などを古いカメラで撮影している。
アイダ(サラ・ケネディ)
エルゴが宿泊しているモーテルで、受付をしている若い女性。町の外から来たエルゴに心惹かれていく。
ガイ(ジェイソン・カーティス・ミラー)
エルゴがグッドランドで落ち合った男。エルゴに、町で行う仕事の指示をする。

映画『グッドランド 不審な遺体』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『グッドランド 不審な遺体』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『グッドランド 不審な遺体』のあらすじ【起】

アメリカのカンザス州にある、グッドランドという名の田舎町で女性保安官をしているゲインズは、農夫から死体を発見したと通報を受ける。見つかった死体は、コンバインの機械に挟まれて無残な有様になっていた。

遺品から死体の身元は、数日前に町に来たバラーという男だと判明する。来たその日に酒場で騒ぎを起こし、副保安官が留置場に入れていたのでよく覚えていた。副保安官はその後バラーを町の外れまで車で送ったのだが、そこから死体が発見された場所までは距離があり、泥酔していたはずのバラーが歩いていけるものなのかと、ゲインズは疑問を抱く。

同じ頃、エルゴと名乗る男が町にやって来て、町の外れにある寂れたモーテルに宿を取る。町にはもう1件綺麗なホテルがあったが、エルゴはあえてこの宿を選んでいた。モーテルの受付をしている若い女性・アイダは、古いカメラで町の風景を撮影し、雑誌に乗せる予定だというエルゴに、徐々に惹かれていく。

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映画『グッドランド 不審な遺体』のあらすじ【承】

以前グッドランドは石油採掘で賑わっていたが、そのピークが過ぎたあとは訪れる人も少ない寂れた田舎町と化していた。モーテルの主人は、賑わっていた頃に出来た新しいホテルに客を取られたのだと、エルゴに愚痴をこぼす。

ある夜エルゴが町のバーで飲んでいると、酔っぱらった客がエルゴをよそ者扱いし、因縁をつけてくる。エルゴはその客をあっという間に殴り倒し、金を置いてバーを出ていく。

モーテルに戻ったエルゴは、迎えに来たキルマーという男に連れられ、ガイという男の元へ向かう。ガイはエルゴとキルマーに「バラー抜きで仕事をする」と告げるが、エルゴはこの仕事はバラーに誘われたからと答え、3人で行うことに難色を示す。

するとガイは、ここで降りるか一緒にやるかのどちらかだとエルゴに問いかけ、エルゴは渋々承諾する。そしてエルゴは、「チャロはこのことを知っているのか?」と仕事のボスと思われる人物の名前をあげるが、ガイは「直接上の者に接触は出来ない」とエルゴの質問を退け、ガイとキルマーの連絡先を登録した携帯電話を手渡す。

映画『グッドランド 不審な遺体』のあらすじ【転】

一方ゲインズは、農地でバラーのものと思われるバッグを発見する。中には酒瓶が入っていて、そして携帯には宛名を記入していない3件の電話番号が登録されていた。この携帯はプリペイド携帯で、一度に4つが購入されたものだと判明し、ゲインズは登録された電話番号に事件の謎を解くカギがあると推察する。

更にゲインズは町に来たばかりのエルゴが怪しいと考え、エルゴが町のダイナーで食事をしているところを訪ねていく。ゲインズは「バラーが死んだタイミングであなたが来た」と探りを入れるが、エルゴは「そういうこともあるさ」と言葉を濁し、その場を立ち去っていく。

次の日再びガイに呼び出されたエルゴとキルマーは、町にある3つの銀行を、3人で同時に襲撃するという計画を聞かされる。自分の役目は情報収集だったはずだとエルゴは反対するが、ガイは「降りるかどうかは確認済みだ」と、自分の指示に従うよう命ずる。

モーテルの受付女性・アイダは、エルゴの気を引こうと考え、エルゴの部屋に自分の下着姿を写した写真を置いていた。しかしアイダはまだ高校生で、学校にその写真を見つかってしまう。

映画『グッドランド 不審な遺体』の結末・ラスト(ネタバレ)

ゲインズは未成年のいかがわしい写真保持という「別件逮捕」で、エルゴを警察署に連行する。そしてバラーの持っていた携帯で電話をかけ、押収したエルゴの携帯が鳴るのを確かめる。

しかしその後、ゲインズが署を離れている隙に、ガイとキルマーが警察署を襲撃し、副保安官を殺してエルゴを連れ去っていく。3人は計画通り3つの銀行を同時襲撃するが、ひとつの銀行前に通りかかったゲインズが、銀行から出てきたキルマーを射殺する。

その頃別の町では、エルゴから連絡を受けた女性が上司に伝言を伝えていた。実はエルゴは潜入捜査官で、チャロというマフィアのボスを追うため犯罪組織に入っていたのだ。しかし女性の話を聞いた上司は、「奴を切れ」と冷徹に言い放つ。

エルゴはやむなく銀行を襲った後、町の外れの農地でガイと落ち合い、「自分の取り分を増やすために、バラーを殺したな」とガイを責め、チャロに会わせてくれと告げる。しかしガイに「俺も会えるかどうかわからない」と言われ、ガイと格闘の末に銃撃する。するとそこに、ゲインズからの要請を受けた警官隊が到着し、銃を持ったエルゴを躊躇なく射殺するのだった。

映画『グッドランド 不審な遺体』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

静かな田舎町を舞台にしたこの映画は、スリラーでありながら人間ドラマとしても完成度が高い。冒頭で見つかる「不審な遺体」が引き金となり、町に潜む秘密が少しずつ露わになっていく過程が秀逸だった。特に、写真家を名乗る男の正体が明らかになる中盤の展開は鳥肌もの。田舎の閉塞感と人間の二面性が見事に交錯する傑作だ。(30代 男性)


最初は地味なミステリーかと思っていたが、後半に進むにつれて緊張感が一気に高まる。外から来た男と町の人々の微妙な距離感、誰もが何かを隠しているような空気がたまらなく不穏。真相が明らかになったとき、単なる殺人事件ではなく「罪の連鎖」の物語だったと気づく。静かだけど確実に心をえぐる映画。(20代 女性)


アメリカの田舎町を舞台にしたサスペンスは多いが、『グッドランド』は格が違う。穏やかな風景の裏に潜む人間の狂気を、これほど静かに描いた作品は珍しい。保安官のジムが徐々に真実に近づく姿は、まるで道徳と罪悪感のはざまで揺れる寓話のよう。ラストの対峙シーンの余韻が深い。(40代 男性)


風景の撮り方が素晴らしかった。広大な空と静まり返った農場が、まるで登場人物たちの孤独を映し出しているようだった。写真家を名乗る男の目的が明らかになるシーンでは、息を呑んだ。暴力的ではないのに、心理的にゾッとする。田舎特有の「見て見ぬふり」の恐ろしさを突きつけられた気がする。(30代 女性)


観終わったあと、静かに恐怖が沁みてくるタイプの映画。派手なアクションや血みどろの展開はないのに、こんなに怖いとは。写真という“真実を記録するもの”が、逆に過去を暴く凶器になる構成が巧い。すべてが明かされたラスト、罪と赦しの境界が消えていく感覚に戦慄した。(20代 男性)


保安官の視点で描かれる物語は、観客に“見逃してはいけない違和感”を意識させる構成になっている。小さな町の絆と秘密が複雑に絡み合い、真相が見えたときにはもう後戻りできない。写真家の男の笑顔が、最後まで不気味に焼き付いた。地味だが完成度が非常に高いサスペンス。(50代 女性)


この映画の怖さは「誰も完全な被害者ではない」という点にある。町の住民たちが隠してきた過去、そして訪問者がそれを暴くことで崩れていく秩序。平穏に見える日常が、実は脆く、血塗られている。終盤の保安官の決断には賛否あると思うが、私は“罪の共有”として見事な結末だと思った。(40代 男性)


『グッドランド』はスリラーであると同時に、孤独と贖罪の物語でもある。保安官のジムが抱える葛藤と、写真家が象徴する“過去の亡霊”。二人の対話シーンが映画全体のテーマを凝縮している。最後の一枚の写真が持つ意味を理解した瞬間、ただの事件映画ではなく“人間の告白”として昇華した。(30代 女性)


ミステリーというより心理劇に近い。特に「正義を貫くとは何か」というテーマが印象に残った。田舎町の閉ざされた共同体の中で、真実を追う者がどう孤立していくか。その描写がリアルすぎて胸が痛くなる。静かな会話と風の音だけで緊張感を作り出す演出力が見事。余韻が長く残る。(20代 女性)


ラストの写真の意味を理解した瞬間、鳥肌が立った。犯人が誰かよりも、「なぜこの町に来たのか」という動機の方が衝撃的。まるで過去が今を食い尽くしていくような感覚。音楽も控えめで、余白の多い演出が逆に恐怖を増幅している。静かに人間の闇を描く秀逸なサスペンスだった。(50代 男性)

映画『グッドランド 不審な遺体』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『グッドランド 不審な遺体』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ウィンターズ・ボーン(原題:Winter’s Bone)

この映画を一言で表すと?

少女が家族を守るために“沈黙の村”に挑む、リアルで冷たい社会派スリラー。

どんな話?

貧困と犯罪が蔓延するアメリカの片田舎。行方不明になった父を探す17歳の少女リーが、危険な一族と対峙しながら真実を追う。荒涼とした風景と静かな緊張感が張り詰める。人の心の冷たさと、血の絆の重さが交錯する骨太な人間ドラマ。

ここがおすすめ!

『グッドランド』と同じく、静かな田舎に潜む“闇”をリアルに描く。ジェニファー・ローレンスのブレイク前夜の演技は圧巻。美しい自然の中で繰り広げられるサスペンスは、沈黙の恐怖と人間の強さを対比させた秀作。

マンチェスター・バイ・ザ・シー(原題:Manchester by the Sea)

この映画を一言で表すと?

罪と喪失を抱えた男が、静かに再生していく心のドラマ。

どんな話?

兄の死をきっかけに故郷へ戻った男リーが、過去の悲劇と向き合いながら甥との絆を築いていく。静かな港町の風景が、彼の心の痛みを映し出す。人間の「赦し」と「喪失」を丁寧に描く繊細な物語。

ここがおすすめ!

『グッドランド』と同様に、派手さのない中に深い感情が宿る。ケイシー・アフレックの抑えた演技が心を打ち、過去に囚われる人間の悲しみをリアルに伝える。静けさの中で感情が爆発するラストが忘れられない。

スリー・ビルボード(原題:Three Billboards Outside Ebbing, Missouri)

この映画を一言で表すと?

母の怒りが、町の偽善を暴く――痛烈でユーモラスな復讐劇。

どんな話?

娘を殺害された母ミルドレッドが、警察の怠慢に抗議するため、町に巨大な広告看板を掲げる。怒りが連鎖し、町全体が変わっていく中で、人間の不完全さと赦しが浮かび上がる。シニカルで痛快な人間ドラマ。

ここがおすすめ!

小さな町の“閉ざされた関係性”を通して、人間の弱さと正義を描く点で『グッドランド』と響き合う。フランシス・マクドーマンドの鬼気迫る演技が圧巻で、ユーモアと悲しみが同居する脚本の完成度も高い。

ザ・ギフト(原題:The Gift)

この映画を一言で表すと?

過去の秘密が壊していく――静かに狂気が忍び寄る心理スリラー。

どんな話?

新しい家で暮らし始めた夫婦のもとに、夫の過去を知る男が現れる。贈り物をきっかけに、彼らの平穏な生活は少しずつ崩れていく。誰が悪人なのか、誰が被害者なのか――次第に境界が曖昧になっていく恐怖。

ここがおすすめ!

『グッドランド』と同じく、静かな人間関係の裏に潜む不穏さが見どころ。ジョエル・エドガートンが監督・出演を務め、見事な心理戦を展開。日常に潜む“見えない暴力”を描いたスリラーとして秀逸。

プリズナーズ(原題:Prisoners)

この映画を一言で表すと?

愛する者を救うため、男は“正義”を越える――重厚なサスペンス。

どんな話?

娘が誘拐された父親ケラーは、警察に任せきれず自ら犯人を追う。しかしその行動が、やがて道徳の境界を越えていく。捜査官ロキとの緊張感ある駆け引きの中で、真実と狂気が交錯する。

ここがおすすめ!

『グッドランド』同様、田舎町に潜む人間の闇と倫理の崩壊を描く。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による緻密な構成と映像の重厚感が圧倒的。ヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレンホールの名演が光る、現代スリラーの金字塔。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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