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映画『グレムリン』あらすじ&ネタバレ感想

クリスマスに送られてきた奇妙な生物”モグワイ”は大きな瞳と愛らしい表情と動作でビリーの大切な宝物になっていた。「ギズモ」と名付けられたモグワイもまた優しいビリーに懐いていた。しかし、ある日、ビリーは不注意でギズモの飼育ルールを犯してしまい、町中を巻き込んだ大問題が発生する。ギズモの正体とはいったい何なのか?!

映画『グレムリン』 作品情報

  • 制作年:1984年
  • 上映時間:106分
  • ジャンル:ファンタジー、サスペンス
  • 監督:ジョー・ダンテ
  • キャスト:ザック・ギャリガン、ホイト・アクストン、フランシス・リー・マッケイン、フィービー・ケイツ、ポリー・ホリデイ etc…

映画『グレムリン』 評価

  • 点数:100点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

映画『グレムリン』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『グレムリン』のあらすじを紹介します。

発明家のランド・ペルツァーは発明品の販売と息子のクリスマスプレゼントを探しにチャイナ・タウンに来ていた。
子どもに連れられて入ったお店には、怪しい老人と奇妙な鳴き声の生き物”モグワイ”が居た。ランドはその生き物を購入しようとしたが老人は「売り物ではない。飼うのは容易ではない」と断る。しかし、お店を案内してくれた子どものおかげでモグワイを手に入れることができた。

子どもから教わった注意点は3つ。1つはモグワイを日光に当てないこと。1つはモグワイに水を与えないこと。そして最後、もっとも重要な注意点は、モグワイに、どんなにねだられても、真夜中に餌を与えないことであった。

平凡な街で暮らす銀行員のビリーはランドの息子である。優しい母リンと愛犬、そして父が開発した様々な発明品と一緒に穏やかな生活をしていた。唯一の悩みと言えばディーグル夫人が事あるごとに一家にいちゃもんを付けてくることくらいである。同僚のケイトとも友情とも恋愛とも言いがたい関係を続けていた。

クリスマスの日、チャイナ・タウンから戻ったランドからプレゼントとして新しいペットを貰ったビリー。「モグワイ」という聞き慣れない生物であったが、その愛らしい風貌と鳴き声にビリーは一目で惚れ込んでしまう。ランドからの提案で”新製品”という意味を表す「ギズモ」という名前をモグワイにつけたビリー。一緒に暮らしているうちに、ビリーはギズモに不思議なところがあることに気付いてきた。光を怖がったり、水で繁殖するのである。

しかし、ギズモと増えたモグワイがすっかり家族の一員になった頃、ビリーは不注意で深夜に餌をあげてしまう。一夜にして姿を変えたモグワイは、凶暴なグレムリンとなり街を襲い始めた。

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映画『グレムリン』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『グレムリン』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

モグワイとは?!

タイトルの「グレムリン」とは「モグワイ」が脱皮した後の姿である。ヨーロッパの伝承で妖精の一種として言われている架空の種族である。彼らは機械や自動車、航空機などにいたずらすると伝えられていたために本作品でも車に乗り街中を暴走するシーンが描かれている。また、ギズモもビリーの部屋でレーシング番組を見ていた時の表情がちょっと悪さをしそうな顔になっているのも注目すべきところであろう。

いたずら好きのグレムリンとは違い、「モグワイ」は非常におとなしい性格。音楽を好み、人との関係を構築することができる。しかし、作品中ではモグワイにも性格の違いがあることが分かる。頭に模様のある通称”ストライプ”はジャイアンのように威張って意地悪が大好きである。

ちなみに中国の広東地方では「モグワイ」は悪魔や小鬼を意味しており、公用語でも「モグイ」という似たような発音をする。

日本語を話すギズモ?!

劇中でよーく耳をすましていると、ギズモはたまーに日本語のような言葉を発する。たとえばリンやビリーが誤って光りを当ててしまった時、あきらかに「コワイ、コワイ」と言っている。

ちなみに、ギズモの声を担当したのはカナダのコメディアンのホーウィー・マンデル。モグワイの声を担当したのはマイケル・ウィンスローというアメリカのコメディアンである。作品中でギズモが歌を歌うシーンが何度かあるが、これはホーウィー・マンデルによる歌ではない。映画にはまったく登場しないが歌声だけの出演で雇われた女性がいるのである。

画期的な発明品?!

映画が公開されたのは1984年である。ビリーの家にはランドが発明したと思われる様々なユニーク家電がたくさん見られる。たとえばジューサーだったり、電話を遠隔からでも受け取れる子機のようなものである。

ちょうど、1980年代といえばカラーテレビやインターネットが発明され始めた時代である。そう考えると、ビリーの家は発明家にしてはちょっと時代から遅れをとっているように感じる。こういうところからも、ランドやビリーの家庭の温和さやこの街自体の穏やかな空気を感じ取ることができる。


ギズモというキャラクターは知っていましたが、この作品については全く知らなかったので、衝撃的なストーリーにかなり驚きました。
ギズモは本当に可愛くて、見ている人は飼いたいなと思ってしまうでしょう。しかし、簡単なルールを破っただけであんなことになってしまうとは想像していませんでした。
子供向けの作品だと思っていましたが、グレムリンのビジュアルは子供は怖いと感じるでしょう。
家族みんなでワイワイ見るのが楽しい作品だと思います。(女性 30代)


欧米の映画にはクリスマスの日に起こる奇跡を描いたものが多数ある。「グレムリン」はその中でも多くの人の印象に強く残る一作ではないだろうか。本編をきちんと観たことがなくてもタイトルやギズモのことは分かる人も多いだろう。筋としてはドタバタが起きて、収まる。ただそれだけだ。一応教訓めいたことも呟かれるが、そこを深掘りする人はあまりいないだろう。そんなことよりも、とにかくギズモが可愛いのだ。ストライプ達を含めたモグワイの動き。CGじゃない特撮だからこその温かみがそこにある。(男性 40代)

映画『グレムリン』 まとめ

ギズモの最大の魅力である、人間のような表情の動き・体の細部まで使われた動作は、人形とは思えないほどであり、その技術には目を見張るものがあった。また、瞳の中の光の輝きや、目の周囲に見られるシワ、ちょっとした感情の変化に伴うまぶたや口元のささいな動きも素晴らしいものである。これらを撮影するためにどれだけの時間と知恵とお金が使われたかは想像の域を超えている。まさに、スティーブン・スピルバーグの超大作と言っても過言ではないであろう。

また、ビリーが住む町がとても穏やかであることによってグレムリンが激しく暴れ回る様子がさらに際立てられて、気持ち悪さを増大させている。
ディズニーファンではなくても、人生に一度は見てもらいたい大傑作であると思う。

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