映画『グリンチ』の概要:アメリカなど、海外を中心に長年愛されている、著明な作家Dr,Seussの人気作「グリンチ」を原題に2000年にアメリカで制作されたクリスマス洋画。ジム・キャリー主演のコメディ作品である。
映画『グリンチ』の作品情報
上映時間:105分
ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー、コメディ
監督:ロン・ハワード
キャスト:ジム・キャリー、ジェフリー・タンバー、クリスティーン・バランスキー、モリー・シャノン etc
映画『グリンチ』の登場人物(キャスト)
- グリンチ(ジム・キャリー)
- 全身緑色の毛に覆われた目つきの悪い男。過去の経験から街の住民を嫌っており、ペットと2人でクランペット山で暮らしている。
- シンディ―(テイラー・モンセン)
- 街で暮らす少女。とある出来事から、グリンチは実は良い人なのでは、という思いを持ち始める。
- 市長(ジェフリー・タンバー)
- 名誉市長の肩書きを狙う現市長。幼少期グリンチをいじめていた。
映画『グリンチ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『グリンチ』のあらすじ【起】
街中は色鮮やかなイルミネーションに溢れ、大量のプレゼントを抱えた人々の表情も華やいでいる。街につもった白い雪に、響き渡るクリスマスソング。そう、時はクリスマスである。人々が幸せなクリスマスムードに包まれる中、町に住む小さな少女、シンディーは、いつもと異なる街並みに目を輝かせながらも、何故こんなにも人々がクリスマスに心惹かれ熱意を向けるのか、何が人々をそこまで駆り立てるのかを理解出来ずにいた。
その一方で、街の近くにある、人々が誰も立ち寄る事のないクランペット山の頂上から、街を憎らしげな眼で、心底不快な表情で見下ろす者がいた。その全身緑の毛に覆われた男の名前はグリンチ。そのあまりに人々からかけ離れた風貌の為に幼少期から虐げられていた彼は、すっかり性格がねじ曲がってしまい、ペットのマックスと二人、この山で生活していたのだった。彼のすっかり縮んでしまったハートは、もはや人の半分の大きさにまでなっていた。
映画『グリンチ』のあらすじ【承】
シンディーの父親は、郵便局で勤務する郵便局員であった。彼につれられ、郵便局に遊びに来ていたシンディーであったが、郵便局は丁度グリーティングカードなど数々の手紙で忙殺されている繁忙期であった。
父親とはぐれてしまったシンディーは、郵便局の地下で丁度人の手紙をめちゃくちゃにして遊んでいたグリンチと出くわしてしまう。今まで周囲の人間からグリンチの悪行を聞き及んでいたシンディーは、あまりの驚きと恐怖で、誤ってバランスを崩し、集配機の中に落下してしまう。次々と雪崩れ込んでくる手紙の山に押し潰されそうになったシンディーを助け出したのは、なんとあの悪名高いグリンチその人であった。
その事をきっかけに、実はグリンチは周囲が言うほど悪い人間ではないのではないか、と思い始めるシンディーであった。一方、街中では、現市長による『街の名誉市長を選出しよう』という動きが始まっていた。間違いなく自分が当選すると踏んでいた市長であったが、何とシンディーがグリンチを推薦、彼に招待状を渡そうと険しい山に踏み出すのであった。
映画『グリンチ』のあらすじ【転】
忌み嫌っていた街に降り住民と顔を合わせることを断固と拒否するグリンチであったが、シンディーの熱心な訴えに根負けし、とうとうその決心を固める。まさか本当にグリンチが降りてくるとは思っていなかった住人達であったが、驚きながらもグリンチを迎え入れた。
しかし、それを面白く思っていないのが市長であった。本来名誉市長を選出する今日この日は、現市長である自分の為の日であると思っていた彼は、彼の予想に反した行動をとったシンディー、そして自分の前に立ちはだかり、ましてや住民に迎えられつつあるグリンチを憎々しげに見つめていた。
一方、楽しそうに輝く住人達の姿、そしてかつて自分を虐めていた主犯格である市長の姿を見て、幼少期の辛い思い出が蘇ってきた。その激情に身を任せ、グリンチはクリスマスをぶち壊さんと街中で暴れ始めるのであった。
映画『グリンチ』の結末・ラスト(ネタバレ)
折角自分たちが施した華やかなイルミネーションや、愛する人に渡すはずであったプレゼント、そして待ち焦がれていたクリスマスを破壊された住人達は怒り狂う。グリンチによって、楽しいクリスマスから雰囲気は一転、まるで地獄絵図のような光景が広がっていた。
山に帰れ、2度と街に現れるなとグリンチを追い立てる住人達であったが、そんな彼らの間に立ちはだかったのがシンディーであった。この状況になっても尚自分を庇おうとするシンディーの姿に、グリンチの人の半分しかないハートが、少しずつあたたまっていく。そしてグリンチはシンディーの説得を受け、過去のトラウマと向き合う決意をするのであった。
そんなグリンチの姿に心打たれた女性が1人いた。彼女はグリンチの初恋の相手であり、幼少期市長に富と権力を使って奪われた人であった。しかし彼女は最終的に、地位を持つ市長ではなく、グリンチを選ぶのであった。名誉市長にも選ばれたグリンチは、その肩書きと彼女を同時に手に入れ、今まで忌み嫌っていたクリスマスをシンディー、そして住人達と楽しむのであった。
映画『グリンチ』の感想・評価・レビュー
可愛らしい子供向けクリスマス映画。フーヴィルの可愛らしい街と人々にワクワクしてしまう。どうしてグリンチがクリスマスを嫌いになったのか、グリンチがシンディーを通して徐々に丸くなっていく姿は心温まるストーリーだ。
ジム・キャリー演じるグリンチの顔芸やコミカルな動きがたくさん見られて、面白かった。悪い人なのに犬のマックスと仲が良く、マックスの言うことを聞いちゃうところやマックスを可愛がっているところはお茶目で嫌いにならないキャラ。フーの人々もグリンチを嫌っていると言う割にすぐに暖かく迎え入れたり、ポジティブで全体的に明るい話だった。とっても可愛らしいお話なので子供だけでなく大人も一緒に見てほしい。(女性 20代)
グリンチを演じているジム・キャリーの顔芸だけでも見る価値があります。彼自身は特殊メイクを施されているので素顔が見れませんが…もちろん、顔芸だけでなくストーリーもなかなか面白いです。一捻り利いたクリスマス映画なので、普通のクリスマス映画を見飽きてしまった人は捻くれ者のグリンチを見るといいかもしれません。グリンチが捻くれてしまったのには理由があり、映画の中でしっかり自分のトラウマと向き合っているのが素晴らしいです。クリスマスの時期は関係なく見れる映画です。(女性 30代)
クリスマスに子供に是非観てほしい映画です。降りしきる雪の結晶の中の物語、ゆりかごに揺られて舞い生まれる子供、サンタにワクワクする大人たち。純粋で夢が詰まっていて本当に素敵な世界観だと思います。そして、グリンチの役が深いです。一見クリスマスを毛嫌いする厄介者に見えて、実は1番クリスマスについて考えていたのです。プレゼントはおまけであり、心の豊かさを喜ぶことが本質だと気づいたのですから。ハートが膨らむシーンは大人に刺さると思います。あと、ジムキャリーは特殊メイク越しでも彼だと気づけますね(笑)(男性 20代)
『グリンチ』について全く知らなかった私は、グリンチは緑色の毛で覆われた人間の男だと言うことにまず驚きました。グリンチを演じているのはジム・キャリーなのでコメディ要素は抜群で、次々と笑わせてくれるのですがグリンチの過去のトラウマや、幼少期の悲しい記憶などメッセージ性もあり、素晴らしい作品だったと思います。
子供向けのクリスマスムービーだと思っていましたが、大人も楽しめる作品でした。(女性 30代)
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