映画『ガーディアン』の概要:裁判での証言を約束し、冷酷な武器商人を敵に回した孤独な少女を守るため、ひとりの警察官が命がけで戦う。ドイツ製のハードボイルドなサスペンス・アクション。これでもかというくらいのガンアクションが楽しめる。
映画『ガーディアン』の作品情報
上映時間:132分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ティル・シュヴァイガー
キャスト:ティル・シュヴァイガー、ルナ・シュヴァイガー、モーリッツ・ブライブトロイ、カロリーヌ・シュッヘ etc
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映画『ガーディアン』の登場人物(キャスト)
- マックス・フィッシャー(ティル・シュヴァイガー)
- ドイツ軍の特殊部隊にいた元兵士の刑事。証人保護プログラムが適用されたニナの警護を担当し、彼女を守り続ける。父親とは子供の頃に死別し、その後母親も死んだため、天涯孤独。自分と同じ境遇のニナに、父親のような感情を抱く。
- ニナ(ルナ・シュヴァイガー)
- 証人保護プログラムが適用された15歳の少女。父親の顔は知らず、母親は酒とドラッグに溺れて死んだ。虐待されていた施設を脱走し、唯一の救いだった恋人のトニーをバッカーに射殺され、証人になることを決意する。
- ルディ(モーリッツ・ブライトプトロイ)
- マックスの親友。マックスと同じ戦場で戦っていた元兵士で、地雷によって両足を失った。ユーモアを忘れない優しい男で、親身になってマックスとニナを守ろうとする。
- サラ・ミュラー(カロライン・シューフ)
- やり手の女性検事。誰もが恐れる武器商人のバッカーを、強い正義感で起訴しようと動く。実はマックスの元恋人で、今でも彼のことを愛している。
- トーマス・バッカー(ハイナー・ラウターバッハ)
- 武器売買で財を築いた悪名高いドイツの実業家。数多くの黒い噂があるが、多額の賄賂で政府や警察などの組織とつながっているため、裁かれずに済んでいる。丸腰だったトニーを射殺し、正当防衛を偽装する。自分の地位を守るためなら、手段を選ばない。
映画『ガーディアン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ガーディアン』のあらすじ【起】
15歳のニナは、ホテルのレストランでウエイターをしている恋人のトニーと一緒に、スウィートルームへルームサービスを届けにいく。部屋には誰もおらず、そこで最新式のパソコンを見つけたニナは、軽い気持ちでそれを手にする。ところが、その直後にこの部屋の宿泊者であるトーマス・バッカーが戻ってきて、ニナはパソコンを抱えたまま、トニーとクローゼットに隠れる。
バッカーは武器売買で財を築いた実業家で、様々な黒い噂があった。パソコンがないのに気づいたバッカーは、すぐに警備主任のヴルフを呼ぶ。バッカーが向こうの部屋へ行ったのを確認し、トニーはパソコンを戻しにいく。ところが、バッカーに見つかってしまい、弁護する間もなく射殺される。ヴルフはトニーの死体に銃を握らせ、正当防衛が成り立つよう偽装工作をする。その一部始終を、ニナはクローゼットの隙間から見ていた。
逮捕されたバッカーは、正当防衛を主張する。警察に保護されたニナは、検事のサラ・ミュラーに真実を話し、法廷で証言することを誓う。サラは、ニナという証人がいれば、バッカーを起訴できると考えていた。ニナには警察の証人保護プログラムが適用されることになる。
バッカーは警察や検事局のトップに圧力をかけ、すぐに保釈される。バッカーはどんな手を使ってでも、ニナの証言を阻止するつもりだった。
元特殊部隊員のマックス・フィッシャーと同僚のレオ、そして女性刑事のヘレナが、交代でニナの警護を担当する。ニナは極秘の隠れ家で保護され、彼らに守られていた。
マックスと交代で隠れ家を出たレオは、妻と携帯電話で話している最中、何者かによって射殺される。そして隠れ家は、武装集団に襲撃される。
映画『ガーディアン』のあらすじ【承】
マックスとヘレナはニナを守りながら、武装集団と戦う。相手はマシンガンまで持っており、ヘレナはニナの上に覆いかぶさって、彼女を守る。マックスは敵を全て倒すが、ヘレナも流れ弾に当たって死んでしまう。
マックスはニナを連れて脱出し、路上で再び敵に襲われる。戦場で戦った経験のあるマックスは、冷静に敵を倒してニナを守る。
マックスは警察署長のヘンリに連絡し、“内部に裏切り者がいる”と伝える。敵が隠れ家に来たということは、警察の極秘情報をバッカーに漏らしている内部関係者がいるはずだった。
ニナは糖尿病を患っており、定期的なインスリン注射をする必要がある。マックスは駅でヘンリと待ち合わせし、インスリンを受け取る。ヘンリはマックスを任務から外し、ニナを警察署で保護すると言い出す。自分以外の人間は信用できないと考えたマックスは、ヘンリの命令に背いて、単独でニナを守ることにする。
警察はマックスとニナの捜索を開始する。マックスは自宅マンションに武器を取りに帰る。留守番電話には、リリーというマックスの元恋人から、誕生日のお祝いメッセージが入っていた。
マックスは捜査の目をかいくぐり、ニナと深夜のレストランへ入る。そこで巡回中の警官に見つかってしまい、マックスと婦人警官は銃口を向けあう。しかしニナが2人の間に立って撃ち合いを阻止し、婦人警官は2人を見逃してくれる。
マックスは親友のルディに連絡し、車で迎えに来てもらう。ルディは2人を車のトランクに乗せ、検問だらけの街中から脱出を図る。途中でパトカーに止められるが、警官はルディの両足を見て、そのまま行かせてくれる。ルディには、膝から下の両足がなかった。
映画『ガーディアン』のあらすじ【転】
ルディとマックスは、一緒にアフガニスタンの戦場で戦った友人だった。ルディはその時に地雷を踏んで、両足を失った。今は田舎の一軒家で静かに暮らしており、そこに2人をかくまってくれる。
サラの自宅には、バッカーの圧力で、警察の家宅捜索が入る。自宅にはマックスとサラが肩を寄せ合って微笑んでいる写真があった。マックスの元恋人のリリーとは、サラのことだった。
ルディは明るい男で、ニナも彼には心を開く。マックスはルディにニナのことを頼み、インスリンを手に入れるため、市内の病院へ向かう。ニナと朝食を食べていたルディは、マックスに命を救われた時の話をし、ニナに絆の腕輪をくれる。
その直後、警察車両が近づいてくるのをニナが見つけ、ルディはニナを排気口の内側へ隠し、マックスに連絡する。ルディは得意の話術で警官を油断させ、何とかこのピンチを切り抜けようとする。しかし2人分の朝食が見つかってしまい、ルディは腹をくくって複数名の警官と撃ち合う。そこへマックスが帰ってくる。
マックスは外で警官を撃ち殺し、室内へ入る。そこにはルディの死体が転がっており、排気口の中のニナは、糖尿病の発作を起こして昏睡状態に陥っていた。マックスは急いでニナを病院へ運ぶ。
病院で点滴をしてもらい、ニナは意識を取り戻す。しかし、看護師に正体を気づかれ、マックスはニナを連れて逃走する。マックスはヘンリたちに追われるが、本当の敵はバッカーの放った武装集団だった。マックスと警官、そして武装集団は病院内で激しい銃撃戦を繰り広げる。マックスも銃弾を受けて負傷するが、何とか安ホテルまで逃げ込む。
映画『ガーディアン』の結末・ラスト(ネタバレ)
マックスは自分で応急処置をし、痛みに耐える。しかし怪我は思ったよりも重傷で、マックスは危険な状態になる。ニナは病院へ行くよう必死で説得する。マックスもひとりぼっちのニナのため、生きる道を選ぶ。
ニナは車を盗み、自らハンドルを握って、マックスが指示した場所へ向かう。ところが、明らかに未成年のニナが運転しているのを見て、警察が車を止める。ニナはマックスの銃を奪い、警官を脅してその場を切り抜ける。
マックスが最後に頼ったのはサラだった。サラは2人を自宅にかくまい、マックスの治療をする。いろいろあって2人は別れてしまったが、今でもお互いのことを愛していた。
マックスがある程度回復し、3人はルディの家へ戻る。あのままになっていたルディの遺体を、きちんと埋葬するのが目的だった。ルディはサラにとっても、大切な友人だった。
マックスはルディをきれいに拭いてやり、初めて涙を流す。サラは黙ってマックスを慰める。マックスは戦うことに疲れていた。しかし家の前には、大勢の武装集団がいた。
マックスはサラとニナに逃亡ルートを指示し、“あの埠頭で会おう”と約束する。それはかつてマックスとサラが旅したイギリスの海辺の町にある埠頭のことだった。
サラとニナは、マックスとの再会を信じて必死で逃げる。マックスは愛する2人のため、大勢の敵と戦う。
それからしばらくして、バッカーとザウルの乗った車が、何者かによって爆破され、2人は死亡する。マックスは生きており、裏切り者の内部関係者に電話し、“俺たちを忘れれば、俺も忘れてやる”とだけ忠告する。
約束の地で待っていたサラとニナは、向こうからやってくるマックスを見つける。再会したマックスとサラは熱いキスを交わし、ニナも嬉しそうに微笑む。3人は家族となって、ここで新しいスタートを切ることにする。
映画『ガーディアン』の感想・評価・レビュー
ガンアクションが派手で、見応えがある作品。キャラクター達の性格も個人的には好きだった。マックスとニナが親子のような絆を育んでいく様子には感動し、マックスとサラが心から愛し合い信頼している様子が素敵だなと思った。登場人物達が傷ついていく中、ルディの死が何よりも悲しかった。生きていればニナにとって兄のような頼れる存在になっていたのではないかと思う。物語としてはハッピーエンドで終わったが、少しだけ寂しさが残った。(女性 30代)
ストーリーの序盤から、かなり衝撃的な展開が繰り広げられるのですぐに作品の世界観に惹き込まれ、最後まで一気に見てしまいました。
激しいガンアクションを謳っていますが、ガンアクションだけで無く「愛」や「絆」など人間模様もしっかりと描かれているので、とても見やすく感じました。
守る人と守られる人、そしてそれを支える周囲の人間。「悪」が成敗される気持ちの良いラストは最高にスッキリしました。(女性 30代)
脚本、監督、主演はティル・シュヴァイガー。彼は派手ではありませんが、多才であることは明らかです。演技が渋く、ガンアクションはリアルで硬派な印象を受けました。銃の構え方が相当格好良く、マガジンチェンジを充分に見せてくれるため、大興奮しました。ヒロイン役、ルナ・シュヴァイガーは彼の娘です。エンドクレジットを見ると、もう一人彼の家族が出演しています。若干、後半から冗長に感じましたが、それは全てのシーンを丁寧に誠実に制作しているからなんだろうと思います。(女性 30代)
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