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映画『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』の概要:2011年の日本のアニメーション映画です。本作はテレビ版『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』の終了後に放映されました。原作漫画『鋼の錬金術師』のキーキャラクターはあまり登場せず、映画オリジナルストーリーです。

映画『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』の作品情報

鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星

製作年:2011年
上映時間:110分
ジャンル:アニメ、アクション、アドベンチャー、ファンタジー
監督:村田和也
キャスト:朴路美、釘宮理恵、坂本真綾、森川智之 etc

映画『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』の登場人物(キャスト)

エドワード・エルリック(朴璐美)
エルリック兄弟の兄。巷では有名な錬金術師です。背が小さいけれど、プライドは高く、馬鹿にされるのが嫌いな性格です。禁忌を犯した二人は、アメストリス国の旅の途中です。
アルフォンス・エルリック(釘宮理恵)
エルリック兄弟の弟。彼も巷では有名な錬金術師です。禁忌を犯し、肉体が何者かに奪われてしまったのですが、兄がとっさに近くにあった鎧に、魂を定着させて救われました。心が優しい兄想いの少年です。
ジュリア・クライトン(坂本真綾)
両親がいない彼女は、ミロスのレジスタンス組織黒コウモリの一人です。兄がいましたが、両親が殺害された時に離れ離れになってしまいました。そのまま死んだと思っていました。
アシュレイ・クライトン(木村良平)
ジュリアの兄で、行方不明になっている。『鮮血の星』についての研究をしていたが、謎の人物に襲われる。
ハーシェル / アシュレイ・クライトン(木内秀信)
ジュリアの兄で、死んだと思われていたが、『鮮血の星』と呼ばれる石を飲み込んで生き残った。顔中の皮膚を持っていかれて、醜い姿にされている。アシュレイは、同一人物。
メルビン・ボイジャー / アトラス(森川智之)
刑務所から脱獄しジュリアを探しています。身体に錬金術を刻み、錬金術を使う事が出来ます。ジュリアの両親と兄を襲った人物です。

映画『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』のあらすじ【起】

錬金術師のエルリック兄弟は、自分達の罪を清算するために旅に出ていた。兄の名はエドワード・エルリック、弟の名はアルフォンス・エルリックといいます。禁忌を犯した二人は、巷では有名になっていました。

旅の途中、アメストリス国で、ある一人の男が脱獄します。その男は、メルビン・ボイジャーという名前でした。どうやら、首都セントラルシティの中央刑務所から脱獄したようです。エルリック兄弟は急いで、現場に向かいます。ビルとビルの間を抜けて、捜索していると、遂に犯人を発見しました。メルビンは、エルリック兄弟に挟み撃ちされるが、錬金術の使い逃げられてしまいました。現場には、他の警官隊が駆けつけたエルリック兄弟は、犯人だと勘違いされていたので、国家錬金術師のしるしである懐中時計を見せました。すると、警官隊たちは揃って敬礼し、失礼な事をしてしまったとお詫びしました。

セントラルシティにある本部に戻り、メルビン・ボイジャーが、一枚の新聞を切り抜いていることを知りました。そこには、ジュリア・クライトンという女性の写真が写っていました。彼女は、密入国でアメストリスに捉えられていました。情報を元に、エルリック兄弟は、急いでアメストリスに向かうことにしました。

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映画『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』のあらすじ【承】

メルビンの目的地は、テーブルシティという町でした。そこは変わった形の土地で、円形に街が作られており、その周りは深い谷で覆われていました。このままメルビンを逃がす訳には行きません。エルリック兄弟もそこへ向かう事にしました。

列車に乗り込むと、駅員が来て、乗客たちのチケットを確認していました。エルリック兄弟は、持っていなかったので、錬金術師のしるしを見せると駅員は去って行きました。するといきなり乗客の一人が暴れだしました。その正体は、狼キメラという人間と狼の混血種でした。エルリック兄弟が、狼キメラを追っていると、列車の屋根へと飛び出しました。そして、車内に居たメルビンは、自分が狼キメラに追われている事を悟り逃げようとします。

エルリック兄弟は、列車が駅に突進してしまう事に気付きます。急いで弟アルフォンスに、列車を止めるように要求します。その間に、兄エドワードは、狼キメラと闘います。すると、向こう側から、メルビンが登場し、狼キメラに攻撃します。逃げ場が無くなった狼キメラは、あっという間に列車から逃げていきました。何とか列車は止まりましたが、またメルビンに逃げられてしまいました。

映画『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』のあらすじ【転】

街に着いた二人は、ジュリアが居る建物を発見します。メルビンに先を追い越されてしましました。錬金術によってビルを破壊し、捕らえられていたジュリアが建物の中から出てきました。空からは、なにやら黒い影が飛んできます。ジュリアの方に向かっているようでした。黒の羽をつけた女性と共に逃げようとしているようでした。アルフォンスは、ジュリアを必死で追いかけました。メルビンから攻撃を受け、建物から落ちそうになっている所を見事にキャッチしました。ジュリアとアルフォンスと黒の羽を持つ女性の三人は、一緒に谷底へ落ちていきました。

エドワードは、アルフォンスたちを探す為、現地の支局に訪れました。そこで谷に住むクレタ人の情報を聞くと、急いで谷に向かって行きました。

谷には、アルフォンスの居た痕跡が残っていました。エドワードは、クレタの人々の暮らしに驚きました。谷は一つの国として成り立っていました。間に挟まれ、国境を越えようとするものは、銃で撃たれたのです。

エドワードは、その町の青年に案内され、とあるおじいさんに出会いました。そのおじいさんは、オートメイル技師でした。脚や、腕をなくしてしまった人々の為に、オートメイルという義肢を作っていました。エドワードの腕に付けられたオートメイルを見て感心していました。すると、外から何者かが襲って着ました。急いで、青年と逃げることにしました。おじいさんが隠し扉を案内してくれたので、一時は免れました。そして、黒コウモリというミロスのレジスタンス組織のことを教えてくれました。

岩壁に辿り着くと、狼キメラが襲ってきました。
そして、青年は攻撃を受け反撃するものの、そのまま帰らぬ人となってしまいました。

映画『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』の結末・ラスト(ネタバレ)

青年やその他の死者は、共に火葬されました。エドワードは、自分の不甲斐なさに心を痛めていました。

エドワードが無事に、アルフォンスとジュリアを救うことが出来た後、ミロスの黒コウモリたちに合う事が出来ました。今まで追いかけてきていたメルビンがジュリアの兄だった事を知りました。そして、狼キメラに追われたエルリックたちは、黒コウモリの秘密の場所に逃げ込みました。そこでは、戦争で死んだ者の名前が刻まれていました。

元々、ミロスの国は丘の上にありました。それが、アメストリスの人々に支配されてしまったのです。取り戻すには、『鮮血の石』しかないのだとエルリック兄弟は聞かされます。ここであることに気付いたのです。『鮮血の石』は『賢者の石』と同じ人の命を使って作られているのです。メルビンの身体には、鮮血の石の作り方の錬成陣が刻まれていてそれを使う事で、手に入るようなのです。ジュリアは、それでも鮮血の石を諦めませんでした。どうしても国を取り戻したかったのです。

メルビンは、実は、ジュリアの本当の兄ではありませんでした。両親や兄を殺した犯人だったのです。今まで信じていたジュリアは、ショックを受けました。しかしその時、本当の兄が現れます。

もうこれまでかという時です。それは、白いお面を被った軍人ハーシェルが現れて、自分が兄だというのです。メルビンによって、顔の皮膚が奪われていたのです。彼は、鮮血の石を飲んで生き延びていたことを話すと、本当の兄だと分かりました。そして、ミロスの谷をマグマで埋める計画を立てていたことをジュリアに話ました。しかし、ジュリアは、拒否します。

争い、兄は死にかけていました。そこで、自分の癒しの力を使い生き返らせました。エルリック兄弟たちは、マグマが流れ出すのをくい止め、ミロスの国は元の国に戻り、復興していきました。

映画『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』の感想・評価・レビュー

原作ファンとしては、メインキャラクターがあまり出ない今作には少し物足りなさを感じた。ストーリーは完全にオリジナルであり、そこそこ楽しめたが、作画が雑に感じてしまった。スピード感やアクションシーンの躍動感を重視しての作画なのだと思うが、テレビシリーズの作画の方が丁寧で細やかなので違和感を感じてしまう。
完全オリジナルとはいえ、原作を連想させるシーンは所々に散りばめられており、その点は魅力的である。しかし作画と全体のストーリーに対しては違和感と物足りなさを感じてしまい、少し残念な作品という印象だった。(男性 20代)


作品としては可も不可もなく『鋼の錬金術師』のキャラを使ったお話、それだけ。

というのも原作者である荒川弘は関与しておらず、すでに完結してしまった物語の隙間に本編に別段影響をもたらすわけでもないエピソードを差し込んだだけという映画になってしまったからだ。最早、完結してしまって覆りようもない結末に影響を与えてはいけないということになると、こういう脚本にならざるを得ないというのも納得である。

だからこれを『鋼の錬金術師』という作品としてみると評価は低く、まったく別物と見ると「悪くはない」、という評価になる。(男性 30代)

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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