映画『VERSUS ヴァーサス』の概要:2001年の日本のホラーアクション映画です。本作は、海外で高く評価されたインディーズ映画です。B級アクション映画で人気の素材を組み合わせられています。監督はインディーズム-ビー・フェスティバルでグランプリを受賞した北村龍平監督です。その他監督作品に、『あずみ』『ゴジラ FINAL WARS』があります。主演は、アクション監督などで活躍する坂口拓が演じています。
映画『VERSUS ヴァーサス』の作品情報
上映時間:119分
ジャンル:ホラー、アクション
監督:北村龍平
キャスト:坂口拓、榊英雄、松田賢二、新井雄一郎 etc
映画『VERSUS ヴァーサス』の登場人物(キャスト)
- 囚人番号KSC2-303(坂口拓)
- 脱獄犯の男、死者が甦る恐ろしい森の中に逃げ込んでしまうのですが、そこで過去の自分を知ることになります。
- 囚人番号KSC2-303の兄(榊英雄)
- ヤクザのリーダーを務めている。弟と、女を捜して森の中へ入る。真実を知っているのは、彼だけであったのですが、段々と記憶が甦る二人を楽しみにしていた様です。
- 記憶のない女(三坂知絵子)
- 甦りの能力を持つもの。どうして自分がここに来たのか、記憶を失ってしまった彼女は、囚人の男に助けられる事になるが、それは、仕組まれていたのです。
映画『VERSUS ヴァーサス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『VERSUS ヴァーサス』のあらすじ【起】
とある森の中、囚人番号KSC2-303は、もう一人の囚人と二人で脱獄してきます。しかし、二人には、ここが一体どこだか分からないので、出口を探しました。森の出口を抜けると、車に乗っていた3、4人の男達が出てきました。どうやらヤクザのようです。ヤクザたちは、ヤクザのリーダーに、囚人番号KSC2-303を探してくるように仕向けられているようでした。
車内には、女性が乗っていました。この女性は、ヤクザでは無い様で、腕を引っ張られ車から出てきました。ヤクザたちは、この森で何をしようとしているのか、囚人番号KSC2-303には、検討もつきません。しかし、このまま捕まるわけにはいきません。
ヤクザのサブ・リーダーがこちらに向かってきました。一緒に来る様に囚人番号KSC2-303へ指示すると、背の低いヤクザは、銃をこちらに向け近付いてきています。そのヤクザが油断している隙に、銃を奪います。そして、背の低いヤクザを人質に取ると、ヤクザたちは、困惑していました。サブ・リーダーは、囚人番号KSC2-303に話しかけようと、こちらに近付いてきました。危機感を感じた囚人番号KSC2-303は、銃で頭を打ち抜きました。
映画『VERSUS ヴァーサス』のあらすじ【承】
サブ・リーダーが殺され、困惑していたヤクザたちは、一緒に来ていた囚人を殺しました。ヤクザたちに怒りを感じ、ヤクザたちを殺そうとすると、先程死んだはずのサブ・リーダーは、起き上がり、目の前にいた自分の部下を殺してしまいました。ヤクザたちは、サブ・リーダーの形をした何かに脅え、銃を乱射するが、中々死にません。そこで、囚人番号KSC2-303は、心臓部分に一発銃を撃ち込むと倒れ、動かなくなってしまいました。
安心していたヤクザたちでしたが、まだ終わっていませんでした。今度は、もう一人の囚人が、眼鏡のヤクザに攻撃を仕掛けてきます。首を傷つけられたものの、命は無事でした。
その間に、囚人番号KSC2-303は、人質の女性を連れて森に逃げ込みました。
この森には、何か特別な力が宿っているという言い伝えがあるようで、ヤクザたちは、脅えていました。しかし、次に偉かったオカマ口調のヤクザは、囚人番号KSC2-303を捕らえ、ヤクザのリーダーに差し出すように命令されていたことを部下に話し、逃げた二人を追いかけることにしました。
映画『VERSUS ヴァーサス』のあらすじ【転】
早足で森へ入ったので、囚人番号KSC2-303は休む事にしました。落ち葉の上に横になっていると、早く逃げないとすぐに追いつかれてしまうと焦っていました。囚人番号KSC2-303は、その女性がなぜこの森へ連れてこられたのか、話を聞き、この森についてからのことしか記憶に無い事を知ると、また歩き出しました。
ヤクザたちは、森の中で、自分達が以前この場所で殺した人々を埋めた事を思い出し、その場所を確認してみると、埋めたはずの死体が全て無くなっていました。そして、遠くから銃声が鳴り、ヤクザたちは、生き返った死体たちと殺し合いを始めました。
背の低いヤクザは、あまりの恐ろしさに、仲間を置いてその場から逃げていきました。
逃げていく途中、警察に遭遇し、捕まえようとしてきます。背の低いヤクザは、警察が車内に隠し持っていた銃を奪い、去って行きました。
ヤクザたちの補佐役として、アサシンたちがやってきます。もうすぐヤクザのリーダーがやってくるようです。
映画『VERSUS ヴァーサス』の結末・ラスト(ネタバレ)
ヤクザのリーダーは、この森について知っていて、アサシンとヤクザたちに『黄泉がえりの森』について話し始め、最強の力を手に入れるため、部下達を殺してしまいました。そして、甦ったアサシンとヤクザたちは囚人番号KSC2-303を探し始めました。
最強の力を手に入れたアサシンとヤクザは、囚人番号KSC2-303を発見しました。そして攻撃をしましたが、勝てませんでした。
記憶を失った女は、記憶を取り戻しかけていました。自分には、黄泉がえりの森でしか発動しない能力があることです。その女の血を飲んだ者は、不死の力を得るというのです。この力を、狙っているのは、囚人番号KSC2-303の兄でした。
兄は、記憶を取り戻した女を取り押さえました。彼女を人質にされた囚人番号KSC2-303は助けようとしましたが、自分が殺されてしまいます。そして、記憶の無かった女は、自分の血を飲ませ生き返らせました。
囚人番号KSC2-303は、思い出しました。彼女を愛していた事、兄が自分達を殺そうとした事、転生した自分たちの事です。
兄は、この時を待っていたのです。女性が転生するまで500年間かかりました。
二人は、決闘します。そして闘いに勝った囚人番号KSC2-303は、女性に森を離れようと持ちかけます。黄泉がえりの森でないと生きれないかもしれませんでしたが、ここに居たくないという思いからでした。そして、二人は、どこか遠くへ行きました。
ここからは、未来の話です。三人は、転生しました。今度は、弟が女性の命を狙っていました。兄は、女性を助けようとしました。何度もこの争いは繰り返されてきたのでした。
映画『VERSUS ヴァーサス』の感想・評価・レビュー
坂口拓が素晴らしい作品です。デビューしたての頃は、B級作品への出演が多かった彼ですが、アクションや殺陣のシーンは本当にかっこよく、すごい技術を持った人だなという印象でした。最近では『キングダム』にも出演していましたね。
今作でも彼の日本刀を使った「チャンバラアクション」は素晴らしかったです。アクションだけでなく、あの目力をうまく使った演技もぜひ見て欲しいです。ストーリーは中学生が書いた創作漫画のような感じですが、日本刀でゾンビを斬るシーンは圧巻でした。(女性 30代)
坂口拓が見たいがために鑑賞した作品。彼のアクションと目力は非常に魅力的で目が追ってしまう。今作の見どころは戦闘シーンと対決シーン。ストーリーはあまり良くないので、二の次ですよ。
始まりと序盤は状況が分からず、主人公と同じように視聴者も混乱する。何しろ、なんの説明もなくセリフも多くないのでシーンから想像するしかない。ある意味、凄い作品だし賞を取ったのも頷ける。恐らく、この対決シーンを描きたいためだけにそうなる状況と設定を作ったのではないだろうか。そう思ってしまうほど、アクションが素晴らしい。未来の自分と過去の自分が大切な人を守るために戦う。自分と戦うことほど、やりにくいことこの上ないし、究極とも言える。非常に印象的なシーンだった。(女性 40代)
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