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映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』の概要:黒川博行による小説『破門(疫病神シリーズ)』の映画化。建設コンサルタントの二宮と二蝶会に所属するヤクザ・桑原が、映画プロデューサーに騙し取られた金を取り返すべく奮闘する。

映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』の作品情報

破門 ふたりのヤクビョーガミ

製作年:2017年
上映時間:120分
ジャンル:アクション、コメディ
監督:小林聖太郎
キャスト:佐々木蔵之介、横山裕、北川景子、濱田崇裕 etc

映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』の登場人物(キャスト)

二宮啓之(横山裕)
ヤクザと土建屋の仲介をする、建設コンサルタントの男。亡き父親がヤクザだったため、なんとなく今の仕事をしている。取引のあるヤクザ・桑原のことを疫病神だと思っている。
桑原保彦(佐々木蔵之介)
眼鏡をかけてスーツ姿のヤクザ。二蝶会に所属している。二蝶会より大きな組織のヤクザと問題を起こす。
渡辺悠紀(北川景子)
二宮のいとこの女性。二宮のよき相談相手。
小清水隆夫(橋爪功)
小さな映画製作会社のプロデューサー。お調子者で胡散臭い。
玲美(橋本マナミ)
小清水の愛人。本名・真鍋恵美。小清水と共に行動する。
嶋田勝次(國村隼)
二蝶会の若頭。二宮の父と親交が深かったため、二宮のことを常に気にかけている。

映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』のあらすじ【起】

二宮啓之は、事務所のソファで横になりながら、バイトに来てもらっているいとこの渡辺悠紀と話をしている。ヤクザと土建屋の仲介をする、建設コンサルタントとして働く二宮は、暴排条例が出てから景気が悪いという。彼は、亡き父がヤクザだったため今の仕事をしていた。そんな彼に、映画のプロデューサーから裏稼業の取材と出資の話が来る。

二宮が二蝶会のヤクザ・桑原のことを疫病神だと噂していると、眼鏡をかけてスーツ姿の桑原保彦が事務所に入って来た。桑原は二宮が手に持つ紙を見つけ、映画の話に興味を持った。

桑原と二宮は映画製作会社へ行き、色っぽい秘書の玲美がお茶を出してくれた。二宮へ取材の依頼をしてきたのは、小清水という男で、彼はサバキを題材にした映画を撮るつもりだという。

二宮が実家に帰ると、二蝶会の若頭・嶋田が来ていた。彼は二宮の父と親交が深かったため、二宮のことを気にかけていた。二宮は、映画への出資者を紹介すると、アソシエイトプロデューサーとしてクレジットに載せてくれるらしいという話をした。それを聞いた嶋田は、二宮が新しい道へ進むチャンスだと思い、出資を決めた。

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映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』のあらすじ【承】

後日、製作会社はもぬけのからになっていた。嶋田は3000万円の出資の契約をしており、その内先に払っていた1500万円をやられ、桑原も150万円持っていかれたという。

桑原は不動産屋から小清水の住所を聞き出し、二宮を連れて家へ行ったが、既に逃げた後だった。彼らが帰ろうとすると、道を塞ぐように車が止まっていた。桑原は、どこうとしない車に歩み寄り、車に乗っていた二人のヤクザをボコボコにした。

翌日、二宮の元に嶋田から電話が来た。先日の車のヤクザは滝沢組という大きな組織の組員で、その滝沢組は小清水に1億5000万円貸していたという。

桑原は再び不動産屋に行き、小清水の情報を更に聞き出した。秘書の玲美は小清水の愛人で、本名は真鍋恵美だという。桑原と二宮は彼女のマンションへ向かったが、そこには滝沢組の組員が二人いた。相手が包丁を構え、桑原は二人相手に戦った。桑原に「逃げろ」と
言われた二宮は、車に乗って一人で逃げてしまう。桑原から電話があり、二宮はマンションへ引き返して桑原を乗せた。桑原は肺を刺されており、入院することになった。

映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』のあらすじ【転】

桑原が入院している間、二宮は悠紀と一緒にスナックを周り、玲美と小清水の場所を突き止めた。二宮は、小清水を捕まえたら100万円という約束で、桑原と共にマカオへ向かった。

小清水たちが泊まっているマカオの高級ホテルに押しかけ、桑原たちは金の在り処を聞いた。しかし、小清水は500万円しか持っていないという。現金は420万円ほどしか見つからなかったが、桑原は玲美の財布からカジノカードを見つけた。

1000万円を現金に換えるべく、桑原はカジノへ行った。見張り番の二宮に、小清水は銀行の金庫に2500万円の通帳があることを明かした。小清水は、二宮のために出資した嶋田にはきちんと金を返したいと訴えた。

桑原は金を回収するのに時間がかかっており、その隙に二宮、小清水、玲美は空港へ向かった。玲美は「母の面倒を見る」と言って空港で去って行った。

二宮が小清水と一緒に銀行へ行ったが、通帳は差し止められていた。隙をついて逃げた小清水だが、GPSでつけてきた桑原が現れ、彼を捕らえた。小清水は、3日後に新しい通帳が届くと言った。

映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』の結末・ラスト(ネタバレ)

桑原は、小清水の身柄と引き換えに出資契約書を渡すよう滝沢組に要求し、交渉成立させた。

二宮は、若い衆のセツオとケンと一緒に小清水の見張りをしていたが、取引の朝に逃げられてしまう。桑原は、小清水がレンタカーのトランクから逃げたように細工をした。

桑原は滝沢組にレンタカーのキーとナンバーを書いた紙を渡した。滝沢組は小清水の姿を確認したいと言ったが、桑原は相手を言いくるめ、契約書を手に入れた。

桑原たちは、小清水の居場所を突き止め、彼を捕まえた。セツオは小清水の見張りをし、桑原、二宮、ケンの三人で銀行へ向かった。無事金を降ろせた三人だが、帰り道滝沢組に囲まれてしまう。桑原とケンが戦い、二宮は金を守って逃げるよう言われた。二宮が小清水の部屋に行くと、セツオはボコボコにされ、小清水はいなくなっていた。二宮は一人で逃げようとしたが思いとどまり、車で桑原たちの元へ戻って全員助けた。

一人絶縁にした滝沢組と釣り合いを取るため、桑原は破門になってしまう。二宮が一人カラオケ中の桑原を訪ねると、小清水が香港で製作中のアクション映画のプロデューサーになっているという。桑原は二宮を連れて香港へ向かった。

映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』の感想・評価・レビュー

横山君はまだ上手な役者とまではいかないが器用さと勘の良さを感じられる俳優で、佐々木蔵之介の補助もあってか、なかなか堂々としている。ストーリーはさして目立ったものとは言えないが、この二人を観ているだけで楽しい時間が送れるので、むしろありふれたものの方が良いのかもしれない。この二人、いい組み合わせだと思うが続編はどうやら無いようで残念。続ければ良いシリーズになりそうなのにな。(男性 30代)


この作品はドラマ版の評判が良かっただけに、どうしても比べられてしまう。ドラマ版の勢いの良さはなかなか超えられず、あまりよくない評判も耳にする。しかし全体的に見たら及第点といった作品だった。ドラマ版より派手さや勢いは無かったが、人物やストーリーは丁寧に練られていた。どうしても横山裕は俳優としての質は落ちるが、そこまで悪くはなかったなという印象を受けた。
もっとあらゆる質が向上すれば、映画界に新たなバディ作品として爪痕を残す結果になったと思う。そこまではいかなかったのは残念だが、悪くはなかった。(男性 20代)


はめられたヤクザが逃げた男を捕まえる為、落とし前をつける為に奮闘する物語。全体的にコメディタッチで描かれており、夢中で最後まで観てしまった。しかしコメディタッチとはいえ暴力シーンはなかなかの迫力。ペンを耳に刺すシーンは思わず目を覆ってしまった。スーツを着てメガネをかけ、一見インテリヤクザ風に見える佐々木蔵之介は驚く程格好良い。しかし北川景子に関しては、あまりパットせず、北川景子好きとしては少し無駄遣いのように感じた。ドラマ版も好評とのこと、機会があれば観てみようと思う。(女性 20代)

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