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映画『花子の日記』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『花子の日記』の概要:香川県小豊島で暮らす吾郎が育てた牛が、全日本和牛大会で種牛の部門と肉牛の部門で優勝した。新たなブランド牛の確立に島民達は沸き立つ。しかし、吾郎が一番喜んで欲しかったのは、牛肉嫌いである娘の花子だった。

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映画『花子の日記』の作品情報

花子の日記

製作年:2011年
上映時間:107分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:松本卓也
キャスト:倉科カナ、永島敏行、金守珍、SORA etc

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映画『花子の日記』の登場人物(キャスト)

花子(倉科カナ)
気が強く口が悪い。牛と牛肉が大嫌い。父との折り合いが悪く、高校入学を機に家を出る。
吾郎(永島敏行)
花子の父親。牛に全ての労力を注いでいる。だが、本当は不器用なだけで、娘の花子のことを何よりも大切にしている。
キム(金守珍)
5人の子供を育て、貧しい暮らしを送っている。友人に唆され、吾郎が育てている牛の精子を狙って日本に訪れる。
ジャンヒャン / キムスメ(sora)
キムの娘。頼りない父を見かねて日本について行く。
タクヨ(水野美紀)
花子の母。花子が中学生の頃に亡くなってしまう。
サトシ(松本光司)
花子の高校と大学の同級生。花子の恋人。

映画『花子の日記』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『花子の日記』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『花子の日記』のあらすじ【起】

花子は牛や牛肉が大嫌いだった。文化祭でお酒を間違って飲んでしまったとき、牛の被り物をしている同級生をボコボコにしてしまうぐらい嫌いだった。

日本が誇る牛肉ブランドである和牛は、一般の牛肉よりも食用になるまでに時間がかかり、飼育にも手が込んでいた。ある日、和牛業界に新たなブランド牛が誕生する。香川県小豊島は人口16人、牛500頭から成る島だ。その住人である吾郎が、全日本和牛大会で種牛の部門と肉牛の部門で優勝した。島民達は喜ぶが、吾郎は黙々と牛の花子達の世話をした。

花子は美術の授業で女性のデッサンを行っていた。布を纏った女性がなぜかヌンチャクを持っており、不思議な組み合わせに疑問を抱きブログに感想をアップした。恋人のサトシからは本当にマメだと指摘されるが、花子は絵を描いて誤魔化した。夏休みの話になり、サトシから実家に帰省しないのか聞かれる。花子は父に会いたくなかったので帰る気はなかった。ただ、母に線香をあげれないことが気がかりだった。

吾郎は涙を浮かべ、仏壇の妻のタクヨに満足のいく牛が誕生した喜びを伝えた。タクヨは生前、吾郎の作った牛を美味しいと言って幸せそうに食べた。だが、吾郎はまだまだ満足がいかなかった。花子を大切に育てていると言った吾郎に、タクヨは人間の花子の方だと思ったが、吾郎は牛の花子の話をしていた。そして、人間の花子と一緒にするなと怒鳴った。その時、幼い花子は違う部屋で父の声を聞いていた。

映画『花子の日記』のあらすじ【承】

花子のバイト先には韓国人女性が居り、花子はその女性と交流するうちに韓国語が話せるようになっていた。いつか韓国に旅行に行くことが花子の夢だった。その頃韓国では、マフィアのリュが仲間達を集めて密談をしていた。リュは日本産イチゴの苗木を盗み、韓国で販売してお金を稼ぐことに成功していた。そして、次に和牛に目を付け、盗んでくるように仲間達に命令した。しかし、仲間達は警察の目が厳しくなっていることもあって、あまり乗り気ではなった。

リュは新たなブランド牛が誕生したことを聞き、香川県に何も知らない素人を送り込むことを決める。その頃日本では、吾郎が花子に電話を掛け、今まで家族を顧みなかったことに対して謝罪していた。だが、突然の謝罪に吾郎が酔っていると誤解した花子は、吾郎に文句を言って電話を切ってしまう。その夜、花子は吾郎の友人である森永から電話をもらう。森永は吾郎が倒れたので帰って来いと言って、電話をすぐに切ってしまう。

韓国に暮らしているキムは、知人の紹介で牛の精子を盗ってくる仕事を引き受ける。怪しい気配を感じながらも、子供を5人育てる生活にはお金が必要だった。娘のジャンヒャンは父を心配し、日本に付いて行くことを決める。キム達は高松空港で待っていた男から、マップとジュラルミンケースに入った試験管を受け取る。どこか観光気分のキムとは反対に、男の怪しげな様子をジャンヒャンは訝しむ。

花子は慌てて実家に帰るが、吾郎はただ寝ているだけだった。森永は気まずくなってその場を立ち去る。吾郎は花子に話しかけるが、花子は冷たい態度を取ってしまう。花子は自分の部屋に入り、過去の自分に思いを馳せた。その部屋は中学まで使っていたが、父と離れるために高校入学と同時に親戚の家に引っ越した。そして、大学は東京に出て1人暮らしになった。中学生の時、母が亡くなったのだ。花子は母が病に倒れたときも、牛の世話ばかりする父が許せなかった。しかも、見舞いに来たときも、父は牛の話ばかりだった。笑顔で父の話を聞く母が、花子には理解できなかった。

映画『花子の日記』のあらすじ【転】

夜、花子は怪しげな親子(キム親子)を見掛けるが、何をしていたのか分からなかった。次の朝、吾郎にその話をすると、吾郎は慌てて港に走った。そして、キム親子が出港した船に乗っているのを見て海に飛び込み、泳いで船を追った。だが、結局追いつけず、吾郎は陸に上がると森永に向かって、牛の精子が盗まれたことを叫んだ。

吾郎は花子を無理矢理連れて行き、船でキム親子を追った。しかし、なかなか見つからなかった。その頃、キム親子は時間があることから、観光を楽しんでいた。花子は吾郎に精子がそんなに大切なものなのか問い掛けるが、苛立っていた吾郎はまともに説明をしなかった。そんな吾郎に愛想を尽かした花子は、イライラをブログにアップすると、吾郎の元を離れて高松観光に出掛けた。そして、今までネットでやり取りをしていた韓国人女性が高松に居ると聞き、会いに行くことを決める。だが、待ち合わせ場所に行くと、精子を盗んだ娘(ジャンヒャン)が居た。ジャンヒャンは走ってホテルに逃げ込んだ。

キム親子は食事に出掛けた。ジャンヒャンは街で見つかり走って逃げたことを父に話した。キムは娘を心配するが、ジャンヒャンの方がどんくさい父を心配していた。花子はずっと後を付けており、キム親子の仲睦まじい様子を羨ましそうに見て、何も言わずにその場を立ち去った。

花子はサトシのお姉さんが切り盛りしているカフェを訪ね、愚痴を零した。しかし、サトシから大人なのだからこちらから歩み寄るべきだと言われる。花子は父の元に戻り、一緒に旅館に泊まる。吾郎は携帯を弄る花子に何をしているのか問い掛ける。花子はブログをやっていることを話し、親父もすればいいのにと笑った。だが、吾郎は花子の言葉に耳を傾けず、鼻で笑った。そして、街中の旅館に電話を掛けて必死にキム親子を探した。

映画『花子の日記』の結末・ラスト(ネタバレ)

次の日、花子は吾郎にキム親子が泊まるホテルを教えた。うどん屋から出てきたジャンヒャンを吾郎が捕まえるが、キムは牛の精子を持って逃げてしまう。とりあえず、ジャンヒャンをホテルに連れて行き、花子が事情を聞くことになる。だが、花子が牛の話をしても、ジャンヒャンは何も話そうとはしなかった。代わりに花子が父に対する愚痴を零しているうちに、花子とジャンヒャンは笑い合い和やかな雰囲気になる。

花子はジャンヒャンのことを、キムの娘で「キムスメ」と名付けた。そして、お互いの生い立ちを話した。花子は仲睦まじいキム親子を羨ましく思った。だが、ジャンヒャンは花子の話を聞き、きっと吾郎も花子が誘拐されたら、海に飛び込んで追いかけてくると思うと話した。

花子はキムに電話を掛けて、市場の倉庫でキムスメと牛の精子の交換を申し出る。花子達がサトシのお姉さんの店の前を通り倉庫に向かう途中、サトシに父のことを紹介することになる。だが、吾郎はチャラチャラしてる場合じゃないと怒り、サトシを相手にしなかった。花子はそんな吾郎の態度に腹を立てる。

花子は自分の首にカッターナイフを当てるとキムと共に立ち去ってしまう。そして、キムに韓国に連れて行って欲しいと頼んだ。倉庫に残された吾郎は呆然と立ち尽くした。キムスメは父が放り出したジュラルミンケースを渡して謝罪した。そして、お腹が空いたと声を掛けた。

花子はサトシに会いに行き、蹴りながら先程の件を謝罪した。そして、韓国に行くことを伝えた。花子は高松空港に行き、吾郎に対しての愚痴をキムに零した。話を聞いたキムは、吾郎にも事情があったのだろうと思い遣った。そして、ジュラルミンケースの中の精子は、ミルクと入れ替えたダミーだと白状した。花子は家のためにも持って帰るべきだとキムに勧めた。

キムスメは吾郎が育てた牛のステーキを御馳走になる。それは、本当に美味しかった。吾郎は子供の頃、花子が牛肉を美味しいと言って食べていたことを話した。だが、いつの日からか、花子は牛肉を嫌いになってしまったのだ。吾郎は育てた牛が悪かったのではないかと考え、花子が喜ぶ牛を作ろうと努力していたのだ。タクヨはそんな吾郎の気持ちを理解しており、見守ってくれていた。キムスメは吾郎が日本語で話したので会話を理解できなかったが、花子をもっと構ってあげてと伝えた。

空港に居た花子達は、男に連れ去られ監禁されていた。男は電話を掛けると、吾郎に対してジュラルミンケースと娘を連れて来いと怒鳴った。花子は父が来るはずがないと思っていた。だが、吾郎は現れると花子を見て嬉しそうに笑った。そして、ジュラルミンケースと花子の交換に応じた。

キム親子は再会を喜び合い、男と共に船に乗って帰って行った。吾郎も花子を抱きしめて謝罪した。花子は照れくさそうに抱きしめ返して、父に謝罪した。そして、リュックから水筒を取り出して蓋を開けると、精子が入った試験管を渡した。その頃、キムも娘にジュラルミンケースの中がミルクだと告げていた。キムスメは父に最高だと喜びを伝えた。

花子はキムスメから連絡をもらい、リュが警察に捕まったので牛肉の件がうやむやになったことを聞いた。吾郎と花子の関係は相変わらずだったが、吾郎はブログを始めた。そして、花子は東京に戻り、サトシと共に父から送られてきた牛肉を食べた。それは、とても美味しかった。

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