海外ドラマ『ハンニバル シーズン1』の概要:映画「羊たちの沈黙」のハンニバルレクターの若い頃の話。犯人に共感することができる捜査官のウィルとレクター博士がサイコパスを追いつめる。生々しい表現で放送中止になるほどの問題作。
海外ドラマ『ハンニバル シーズン1』の作品情報
話数:全13話
ジャンル:サスペンス、ミステリー
海外ドラマ『ハンニバル シーズン1』の登場人物(キャスト)
- ウィル(ヒュー・ダンシー)
- 自閉症の自覚があり、人とうまく付き合えない。犯人に共感する能力を持っているが精神的に不安定になる。レクター博士の患者。
- ハンニバル・レクター(マッツ・ミケルセン)
- 精神科医で名医。捜査に協力するが、裏でカニバリズムを行う殺人鬼。
- ジャック(ローレンス・フィッシュバーン)
- 行動科学班の捜査官。レクター博士とウィルに捜査協力を仰ぐ。
- アラーナ(キャロライン・ダバーナス)
- 精神科医。アビゲイルの担当医。明るい性格で、ウィルを支える。
海外ドラマ『ハンニバル シーズン1』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
第1話 アペリティフ
殺人現場で男がいた。時間が逆再生される。まず拳銃を2発、夫に撃つ。次に妻を撃つ。
行動科学班のジャック(ローレンス・フィッシュバーン)がウィル(ヒュー・ダンシー)に捜査協力を要請した。8ヶ月で8人の女子 大学生が誘拐された。金曜日に事件が起こり、年齢、身長、体重、ほぼ同じ。ウィルはこの中にターゲットはひとりで、ほかの女の子はフェイクだと言う。
誘拐された女子大生の両親に事情を聞く。ウィルは階段を登って行く。部屋に入ると誘拐された女の子が横たわっていた。死因は窒息死。シカの角に刺された形跡があった。殺害後犯人は死体を部屋に戻した。サイコパスな事件なのに慈愛が感じられる。こんな症例は聞いた事が無い。ウィルは混乱する。 犯人は人を食べるのだ。
ジャックはある男を訪ねた。彼はハンニバル・レクター博士(マッツ・ミケルセン)。彼に精神分析を依頼した。ミネソタ州で新しい犠牲者が発見される。鹿の頭に女性の死体。生きたまま肺が取り出されていた。レクター博士がおいしそうに食事をしている。肺を捌き、フライパンで焼く。
ウィルとレクター博士は一緒に朝食を食べていた。2人で工事現場の資料を探るとある男が犯人として挙がる。レクター博士はその男に電話をかけた。「ばれてる」それだけ言って電話を切る。
現場に急行すると、妻が血だらけで飛び出して来た。娘に手を出そうとする夫を射殺した。娘は首を斬りつけられていたがレクター博士の応急処置で助かった。
第2話 アミューズ・ブーシュ
前回射殺した犯人の小屋を、ウィルとジャックが捜索した。鹿の死体に大量の角。大量の角に2人は戦慄する。
少年3人が森を探検していると、体中にキノコが生えた死体がたくさん転がっていた。遺体は9体。生きたまま埋められて、酸素と栄養を送られていた。異常な光景だが、作業が雑で自分たちが追っている犯人と類似しない。ウィルの腕を、息を吹き返した死体が掴んだ。
ゴシップ記者がレクター博士の患者と偽り、接触して来た。このタブロイド紙の記者は森でもなにかを嗅ぎ回っていた。ウィルとの会話をこっそり録音していたことを知り、少し表情が歪んだ。ジャックを招いて食事するレクター博士。「これは豚肉です。」 おいしい料理に感激するジャック。
薬局を機動隊が取り囲んだ。ある薬剤師から薬を処方された人間が殺されていた。犯人には逃げられたが、トランクをあけるとまだ生きている女性が土に埋められていた。
ゴシップ記者が警官と話していると薬剤師が突然発砲した。命が惜しいゴシップ記者はウィルのこと洗いざらい話してしまった。ウィルが狙われているのかと思いきや、薬剤師の狙いは犯人の娘アビゲイルだった。犯人が菌類を使う理由。それは人と繋がりたかったからだった。菌は広がっていき点と点を繋げる。歪んだサイコパスの思想が生んだ悲劇だった。
第3話 ポタージュ
アビゲイルと父親が森で猟を楽しむ。キレイな鹿を捕えた。アビゲイルは罪悪感を覚えていた。父親は言う。「食べる事は鹿に対する敬意だ。」悲鳴をあげ、病室で昏睡状態から目を覚ます。
アビゲイルは精神科病院に収容された。アラーナ(キャロライン・ダバーナス)は精神科医。ウィル達の代わりにアビゲイルに接触する。彼女は父親の共犯かもしれない。異常に冷静で、なにかを隠している。
ウィルとレクター博士がアビゲイルを訪ねた。ウィルが父親を殺したのを、彼女は覚えていた。彼女は聡明で、父親と似ている自分はいつか人を殺す人間になるかもしれない。彼女は自宅に帰りたかった。
アビゲイルを連れて小屋を再び訪れた。そこで新たな女性の死体が発見された。彼女の親友が鹿の角に刺さっていた。彼女の母親がアビゲイルを責める。報道陣に囲まれながら家の中に逃げるアビゲイル。部屋に侵入して来た男を刺してしまう。手を血だらけにしたアビゲイルにレクター博士はささやいた。それは悪魔のささやきだった。
レクター博士はアビゲイルを自分のものにした。アビゲイルはレクター博士が父親に電話していたのを声で覚えていたのだ。アビゲイルと交渉しお互い黙っている事を約束した2人だった。正当防衛で殺したとは思えないアビゲイルの犯行。彼女も父親と同じサイコパスなのか。
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