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映画『半落ち』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『半落ち』の概要:横山秀夫の代表作、『半落ち』を実写映画化。妻を殺し、自ら警察に出頭してきた元警部。しかし、彼の行動には不透明な部分があった。家族の愛を描いた、胸を締め付ける切ないストーリー。

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映画『半落ち』の作品情報

半落ち

製作年:2003年
上映時間:121分
ジャンル:サスペンス
監督:佐々部清
キャスト:寺尾聰、柴田恭兵、原田美枝子、吉岡秀隆 etc

映画『半落ち』の登場人物(キャスト)

梶一郎(寺尾聰)
ある日、妻を殺したと警察に自首してきた元警部。
志木和正(柴田恭兵)
梶の事件の取り調べを行うことになった警官。
梶啓子(原田美枝子)
梶の妻。長年アルツハイマー病に苦しんでいた。
中尾洋子(鶴田真由)
東洋新聞の記者。梶の事件に迫る。

映画『半落ち』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『半落ち』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『半落ち』のあらすじ【起】

ある時、とても悲しい事件が日本国内で起きた。長年警察に所属し、正義のために尽力してきた梶聡一郎という警部が、自分の妻を殺したと、自ら警察署に出頭してきたのだ。梶の妻は、長年アルツハイマー病を患っていた。

たとえ警部相手で、例え相手が罪を認めていたとしても、取り調べは行わなければいけない。取り調べを担当することになったのは、取り調べの腕を認められている志木という男性警官だった。梶が既に容疑を認めているため、取り調べは滞りなく進んでいくはずだった。しかし、よくよく話を聞いてみると、梶が妻を殺したのは今日から数えて三日前だった。つまり、梶は妻を殺してから2日経過してから警察に出頭してきたのである。

志木はそのことに触れ、この2日間何をしていたのか梶に問いかける。しかし、今まで包み隠さず正直に答えてきた梶が、その空白の2日間に関しては一切口を割らなかったのだ。志木は、この2日間に何か重要なことが隠されていると考える。

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映画『半落ち』のあらすじ【承】

一方、マスコミがこの事件に注目しないはずがない。現役の警官が殺人事件を起こしたとあって、マスコミは警察を取り囲み日々取材に明け暮れた。また、それを見る視聴者もこの事件に興味を示していた。彼らの関心は警官が殺人事件を起こしたという点だけではなく、梶が出頭前の2日間に何をしていたか、という点にも及んでいた。

一方、捜査を続けていると、その2日間に梶が歌舞伎町にいたことが明らかになった。しかし、梶は女遊びをするような人物ではない。志木は、何故梶が歌舞伎町へ向かったのか、その理由を調べることにした。

一方、東洋新聞で記事を書いている中尾洋子という人物も、志木と同様の点に目をつける。中尾は、この事件のスクープ記事をあげることで、自らの能力を示そうと企んでいたのだ。そんな中尾は、志木と同じく、本格的に事件の調査に乗り出した。志木は梶と関わっているうちに、梶のその頑なな態度から、まるで梶が誰かをかばっているようだという印象を受ける。

映画『半落ち』のあらすじ【転】

しかし、今まで梶にとって守る対象であった妻は、他でもない梶自身が殺害している。梶は、妻との間に一人息子がいた。しかし、その息子も白血病にかかり既にこの世を去っている。つまり、梶にそこまでして守るべき対象はいないはずなのである。

では、梶は誰を守っているのだろうか。答えを導き出せないまま、志木は梶の行動に頭を悩ませるのだった。しかし、その答えは思いもよらぬ方向から判明する。それは、若くして命を落とした梶の息子が通っていた病院でのことだった。そこの医師が、一人の少年について話し始めたのだ。

梶は、息子が白血病になったことを受けて、ドナー登録を行っていた。そして、なんと梶の骨髄がとある少年に奇跡的に適合し、骨髄移植を行なったことでその少年の命は助かったのだ。それは、梶の息子が亡くなってからすぐの出来事だった。息子の死によって悲嘆にくれていた梶の妻だったが、梶の骨髄が一人の少年の命を救ったことにより、まるでもう一人息子ができたようだと大いに喜んだ。

映画『半落ち』の結末・ラスト(ネタバレ)

事件の真相を突き止めるべく、中尾と志木が手を組んだ。志木は、医師から得たこの情報を中尾に渡し、違う側面からの調査を依頼した。そして、調査を続けた中尾は、事件の真相を物語っている新聞記事を手にするのだった。

その新聞記事には、梶が命を救うことになった例の少年が載っていた。その新聞記事には、病気を克服した少年が、現在新宿のラーメン屋で働いていることが記されていた。そして、梶の妻はたまたまその新聞記事を目にしたのだ。『もう一人の息子』であるその少年に、梶の妻は会いたいと願う。しかし、ドナーをするにあたってのルールとして、ドナー提供者は受給者に会ってはいけないという決まりがあったのだ。

妻が死に、梶はそんな妻の願いを叶えようと考えた。そして、少年が働くラーメン屋がある歌舞伎町に向かっていたのだ。梶が頑なに供述を拒んでいたのは、自分が真実を明かすことで平穏な毎日を送っている少年の日常を壊さないためだった。結局、梶は最後まで少年の関わりを否定し続けたのだった。

映画『半落ち』の感想・評価・レビュー

不幸続きで重苦しいストーリーで展開も遅く視聴を止めたくなるが、寺尾聰の演技が素晴らしく目を離せないなんとも罪な映画。他人を救ったことが、主人公夫妻に最後に残った希望であったことを想えば、自分の普段の不満などおこがましくて乗り越えざるをえない。こういう「泣かせの映画」は好かないが、見るたびに観てよかったと思わされる。本当に嫌なことだ。(男性 30代)


アルツハイマー認知症の妻を殺した一人の男の話。
本作は、愛する者の死を通して生きることの意味を問うヒューマンドラマである。
脇を固める俳優陣も素晴らしいが、樹木希林や寺尾聰の役柄や熱演に胸を締め付けられる思いだった。
アルツハイマーの妻を殺した理由も切なかった。
それよりも、ストーリー全体を通して事件当日から出頭までの空白の二日間に焦点を当てているように見えた。
自分が同じ立場ならどうするだろうかと、他人事にはできない深遠さを感じた。(女性 20代)


この作品にどれくらい感情移入できるかは、身近に認知症の患者がいるか、それがどれほどの苦しみを招くかの想像ができるかで大いに変わってくるだろう。「こうすればいい」という答えは永遠にでることはなく、主人公の選択を受け入れられるかそうでないかは人によって異なる。だから、法律的にどうだという話はナンセンスだ。

秀逸なのはラストシーンの盛り上がり。特に、樹木希林という女優が凄いという事を改めて感じさせられた。(男性 30代)


梶は壊れていく妻を不憫に思って殺害したと話したが、自分自身も苦しかったのではないかと思う。息子が亡くなったことを何度も妻に説明しなければならない状況は、想像しただけでも辛いことだと分かる。
アルツハイマー病は決して他人事ではない病である。自分だったらどうしたいか、大切なパートナーが病に侵されたらどうするか、考えさせられる作品だった。梶の行動は理解できる部分もあるが、幸せだった家族の結末としてあまりにも寂しいなと思う。(女性 30代)

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