映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』の概要:心臓に不治の病いを抱える高校生のタクマ。彼は幼いころから入退院を続け、担当医からも20歳まで生き続けるかわからないと言われている。タクマの幼なじみであり、担当医の娘であるマユは小学校・中学校とタクマと同じ学校に通い、2人は自然とずっと一緒にいた。しかし、高校への進学にあたり、タクマはマユと遠く離れ別れることを選択する。自分の病いのために笑顔の傍でいつも泣いているマユを気遣ってのことであった。そんなタクマの選択にマユがとった行動とは・・・。
映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』 作品情報
- 製作年:2009年
- 上映時間:122分
- ジャンル:ラブストーリー
- 監督:新城毅彦
- キャスト:井上真央、岡田将生、杉本哲太、森口瑤子、細田よしひこ etc…
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映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』 評価
- 点数:85点/100点
- オススメ度:★★★★★
- ストーリー:★★★★★
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』のあらすじを紹介します。
中学3年生のタクマとマユは幼いころからずっと一緒に居た幼なじみ。2人一緒にいることが当然であり、お互いに男女関係でも大切なパートナーであった。
しかし、タクマの心臓には治ることのない病いがあり、長くても20歳まで生きられるかわからないと告げられていた。
いつも笑顔で病いのことなんて関係なく明るく振る舞うマユ。そんなマユのことをタクマは心から愛しており、彼女が自分の病いのせいで涙を流していることに胸を痛めていた。
愛するマユを泣かせたくなく、タクマは高校を自宅から遠い全寮制の進学校へ進むことを決める。両親は反対し、マユからも説得してもらうようお願いしたが、タクマの選択は変わらなかった。
マユの中学校での成績は手の施しようがないほど低迷しており、タクマが進む難関校へは到底合格できそうにない。そんなマユは「私には計画があるの」と言い進学しないと言い張る。
しかし、タクマの高校の入学式で新入生代表として壇上に現れたのはマユであった。壇上の上から「私をなめないでよ!昔の約束を忘れたの!!」と叫ぶマユに、周囲は騒然。昔の約束とは、幼いころに交わした婚約の話である。
呆気にとられるタクマと他の学生であったが、タクマの心の中ではどこか、またマユと一緒に居られる嬉しさがあった。
入学式でインパクトを残したマユを気に入ったのは、学年が一つ上のイケメンで王子様的存在のコウに気に入られ言い寄られる。迷惑に思うマユであったが、タクマはコウがマユを奪い去ってくれることをどこか願っていた。
しかし、本心はやはりマユのことが大好きなタクマはコウとマユを巡って勝負をかける。はたしてこの勝負の行方は…。
限られた時間の中で精一杯人を愛し、愛されることを伝えている感動のラブストーリです!
映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ちょっと恥ずかしくなるようなセリフが…
原作が少女向けのコミックということもあり、どこかキラキラ感が否めないセリフが多々見られる。例えば、コウが女子寮を訪れ「Hello, everyone! はじめまして鈴谷コウです」と言うシーン。こんな挨拶ないでしょっ!て思うような身振りに見ていてちょっと恥ずかしくなります。また、マユとタクマのお互いに一途でラブラブな雰囲気はこんなカップル羨ましいなと思うほどです!原作の漫画もとっても可愛らしい表情豊かなイラストと映画以上の恥ずかしくてかゆくなるようなセリフが盛りだくさんなので是非読んでみてください!
映画と漫画のラストの比較
本作品ではコウの心臓を移植することができず、タクマはマユと家族に見守られながら亡くなります。
このラストですが、原作では病室内で結婚式を挙げた後、タクマは手術を行います。この手術の結果がわからないまま終了するのですが、最後のワンシーンはクローバー畑で戯れる家族のシルエットが描かれています。この描写から、タクマの手術は成功したと考える方もいるようですが、手術中の心電図の様子やマユが見つけたタクマの遺言からタクマは助からなかった説のようが強いみたいです。
映画も原作もともに悲しい結末ですが、どちらの作品でも共に限られた時間の中で互いを大切に思い、1日1日を十分に生きたタクマの姿、そんな彼を強気にたくましく支え続けたマユの姿を表現しています。
映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』 まとめ
本作品の原作は青木琴美によるコミックである。月刊誌に掲載された期間は2005年から2008年であり、ちょうど私もこの原作を読んだことがある。この作品自体は、『僕は妹に恋をする』という同作者の作品の中に登場してきたタクマとマユ達を題材にしたものであり、『僕は妹に恋をする』のスピンオフ作品と言える。
成績優秀だけれども、どこかへなちょこのタクマと、なんでも本気になれば人並み以上にできるのにそこまでしない元気で強気なマユは対照的なキャラクターであり、いつも喧嘩をしているような、端から見れば不安要素いっぱいのカップルだと思う。けれど、互いに誰よりも相手を大切に思っている、これが相思相愛なのだなと感じさせる作品である。
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