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映画『ホーンティング』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ホーンティング』の概要:1963年のロバート・ワイズ監督作品「たたり」のリメイク版。不眠症の研究と偽って幽霊屋敷に集められた男女と研究者の博士が、本当の幽霊に遭遇する。CGが多く使われている作品。

映画『ホーンティング』の作品情報

ホーンティング

製作年:1999年
上映時間:112分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:ヤン・デ・ボン
キャスト:リーアム・ニーソン、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、オーウェン・ウィルソン、リリ・テイラー etc

映画『ホーンティング』の登場人物(キャスト)

エレノア(リリー・テイラー)
通称ネル。11年間母親の介護を続け、相続したアパートから追い出されそうになり、不眠症の被験者募集の広告を見て応募する。誰もが居心地の悪さを感じる“ヒル・ハウス”をとても気に入る。母の介護に縛り付けられた11年間を、皮肉を込めて“煉獄”と呼ぶ。
セオ(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)
不眠症の被験者として屋敷を訪れた女性。自称アーティスト。彼氏と彼女がいるらしい。エレノアと親しくなる。
ルーク(オーウェン・ウィルソン)
不眠症の研究の被験者として屋敷に来た男性。テストを配るなどのマロー博士の言動に違和感を抱き、別の目的があると考える。
マロー博士(リーアム・ニーソン)
不眠症の研究と偽り、集団恐怖心理実験を行おうとする野心家の博士。助手のメアリーと屋敷に来るが、メアリーは屋敷に滞在できなかった。

映画『ホーンティング』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ホーンティング』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ホーンティング』のあらすじ【起】

母親の介護を続け、アパートだけが残されたエレノア。
しかし姉夫婦はアパートを売ると言い出し、ネルを出ていかせようとする。
そして、家政婦兼ベビーシッターとして、自分たちの家に引っ越してくるよう提案した。

姉家族を追い出した直後、ネルに電話がかかってきた。

マロー博士は、不眠症の治療と偽って被験者を集め、不安に対する反応の実験を行おうとしていた。

電話の言葉に従い、被験者に応募したネルは“ヒル・ハウス”と呼ばれる屋敷を訪れる。
使用人のダドリー夫人は、暗くなる前に帰宅するという。
夜は助けを呼んでも誰も来ないと告げた。

もう1人の被験者セオと会い、屋敷の中を探索すると、ロダンの地獄の門をモチーフにしたような煉獄を描いた扉があった。
被験者のルークとトッド、マロー博士と助手メアリーも到着し、夕食の時間になった。

そして屋敷の話になる。
ヒル・ハウスを建てたのは、織物工場で財を成したヒュー・クレイン。
町一番の美女ルネと結婚するが、子供には恵まれなかった。
屋敷は増築を続け、ルネが他界した後、屋敷からは子供の声が聞こえるようになった。

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映画『ホーンティング』のあらすじ【承】

メアリーは怪我をして、トッドの運転で病院に運ばれていった。
教授はルークが言いふらすことを見越して、他の被験者には秘密だがルネの死は自殺だった、と教えた。

その日の夜、謎の物音で目覚めたネルとセオ。
ネルがセオの部屋へ向かうと、室内はとても寒い。
駆けつけたルークとマローに話すが、水道管の音に窓が開いていたことが原因とされた。
その後、ネルは子供の声を聞いた。

ルークはマロー博士の言動に違和感を覚え、隠し事を暴こうと考え始める。

翌日、ネルは暖炉の中に幽霊を見て騒ぎを起こす。
クレインの肖像画に、「お帰りエレノア」という悪戯書きがされてあるのも見つかる。
お互いを疑うネル、セオ、ルーク。

その日の夜、自分を呼ぶ声で目覚めたネル。
声と血の足跡に導かれてクレインの書斎を見つけ、彼の工場の台帳から、何人もの子供が死んでいたことを知る。
ネルは部屋に戻り、子供たちの幽霊に向かって話を聞こうとする。
するとネルの髪の毛は、肖像画の女性と同じものになった。

映画『ホーンティング』のあらすじ【転】

温室でルークはセオに、博士の目的は不眠症の研究ではないという推理を話していた。
偶然博士のレコーダーを聞いたネルも、それを話そうとする。
だが、温室の天井にぶら下がる、首吊り死体の幻を見てしまう。

温室を飛び出したネルは、クレインの写真を見つける。
そして2番目の妻キャロリンの存在を知る。
キャロリンは、暖炉の下をネルに示した。
そこでネルは人間の頭蓋骨を発見する。

子供の声に溢れる屋敷を求めたヒュー・クレインは、工場で働く子供を屋敷に連れてきて、最期まで屋敷で暮らすことを強要した。
2番目の妻キャロリンは、それを知ったために殺された。

博士、セオ、ルークにそれを打ち明けるネル。
だがそれを聞いたセオとルークは、ネルが妄想に取り憑かれたと心配する。
博士は実験の本当の目的を伝え、ネルの状態を見て実験中止の判断を下す。

セオはネルを部屋で休ませるが、ネルはその夜も幽霊を目撃する。
現れたのはクレインの幽霊だった。
屋敷の中を逃げるネルに、子供たちの幽霊は扉を開けてほしいと訴える。

映画『ホーンティング』の結末・ラスト(ネタバレ)

セオ、ルーク、博士はネルを保護し、交代で付き添うことにした。
しかし付き添っていたルークがうたた寝している間に、ネルはクレインの幽霊に再び襲われる。
セオ、ルーク、博士に助け出され、屋敷を出ようとする。

しかし屋敷の門には厳重な鎖と鍵が。
ルークは車で体当たりして門を突き破ろうとするが失敗する。

ネルは博士に、被験者となるよう誘導した理由を尋ねる。
だが博士はネルに電話をかけていなかった。

ネルは屋敷に戻ってしまう。
ネルはヒル・クレインとキャロリンの子孫だった。
ネルが母親の形見として身に着けているネックレスは、肖像画の中でキャロリンが身に着けているものだった。

屋敷に閉じ込められ、逃げようとしたルークは死んでしまう。
セオと博士は止めるが、ネルは煉獄の門の前でクレインを呼び出す。
そして地獄行きを宣言する。
クレインの幽霊と地獄に連れていかれそうになったネルは、子供たちの幽霊に助けられた。

翌朝、管理人とダドリー夫人は、生き残った博士とセオを保護した。

映画『ホーンティング』の感想・評価・レビュー

不眠症の研究と称して実験を行っていくが、実際は別の目的だったというホラー作品。中盤までの心霊現象は、あたかも不眠症の幻覚のように見せかけるような映像となっており、こちら側も錯覚の様な気持ちになっていくような不思議な感覚を味わえる。終盤は、主人公エレノアの秘密が明らかになり、それにより故意にヒルハウスへと招かれたという結末が待っている。結末はホーンテッドマンションのようなハッピー寄りの終わり方となっているので、軽い気持ちで見ても良いだろう。(男性 30代)

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