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映画『ホーンティング』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ホーンティング』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ホーンティング』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ホーンティング』の結末までのストーリー
  • 『ホーンティング』を見た感想・レビュー
  • 『ホーンティング』を見た人におすすめの映画5選

映画『ホーンティング』の作品情報

ホーンティング

製作年:1999年
上映時間:112分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:ヤン・デ・ボン
キャスト:リーアム・ニーソン、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、オーウェン・ウィルソン、リリ・テイラー etc

映画『ホーンティング』の登場人物(キャスト)

エレノア(リリー・テイラー)
通称ネル。11年間母親の介護を続け、相続したアパートから追い出されそうになり、不眠症の被験者募集の広告を見て応募する。誰もが居心地の悪さを感じる“ヒル・ハウス”をとても気に入る。母の介護に縛り付けられた11年間を、皮肉を込めて“煉獄”と呼ぶ。
セオ(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)
不眠症の被験者として屋敷を訪れた女性。自称アーティスト。彼氏と彼女がいるらしい。エレノアと親しくなる。
ルーク(オーウェン・ウィルソン)
不眠症の研究の被験者として屋敷に来た男性。テストを配るなどのマロー博士の言動に違和感を抱き、別の目的があると考える。
マロー博士(リーアム・ニーソン)
不眠症の研究と偽り、集団恐怖心理実験を行おうとする野心家の博士。助手のメアリーと屋敷に来るが、メアリーは屋敷に滞在できなかった。

映画『ホーンティング』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ホーンティング』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ホーンティング』のあらすじ【起】

母親の介護を続け、アパートだけが残されたエレノア。
しかし姉夫婦はアパートを売ると言い出し、ネルを出ていかせようとする。
そして、家政婦兼ベビーシッターとして、自分たちの家に引っ越してくるよう提案した。

姉家族を追い出した直後、ネルに電話がかかってきた。

マロー博士は、不眠症の治療と偽って被験者を集め、不安に対する反応の実験を行おうとしていた。

電話の言葉に従い、被験者に応募したネルは“ヒル・ハウス”と呼ばれる屋敷を訪れる。
使用人のダドリー夫人は、暗くなる前に帰宅するという。
夜は助けを呼んでも誰も来ないと告げた。

もう1人の被験者セオと会い、屋敷の中を探索すると、ロダンの地獄の門をモチーフにしたような煉獄を描いた扉があった。
被験者のルークとトッド、マロー博士と助手メアリーも到着し、夕食の時間になった。

そして屋敷の話になる。
ヒル・ハウスを建てたのは、織物工場で財を成したヒュー・クレイン。
町一番の美女ルネと結婚するが、子供には恵まれなかった。
屋敷は増築を続け、ルネが他界した後、屋敷からは子供の声が聞こえるようになった。

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映画『ホーンティング』のあらすじ【承】

メアリーは怪我をして、トッドの運転で病院に運ばれていった。
教授はルークが言いふらすことを見越して、他の被験者には秘密だがルネの死は自殺だった、と教えた。

その日の夜、謎の物音で目覚めたネルとセオ。
ネルがセオの部屋へ向かうと、室内はとても寒い。
駆けつけたルークとマローに話すが、水道管の音に窓が開いていたことが原因とされた。
その後、ネルは子供の声を聞いた。

ルークはマロー博士の言動に違和感を覚え、隠し事を暴こうと考え始める。

翌日、ネルは暖炉の中に幽霊を見て騒ぎを起こす。
クレインの肖像画に、「お帰りエレノア」という悪戯書きがされてあるのも見つかる。
お互いを疑うネル、セオ、ルーク。

その日の夜、自分を呼ぶ声で目覚めたネル。
声と血の足跡に導かれてクレインの書斎を見つけ、彼の工場の台帳から、何人もの子供が死んでいたことを知る。
ネルは部屋に戻り、子供たちの幽霊に向かって話を聞こうとする。
するとネルの髪の毛は、肖像画の女性と同じものになった。

映画『ホーンティング』のあらすじ【転】

温室でルークはセオに、博士の目的は不眠症の研究ではないという推理を話していた。
偶然博士のレコーダーを聞いたネルも、それを話そうとする。
だが、温室の天井にぶら下がる、首吊り死体の幻を見てしまう。

温室を飛び出したネルは、クレインの写真を見つける。
そして2番目の妻キャロリンの存在を知る。
キャロリンは、暖炉の下をネルに示した。
そこでネルは人間の頭蓋骨を発見する。

子供の声に溢れる屋敷を求めたヒュー・クレインは、工場で働く子供を屋敷に連れてきて、最期まで屋敷で暮らすことを強要した。
2番目の妻キャロリンは、それを知ったために殺された。

博士、セオ、ルークにそれを打ち明けるネル。
だがそれを聞いたセオとルークは、ネルが妄想に取り憑かれたと心配する。
博士は実験の本当の目的を伝え、ネルの状態を見て実験中止の判断を下す。

セオはネルを部屋で休ませるが、ネルはその夜も幽霊を目撃する。
現れたのはクレインの幽霊だった。
屋敷の中を逃げるネルに、子供たちの幽霊は扉を開けてほしいと訴える。

映画『ホーンティング』の結末・ラスト(ネタバレ)

セオ、ルーク、博士はネルを保護し、交代で付き添うことにした。
しかし付き添っていたルークがうたた寝している間に、ネルはクレインの幽霊に再び襲われる。
セオ、ルーク、博士に助け出され、屋敷を出ようとする。

しかし屋敷の門には厳重な鎖と鍵が。
ルークは車で体当たりして門を突き破ろうとするが失敗する。

ネルは博士に、被験者となるよう誘導した理由を尋ねる。
だが博士はネルに電話をかけていなかった。

ネルは屋敷に戻ってしまう。
ネルはヒル・クレインとキャロリンの子孫だった。
ネルが母親の形見として身に着けているネックレスは、肖像画の中でキャロリンが身に着けているものだった。

屋敷に閉じ込められ、逃げようとしたルークは死んでしまう。
セオと博士は止めるが、ネルは煉獄の門の前でクレインを呼び出す。
そして地獄行きを宣言する。
クレインの幽霊と地獄に連れていかれそうになったネルは、子供たちの幽霊に助けられた。

翌朝、管理人とダドリー夫人は、生き残った博士とセオを保護した。

映画『ホーンティング』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

不眠症の研究と称して実験を行っていくが、実際は別の目的だったというホラー作品。中盤までの心霊現象は、あたかも不眠症の幻覚のように見せかけるような映像となっており、こちら側も錯覚の様な気持ちになっていくような不思議な感覚を味わえる。終盤は、主人公エレノアの秘密が明らかになり、それにより故意にヒルハウスへと招かれたという結末が待っている。結末はホーンテッドマンションのようなハッピー寄りの終わり方となっているので、軽い気持ちで見ても良いだろう。(男性 30代)


幽霊屋敷という古典的な題材を現代風にアレンジした本作。荘厳な屋敷「ヒルハウス」の不気味な装飾や、天井まで伸びる柱、巨大なベッドなど、セットデザインの豪華さに圧倒された。終盤で屋敷そのものが“悪意ある存在”として描かれるのは面白いが、恐怖というよりもファンタジー寄りに感じてしまったのが惜しい。CGの多用も当時としては画期的だったが、やや不自然に見える部分もある。それでも、悲しい過去を抱えた主人公ネルの成長譚として観れば感動的な作品だった。(20代 男性)


幼い頃からホラー映画が好きで、久しぶりに『ホーンティング』を再見。幽霊の恐ろしさよりも、人間の孤独や過去のトラウマに焦点を当てた点が印象的。ネルが屋敷に惹かれる理由が、彼女の心の空白を埋めるためだったと分かった瞬間に胸が締めつけられた。ラストで彼女が屋敷に“救われる”形で終わるのも皮肉で美しい。怖がらせるというより、哀しみを描くホラー。静かに沁みる作品。(30代 女性)


『ホーンティング』は映像美が際立つゴシックホラーだった。ステンドグラスの光や影の演出が素晴らしく、まるで絵画のよう。だがストーリー展開は少々単調で、後半は説明的すぎる印象。もう少し謎の余韻を残してほしかった。それでも、家そのものが怨念を宿しているという設定は、古典的でありながら普遍的な恐怖を感じさせる。幽霊よりも“家”が怖い映画として記憶に残る一本。(40代 男性)


この映画の一番の魅力は、屋敷の圧倒的な存在感。家具から壁の模様に至るまで、まるで生きているかのよう。途中で壁が動いたり、影が形を変える演出には鳥肌が立った。ネルの悲しい過去が屋敷の歴史と重なり合う展開も巧みで、ラストには不思議な感動すらあった。ただ、他の登場人物たちがあっさりしすぎていて、もう少しドラマ性があれば名作になれたと思う。(50代 女性)


CG全盛期の初期に作られた作品として観ると、当時の技術的挑戦が伝わってくる。巨大な屋敷の構造や動く壁、彫刻が命を持つような映像表現は、今見ても独特の迫力がある。ストーリーはシンプルだが、心理描写よりも視覚的恐怖を重視している印象。ホラーというよりアトラクション的体験映画。テーマパーク的な派手さが好きな人にはおすすめ。(10代 男性)


『ホーンティング』を初めて観たときは、怖さよりも切なさが残った。ネルの「家族への憧れ」と、屋敷が彼女を受け入れるような終幕が印象的だった。悪霊の恐怖よりも、孤独な人間の心を描いた心理ドラマとして深い。映像美と音楽も美しく、特にハープのような旋律が悲しみを引き立てていた。ホラー初心者にも優しい映画だと思う。(30代 男性)


ホラー映画としては少し物足りないが、“屋敷が主人公”という発想が秀逸。登場人物よりも建物が感情を持っているように感じられ、天井が唸る音やドアが閉まるタイミングなど、音響の演出がとても効果的だった。終盤でネルが「子供たちを守る」存在として屋敷に残る展開は、怖いというより母性的で美しい。幻想的なホラーが好きな人に向いている。(40代 女性)


この映画は、豪華なキャストと美術のわりに、ストーリー構成が少し散漫だった印象。特に心理実験の設定が途中で薄れていくのが惜しい。それでも、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの妖艶さや、リリー・テイラーの儚さなど、俳優陣の存在感が強く、見応えは十分。派手さと哀しみが同居する、奇妙な雰囲気のホラー映画だった。(20代 女性)


『ホーンティング』は、“恐怖と救済”の物語として観ると深い。屋敷の悪霊が象徴するのは、ネルの幼少期の傷。屋敷の中で過去と向き合い、自分の使命を果たして消えていくラストは、まるで成仏のよう。CG演出はやや古さを感じるが、精神的テーマには普遍性がある。怖いけどどこか優しい、不思議な後味の作品。(60代 男性)

映画『ホーンティング』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ホーンティング』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

シックス・センス(The Sixth Sense)

この映画を一言で表すと?

「“死”と“癒し”が交錯する、静寂の中のサスペンスホラーの傑作。」

どんな話?

少年コールは「死者が見える」という能力に苦しみ、精神科医マルコムのもとを訪れる。最初は幻覚だと信じないマルコムだが、次第に少年の語る恐ろしい真実に直面していく。静かな恐怖と深い人間ドラマが交錯し、衝撃のラストが待つ。

ここがおすすめ!

ただのホラーではなく、悲しみと赦しを描いた心理ドラマとして心に残る一作。名子役ハーレイ・ジョエル・オスメントの繊細な演技と、全てを覆す衝撃のラストシーンは映画史に残るレベル。観終わった後、もう一度最初から見返したくなる名作。

ザ・アザーズ(The Others)

この映画を一言で表すと?

「“闇”に潜む真実が心をえぐる、クラシカル・ゴーストミステリー。」

どんな話?

霧深い屋敷に暮らす母娘。光に弱い子供たちを守るため、家は常に暗闇に包まれていた。しかし、不可解な現象が相次ぎ、家に“何か”が潜んでいることが次第に明らかになっていく。ラストには誰も予想できない真実が待ち受ける。

ここがおすすめ!

ニコール・キッドマンが魅せる繊細な母親像と、静かな恐怖演出が秀逸。派手な驚かせ演出ではなく、“気づいた時のゾッとする恐怖”が味わえる。『ホーンティング』同様、屋敷という空間が物語そのものを支配する、正統派ゴシックホラー。

ゴースト シティ(The Otherside of the Door)

この映画を一言で表すと?

「“死者と会う扉”を開けてしまった母の、禁断の愛と恐怖。」

どんな話?

事故で息子を亡くした母が、霊と話せるという“扉”の存在を知り、禁じられた儀式を行う。だが、その扉を開けてしまった瞬間から、現実と死者の世界の境界が崩れ、恐ろしい出来事が次々と起こる。母の愛が狂気に変わる物語。

ここがおすすめ!

『ホーンティング』と同様に、失われた家族への執着がテーマ。映像美とエスニックな呪術世界観が融合し、悲しみと恐怖が絡み合う。単なるホラーではなく、母の愛が“過剰”になったときの人間の脆さを描いた感情的な一作。

ローズ・レッド(Rose Red)

この映画を一言で表すと?

「“生きている屋敷”が人間の心を喰らう、壮大な超常ホラー。」

どんな話?

超常現象を研究する教授が、心霊実験のために霊能力者たちを巨大な屋敷“ローズ・レッド”に集める。しかし屋敷はまるで意思を持つかのように形を変え、次々と彼らを飲み込んでいく。屋敷の“記憶”が人間の恐怖を増幅させる。

ここがおすすめ!

スティーヴン・キング原作による壮大な屋敷ホラー。『ホーンティング』のような荘厳な建築美と、家そのものが怪物であるというコンセプトが魅力。じっくり時間をかけて恐怖を積み上げていく、濃厚なホラー体験が味わえる。

ウーマン・イン・ブラック(The Woman in Black)

この映画を一言で表すと?

「沈黙の中から忍び寄る、“復讐する亡霊”の絶望ホラー。」

どんな話?

若き弁護士アーサーが、亡くなった依頼人の遺産整理のために訪れた屋敷で、黒衣の女の霊と遭遇する。村人たちは誰もその話をしようとせず、やがてアーサー自身も恐怖の連鎖に巻き込まれていく。古典的ゴシックホラーの決定版。

ここがおすすめ!

『ホーンティング』同様、雰囲気で魅せる正統派ホラー。静けさと音の緩急で観る者をじわじわと追い詰める演出が見事。主演のダニエル・ラドクリフが繊細な恐怖を体現し、派手さを排した“上質な怖さ”を求める人にぴったりの一本。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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