この記事では、映画『ヘカテ』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『ヘカテ』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0090693
製作年 | 1982年 |
---|---|
上映時間 | 106分 |
ジャンル | 恋愛 |
監督 | ダニエル・シュミット |
キャスト | ベルナール・ジロドー ローレン・ハットン ジャン・ブイーズ ジャン=ピエール・カルフォン |
製作国 | スイス フランス |
映画『ヘカテ』の登場人物(キャスト)
- ジュリアン・ロシェル(ベルナール・ジロドー)
- フランスの外交官。戦乱が続く激動の世界情勢の中、北アフリカのとある国へ赴任することになる。外国人が集うパーティーに出席し、謎めいた女クロチルドに出逢い魅了されていく。彼女に激しくのめり込んでいく内に、自分を欺いているのではないかという猜疑心に駆られ、愛憎にも似た感情を露わにしていく。
- クロチルド・ド・ワトヴィル(ローレン・ハットン)
- ロシェルが出席したパーティーに居合わせたアメリカ人の女。夫はフランス人将校でシベリアの戦線へ派兵されている。ロシェルとはお互いに惹かれ合い関係を深めるが、次第に狂気じみていく彼の独善的な愛情に心が離れていく。
- ヴォーダブル(ジャン・ブイーズ)
- ロシェルの上司。達観したような表情で、ロシェルに何かと忠告を与える。クロチルドに執心するロシェルを冷静に諌めながらも、犯した失態の尻拭いもするなど器の広さが窺える。
映画『ヘカテ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ヘカテ』のあらすじ【起】
1942年、スイスの首都ベルンで開かれるフランス大使館主催のパーティー。フランス大使のジュリアン・ロシェルは、ひとり遠くを見つめ、シャンパンの泡沫に誘われるように、あるひとりの女のことを思い出していた。
数年前。ロシェルはフランスの外交官として、北アフリカのとある国に赴任することになった。現地に到着したロシェルを上司のヴォーダブルが迎えた。領事館へ向かう車中で「最初の任地が北アフリカとは運が悪い、ここは地の果てだ」とヴォーダブルから言われるが、確かに激動の世界情勢とは無縁の退屈な仕事しかないようだった。領事館には年配の女性秘書がおり、必要なものはひと通り揃っているので官舎に住むことにしたロシェル。
退屈を紛らわすように出席したパーティーで、ロシェルはある女と出逢う。白いドレスでテラスに佇むその女性は、クロチルド・ド・ワトヴィルというアメリカ人だった。視線を交わしたその瞬間からふたりは惹かれ合う。
映画『ヘカテ』を無料視聴できる動画配信サービスと方法については、以下の記事をご覧ください。
映画『ヘカテ』のあらすじ【承】
ロシェルとクロチルドはたちまち親密になり、乗馬や食事、市場を巡るなどして逢瀬を重ねる。クロチルドにはシベリアにいるフランス人の夫がいた。しかし、「自分に正直なだけ」と彼女は話した。近くにいるのに、指の間をすり抜けていくように実体が掴み切れない謎めいた女。そんな彼女の不思議な魅力にロシェルは益々惹かれていく。
ロシェルはクロチルドにのめり込むあまり、フランス領事館主催のパーティーをすっぽかしてしまうなど仕事にも影響が出始める。ヴォーダブルはクロチルドとの関係を知り、ロシェルをやんわり咎める。しかし、ロシェルは彼女を失うことを恐れて、会うことをやめられなくなっていた。
クロチルドへの激情的な愛はやがて束縛に変わり、彼女が可愛がる現地の少年イブラハムにまで激しい嫉妬を向けるようになるロシェル。もはや理性を失ったロシェルに辟易したクロチルドは、彼に別れを切り出す。
映画『ヘカテ』のあらすじ【転】
ロシェルは、もはやクロチルドのすべてを知らなければ気が済まなくなる。彼女はなぜ映画館で突然泣き出したのか?深夜に女の悲鳴を聞いただけでなぜ外人部隊がやって来たと分かったのか?彼女には他にも愛人がいるのではないか?ロシェルは自分の知らないクロチルドの”本当の顔”を恐れるようになっていく。
クロチルドが姿を消し、彼女を血眼になって探すロシェル。ようやく見つけたクロチルドに「お前は誰だ?」と問いかけるロシェル。しかし、クロチルドは「望み通りの女よ」と冷ややかな笑みを浮かべるのみだった。ロシェルの猜疑心は頂点に達し、イブラハムを強引に犯した後、激しい自責の念に駆られる。
ロシェルの蛮行は、イギリス領事館から本国の外務省に通報されてしまい、帰国させられることになった。ただ、ヴォーダブルの口利きで失職は免れ、中国への転任で済むこととなる。
映画『ヘカテ』の結末・ラスト(ネタバレ)
クロチルドのことを忘れるため、好きでもない女と付き合うようになり、仕事に没頭するロシェル。凡庸だが着実な仕事ぶりが評価され、昇進を重ねて地位を築いていく。しかし、クロチルドの面影を完全に拭い去ることはできなかった。
ある時、非公式にシベリアへ行く任務を持ちかけられたロシェルは、現地で偶然クロチルドの夫と邂逅する。ロシェルはすぐにクロチルドの夫だと分かり、彼もロシェルがクロチルドの愛人だとすぐに気づいた。同じ女を愛し、同じように傷を負ったふたりの男は、多くを語らずともすぐにお互いの心が理解できたのだった。
そして1942年、現在のベルン。追憶から目を醒ましたロシェルの前に、ひとりの女が座っていた。黒いドレスを着たその女は、見紛うことなくクロチルドだった。ロシェルがシベリアへ行ったことを彼女に話すと、クロチルドは立ち上がり「ことばは早すぎることも遅すぎることもある」と言った。「何を考えている?」とロシェルは問う。クロチルドは笑みを浮かべながら「何も」と答えて去って行くのだった。
映画『ヘカテ』の感想・評価・レビュー
この映画の感想・評価・レビューはまだ投稿されていません。
映画『ヘカテ』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『ヘカテ』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
映画『ヘカテ』を見逃した人やもう一度見たい人のために、以下の記事では映画『ヘカテ』を無料で視聴できる動画配信サービスと方法について紹介しています。
ぜひ、以下の記事もご覧いただき、映画『ヘカテ』を視聴してみてはいかがでしょうか。
みんなの感想・レビュー