映画『ヒロミくん!全国総番長への道』の概要:高校1年生なのに超老け顔である高校生、白鳥広海(竹内力)。彼が祖父の遺言もあり、全国1の男になるべく、誕生日を迎えると全国制覇の夢に向けて番長達と戦っていくアクション映画である。
映画『ヒロミくん!全国総番長への道』 作品情報
- 製作年:2010年
- 上映時間:89分
- ジャンル:アクション、コメディ
- 監督:宮坂武志
- キャスト:竹内力、夏生さち、栞菜、斎藤嘉樹 etc
映画『ヒロミくん!全国総番長への道』 評価
- 点数:80点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『ヒロミくん!全国総番長への道』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ヒロミくん!全国総番長への道』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ヒロミくん!全国総番長への道』 あらすじ【起・承】
舞台はヒロミの母校である大山高校。大山高校の番長グループの3年に1年なのに挑戦する者がいた。
それは超老け顔で1年生なのが疑わしいと笑われてしまう容姿をした白鳥広海(したとりひろみ)。しかし一瞬で番長を倒し、グループには恐れられる。
とある朝4時に起床し、新幹線で渋谷へ。
道に屯していた若者をおどし、109へと案内させる。チンピラに絡まれるが買い物を満喫したヒロミは愛妹である愛子の為に服をたくさん買ってきてあげたのだ。
しかしキャバクラ嬢並みの露出度の高い服に愛子は躊躇、「無理」とやんわり断るとヒロミはショックで部屋にこもってしまう。
数日前に、下校中に幼馴染達と修学旅行で109に行きたいねと話す様子を見ていたヒロミは妹を思ってわざわざ買いに行ってくれていたのだ。
泣きながら街をうろつくヒロミはチンピラ3人とぶつかり、因縁をつけられるが一撃でのしてしまう。ヒロミの強さに惚れた3人は、最近噂の老け顔の強い高校生だ!と確信し、ヒロミをスカウトする事に燃える。
映画『ヒロミくん!全国総番長への道』 結末・ラスト(ネタバレ)
叔母の喫茶店でやけ食いでホットケーキをほおばるヒロミは「女心わかってない」と笑う叔母にふてくされるが、家の前で土産に買った露出度の高い服を無理して着て出迎えた妹に愕然とする。
慌てて連れて帰り謝ると、神社で穴を掘る作業に没頭。
雀荘の店主にダイヤが見つかったら旅の資金として買い取ってやると言われた事を知った愛子は怒りの抗議をする。
雀荘でヒロミの妹を見かけたチンピラ3人は、後をつけ、ヒロミを再度スカウトするが断った愛子を小突いた事でヒロミの逆鱗に触れ一撃で再びのされてしまう。
学校では、ヒロミのクラスに女優を目指すという勝気な美少女の沙里菜が転校して来た。
1人黙々と番長ノートを見るヒロミに話しかけ、何となく周りの今までの異性とは違うヒロミの後を追うようになる。ヒロミは無事、ダイヤの原石とおぼしき石を見つけ、ほぼ無理やり雀荘店主に買い取らせる事に成功。
途中で話を無視したヒロミを家まで追ってきた沙里菜は、偶然ヒロミの誕生日に参加する事に。口だけでなく本当に夢を持ち行動していくヒロミを見て、こう言う男もいるのかと感動する。
翌日から旅立つヒロミは、地元から各番長を倒していく。順調に倒していくヒロミと、女優の夢に向かって励む沙里菜。一方、109でボコボコにされた仕返しをする為、渋谷のダンサーをするチンピラ達はヒロミの学校へと乗り込む。
妹を人質にすれば兄も来るだろうと愛子を誘拐しようとするが、沙里菜が代わりに誘拐され、ヒロミは1人で乗り込み全滅させる。
再び親の都合で転校する事になってしまった沙里菜だが、この田舎が好きになれたと言い残し清々しく去っていった。
映画『ヒロミくん!全国総番長への道』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ヒロミくん!全国総番長への道』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
アクションシーンの見ごたえ
1発1発繰り出すごとに、パンチもキックも衝撃が実際より強く見える様な良い演出がされている。観ていて爽快感があるので、竹内力ファンであろうとなかろうとそこは問わない。
突っ込み所も多いが、有無を言わさないでいられる何かが詰まっている映画である。
回し蹴りはもちろん、繰り出す拳に注目するときちんとパンチ音なども効果音が入っており漫画の様に観る事が出来る。いちいち出てくる全国の番長達も見所である。
「ゆるキャラ」並みの愛嬌があり、憎めない。
大体の番長は1擊で気持ちよく倒されてしまうので、一瞬の出番しか無いが、セリフのある番長だけでも注目してあげると良い。
京都の京極番長にいきなり卑怯にも目潰しからするヒロミに爆笑し、痛々しいながらもヒロミによって瞬殺される姿は観た後にスッキリしてしまう。
竹内ファン以外の人こそ観るべき
しかし、老け顔とペンの蓋を口にくわえて物を書くなど、仕草の1つにも昭和感が馴染み出ているのだが、レトロな雰囲気と現代の良い部分がうまく絡み合っている。
BGMも昭和の哀愁漂う風味の物を流しているので、ツボにハマる人には一瞬でファンになってしまう様な不思議な作品である。
バトルをする様な者に似つかわしくない行為である、朝の4時起床。そして富士山をバックにした、のどかな新幹線からの風景も思わず和む。
その後にいきなり渋谷駅を番長姿でのし歩くと言う姿は、映画というよりコントを観ているかのようでお茶の間感があって楽しい。
エキストラらしいエキストラを街中では出演していないのであろうか、主役であるヒロミ(竹内力)を振り返り注目する雑踏の人々の姿も有る。
今回はヒロミの銭湯での入浴シーンもあるので、マッチョな胸板を堪能するべく竹内ファンは必見である。
映画『ヒロミくん!全国総番長への道』 まとめ
今回の作品はシリーズと化していくヒロミの旅の序章である。何故愛妹の愛子と2人で暮らしているか、周りで見守ってくれる人間関係などもわかるので最初に見るのにふさわしい。
また、いかにヒロミが家族や自分のポリシーを大事にしているかも理解出来る作りになっているので見た人はヒロミの男気に胸が熱くなるに違いない。
ヒロミの母校での様子も多めに映っているので、彼の普段の生活ぶりや性格がよくわかる。
旅の序章と誕生日を迎えるパーティーの少しおどけた様子は見るに値する。
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