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映画『トランストリップ』あらすじネタバレ結末と感想

映画『トランストリップ』の概要:2013年のサスペンス映画。アリシアは親友のサラや彼女の彼氏、他友人達とのどかな場所へと旅行へ。しかし陰鬱な雰囲気に変化していくアリシアに彼らは催眠術で心の開放を求めていく。

映画『トランストリップ』 作品情報

トランストリップ

  • 製作年:2013年
  • 上映時間:99分
  • ジャンル:サスペンス、ミステリー
  • 監督:セバスティアン・シルバ
  • キャスト:ジュノー・テンプル、エミリー・ブラウニング、カタリーナ・サンディノ・モレノ、マイケル・セラ etc

映画『トランストリップ』 評価

  • 点数:55点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★☆☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

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映画『トランストリップ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『トランストリップ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『トランストリップ』 あらすじ【起・承】

引きこもり状態の、アリシア(ジュノ・テンプル)は、従兄弟のサラがいるチリへ。
サラを訪ねたのだが、サラ、彼女の彼のアグスティンと、アグスティンの姉のバルバラと、アグスティンの友人ブリンクと旅行に一緒に連れて行かれる事に。

面識もほぼ無く、とまどいながらも同席。
シャワーを浴びたいと言っても微妙な反応をされ、過ごしにくさを感じるアリシア。

観光地へ行こうと言う中、肝心のサラは後から合流という事になっていた。
アリシアは一緒にいたいと願うが、サラは学校の用事が外せないと言う。
実は学校の用事などでは無く、堕胎手術を受ける為、一緒について来られると困るのだった。
ほぼ無理やり一緒に行かせ、英語しか話せないアリシアはさらに戸惑う。
盛り上がりつつスペイン語で話す3人に疎外感を感じるアリシア。
好みの音楽も合わず、下ネタにものれずどんどん距離が。
ボートで降りる際に、バルバラの荷物を水に濡らしてしまい、バルバラとの仲がさらに悪化。
バルバラの中では、微妙な馴染めない人から嫌悪に変わって行く。

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映画『トランストリップ』 結末・ラスト(ネタバレ)

部屋があてがわれたが、アリシアの部屋は鳥の声が響く部屋で、その騒音からアリシアは不眠症になってしまう。
ブリンクは暴行もどきや色々とアリシアに構っていくが、ノリについていけないアリシアはさらに孤立してしまう。
どんどん自分の殻にこもっていくアリシアは、家にいた時よりある意味より一層健全では無い状態へと変化して行く。

関係が悪化していく中、精神状態が良くないアリシアに、催眠術を施していく。
不眠気味だった事で普段以上に不安定だったアリシアは、思い切り催眠術にかかってしまう。

命令通り、暖炉に手を入れ大やけどを負ってしまう。
やけどの痛みもあり、不眠症が悪化したアリシアは薬を多めに摂取してしまう。
不安定さを増したアリシアは海に飛び込んでしまうが、あいにく観光地なので医者が見付からない。

そこで島のシャーマンに頼み、怪しい儀式を実行する。
するとアリシアの呼吸が停止してしまう。
サラが必死にアリシアに呼びかけるが、アリシアはそのまま目を覚まさないのであった。

映画『トランストリップ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『トランストリップ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

物語はあまりない、映像美

正直、この映画はあまりストーリー性が無いと言える。
最後も良くわからないままで後味も良くない。
設定自体は、旅行先へ皆で出かけ、そこでアンニュイな状態のアリシアの内部を探って行くという感じになっているので見ものではあるが、催眠術を使っての行為は、結果が別れる気がする。
万人受けする内容では無い。
登場人物も、各自好き勝手な動きをしているのがほとんどで、何が言いたいかはあまり見えては来ないと言える。
どちらかと言うと、サブミナルの様にじわじわ脳内に残る感じの映画ではあるので、ぼんやりとBGMの様に流していたほうが観やすい作品なのかもしれない。
映像自体は、美しい景色が冒頭から流れ、ヒーリング映像の様で心地良い。

人間関係の距離感

少し違和感を放つアリシアを取り囲み、なおかつ彼女を少し不気味に思う仲間達の様子がリアルである。
まるでクラス変えしたばかりのメンバーの様。
ベタベタしすぎず、かと言って執拗な雰囲気も無いので、距離感的には自然だと観ていて感じる。
荷物を水に濡らしてしまった際にはハラハラするが、人の正直な面がにじみ出ているので人の嫌悪感のリアルさがさらに浮き彫りに。
アリシア自身は常に耐えられない感を訴えているが、そこまで切迫感が無い様に見えてしまうから不思議である。
多分景色や光の美しさで、人の心の汚さや不安が帳消しになっているのではと思える。
呆然として、コップに水を注ぎ続ける際の、水の美しい映像もお勧めである。
旅先に向かうまでの、のどかな風景の映像も差し色になっている。
山や草原の馬など、景色の美しさが光る作品なので、人間の内面の異常性と比較しながら観て行くと不気味な様子を倍感じる事が出来る。

映画『トランストリップ』 まとめ

色々な場面を切り取りつなぎ合わせた様な作りの作品になっている為、脈絡が無い様に感じる。
各キャラクターの行為が各々勝手すぎる上に、行動が理解しにくいので、まさにタイトル通りトランスやトリップを表してはいるものの、何を伝えたいかがわかりにくかった。
あまり人物に感情移入したり、物語の流れを見つめるよりは、空間の雰囲気をぼんやり楽しむBGM的な映画なのかもしれないと思えた。
特別強烈な表現や、グロテスクな表現も無いが、何故か見たあとはサブミナル映像の様にぼんやり頭に残る映画である。
また、メンタル的に自信が無い状態で観ると、気分が悪くなる作品かもしれないので要注意である。

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