映画『トレマーズ2』の概要:1990年のアメリカ制作の映画の第2段。グラボイズと言う地中からの巨大モンスターに立ち向かう人々を描いたパニックモンスターアクション映画である。舞台はメキシコの油田になっている。
映画『トレマーズ2』 作品情報
- 製作年:1995年
- 上映時間:99分
- ジャンル:SF、アクション
- 監督:S・S・ウィルソン
- キャスト:フレッド・ウォード、クリストファー・ガーティン、ヘレン・シェイヴァー、マイケル・グロス etc
映画『トレマーズ2』 評価
- 点数:80点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『トレマーズ2』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『トレマーズ2』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『トレマーズ2』 あらすじ【起・承】
前作から7年後の話、メキシコの油田に巨大なミミズに様なモンスターである「グラボイズ」が発生。
油田会社は、過去にグラボイズを倒したと言われるアール・バセット(フレッド・ウォード)に依頼をする。依頼を受け5万ドル目当てに新しい相棒の青年、グラディ・フーパー(クリストファー・ガーティン)と探索へ。
缶やチェーンをつけた騒がしい車で、相手を探る。秘密兵器も用意しており、準備は万端。
探索ラジコンに噛み付いたのを爆破した事を皮切りに、どんどん地を爆発させていく。
退治を進めるアール達だが、グラボイズは進化をとげており、2足歩行も出来、巨大な顎で獲物を噛み砕くモンスターと化していた。新しい仲間のグラディやケイト、バートと共に倒していく。
鳥のような物が現れるが、どうやらモンスターの進化した姿とわかり、攻撃するアールとグラディ。通信機が壊されて絶望していたが、車を見つけ一時移動する事に。
一方、単独で谷へと向かっていた軍事オタクのバートは、気がつくと、鳥のような
姿をしたモンスター数匹に囲まれていた。
進化したグラボイズの前に苦戦しながら安全な場所へと一時退去すると、別行動をしていて死んでしまったかと思われていたバートがボロボロになった車で1匹捕獲して帰還した。
映画『トレマーズ2』 結末・ラスト(ネタバレ)
調べる為別室に連れて行くが、車の陰に瀕死の別のモンスターが潜んでいるのにアール達は気がつかないままだった。
捕獲されたのは新種のシュリーカーと言うモンスターであり、食べた分増殖する特徴があった。実際に目の前で増殖を始め、単体での繁殖が出来る事に驚愕する一同。
1匹が3匹になり倍々で増えていくのだ。
その時に車に隠れていたシュリーカーが増殖して襲撃。
その事で油田は大量のモンスターの襲撃に見舞われる。
アールは、熱で感知して襲ってくる特徴を利用し、温めた服を囮にしてオイルタワーへと上る。
パニック状態になり応戦出来ないアール達だが、バートの攻撃のミスで脱出用の車まで爆破されてしまう。逃げる術を失うも、バートは自ら囮となり、モンスター達を倉庫へと閉じ込める。しかし、その倉庫は食料貯蔵庫であった。
食べる事でどんどん増殖が増長され、事態は収集不可能状態に。
感知されない様ドライアイスで服を凍らせ、倉庫に爆薬を取りに行ったアールは、無事倉庫の爆破に成功する。
映画『トレマーズ2』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『トレマーズ2』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
前作とまた違うパターン
前作を観た人はたしかに倍楽しめる映画ではあるが、今回の2から見ても内容的には十分理解する事が出来る。
今回主役のアール・バセット(フレッド・ウォード)は続投なので、もう片方の相棒がチェンジした事もあり、新鮮味も十分あるのだ。
敵となるグラボイズはミミズやナメクジが巨大化し、凶暴化したモンスターだが、そのモンスターの知識も前作を観ていなくても自然に頭に入ってくる。
むしろ今回の2が基盤になり、この後の3、4と作品が続いていく様に感じる演出もあるので、2だけ観ても十分満足できるかもしれない。
パニック映画だが、コメディ要素が強いので何故か明るく観られてしまう。
しかも前作のケヴィン・ベーコンは出演していないが、その分バート(マイケル・グロス)軍事オタクっぷりがコメディ色に磨きをかけていて楽しめる。
せっかく逃げ込んだはずの倉庫がハリボテで、ドアで身を隠して逃げるなど観ていて笑える部分が多い。
のどかなはずの戦闘場所
作中でのグラボイズとの戦いは、開けた油田など景色が閑散としている場所が多い。
のどかな山や野原の景色に癒される半面、なかなかのグロテスクで凶暴さをほこるモンスターはアンバランス感が半端ない。
その分、ミスマッチな居心地の悪さで観ている人の恐怖感が引き立つように感じる。
人の戦い方にも注目だが、攻撃段階でどんどん変化していくグラボイズの不気味さと、醜悪さがこの映画の見所である。
確かにパニックアクションなので、見ていて気持ちが良くないシーンもあるが、コメディ度合いが強いので中和されている。
しかも車に乗りながら奮闘するなど戦うシーンの迫力があるのでグラボイズの姿はもちろん、人々の戦い方にも注目である。
映画『トレマーズ2』 まとめ
ヒットした前作を見ていなくても十分楽しめる。
パニックモンスター映画として戦う人々の協力体制や、襲われて逃げる姿など自然に描かれているので流れが安定している。
どう逃げて、どうやって結局倒していくのか?など内容に集中できる流れをうまく構成している。
ありえないと思いつつも見ていてこちらもドキドキしてしまう様なパニック模様の表現が、リアリティを感じさせ集中して観る事が出来る。
何よりコメディ色が強いので、怖いはずなのに笑いが始終付きまとう明るいパニック映画と言える。
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