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映画『ハルク』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ハルク』の概要:遺伝子学者のブルース・バナーは再生細胞の実験中の事故により、大量のガンマ線を浴びた。怒りの感情をコントロールできなくなり、緑色の巨大なモンスター“ハルク”に変身する。

映画『ハルク』の作品情報

ハルク

製作年:2003年
上映時間:138分
ジャンル:SF、アクション
監督:アン・リー
キャスト:エリック・バナ、ジェニファー・コネリー、サム・エリオット、ジョシュ・ルーカス etc

映画『ハルク』の登場人物(キャスト)

ブルース・バナー / ハルク(エリック・バナ)
研究所で働く遺伝子学者。父が自らの体を実験にした研究の影響で、改造されたDNAを持つ。研究室の事故でガンマ線を浴び、怪物ハルクに変身する。
デヴィッド・バナー(ニック・ノルティ)
ブルースの父で遺伝子学者。自分の体で人体実験をし、そのDNAは息子に遺伝される。危険人物として30年間隔離されていた。
ベティ・ロス(ジェニファー・コネリー)
ブルースの元恋人。どこか影のあるブルースに惹かれ、別れても愛し続けている。彼がハルクに変化しても、受け入れようと努める。
ロス将軍(サム・エリオット)
ベティの父。デヴィッドを危険視して30年間隔離していた。ブルースは何か起こすと睨み、監視を強める。

映画『ハルク』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ハルク』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ハルク』のあらすじ【起】

1967年。デヴィッド・バナー博士は遺伝子改造の研究で、密かに自らの体で人体実験をしていた。その頃、息子ブルースが誕生。息子の内面に変化の兆候があるのを見て、さらに研究にのめり込む。しかし、人体実験をしていることが見つかり解雇となる。彼は腹いせに施設を爆破させ、ブルースを守ろうとする妻を殺害した。

それから30年後、ブルースは育ての親であるクレンズラー婦人の元で成長し、遺伝子学者となった。細胞を再生させるナノメッドを研究し、元恋人のベティや友人のハーパーと共に実験を行っていた。カエルを使っての照射実験で、皮膚の亀裂部分は一時的に回復するものの長続きせず、カエルは破裂してしまった。未完成だが金になりそうなナノメッドの研究を、エイジオン社のグレンが目を付ける。

ある日、ハーパーが実験装置を修理中に事故が発生。ブルースはハーパーを助けようとして覆いかぶさり、大量のガンマ線を浴びる。その後、病室で目が覚めたブルースはベティに体を心配されるが、膝の怪我が治って前より元気になったと答えた。

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映画『ハルク』のあらすじ【承】

その夜、死んだと思われていた父デヴィッドが病室に姿を現す。この30年間、ずっと隔離されていたと言う父。ブルースに向かって内なる頭脳に気付けと言い、怒りの感情には気をつけるよう忠告して去った。

退院したブルースは夜遅くまで研究室で残業をしていると、怒りの感情が湧き出てコントロールできなくなる。すると体がみるみる変化し、緑色の巨人ハルクに変身した。ハルクは研究室を破壊して外へ飛び出した。

翌朝、ハルクはブルースの姿に戻り自宅で目が覚める。記憶はないが自由な気分になれたと、晴れやかな顔でベティに語った。そこへ父であるロス将軍が現れて、ブルースを監視下に置くと言う。追い出されたベティはデヴィッドを訪れて、ブルースに何が起きたのかを尋ねるが、誰も理解できないし、何もできないと言われる。

デヴィッドはブルースに電話し、お前の遺伝子を注入した猛犬をベティに送り込んだと脅す。ブルースはベティを助けに向かうが、グレンに妨害される。彼は怒りを増幅させてハルクに変身し、グレンを倒してベティの家に走った。

映画『ハルク』のあらすじ【転】

ハルクはベティの前に現れ、狂暴化した犬から彼女を守った。ハルクがみるみるブルースに戻るのを見たベティは驚きながらも、冷静に彼と向き合おうとする。しかし、自分の力では足りないと思い、父ロス将軍に助けを求めた。将軍はブルースを麻酔で眠らせて、軍が管理する砂漠基地に隔離させる。

一方デヴィッドは、盗み出した放射装置を起動させて大量のガンマ線を浴びた。すると怪物に変身。それは色を変えるヒトデのように、触れる物質に変化するという体だった。

エイジオン社がブルースの研究・分析を軍から横取りし、将軍とベティは施設への出入り禁止となる。ブルースはグレンによって様々な実験を強いられ、再びハルクに変身してしまう。一方、元の体に戻ったデヴィッドはベティの前に現れ、もう一度息子に会わせてくれと頼んだ。

グレンはハルクからサンプルを捕ろうとして失敗し、爆風で吹き飛ばされる。ハルクは外へ飛び出すが、ロス将軍はあらゆる武器を使ってハルクに攻撃を仕掛ける。しかし、爆弾も戦車もハルクにはまるで歯が立たなかった。将軍は大統領に最終手段の許可を求める。

映画『ハルク』の結末・ラスト(ネタバレ)

ハルクは岩の下敷きになっても這い上がるが、戦闘機で宇宙空間に連れて行かれると意識を失い、海に落下する。地上でひと暴れしそうになった時、ベティと目が合ってようやく我に返った。元に戻ったブルースは、基地の特殊装置の下で拘束される。

そこに父デヴィッドも連行され、ブルースの前に座った。父はハルクを呼び覚ますためにブルースを挑発し、電線を食いちぎって大量の電流で巨大なモンスターに変身した。同様にブルースもハルクとなり、2人は一瞬にして湖に移動する。父は岩場では岩と一体になり、湖では水と一体となってハルクを襲った。父は周りのエネルギーを吸収して、ますます巨大化する。しかし、あまりにパワーが強過ぎて制御不能に陥った。そこへ、将軍が弾道ミサイルを投下。辺り一帯を焼き尽くす爆破によって、モンスターは消滅した。

それから一年後。ブルースはベティの元には戻らなかった。ジャングルの奥地で貧しい人々のために医師として働いていた。

映画『ハルク』の感想・評価・レビュー

あの「MCUシリーズ」じゃない、エリック・バナ主演の「ハルク」。監督はアン・リー。巨大な悪と戦うのではなく、親子の確執が軸となっていて、軍や周りを巻き込んで壮絶な親子バトルを繰り広げる。前半はブルースの苦悩を描いた人間ドラマ、後半はハルクの逃亡劇が中心だ。ひとりぼっちのハルクが軍に追われて砂漠や荒野を飛び跳ね姿はダイナミックながら、孤独な悲哀が伝わってくる。コミックのコマ割りをカット割りで表現して斬新だった。(MIHOシネマ編集部)

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