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映画『いけちゃんとぼく』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『いけちゃんとぼく』の概要:『いけちゃんとぼく』は、西原理恵子の絵本を原作とする実写映画。少年・ヨシオと、他の人には見えない生き物いけちゃんとの交流から、ヨシオが大人になっていく姿を描く。

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映画『いけちゃんとぼく』の作品情報

いけちゃんとぼく

製作年:2009年
上映時間:107分
ジャンル:ファンタジー、コメディ
監督:大岡俊彦
キャスト:蒼井優、深澤嵐、ともさかりえ、萩原聖人 etc

映画『いけちゃんとぼく』の登場人物(キャスト)

ヨシオ(小学生時代:深澤嵐 / 大学生時代:池松壮亮)
感受性が豊かで、考えることが好き。地方の田舎町生まれだが、標準語で話す。他の人には見えない「いけちゃん」が一番の友達。殴られても泣かないので、いじめっ子の標的にされ続ける。
いけちゃん(声:蒼井優)
ヨシオにしか見ることができない存在。丸っこく、感情で色が変わる。どこからともなく現れ、ヨシオに助言したり、慰めたり、時には諌めたりする。
美津子(ともさかりえ)
ヨシオの母。夫の死後、働いてヨシオを養っている。
茂幸(萩原聖人)
ヨシオの父。戦艦長門が好きで、よくプラモデルを作ってはヨシオに見せていた。口では大きなことを言うが、ヘタレなところがある。愛人宅の前で溝に落ち、亡くなった。
みさこ(蓮佛美沙子)
高校生で、ヨシオの憧れの人。優しく清楚だが、実はギャルだった。押し込んでいたものが爆発したのか、金髪のド派手ギャルに変貌する。
清じい(モト冬樹)
牛乳屋の主人。空手の達人で、ヨシオに請われて空手を教える。
池子(吉行和子)
ヨシオの最後の恋人。ヨシオの子供時代を見たいと願う。

映画『いけちゃんとぼく』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『いけちゃんとぼく』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『いけちゃんとぼく』のあらすじ【起】

地方の田舎町で暮らす小学生のヨシオには、他の人には見えない友達がいる。いけちゃんだ。いけちゃんは物心がつく前からヨシオの側にいて、呼んだらいつでも出てきてくれる。
丸っこい体で、大きくなったり小さくなったり、怒ったら赤くなる。感情で色が変わるのだ。

ヨシオの毎日は、家を出るときの運試しから始まる。ヨシオは近所に住む女子高生みさこさんにあこがれている。みさこさんはヨシオに飴をくれた。
今日はついていると思ったが、それは間違いだったことがわかる。
いじめっ子に遭遇したのだ。たけしとヤスは、殴っても泣かないヨシオをいつも狙ってくる。その日も散々殴られてしまう。

ヨシオがいじめられていることは父の茂幸の耳にも入った。茂幸は憤ってたけしとヤスの親に殴り込みに行こうとするが、目の前にして引き返す。そういう小さい男なのだ。
茂幸はたまに帰ってこないことがある。そういう日は、決まって美津子の機嫌が悪い。

茂幸が死んだ。ヨシオは突然突きつけられた現実を受け入れられずにいたが、葬式に集まった人々の下世話な会話から、父が浮気相手の家の前で酔っ払い、溝に落ちて死んだと知る。

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映画『いけちゃんとぼく』のあらすじ【承】

ヨシオは父を亡くして、大人になる決意をする。いけちゃんは言った。「世界には他の子よりも早く大人にならなければいけない子がいる」と。ヨシオもそういう子なのだ。

それからヨシオは、ごはんを茶碗三杯食べるようになった。そしてたけしとヤスに立ち向かうため、清じいに空手を教えてくれと頼む。清じいは投げられた牛乳瓶を素手で割った実力者なのだ。清じいは、「まず掌を握り続けろ」とだけ言った。

ヨシオへのいじめはやむ事がない。いつも逃げてばかりの友達2人に、ヨシオは一緒に立ち向かおうと言うが、2人は絶対嫌だ、逃げないヨシオが悪い、と言う。
こうして友達とも仲違いしたヨシオは1人きりになった。

そんなヨシオと一緒にいるのは、女の子のみきだけだ。「女の子といてもつまらないか」と尋ねるみきに、ヨシオは突然唇を突き出して迫る。ヨシオに全く恋愛感情のないみきは「キモイ!」といって怒り、帰って行った。
そんな2人の様子を見ていたいけちゃんも怒っている。どうやらいけちゃんは女の子らしい。

映画『いけちゃんとぼく』のあらすじ【転】

ヨシオは隣の隣町まで行くことを決意する。いけちゃんと一緒に行こうかと思ったが、1人で行かなければならないと思い直す。
ヨシオはいけちゃんに教えてもらいながら、早起きして料理を作った。残ったものを母のために残し、「たまにはゆっくり休んで」とメッセージを残し、自転車に乗って旅立った。

ヨシオが行くのは、父親が亡くなった場所。
途中、大勢の男子が弱そうな男の子をいじめているところを見かける。ヨシオは、「どこに行ったって同じなのだ」と感じる。

目的地に着いた。愛人のアパートを除いてみると、大して幸せそうでも裕福そうでもなかった。ヨシオは拍子抜けする。
父親が死んだ溝に寝転がって空を見上げ、父も同じように空を見ながら死んだのだろうかと考える。
その時、大量の水が流れ込み、ヨシオはびしょ濡れになってしまった。

帰りの道中、行きに見かけた男子たちに囲まれた。自転車の住所から、たけしやヤスと同じ町から来たことがバレる。
この男子たちは、いつかたけしたちにボコボコにされたことを恨んでいた。

殴られるヨシオを助けたのは、車に乗って現れた金髪のギャルだった。なんとそのギャルはみさこさんだった。驚くヨシオに、「これが本当の私よ」と笑う。
みさこさんは、彼氏の車でヨシオを送ってくれた。

映画『いけちゃんとぼく』の結末・ラスト(ネタバレ)

ヨシオは、父親が死んだ場所に行ってきた、と母に報告する。思ったよりも幸せじゃなさそうだった、と言うヨシオに、母は「もう行っちゃだめ」とだけ言うのだった。

いけちゃんは、ヨシオが大人になり始めていることに気付いていた。たまにヨシオはいけちゃんが見えなくなる。
夜遅くまでいけちゃんを探すヨシオを、母が見つけて諌める。自転車で先を行くヨシオを見ながら、美津子はいけちゃんに話しかけた。
まさか自分に話しかけてくるとは思わなかったいけちゃんは驚く。だが、美津子は見えるわけではないらしい。気配はわかるのだそうだ。
いつもヨシオを見守ってくれるいけちゃんにお礼を言った。

ヨシオたちが遊ぶ空き地に、あの隣の隣町のいじめっ子たちが押し寄せた。彼らが遊んでいる場所が宅地開発で使えなくなったので、この場所を奪うというのだ。
たけしとヤスは抵抗するが、人数の多い相手にボコボコにされ、泣いた。

見かねたヨシオは、喧嘩ではなく野球で勝負しよう、と提案する。相手もそれに乗った。
こうして、ヨシオ、たけし、ヤス、そしてみきやみさこ、ヨシオの友人も集まり、野球での勝負が始まった。
ヨシオたちのチームは本当に強く、相手を圧倒する。あまりの点差に苛立った相手は、卑怯な手を使い始める。そして結局乱闘騒ぎになり、警察までくることに。

大人に怒られ、いじめっ子たちは帰って行く。そんな後姿を見ながら、ヨシオは「また野球をしよう」「一緒に使えばいい」と言う。

こうしていじめはなくなり、みんなで仲良く遊ぶようになった。

もう、ヨシオは大人になっていた。いけちゃんは最後に、自分がヨシオの最後の恋人であることを打ち明けるのだった。

映画『いけちゃんとぼく』の感想・評価・レビュー

ヨシオといけちゃんの関係がとても可愛らしく、ほっこりする様な映画であった。父が亡くなった後、現場に一人で行ったヨシオの行動や、いじめられっ子だったヨシオが、強くなるために空手を習いに行ったり、遊んでいた場所を奪われそうになった時に、喧嘩ではなく野球で勝敗をつけ、また一緒に使えばいいと提案する姿など、ヨシオが段々と大人へと近づいているシーンが強くたくましかった。いけちゃんがヨシオの最後の恋人であった事実が衝撃的であったが、良いラストシーンだった。(女性 20代)


原作の漫画をベースに物語を変えながら映画になっているが、個人的には原作の漫画よりも感動した。
子供向けなのかなと思って観ていましたが、大人でも子供の頃の復習をしているような気持ちで考えさせられるところが多く最後には自然と涙が出てくるような作品だった。

主役の深澤嵐君の演技がとても自然で、いけちゃん役の蒼井優さんの声もとても良く、感情移入して観ることが出来た。
いけちゃんがとても可愛く、実際にいてくれたらいいのになと思った。(女性 20代)


幼児期に現れるというイマジナリーフレンドを題材とした作品。原作の西原理恵子の精緻な人間観察力と温かな視点。ついでに冷酷な現状判断という天才性がよく出ている物語。幸福とは言えない少年がどのようにして現実と向き合うか、付き合うかについての物語であるが、登場人物はただそうあるようにしか動かないために都合がよいところがない。子供は子供なりに大変であるという誰しもが経験したことのある事実を思い出させてくれる。ラスト周りは当時の原作者のプライベートが反映され過ぎてはいるが、全体として深みがある。(男性 30代)


蒼井優さんの声が優しくて、いけちゃんがヨシオのことを愛おしく思っている気持ちが伝わってきた。幼かったヨシオの心が、少しずつ成長していく過程を見られたのが良かった。いじめっ子達を喧嘩で倒すのではなく、一緒に遊ぼうと仲直りするところが素晴らしかった。いけちゃんという不思議な存在を除けば、ごく平凡な少年の日々を垣間見ているような気持ちになった。最後に温かな気持ちで見終わることができる作品だった。(女性 30代)


子供は大人になることに希望を持ち、大人は子供の頃を懐かしく思う。成長するということは楽しいだけじゃなくて、辛くて悲しくて辛いことも沢山あるけど、それも全部ひっくるめて「大人になる」ということで、大人になったらそんな辛くて悲しい思い出も「懐かしいな」と思ってしまうんだと、心が温かくなる作品でした。
自分にしか見えない不思議な生き物「いけちゃん」とヨシオくんの物語。すっごく純粋で、素敵で、子供が見てももちろん感動するし、しっかり成長してしまった大人が見てもなんだか泣けてしまうような作品だなと感じました。(女性 30代)

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