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映画『今そこにある危機』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『今そこにある危機』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『今そこにある危機』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『今そこにある危機』の結末までのストーリー
  • 『今そこにある危機』を見た感想・レビュー
  • 『今そこにある危機』を見た人におすすめの映画5選

映画『今そこにある危機』の作品情報

今そこにある危機

製作年:1994年
上映時間:131分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:フィリップ・ノイス
キャスト:ハリソン・フォード、ウィレム・デフォー、アン・アーチャー、ヨアキム・デ・アルメイダ etc

映画『今そこにある危機』の登場人物(キャスト)

ジャック・ライアン(ハリソン・フォード)
CIAのエージェント。病床に伏せったグリーア提督に代わってCIA副長官代行の任につく。
ジョン・クラーク(ウィレム・デフォー)
CIAの工作員。
エルネスト・エスコベド(ミゲル・サンドバル)
麻薬組織「カリ・カルテル」のボス。
フェリックス・コルテズ(ジョアキム・デ・アルメイダ)
エスコベドの右腕。カリ・カルテルのご意見番。カルテルを乗っ取るために暗躍する。
ロバート・リター(ヘンリー・ツェニー)
安全保障担当補佐官。大統領補佐官のカッターと、麻薬密売組織撲滅のために秘密裏に作戦を立てる。
エドワード・ベネット(ドナルド・モファット)
アメリカ大統領。
ジェームズ・カッター(ハリス・ユーリン)
アメリカ大統領補佐官。大統領から麻薬密売組織撲滅を命令され、リターと共に武力行使に出る。
ジェームズ・グリーア(ジェームズ・アール・ジョーンズ)
CIA副長官。元海軍提督。ジャックの上司。作中、すい臓がんに倒れる。
ドミンゴ・シャベス(レイモンド・クルス)
狙撃手。クラークにその腕を買われて特殊部隊入りする。

映画『今そこにある危機』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『今そこにある危機』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『今そこにある危機』のあらすじ【起】

カリブ海上、沿岸警備隊は不審なアメリカ船舶を発見する。それはアメリカ大統領ベネットの旧友であるハーディン親子の乗っていた船だった。ところが警備隊が船内で見たものは血だらけの船内に銃。勾留した乗組員は麻薬密売組織「カリ・カルテル」の密輸組織員。

ベネット大統領は麻薬の密売撲滅を公約していたが、これまで事態は一向に進展しなかった。大統領補佐官のカッターに、カリ・カルテルの存在こそ「今そこにある危機」だと告げ、早期対処を命じる。

主人公、ジャック・ライアンは、CIA副長官のグリーア提督がすい臓がんに倒れたことで副長官を代行してハーディン親子が殺害された事件を調査。麻薬取締局とFBIの協力の元、ハーディン氏の口座に多額の金が動いている事実を突き止める。ハーディン氏がカリ・カルテルのマネーロンダリングを担っていた事実は、大統領にショックを与えた。

ジャックは早急に諮問委員会へ出席をし、コロンビアへの経済援助を要請した。委員会は過去を振り返り、アメリカはあくまでも経済援助にとどめ、軍事行軍は行わないことをジャックに約束させる。

その裏で、カッター大統領補佐官の作戦担当をしていたリターは、武力による作戦をカッターに提案。「相互利益作戦」と銘打ち、リターをカルテル撲滅に任命した承認書類を作成。リターはパナマシティでクラークと密会し、カルテル撲滅を秘密裏に実行させた。

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映画『今そこにある危機』のあらすじ【承】

ある日、ホワイトハウスに呼び出されたジャックは、大統領からハーディンが所有していた資産、6億5千万円の押収を命じられる。カリ・カルテルとハーディン氏の繋がりに証拠がないので、現地へ行き確認することになる。事の顛末をグリーア提督に報告をすると彼はクラークを紹介、そして同僚であるリターには注意し目を離さないようにと忠告される。

一足先に部隊を編成したクラークは、カリ・カルテルのボス、エルネスト・エスコベドの所有している運送拠点を爆破。さらにジャングルの奥地にある地下製造拠点も襲撃し爆破する。情報が流れていることに気付いたコルテズはアメリカ軍の手掛かりを入手、更にFBI長官の秘書を務めるモイラから長官が内密にメキシコに入国する情報を仕入れると、移動中の長官とジャックを白昼堂々襲撃し、長官を暗殺した。

生き残ったジャックは、長官らの遺体とともにアメリカに帰国。帰路の途中妻から長官と秘書が同じ日に亡くなった事実を知り、秘書と一緒にいたコルテズを探る。手掛かりが手薄な中男の肉声を入手すると、その人物がエルネスト・エスコベドの参謀、コルテズであることを突き止めた。

映画『今そこにある危機』のあらすじ【転】

カリ・カルテル内で誰がFBI長官を暗殺したのか疑心暗鬼になっている中、人里離れた邸宅にカルテル一味が密会のため集まってくる。クラークは戦闘機にミサイルを積み上空から爆撃。遅れてやってきたエスコベドやコルテズは難を逃れたものの、集まっていたカリ・カルテルの一味は女子供含めて死亡する事態となった。

事件は車の爆発だと報じられるも、ジャックは違和感を覚え映像を分析調査、様々な文献資料を読み解き爆発したのがミサイルだと気付く。同時に、コルテズもこれまで運送拠点や地下製造拠点を襲撃してきた相手がアメリカ軍だということを突き止める。コルテズは即座にカッター大統領補佐官にFAXを送る。

パナマのとあるホテルでカッターとコルテズの密会が行われる。武力行使をしてきたアメリカに対して、コルテズは現在進軍している部隊の位置情報の提供と衛星回路を切断する代わりに、麻薬流通量を減らし密売人の逮捕に協力すると進言。カッターはその条件を呑んだ。別の部屋からカッターらを監視していた麻薬取締局はその様子を盗聴。ジャックはグリーア提督に弱音を吐くも、「アメリカ大統領ではなくアメリカ国民のために宣誓したのだ」と励ました。

映画『今そこにある危機』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジャックはリターのパソコンをハッキングすると、「相互利益作戦」の実態を把握する。リターを糾弾するも、彼にはカッター大統領補佐官からの承認文書が免罪符として存在しているため強くは出られない。クラーク部隊の進軍は止まらない。しかし、麻薬流出減と引き換えに手に入れた位置情報により、コルテズの送り込んだ大量の敵兵に襲撃を受ける。中尉は捕虜となり、偵察に出ていた狙撃兵のシャベスただ一人が生き残った。

事態を把握できていないクラークの元にリターから作戦中止の一報が入る。中止の原因がジャックだと告げられると、クラークは激昂。カッター大統領補佐官から切り捨てられた部隊を救おうと1人コロンビアに降り立ったジャックを誘拐する。事の顛末を知ったクラークはジャックと共に部隊救出に乗り出した。

ジャングルでの手がかりを失ったジャックらは、手土産を持ってエスコベドの屋敷を訪れる。盗聴してあったコルテズの裏切りを知らせると、ジャックとエスコベドは捕虜を閉じ込めているコルテズの元へ向かう。事実を告げられたコルテズに反撃に合いながらも、クラークとシャベスと共に捕虜を奪還。アメリカへ帰還する。

今回発覚した事実の責任所存を問われ、ジャックは大統領から隠ぺいを持ちかけられる。しかしジャックは、多くのマスコミや傍聴人の待つ諮問委員会への出席を果たした。

映画『今そこにある危機』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

『ジャック・ライアン』と言うとAmazonオリジナルドラマシリーズでも配信されていますが、こちらの映画シリーズの主人公のドラマだったんですね。ちなみに今作は『レッド・オクトーバーを追え!』『パトリオット・ゲーム』に続くジャック・ライアンシリーズ三作目です。
ジャック・ライアンと言えば、自分がどんな役職でもどんな敵にも怯まない姿勢が魅力。前作『パトリオット・ゲーム』でハリソン・フォードが主演を務めてから、CIA分析官でありながら現場に出向くアクション要素が強めのジャック・ライアンが誕生しました。
スピード感がある分かりやすいストーリー展開でとても面白かったです。(女性 30代)


アメリカのサスペンス物の王道だなぁという印象。色々な人の思惑が錯綜する前半のサスペンスのパートでは頭脳派のドキドキ、後半のアクションのパートでは肉体派のドキドキが味わえる。この作品ではそういう役ではないと知りつつもハリソン・フォードが出てくると、さあいつ自分でヘリを操縦してくれるだろう、いつ見事なムチさばきを見せてくれるだろうと期待してしまう。さすがにそれらはないが、後半ウィレム・デフォーとのバディ振りは「やっぱりハリソン」で満足。(男性 40代)


ハリソン・フォード演じるジャック・ライアンが、ホワイトハウス内の陰謀に巻き込まれながらも正義を貫く姿が見ごたえありました。南米の麻薬カルテルとの闘いを描きながら、アメリカ政府の裏側の非合法作戦に切り込むテーマは社会派としても非常に興味深い。特に終盤、ライアンが大統領に「正義」を問いかけるシーンにはしびれました。政治スリラーとして完成度が高く、考えさせられる一作です。(30代 男性)


ストーリーはかなり複雑でしたが、ジャック・ライアンという人物の「誠実さ」と「信念」に心を打たれました。違法な作戦の存在を知って葛藤しながらも、正しいことを貫こうとする姿が印象的。派手なアクションよりも、情報戦と政治的駆け引きが中心なのが逆にリアルで、知的好奇心を刺激されました。ハリソン・フォードの渋い演技も絶妙で、彼のライアン像は非常に説得力があります。(40代 女性)


90年代の政治スリラーとしてはトップクラスの作品だと思います。カー・アクションや銃撃戦もありますが、それよりも政府内部の腐敗や、正義の名のもとに行われる違法行為に焦点を当てている点が評価できます。ジャック・ライアンが自ら現地に赴く行動力と、それに伴うリスクがリアルに描かれていて手に汗握りました。ラストの大統領との対峙は必見です。(20代 男性)


家族と一緒に観ましたが、話の展開が濃く、集中して見入ってしまいました。正直、最初は登場人物の名前や関係が難しく感じましたが、物語が進むにつれて全体像が見えてきて一気に引き込まれました。ジャック・ライアンが裏で行われていた非合法作戦の存在を突き止め、正義のために立ち上がる姿には胸が熱くなりました。政治スリラー初心者でも楽しめる作品だと思います。(30代 女性)


リアルな国際情勢とフィクションが絶妙にブレンドされていて、情報分析官であるジャック・ライアンがいかにして行動へと踏み出すか、そのプロセスがとても説得力がありました。特に、米政府が極秘で進める麻薬戦争の実態を暴いていく過程は緊迫感があり、途中で目が離せませんでした。フォードの安定した演技力が光る一本で、シリーズの中でも最も社会派色が強いと感じました。(50代 男性)


ジャック・ライアンシリーズの中でもとりわけスリリングな構成で、アクションと政治ドラマのバランスが絶妙でした。アメリカ政府の闇に切り込むというストーリーは今観ても色褪せず、むしろ現代にも通じるテーマだと思います。密林での救出作戦などのシーンも見応えがあり、単なる会話劇に終わらないのが魅力。現代の国際政治に関心のある人にも強くおすすめできる作品です。(40代 女性)


当時劇場で観たときの衝撃が忘れられず、今回久々に再鑑賞しましたが、やはり良い意味で重たさがある作品です。主人公が常に倫理観をもって行動する点が、他のアクション映画とは違う魅力。終盤、大統領に真実を突きつける場面は、単なるエンタメではなく、政治的な良心を問う重いメッセージがありました。派手ではないけれど、深く考えさせられる名作です。(60代 男性)


普段あまり政治映画は見ないのですが、ハリソン・フォード主演ということで観てみました。最初は登場人物の関係がわかりにくかったけど、少しずつ謎が明らかになっていく感じがとても面白かったです。政府の裏の顔や、正義を貫こうとするライアンの姿がかっこよかったです。派手なアクションよりも、静かな緊張感がある映画が好きな人におすすめだと思います。(20代 女性)

映画『今そこにある危機』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『今そこにある危機』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

パトリオット・ゲーム

この映画を一言で表すと?

正義感と家族への愛を武器に、テロリストに立ち向かう男の戦い。

どんな話?

元CIA分析官のジャック・ライアンが、偶然巻き込まれたテロ事件をきっかけに命を狙われ、家族と国家の安全を守るために再び戦うことになる。冷静な頭脳と行動力で危機に挑む、緊迫感あふれるサスペンス。

ここがおすすめ!

『今そこにある危機』の前作であり、ジャック・ライアンの人間像を深く知るには必見の一作。家族を守るために葛藤する姿がリアルで、政治と個人のドラマが絶妙に融合しています。ハリソン・フォードの存在感も抜群。

スノーデン

この映画を一言で表すと?

国家の機密を暴いた若者の選択が世界を揺るがす実録ドラマ。

どんな話?

NSA(国家安全保障局)による監視プログラムの存在を告発したエドワード・スノーデンの実話を基に、彼の人生と葛藤、そして決断を描いたオリバー・ストーン監督作。現代社会の裏側を突く問題作。

ここがおすすめ!

『今そこにある危機』と同様に、国家の正義と個人の倫理が衝突するドラマ。スリルよりもリアリズムに満ちた構成で、観終わった後に「正義とは何か」を深く考えさせられる。ジョセフ・ゴードン=レヴィットの演技も秀逸。

ボーン・スプレマシー

この映画を一言で表すと?

記憶を失った元CIA工作員が、過去と陰謀に立ち向かうスパイアクション。

どんな話?

前作『ボーン・アイデンティティー』で記憶を失っていたジェイソン・ボーンが、再び陰謀に巻き込まれながら、自らの過去と真実に向き合う。スリリングな展開と緻密な心理描写が魅力の続編。

ここがおすすめ!

『今そこにある危機』同様、政府機関の闇に挑む主人公という構図が共通。リアル志向のアクションと政治的背景が織りなす展開は見ごたえ十分。手持ちカメラの臨場感とテンポの良さで最後まで一気に引き込まれます。

トリプル・フロンティア

この映画を一言で表すと?

正義と欲望の間で揺れる元特殊部隊員たちの危険な作戦。

どんな話?

南米の麻薬王から大金を奪おうとする元軍人5人のミッションが、やがて仲間内の疑心と裏切りを生む。戦場経験者たちの複雑な心理と緊張感あふれるアクションが魅力のサバイバルサスペンス。

ここがおすすめ!

『今そこにある危機』で描かれた南米麻薬戦争や非公式作戦に興味がある人に刺さる一本。戦術的な緻密さと人間ドラマが絡み合い、アクション映画ながら深みのある作品に仕上がっています。

シリアナ

この映画を一言で表すと?

石油を巡る巨大な権力の闇を暴く、骨太な政治サスペンス。

どんな話?

中東の石油利権を巡るCIA、企業、テロリストたちの複雑な利害関係を多視点で描いた重厚な群像劇。アメリカの対外政策の裏側に迫る、実話に着想を得たインテリジェントな作品。

ここがおすすめ!

政府の裏工作や企業との癒着といったテーマは『今そこにある危機』と同様。登場人物が多く、一見難解だが、その分リアリティとメッセージ性が際立つ。ジョージ・クルーニーの鬼気迫る演技にも注目。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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