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映画『インフィニティ 覚醒』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『インフィニティ 覚醒』の概要:湖にて溺れた少女が強い光と遭遇。以降、彼女に不思議な力が備わる。少女に助けを求められた元彼氏の少年は、彼女のことを守ろうと決め行動を共にすることに。ところが、彼女を追って謎の組織が動き出す。

映画『インフィニティ 覚醒』の作品情報

インフィニティ 覚醒

製作年:2018年
上映時間:91分
ジャンル:SF、サスペンス
監督:ジェイソン・ストーン
キャスト:ステファニー・スコット、テオドール・ペルラン、サイード・タグマウイ、パーシー・ハインズ・ホワイト etc

映画『インフィニティ 覚醒』の登場人物(キャスト)

アレックス(ステファニー・スコット)
17歳の少女。高校時代、ショーンと付き合っていたが、破局。その後は別の男性と交際している。義母とは仲が悪く荒んだ生活を送っていたが、湖で溺れそうになった折、強い光によって助かる。その際、過去の記憶が曖昧になりショーンのことだけは覚えていた。
ショーン(テオドール・ペルラン)
17歳の少年。病気の祖母と弟の面倒を見ている。生活費をどうにか捻出する貧乏な暮らしを送っている。誠実でしっかり者。アレックスに未練を残している。
カル(サイード・タグマウイ)
以前は正体不明の光を恐れる組織にて、処理係として働いていた。現在は、単身で光の調査を行っている。アレックスとショーンを助けてくれる。
オスカー(パーシー・ハインズ・ホワイト)
ショーンの弟。推定年齢13歳。生意気だが、兄のことを慕っている。スケボーに乗るのが得意。素行はあまり良くなく、学校でもよく面倒事を起こしていた。

映画『インフィニティ 覚醒』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『インフィニティ 覚醒』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『インフィニティ 覚醒』のあらすじ【起】

年老いた祖母と弟オスカーの面倒を見ている17歳のショーンは、生活費の工面に苦労しながら生活を送っていた。オスカーは学校でも問題を起こしてばかりで素行が悪く、祖母は病気のため、明確な意思を持たず介助の手を必要としている。甲斐甲斐しく家族の世話を焼きつつ、たまには親友に誘われたパーティーへと息抜きに出かけることにした。

夜も更ける頃、元恋人のアレックスと遭遇し近況報告。高校時代に付き合っていた彼女は、ショーンの支えになろうとしてくれたが、現実はそう甘くなく結局、破綻してしまった。だが、ショーンは今も彼女への未練を断ち切れずにいる。
そんな中、アレックスが現在付き合っている彼氏とパーティー会場のすぐそばにある湖へと泳ぎに向かう。しかし、アレックスは飛び込んだ途端、溺れてしまい水底へ。

しかしその後、湖に沈んだはずのアレックスが下着姿で道路脇を歩いている。通りかかった親切な男性が彼女を車に乗せて近くのガソリンスタンドまで送ってくれた。女性店員の好意により衣服を借りて着替えた後、アレックスはショーンへと連絡を入れた。

アレックスがいる場所へ迎えに行ったショーン。薬をやりすぎたのか、彼女はどこかぼんやりとしており家に帰りたくない様子。そこで、ショーンはひとまず、アレックスを自分の家へ連れて帰ることにした。しかし、自室へ案内したところでアレックスが鼻血を出してしまう。ベッドへ横になると、彼女はすぐさま寝入ってしまうのだった。

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映画『インフィニティ 覚醒』のあらすじ【承】

翌朝、ドラッグストアーへ薬を買いに来たショーンは、アレックスが行方不明になっているというニュースを目にする。
その頃、遅く起きたオスカーは朝食を食べていたが、そこへ祖母が姿を現す。昨日まで言葉を話さず、体を動かすこともなくほぼ寝たきりの状態であったはずが、今日は元気だった頃と寸分違わない様子で動いている。彼女は孫に買い物に行って来ると告げ、出かけて行った。

茫然としたまま、その様子を見送ったオスカー。直後、家の奥から物音が聞こえ、少年は包丁を手に家の奥へ。ショーンの部屋にはアレックスがいたが、彼女が驚いた途端、家の家電が一斉に動き始め挙句の果て、オスカーが持つ包丁が宙に浮いたまま制止。その現象は数秒続いた後、治まった。

帰宅したショーンにオスカーが興奮した様子で話し続ける。弟の話はまるで信じがたいものだったが、そこへ元気になった祖母が帰宅。ショーンは茫然として祖母と会話し、アレックスを紹介した。その後、アレックスを家へ送って行く。しかし、彼女は義母とまともに会話することなく、ショーンを連れて自室へ籠ってしまう。それから、衣服を着替えショーンと共に窓の外へ。アレックスは不思議な力を使って家からの脱出を果たした。

パトカーを盗んで逃走を開始。ショーンは彼女を放っておくことができず、一緒について行くことにする。ショーンはひとまず、落ち着けるところで車を停車させ昨夜、何があったのか聞くことにした。

昨夜、湖で溺れたアレックスは水上に強い光をいくつも感じ、その存在を今も尚、顕著に感じていた。それを証明するために彼女はショーンに触れ、異変を実感してもらう。アレックスの体内には常に強力な磁力のようなものが渦巻いており、現時点では精密なコントロールは難しいようだった。

映画『インフィニティ 覚醒』のあらすじ【転】

ゲームセンターへと移動した2人だったが、数人の男達にアレックスの身元がばれてしまう。急いで外へ出たものの付き合っていた彼氏が現れ、彼女を強引に連れて行こうとする。アレックスはショーンと引き離され、能力を発動。数台の車を破壊してしまった。慌てて逃げ出したショーンとアレックスは、走り寄って来た車の男に声をかけられる。男は昨夜、アレックスをガソリンスタンドまで乗せてくれた親切な人だった。彼が言うには、警察以外にも彼女を追っている組織がいるらしい。

アレックスが男、カルを信じることにしたため、ショーンも彼の車へと乗ることに。カルの自宅へとやって来た2人は、そこで信じがたい映像を見せられる。空に浮かんだいくつもの光だ。これは異星人のものであるようだが、宇宙船ではなく光自体が実体なのだと言う。アレックスを追っている組織は、正体不明の光を恐れている。カルは以前、その組織で処理係として証拠の隠滅を徹底的に行っていた。

実はアレックスの他にも光に接近し、遭遇した者たちが7人ほどいたと言うが、彼女以外の人々は6時間以内に命を落としていた。恐らく、適合したのはアレックスだけなのだ。加えてアレックスからは放射能が放射されており、傍にいれば被ばくすると言う。ショーンの体にはすでに被ばくによる発赤が発生していた。

これらの現象は、1997年に中国の電波望遠鏡が数千年前の信号を受信したことから始まっている。信号は方程式であったが、解読すると非常に複雑な記号で人類が見たことのない文字のようなものだった。そこで、人類は記号を空に投影するための施設を建設し、投影を続けて信号送信者の反応を待った。すると、その答えとして現れたのが、アレックスというわけである。

翌早朝、一晩考え込んだアレックスは、ショーンを思い単身、カルの家から出て行ってしまう。ショーンが起きた時にはすでにアレックスの姿はなく、彼の体も被ばくして限界寸前だった。それでも彼は彼女を追って歩を進める。2人が出て行ってしまったことに気付いたカルは、組織の人間が自宅へ来るのを待った。そして、アレックスがこれまでの接近者と違うことを話して聞かせたが、組織の人間は慌ただしくアレックスの後を追って行った。

映画『インフィニティ 覚醒』の結末・ラスト(ネタバレ)

施設へ向かうためのバス亭でアレックスを発見したショーン。どうあっても一緒に行くと言い張り、彼女と行動を共にすることにする。ところが、組織の人間によって道が封鎖されており、長距離バス内へも検問に入って来る。2人は手を取り合い、離れまいとした。だが、放射線量にて見つかってしまったアレックスとショーンは捕縛され、別々の車で移動することに。

交信施設へと連れて来られたアレックスとショーン。意識を奪われたアレックスには全身の検査が行われ、ショーンも重度の被ばくで命の危機に立たされていた。
組織の人間曰く、アレックスは交信手段として彼らに選ばれたらしい。人類は彼らと交信する手段を持たず、恐らく高度な技術を理解することができない。故に相手が何者であるかも分からず、異星人かもしれないという推察の元、彼らと呼称しているだけに過ぎない。意識を共有することが目的であることは間違いなく、これまで7人の人間が適合できずに命を落とした。唯一の成功例がアレックスだったのである。

しかし、検査過程でアレックスの身体から規定以上の放射能が放射。施設職員が次々と避難する中、ショーンは部屋から抜け出してアレックスの元へと辿り着いた。だが、彼女の心臓はすでに鼓動を止めており、傍に腰を下ろしたショーンはひたすらアレックスの名前を呼び続ける。すると突如、彼女が覚醒。アレックスは意識が朦朧としたショーンを連れて施設の外へと逃れた。

だが、逃げる彼女とショーンを目にした組織の人間が追って来る。そこで、アレックスは施設の交信装置を意のままに操り、信号を送る。すると、宇宙から無数の光が集まって来てアレックスの元へと集まった。そうして、アレックスとショーンは光に包まれ、美しい光景を目にする。彼女はショーンの身体機能を回復させ、別れを告げて光となり宇宙へと帰って行くのだった。

映画『インフィニティ 覚醒』の感想・評価・レビュー

少年と少女の逃避行を描いている。少女は唯一、謎の光と適合した人間であったが、作中のセリフによると、どうやら過去の記憶が酷く曖昧であるらしく、相手との関係性がよく分かっていないようだ。光の存在を異星人と仮定すると少女の肉体を乗っ取った、或いは合体した状態と思われる。

少女は合体した後、不思議な能力を身に着けほぼ万能の存在となる。そんな彼女に未だ未練を強く残す少年は、頼られたことで嬉しくなり彼女を守り行動を共にする。粗暴な弟と病気の祖母の面倒を甲斐甲斐しく見ていることから、責任感や情愛は深い。辛い生活を送る中で、唯一の救いが少女だったのだろう。ラストシーンはとても美しく、別れの場面では涙を誘う。(MIHOシネマ編集部)


「超能力」を手に入れることってすごく羨ましいなと思うし、人にはない力を自分のものに出来るのは夢がありますよね。しかしそんな「超能力」を手に入れると必ず付いてくるのは「副作用」。その能力を持ってしまったが故に苦しめられることも忘れてはいけませんね。
湖で溺れたことをきっかけに不思議な能力を手にした女の子。そして彼女を守るために奮闘する元カレ。2人の恋の行方を描きつつ、超能力の謎を描いたこの作品。なんだかてんこ盛りの内容ですが、面白かったです。(女性 30代)

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