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映画『インビジブル 暗殺の旋律を弾く女』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『インビジブル 暗殺の旋律を弾く女』の概要:ソフィアは盲目のピアニスト。ある日、同じアパートの女性ベロニクが転落死する。ソフィアは言い争う声を聞いていたが、警察には嘘をついた。彼女はある目的で、ベロニクの父ラディチに接近しようとしていたのだ。

映画『インビジブル 暗殺の旋律を弾く女』の作品情報

インビジブル 暗殺の旋律を弾く女

製作年:2018年
上映時間:101分
ジャンル:サスペンス
監督:アンソニー・バーン
キャスト:ナタリー・ドーマー、エド・スクライン、エミリー・ラタコウスキー、ジョエリー・リチャードソン etc

映画『インビジブル 暗殺の旋律を弾く女』の登場人物(キャスト)

ソフィア(ナタリー・ドーマー)
5歳の時に失明したピアニスト。ボスニアの元軍人ラディチに近づくため、娘のベロニクと同じアパートに住んでいる。
ラディチ(ヤン・ベイヴート)
ボスニアの元軍人で、ヨーロッパの裏社会を仕切るカリスマ。今はイギリスに亡命中。
過去にボスニアで大量虐殺をした疑いがある。
マーク(エド・スクライン)
アレックスの弟。ベロニクが持ち出したUSBメモリを探すため、ソフィアを尾行する。
アレックス(ジョエリー・リチャードソン)
マークの姉。ラディチの警備責任者。機密情報が入ったUSBメモリを取り返すため、ソフィアを拉致する。
ベロニク(エミリー・ラタコウスキー)
ソフィアと同じアパートに住む女性。父はラディチ。ある日、アパートで謎の転落死を遂げる。
ミルズ刑事(ニール・マスケル)
ベロニクの怪死事件を担当する刑事。捜査を進めるうちにソフィアの行動を怪しみ、彼女の素性を調べ始める。

映画『インビジブル 暗殺の旋律を弾く女』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『インビジブル 暗殺の旋律を弾く女』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『インビジブル 暗殺の旋律を弾く女』のあらすじ【起】

盲目のピアニスト・ソフィアは、楽団の練習を終えてアパートに帰宅した。エレベーターに乗ると、上階に住むベロニクが飛び込んできた。続いて男が追いかけてきたが、盲目の彼女には姿が見えなかった。

ソフィアが自分の部屋に入ると、上から言い争う声が聞こえた。その直後、ドスンという大きな音がした。ベロニクが転落し、即死だった。警察の実況見分が始まり、ソフィアにも聴取が及んだ。彼女は何も聞いていないと嘘をついた。

エレベーターでベロニクを追っていたのは、彼女の恋人、マークだった。彼は遺体安置所に潜入し、ベロニクの遺留品を物色。しかし、目当てのUSBメモリは見つからなかった。

警察の検視の結果、遺体には争った形跡がなく、自殺として処理しようとしていた。捜査担当のミルズ刑事は、彼女が直前に鼻を整形していたため、自殺とは考えていなかった。彼女の素性を調べると、父親は元ボスニア軍人で、現在イギリスに亡命しているラディチであると判明した。

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映画『インビジブル 暗殺の旋律を弾く女』のあらすじ【承】

ラディチの家でパーティーが開かれた。ソフィアはピアニストとして出席。ベロニクが生前、演奏を依頼していたのだ。ソフィアが追悼曲を弾き始めると、来客は静かに聞き入った。

ラディチはソフィアを自室へ招く。彼が席を離れた隙に、ソフィアは隠し持っていた毒をグラスに入れようとした。しかし、手を滑らせて失敗してしまう。その帰り道、彼女は暴漢に襲われた。彼女を尾行していたマークが現れて、彼女を救出した。

後日、ソフィアはある老人に呼び出された。彼は最近のソフィアの行動を心配し、身を引くように忠告する。話がヒートアップすると、2人はクロアチア語で言い合った。ソフィアは、絶対に復讐を諦めないと言うと、ベロニクから受け取っていたUSBメモリを老人に渡した。

帰り道、ソフィアはラディチの警備責任者アレックスに拉致される。USBメモリの在り処を吐かせるため拷問にかけられていると、再びマークが彼女を救出。彼は姉のアレックスと共にUSBメモリを探していたが、姉の強引なやり方を許せなかった。

映画『インビジブル 暗殺の旋律を弾く女』のあらすじ【転】

ソフィアは病院に運ばれた。老人はUSBメモリを解読し、彼女に返した。その中にはラディチを陥れるための機密情報が入っていた。2人の様子をミルズ刑事は怪しげに見ていた。

彼女は病院を抜け出し、マークと密会する。彼女は思い出を語り始めた。父は姉にも盲目の不自由さを理解させるため、目隠しをしてピアノの練習をさせていた話をした。その夜、ソフィアとマークは男女の関係になった。

ソフィアはボスニア時代の話を続けた。隣人であったラディチが彼女の家を放火したこと。彼女だけが生き残ったこと。それを聞いたマークは、彼女がラディチを殺そうとしていることを感じ取った。そして、やつを殺しても何にもならないぞと忠告した。

ソフィアは美術館でアレックスと会った。ラディチと2人きりになる機会を用意しなければ、USBメモリの内容をばらすと脅した。

そして、ベロニクの葬儀当日。車の中で2人きりになる機会が用意された。彼女はナイフを握り締め、彼を刺そうと襲いかかった。

映画『インビジブル 暗殺の旋律を弾く女』の結末・ラスト(ネタバレ)

その時ラディチは、彼女がボスニアの娘だと気づいた。ボスニア時代、彼はソフィアの母に乱暴をし、妊娠させた。後に盲目の女の子が誕生したことも知っていた。彼はその後、再び母を乱暴し、放火したことを認めた。

彼はソフィアに向かって、「俺を殺せ!」と威圧。彼女は怯えて刺せなかった。彼女は車から這い出る際、裏切り者はアレックスとベロニクだと暴露した。

ミルズ警部は、ソフィアの身元詐称を見抜いていた。老人は彼女の身元引受人だった。彼女は部屋に戻ると、カッと目を見開いた。実は盲目ではなかったのだ。

ラディチはアレックスを暗殺し、ベロニクのアパートへ向かった。待ち構えていたソフィアが、今度こそ殺そうと襲いかかる。そこにマークも現れて、彼を窓から突き落とした。「私が殺せたのに!」とソフィアは嘆いた。

マークは揉み合う際、致命傷を負っていた。必死で止血する彼女を見て、盲目ではないことに気づいた。ボスニアで生き残ったのは、盲目を装った姉だったのだ。彼女は彼に目隠しをして、その場を去った。その目はまっすぐ前を見据えていた。

映画『インビジブル 暗殺の旋律を弾く女』の感想・評価・レビュー

ソフィア役のナタリー・ドーマーの演技が光る作品。目が見えないピアニストの役を、後姿から指先まで、繊細に演じている。前半は、ソフィアはたまたま事件に居合わせただけと見せかけて、後半は、実は彼女こそ事件を起こそうとしていたという展開が、意外性があって面白い。見えないはずの目が、見える目に変わる瞬間もゾクゾクして印象的。ナタリーが脚本と製作を担当しているということで、彼女の意気込みが隅々に感じられる作品だ。(MIHOシネマ編集部)


孤独なヒットマンと美しい盲目のピアニストというキャッチコピーにこのパッケージはかなりハラハラドキドキのアクションものをイメージしますが、実際は映像がとても美しい、サスペンス作品でした。
重大な事件の目撃者が「盲目」だったという設定はものすごく面白いのですが、ストーリーが進むにつれてこれは盲目の設定がなくてもいけたんじゃないかと思ってしまう展開。
テンポもよく、ストーリーは悪くないのですがオチが想像出来てしまうだけに勿体ないなと感じる作品でした。(女性 30代)

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