映画『イップ・マン 葉問』の概要:2010年の香港のアクション映画です。本作は実在する主人公イップ・マンについて描かれており、主人公のイップ・マンは人気アクション俳優のドニー・イェンが演じています。
映画『イップ・マン 葉問』の作品情報
上映時間:109分
ジャンル:アクション
監督:ウィルソン・イップ
キャスト:ドニー・イェン、サモ・ハン・キンポー、ホァン・シャオミン、リン・ホン etc
映画『イップ・マン 葉問』の登場人物(キャスト)
- イップ・マン(ドニー・イェン)
- 詠春拳という武術の師範で、妊娠中の妻と二人暮らしをしている。とても不器用な彼は、武術以外のことには疎かったようです。
- ホン(サモ・ハン・キンポー)
- 洪拳の使い手で師範。香港武術の誇りの為にイギリス人ボクサーのツイスターとの闘いに破れ殺されてしまう。
- ツイスター(ダーレン・シャラヴィ)
- イギリス人ボクサーでチャンピオン。香港の武術を罵倒しホンやイップ・マンと対決することになります。
映画『イップ・マン 葉問』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『イップ・マン 葉問』のあらすじ【起】
イップ・マンは強力なカンフーの使い手で誰もが敬う達人でしたが前作での騒動の後、香港へ移り住みました。香港では全く知名度の無いイップ・マンは旧友の紹介で古い建物の屋上を借りました。その屋上で新たに道場を開こうという気でした。
道場を開いたイップ・マンは広告を撒き、弟子を募集しました。しかし他の流派の道場が乱立する香港ではチラシを配ったくらいでは全く弟子が集まらず、イップ・マンは毎日時間を持て余していました。奥さんの仕事の収入のみでは全く食っていけないイップ・マンの家庭は、ギリギリの状態で暮らしていました。しかしイップ・マンは「その内弟子が来るさ」と申し訳無さそうな楽観的な表情を浮かべ、タバコを吸っていました。
そんな中また屋上でタバコを吸って暇を潰していると、一人の若者がやってきました。その若者は不適な顔で辺りを見渡しました。そして「イップ・マンはお前か?」と威圧的な態度で聞きました。イップ・マンは「そうだが入門者かね?」と聞きました。その若者は「手合わせ願おう」と言い構えました。イップ・マンは渋々相手にする事にしました。
映画『イップ・マン 葉問』のあらすじ【承】
若者とイップ・マンの勝負が始まりましたが力の差は歴然でした。若者が出す攻撃はことごとくイップ・マンにガードされ受け流され、若者は苦悶の表情を浮かべながら戦っていました。イップ・マンは若者の足を払い寸止めで何発も攻撃を食らわせました。その後も何発も何発も攻撃を寸止めで食らわせましたが若者は全く怯みませんでした。
ある時若者がイップ・マンから離れ悔しそうな顔でイップ・マンを見つめました。イップ・マンは笑顔で「どうだい?稽古代をおくれよ」と言いました。若者は恨めしそうにイップ・マンを見つめ後ろを振り向き走り出し、去って行ってしまいました。イップ・マンは「あ!待ってくれよ!」と言いましたがそのまま若者は走り去って行ってしまい、イップ・マンは大事な一番弟子になりそうな若者を逃してしまいました。「あまりにもコテンパンにし過ぎたな」と反省した表情をイップ・マンは浮かべました。そして逃した魚のデカさに反省しつつ、またタバコを吸うのでした。
映画『イップ・マン 葉問』のあらすじ【転】
後日、またイップ・マンは屋上でタバコを吸っていると、この前コテンパンにした若者がやってきました。イップ・マンは「弟子入り志願に来たな!」と喜び顔を綻ばせました。しかし若者はどうやら弟子入りに来た様な表情は浮かべておらず、またもやイップ・マンを厳しい表情で見つめていました。すると若者の後ろから数人の若者が走り出て来ました。その若者達は集団でイップ・マンに襲いかかろうとしているみたいで、上着を脱ぎだしました。イップ・マンは「あ!上着は脱がない方がいい!」と静止しましたが若者達は走って襲いかかって来ました。
襲いかかって来た若者達の攻撃をまたもや華麗な捌きで受け流し、足を払いこかせてから素早く寸止めの攻撃を食らわせました。何度かその攻撃を食らわせていると若者達は攻撃するのを諦め、イップ・マンを見つめました。すると急に土下座し「弟子にして下さい!イップ師匠!」と叫びました。イップ・マンは大層驚きましたがすぐに顔が綻び「まずは稽古代を寄越しなさい」と言いました。
映画『イップ・マン 葉問』の結末・ラスト(ネタバレ)
その後、順調に弟子が増えてきたイップ・マンでしたが香港のカンフー組合がイチャモンをつけてきました。「香港で道場を開くなら私に許可を取れ」と香港のカンフー組合のボスのホンが言ってきました。イップ・マンはホンに認められる為にホンと試合をする事になりました。狭い机の上で二人は闘い、お互い攻め合いましたが遂に机が半分に割れてしまい、勝負は決着が付きませんでした。そしてイップ・マンを認めたホンは道場経営をする事を許しました。
ある日、香港でイギリス人ボクサーの試合が行われ、その試合にホンとイップ・マンも呼ばれました。そして試合後にイップ・マンとホンの弟子達が演舞をしているとそのイギリス人ボクサーのツイスターが「なんだこれは?ダンスでもしているのか?」と馬鹿にしました。その言葉に怒ったホンはツイスターに試合を挑みますが、ボコボコにやられてしまい殺されてしまいました。そしてその後イップ・マンはホンの無念を晴らすべく、ツイスターに試合を挑みました。
ツイスターを苦難の末に倒したイップ・マンは、格闘技の素晴らしさを訴え観客達に説教しました。そして試合後道場経営も順調に進み、新たに産まれた子供と共に幸せに暮らしました。
映画『イップ・マン 葉問』の感想・評価・レビュー
カンフー映画を観るようになったきっかけの映画が前作だったが、第2弾の今作も期待を裏切ることない面白さだった。イップ・マンのかっこよさは相変わらずで、戦いのシーンだけでもこの映画を観る価値はあると思う。また、奥さんのことが大好きなイップ・マンですが、その奥様がとても美しく、魅入ってしまうほどだった。
自分が空手を習っていた頃、武道は自分の力や技術を見せびらかす為にある訳ではないから気を付けなさいという言葉を思い出した。(女性 20代)
実在した武術家イップ・マンを主人公としたカンフー映画で、今作は香港へ移住してからの生活や道場経営についての騒動を描いた第二作目。
主演は一作目から引き続きドニー・イェンが演じ、カンフー教会の会長にカンフー映画界の大物俳優サモ・ハン・キンポーが演じている。達人の域に達し何事にも動じないイップ・マンの生き様が描かれ、その姿から武術の神髄が映し出される。今作ではカンフー教会に認定された武術家との戦いにて、イップ・マンが追い詰められるが、その戦いに胸が沸き踊った。前作では迷いがあり戦うことに戸惑いがあったのとは違い、今作でも追い詰められるものの負ける気がせず、純粋に戦いを楽しんで観ることができる。加えて、武術以外はからっきしという情けない様子も見られ、家計を支える奥さんや家族の苦労が偲ばれる。戦いがメインというわけではなく、生活を送る苦労をも描いた渋い作品。(女性 40代)
ブルース・リーとかジャッキー・チェンとかカンフーとか拳法みたいなアクションの良さがよく分からず苦手だったのですが、このイップ・マンシリーズはドニー・イェン主演ということで鑑賞しました。大好きな『トリプルX 再起動』に出ていた彼のアクションが素晴らしくとても魅力的に感じたので、ある意味「本業」のこのシリーズなら間違いないだろうと思いました。
結論から言うと、大正解でした。今までの苦手意識はなんだったのかと思うほど、面白くハラハラドキドキできて、本当に楽しかったです。(女性 30代)
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前作 イップ・マン 序章
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