映画『隠し砦の三悪人』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ
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映画『隠し砦の三悪人』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『隠し砦の三悪人』の概要:戦に敗れた秋月の侍大将・真壁六郎太は、世継ぎの雪姫を連れ、金200貫も携えて早川領へ渡ろうとしていた。金の存在を知った百姓の太平と又七の協力も得て、幾度も迫る追っ手から逃れ敵陣の突破を目指すが…。

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映画『隠し砦の三悪人』の作品情報

隠し砦の三悪人

製作年:1958年
上映時間:139分
ジャンル:時代劇
監督:黒澤明
キャスト:三船敏郎、千秋実、藤原釜足、藤田進 etc

映画『隠し砦の三悪人』の登場人物(キャスト)

真壁六郎太(三船敏郎)
見た目からして屈強な、秋月の侍大将。遺された雪姫と金200貫を守るべく奔走する。機転を利かせ、様々な局面を乗り越える。
太平(千秋実)
秋月と山名の戦に参加していた百姓。金にがめつい。褒美目当てに真壁を手伝うことにする。又七とは仲が良いが、金の取り分のことですぐに喧嘩する。
又七(藤原釜足)
太平の友人の百姓。太平と同じく金には意地汚い。真壁にこき使われ不平不満を漏らすが、自分より強い相手なので抵抗はしない。
雪姫(上原美佐)
秋月の姫。敗戦国の世継ぎとして山名に命を狙われており、身を隠している。気性の激しい性格だが、姫としての苦悩を感じており人知れず涙を流すこともある。
田所兵衛(藤田進)
山名の侍大将。真壁とは敵同士だが、戦友でもある。山名の陣にやってきた真壁と一騎討ちをする。

映画『隠し砦の三悪人』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『隠し砦の三悪人』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『隠し砦の三悪人』のあらすじ【起】

時は戦国時代。秋月と山名の戦いは、秋月が敗れ終わりを告げた。一花咲かせようと戦に参加していた百姓の太平と又七は、当てもなく寂れた地をさまよっていた。そこへ、1人の落ち武者を追って騎馬隊がやってくる。落ち武者が殺されるのを見て怯えた太平と又七は、それぞれ家に帰ることにした。しかしその後、2人とも山名に捕らえられて再会し、埋蔵金掘りに従事させられた。捕虜の男たちによる暴動が起こり、その混乱に乗じて太平と又七は逃げ出した。

又七は、山名に捕らえられる前に見かけたお触れについて太平に話した。秋月の世継ぎである雪姫を見つけ出せば報奨金がもらえるというものだった。金にがめつい2人にとっては魅力的な話だったが、現実的ではなかった。関所が設置されており、家に帰ることもできない。2人は途方に暮れた。

食事を準備するため火をおこそうとしていると、太平は薪の中から金の延べ棒を発見した。延べ棒には秋月の紋所が刻印されていた。2人は周囲に落ちている薪を片っ端から折り、中を調べた。すると、別の薪からも延べ棒が見つかる。取り分を巡って言い争いをする2人。そのとき、こちらを見ている屈強な男に気がついた。金のことを悟られないよう、2人はその場から離れる。男はしばらく2人についてきていたが、突然姿が見えなくなった。

安心して寝ようとした太平と又七のところに、再び男が現れる。男はすでに金の延べ棒のことを知っていた。この場にいる訳を男に尋ねられた2人は、秋月領から一度山名領に入り、そこから早川領へ行くつもりなのだと誤魔化した。

翌朝、男とともに行動を始めた太平と又七は、秋月領の隠し砦に辿り着いた。男の名は真壁六郎太。秋月の侍大将で、金の延べ棒を薪に隠したのも真壁なのであった。突如、3人の前に女性が姿を現した。すぐに去っていったが、真壁は彼女に手を出すなと2人を牽制した。

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映画『隠し砦の三悪人』のあらすじ【承】

太平と又七は、金200貫が埋まっているという場所を掘るよう真壁に言いつけられた。2人は従っていたが、あまりの重労働にうんざりし始めた。そして、しばらく姿を見せていない真壁が女のところへ行っているのではないか、金200貫もすでに見つけ出しているのではないか、と疑いを抱く。2人が金の隠し場所だろうと当たりをつけた泉に向かうと、そこには先ほどの女性がいた。逃げる途中、女性は櫛を落としていった。拾い上げると、そこには秋月の紋所が刻まれていた。彼女こそが雪姫だと察した2人はさらに追いかけるが、真壁に阻まれる。女性は雪姫ではないと真壁は言った。しかし2人は信用しなかった。又七は雪姫の目撃情報を伝えるため町へ向かうが、すでに姫は打ち首になったとの話が広まっているのだった。

打ち首になったのは、雪姫の身代わりとなった真壁の妹の小冬であった。自分と同い年の小冬が身代わりとなることに反対していた雪姫は、妹が命を落としても悲しむ様子を見せない真壁を詰った。気性の激しい雪姫の性格を侍女は嘆いたが、秋月の世継ぎである姫の苦悩を真壁は察していた。

映画『隠し砦の三悪人』のあらすじ【転】

真壁は馬を用意し、金を運び出すための作戦会議を家臣たちと行った。太平が述べた、一度山名領に入って早川領へ行くという案が採用された。正体を悟られないよう、雪姫は唖として同行することになった。真壁に指示され、太平と又七は金の延べ棒が入った薪を馬に積んだ。

山を降りてしばらく進むと、隠し砦の方角から煙が立ち始めた。山名に気がつかれたのだった。真壁はある作戦を立て、関所を突破することにした。金の延べ棒が入った薪をあえて1本だけ番人に見せ、見つけた場所を伝えた。それから褒美をくれと騒ぎたてると、追い出されるかのように関所を通過することができた。

町に辿り着いた一行は、宿で一晩を過ごすことにした。雪姫は売春をさせられそうになっている秋月の娘を発見し、買い戻すよう真壁に頼んだ。翌日、娘も一行に加えて出発した。途中で山名の騎馬隊に見つかり、薪を調べられそうになる。真壁が斬りかかり、その隙に4人で逃げた。騎馬隊を追ううちに、真壁は山名の陣地へ入り込んでしまう。そこにいたのは、好敵手の田所兵衛であった。真壁と田所は槍で一騎打ちをすることになる。田所の槍を折って勝利した真壁は、また会おうと伝えてその場を去った。

5人は長雨の中、野宿をした。真壁は簾を探すと言って山を降りる。火祭りの準備が始まり、薪を積んだ馬と人々が行進を始めていた。又七はそこに紛れて逃げることを思いつく。しかし、山名もそれを見越して見張りを寄越しているのであった。

戻ってきた真壁は、1人残っていた娘から状況を聞いた。火祭りが始まり、真壁たちの薪も火にくべられそうになる。太平と又七は止めようとするが、真壁は迷わず薪を放り込んだ。火を囲んで踊る群衆に加わり、雪姫も楽しそうに踊っていた。祭りが終わり、一行は燃えかすから金の延べ棒を拾い集めた。追っ手が迫ってきていたため、ある程度集まったところで出発する。しかし、拾いきれなかった金に未練がある太平と又七は引き返してしまった。

映画『隠し砦の三悪人』の結末・ラスト(ネタバレ)

金を集める太平と又七のもとへ2人の兵がやってきた。太平と又七は逃げ出すが、燃えかすから金を発見した2人の兵はすぐに後を追う。真壁たちに追いつくも、真壁が兵を脅して金を運ぶ手伝いをさせたため事なきを得た。

夜になり、追っ手に取り囲まれた。逃げる途中で太平と又七は真壁たちとはぐれる。真壁、雪姫、娘の3人は早川領を目前にして山名に捕らえられた。首実検のため、田所がやってきた。真壁を取り逃がしたことを主人に咎められた田所は、顔に大きな傷を追っていた。真壁への恨みを口にする田所を雪姫が叱責する。そして雪姫は、潔く死にたいと覚悟を口にした。心を揺さぶられた田所は、連行されようとする真壁たちを逃し、自身も後を追った

一方、はぐれた太平と又七は途方に暮れながらも、仲良くやっていこうと話し合っていた。そこへ金の延べ棒入りの薪を積んだ4頭の馬が迷い込んでくる。その配分で言い合いをしていると、兵が現れ捕らえられた。呼び出された場所に行くと、雪姫、真壁、田所の姿があった。太平と又七は褒美として金貨1枚を与えられ、今度は喧嘩することなく帰った。

映画『隠し砦の三悪人』の感想・評価・レビュー

武術に優れ機転も利く真壁と、気性が激しくも気品が感じられる雪姫も魅力的だったが、太平と又七のコンビから目が離せなかった。金に強欲で小心者、さらに間が抜けている太平と又七だが、なんとも憎めないキャラクターで応援したくなる。捕虜たちが暴動を起こすシーン、真壁が馬に乗り敵兵を追いかけるシーン、火祭りで群衆が踊るシーンなど、見応えのあるシーンが多くあった。(MIHOシネマ編集部)


劇中で、秋月の侍六郎太と敵軍山名の侍田所兵衛とが、因縁のライバルとして描かれるが、後者を演じた藤田進氏は、黒沢監督のデビュー作『姿三四郎』の主演であり、一方六郎太役の三船氏は、『酔いどれ天使』以降、黒沢映画で主演を多く務めてきた、言わば、新旧黒沢映画主演俳優の共演という豪華なものになっている。
また、本作の影響は海を渡り、『スター・ウォーズ』シリーズに影響を与え、雪姫はレイア姫、太平と又七はC-3POとR2-D2それぞれのモデルとなったことで知られる。(男性 20代)


黒澤明監督の凄さを世界に知らしめ、新しい作風を映画界に広めた今作。松本潤主演の『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』は鑑賞したことがありましたが、あまりにも別物過ぎて比較するのが失礼だと感じるほど、黒澤映画の素晴らしさと魅力を感じました。
強い意志を持つ勝気な姫や、まるでコントを見ているかのようなお茶目な百姓コンビ。『スターウォーズ』のレイア姫やC-3PO、R2-D2のモデルになったとも言われていますが、あのジョージ・ルーカスが日本の黒澤明監督の影響を受けていると思うと同じ「日本人」としてとても嬉しくなりました。(女性 30代)

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