2009年の日本映画、白土三平原作の「カムイ外伝」を実写映画化。自由を求めて抜け忍となったカムイに追い忍たちがどこまでも追いつめていく。監督は「血と骨」の崔洋一、出演は松山ケンイチ。
カムイ外伝 作品情報
- 製作年:2009年
- 上映時間:120分
- ジャンル:アクション
- 監督:崔洋一
- キャスト:松山ケンイチ、小雪、大後寿々花、金井勇太、土屋アンナ etc…
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カムイ外伝 評価
- 点数:20点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★★☆☆☆
カムイ外伝 あらすじ(ストーリー解説)
映画『カムイ外伝(2009)』のあらすじを紹介します。
17世紀の日本には身分制度がありその中でも理不尽な階級の最下層で少年は生まれ、たくましく育っていった。その少年の願いは強くなって自由な人間として生きることだった。その少年は夢を見て村を後にしたのだが冷たい世間の現実と貧しさゆえいつしか忍びの技を覚えて人を殺めるようになっていた。
だが少年の願いは自由、そのため抜け忍となったのだがかつての仲間はそれを許さず追い忍を差し向けて抜け忍カムイを殺そうとどこまでも追ってくるのだった。だがカムイは知っていた、真の敵は果てしなく続く追い忍の攻撃ではなく誰も信じられない自分の猜疑心だということを。
いつものように追い忍を迎え撃つカムイ、そこに女性の忍者がいた。それはかつて共に涙した幼馴染だったのだ。カムイはもうやめようと話しかけるがかつての幼馴染の姿はそこにはなく、カムイを裏切り者として憎みながら刃を向けるのみ。カムイは必殺忍法“飯綱落とし”を仕掛けるが幼馴染は“引っかかったな!”と叫びながら自身もろとも剣で突き刺してしまう、だがカムイは鎖帷子を着ていた。
逃げるカムイはある光景を目にして立ち止まる、川で領主の馬が世話をされていたのだがその馬を狙う者がいたのだ。その男は吹き矢を馬にうつと暴れる馬の足を切り取って逃げ出した。このままでは領主の追っ手たちに捕まってしまう、カムイはその男の着物を借りてわざと見つかり矢を受ける。だがそれはいつの間にか着物を着た丸太に変わっていたのだ。助けた男の船に乗ったカムイ、だが波が荒れてくると海に放り出されてしまうのだった。
カムイ外伝 感想・レビュー(ネタバレ)
映画『カムイ外伝(2009)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
抜け忍スガルの疑いはやりすぎではなかった
忍者というのはただ闇雲に殺しにくるとは限りません。味方のふりをしていたりただのすれ違いのひとだったりします。そのため常に人を疑っています、スガルも最初はカムイに対しても明確な殺意をもって向かってきます。黙って出て行こうとした時にも私のことを報告しようとしているのだろうとわざわざ船を追いかけてきて沈めようとまでしています。
そんなに疑わなくてもいいのに・・と思っていたら何とサメ狩りのスペシャリストの集団渡り衆の頭不動が追い忍だったと分かった時は正直やられた!と思いました。最初は村人たちのそして次に抜け忍たちの集まりだといってカムイの警戒心を徐々に解いていくのですが“そろそろ潮時か”と呟いた不動の真意は自分を信じてついてきた抜け忍達に毒をもって動けなくしてから船に火をかけて生きながら焼き殺してしまう事、そしてカムイへの見せしめに村人たちが飲む水甕に毒を入れて全員を毒殺する事だったのです。
あれだけ警戒していたお鹿(スガル)も水を飲み死んでしまいます、最後に家族を守れなかった無念さを語りながら。そしてその娘サヤカも・・はかない恋心を抱いていた彼女の死にカムイは怒り狂い自ら追い忍達へと向かっていくのです。
カムイ外伝 まとめ
カムイの進む道は今までもこれからも孤独でいばらの道でしかありません、信じた者は敵、恋した人は殺されてしまうという辛いものです。ラストたったひとり荒波に小舟で乗りだしていくシーンはカムイのこれからを描いているのでしょう。ヴァン・ヘルシングのフランケンシュタインを思い出してしまいます。
こんなに見ていて辛い映画は久しぶりです、とにかくCGがひどいです。2009年製作ということを差し引いてもこれはないなあという感じです。忍者の動きや動物果ては海のシーンが不自然すぎて全く物語が頭に入ってこない。船が海に浮かんでいるはずなのにどう見てもそう感じられないというのは致命的ではないのでしょうか。物語は原作を読んでみたいと思わせる内容なのに本当にもったいない、多分もう観る事はないかな。
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