この記事では、映画『川っぺりムコリッタ』のストーリー（あらすじ）をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『川っぺりムコリッタ』の作品情報
出典：https://video.unext.jp/title/SID0061532
| 製作年 | 2021年 |
|---|---|
| 上映時間 | 120分 |
| ジャンル | ヒューマンドラマ |
| 監督 | 荻上直子 |
| キャスト | 松山ケンイチ ムロツヨシ 満島ひかり 吉岡秀隆 |
| 製作国 | 日本 |
映画『川っぺりムコリッタ』の登場人物（キャスト）
- 山田たけし（松山ケンイチ）
- 塩辛工場で働き始めた青年。炊きたてのご飯を食べることと、風呂上がりの牛乳に幸せを感じる。言葉は少なく、あまり人と関わらずに過ごしたいと望んでいる。
- 島田幸三（ムロツヨシ）
- 山田の隣人。家庭菜園で育てた野菜を近所の人々に配り、見返りを求める。積極的に人と関わるが、それが行き過ぎて強引な行動となりがちである。
- 南詩織（満島ひかり）
- 山田や島田の暮らす築50年のアパート「ハイツムコリッタ」の管理人。夫は病死し、娘と2人で暮らしている。シンプルではっきりした物言いをする。
映画『川っぺりムコリッタ』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）
映画『川っぺりムコリッタ』のあらすじ【起】
北陸の、ある町で新生活を始めた青年・山田は、塩辛工場での仕事をしつつ「できるだけ人と関わらずに」生きることを望んでいた。
塩辛工場の社長が山田に紹介した住処は、築50年のアパート「ハイツムコリッタ」。
山田は、風呂上りに飲む牛乳と、炊きたてのご飯を食べることだけを楽しみに、独り、淡々と生活することを心に決めていた。
しかし、炊きたてのご飯を茶碗によそった瞬間に、部屋のドアがノックされ、隣人の島田が「給湯器が壊れたから風呂を貸してくれ」と訴えて強引に部屋に上がり込んできた。
困惑する山田に、馴れ馴れしく自家菜園で収穫した野菜を差し入れつつ、山田の炊いたご飯を勝手に食べる島田。
そして、幼い息子を連れて、胡散臭い語り口で暮石の販売をする溝口も、ハイツムコリッタの住人で、山田は新居での前途多難な生活を想像し始めた。
山田の両親は、山田が幼い頃に離婚しており、父とは疎遠になっていた。
山田はある日、父が孤独死し、その遺骨を引き取って欲しいとの知らせを受け取った。
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映画『川っぺりムコリッタ』のあらすじ【承】
山田は父親の遺骨と遺品を引き取り、自室に置いた。
山田は、眠れない夜は、九九の7の段を逆から言うことにしており、それを試みても眠れなかった今夜、父の遺骨と遺品を処分できないかと悩んだ。
父の遺骨をトイレに流そうとしたが思いとどまり、川に捨てようとしたところ、なぜか川辺にいた住職に見つかった。
父の携帯電話の履歴を見て、父が自身の最期の期間に頻回に電話していた先が「いのちの電話」と知った山田は、初めて父が最期に何を想っていたかを知りたいと望むようになる。
父の遺体を処理した役所の職員は、孤独死した人の多くは、突然訪れる死を受け入れられずに出口に向かおうとして、玄関の方向を向いて倒れているか、自死を決意して玄関に背を向けているかのどちらかだが、山田の父はそのどちらでもなく、ただ、テーブルに飲みかけの牛乳があったと話した。
山田が、大家の南に家賃を払うと「期限通りに納める人は珍しい」と褒め、お駄賃をくれた。山田が島田に、南について訊ねると「癌で亡くなった旦那さん一筋だから、脈はない」と答えた。
映画『川っぺりムコリッタ』のあらすじ【転】
山田が、いつものように島田と立ち話をしていると，島田が突然「いい匂い」と言って溝口の家に向かって走り出した。
溝口は半年ぶりに高級な墓石が売れたお祝いに、息子とすき焼きを食べるところだった。
島田と山田が「僕、お金ありません」と宣言して、箸と取り皿を持参してすき焼きを食べ始めると、すき焼きの匂いを嗅ぎつけた南とその娘がやって来て「家賃を半年滞納している溝口さんがすき焼きねえ」と言って、一緒にすき焼きを食べ始めた。
皆ですき焼きの鍋を囲みつつ雑談をする中、山田はふと、最近会った花の世話をする女性の話をした。
南たちは、その女性はかつて「ハイツムコリッタ」に住んでいたオカモトさんで、2年前に亡くなったと山田に告げ、南は「幽霊でもいいからオカモトさんに会いたい。今度会ったら、私のところにも寄るように伝えて」と言った。
その後、島田は山田に「前科持ちだって聞いちゃったんだ。何をしたの」と訊ねてきた。
山田は「人をだまして、お金を取りました」と答え、そのままその場を去った。
映画『川っぺりムコリッタ』の結末・ラスト（ネタバレ）
淡々と塩辛工場での仕事をこなしていた山田は、ある日、いかの目玉を見るうちに気分が悪くなり、しゃがみ込んでしまった。
工場の社長は、山田の前科や生い立ちを全て知っており「いま辞めんな。辞めたらふりだしに戻っちまう。絶対いま辞めたらだめだ。これは社長命令だ」と励ました。
ある日、仕事を終えて山田が帰宅すると、南の娘が金魚鉢を抱えてうなだれていた。
大切に飼っていた金魚が死んでしまったのだ。
山田は、溝口父子も連れて南の娘と一緒に川原に行き、金魚の墓を作った。
金魚の弔いをしていると、空にイカのバルーンが舞った。
一同がイカのバルーンに目を奪われていると、突然島田が現れ「俺も連れて行ってくれ」と、バルーンに向かって叫び、泣き崩れた。
その後町を襲った台風は、島田の大切な畑を台無しにしてしまった。
台風が去った後、山田は川原で、父の遺骨を砕き始めた。
そこへ現れた南に山田は、自分は幸せを感じていいのかと問い、涙を流す。
南は「いいんだよ」と山田を抱きしめ「お父さんのお葬式をしましょう」と提案した。
映画『川っぺりムコリッタ』の感想・評価・レビュー
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映画『川っぺりムコリッタ』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『川っぺりムコリッタ』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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