映画『キリングゲーム』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「キリングゲーム」のネタバレあらすじ結末と感想

キリングゲームの概要:18年前のボスニア紛争にて、凄惨な記憶に苛まれる老人と元セルビア人。戦争による心の深い傷を1対1の戦いにて、曝け出していく。大自然の中を行き来し、互いにイニシアチブを取り合う攻防は必見。

キリングゲームの作品情報

キリングゲーム

製作年:2013年
上映時間:85分
ジャンル:アクション
監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン
キャスト:ジョン・トラヴォルタ、ロバート・デ・ニーロ、マイロ・ヴィンティミリア、エリザベス・オリン etc

キリングゲームの登場人物(キャスト)

ベンジャミン・フォード(ロバート・デ・ニーロ)
元アメリカの軍人。ボスニア戦争時は大佐だった。戦争での凄惨な記憶に苛まれ、家族と離れて大自然に囲まれた山小屋で暮らしている。幼少期から父親にサバイバル術を教え込まれている。戦争時に負った右足の古傷には、未だに残弾の欠片が残っており常に痛みを抱えている。
エミール・コヴァチ(ジョン・トラボルタ)
ボスニア戦争にて大量虐殺を促したセルビア軍のグループ、サソリの残党兵。少年期、兵に母親と妹を殺され天涯孤独。ベンジャミンに制裁を受けるも生き残り、3年間リハビリした後、15年を費やして大佐の行方を探し出す。陽気でおしゃべりだが、執念深い。

キリングゲームのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『キリングゲーム』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

キリングゲームのあらすじ【起】

1992年、ボスニアに侵攻したセルビア軍は民族浄化と称し、20万人以上にも及ぶ大量虐殺を行った。後に第二次世界大戦以降、ヨーロッパ最悪と言われるボスニア紛争である。
1995年、アメリカとNATOはこの紛争に本格介入し、空爆を実施した。

18年後、軍人を退役したベンジャミン・フォードはアメリカ東北部、アパラチア山脈の麓にて暮らしていた。大自然に囲まれた山小屋に独り。家族ともなるべく関わりを持たないようにし、戦争にて負った右足の後遺症の痛みに苦しみながら、夜は9時に布団へ入り朝の6時には起きて活動を開始する。ただ淡々と送る日々を過ごしている。

そんなある日、彼の元に息子から連絡がくる。産まれたばかりの赤子が洗礼を受けるため、式に参加して欲しいと言う。だが、ベンジャミンは用事があるからと参加を断った。足の古傷には残弾の欠片がまだ残っていて、常に痛みを訴える。そのため、彼は鎮痛剤を手放せずに服用しているが、その日に限って鎮痛剤が切れてしまう。薬局が閉まる前に買いにいかなければならない。しかし、途中で車が故障。痛みで苛立つ彼の前に男が現れ、車を直してくれた。

ベンジャミンは窮地を救ってくれた男、エミール・コヴァチを自宅に招待して親交を深めた。エミールは明るく聞き上手でおしゃべり。ハンティングのために弓矢を携えていた。
仲良くなったエミールとハンティングへ向かうことを約束し、その日は別れた。

キリングゲームのあらすじ【承】

翌朝、約束通りエミールと共にハンティングへ。それぞれ離れた場所に身を潜め、無線で会話をしつつ獲物を狙う。しかし、放たれた矢は獲物ではなくベンジャミンを襲う。木の上に潜んでいたベンジャミンは矢を避けて落下。エミールはベンジャミンがセルビア紛争に出兵していた情報を見つけ出し、彼を狙ってここまでやって来たのだった。

落下の際に弓を破損し、武器もなく逃げ惑う老人の右脚に矢が刺さる。その場で矢を抜いた彼は森の奥の廃墟へ逃げるも、エミールに追い詰められてしまう。奴は終わった戦争に未だ囚われており、2人だけの戦争をしながら会話をしようと言う。だから、今すぐには殺さないでおくと。
ベンジャミンはひとまず、彼の言う通りにすることにした。足の矢を外し、傷口に細いロープを通す。エミールはそのロープで老人を逆さ吊りにした。

ナイフを手にしたエミールはしきりに罪を告白しろと言う。ベンジャミンは地面に落ちていた棒きれを拾って反撃。反動で落ちたナイフを拾い、足のロープを切った。その間に立ち上がったエミールと殴り合った後、川へ落下したベンジャミン。しばらく流され、大滝の手前で大岩にしがみつき助かった。

幼い頃から父親の教えで山でのサバイバル術を学んでいたベンジャミンは、山の洞窟へ身を潜め地面に穴を掘って火を熾した。そして、足の傷を尿で消毒。傷薬となる薬草を摘んで足の手当てをした。その後、武器とするべく枝から弓を作り出す。

キリングゲームのあらすじ【転】

じきに日が暮れようとしている。態勢を整えたベンジャミンは再び、無線にてエミールと会話。彼の壮絶な少年期の記憶を聞く。
その頃、ベンジャミンの山小屋に息子夫婦と孫が訪問。息子は父親を思いワインを手土産に持って来ていた。

山から自宅へ戻って来たベンジャミンは離れた場所からその様子を見つけたが、更に反対側からエミールが息子夫婦を狙っているのを発見。無線で交渉し、奴の願い通りに戦争することを約束した。息子夫婦は父親の不在に肩を落としながら、去って行く。ベンジャミンは息子が置いて行ったワインを、エミールが口にするところを狙って矢を放った。

矢は見事に命中し、エミールの頬を貫通して家の壁に刺さった。彼は老人が自分に刺さった矢を抜いたところで気絶。
気がつくとエミールはテーブルに仰向けで磔にされていた。左側のテーブルではベンジャミンがレモネードを作っている。砂糖が無いからと大量の塩を投入。それをエミールにぶちまけた。痛みに呻く彼に老人は斧を手にして襲い掛かる。だが、ベンジャミンもエミールを殺すつもりはなく、斧は彼を捕縛しているロープを切ってしまう。

捕縛から逃れたエミールは老人にやり返し、彼を車へ乗せて出発。エミールはかつてセルビア軍の中でも最も残虐にして大量虐殺を促したグループ、サソリのメンバーだった。その証として右腕の内側にはサソリのタトゥーが入っている。
18年前、彼らを捕縛し制裁を下したのが、ベンジャミン率いる隊であった。彼はサソリのメンバーを跪かせ、背後から銃を発砲し彼らの命を奪ったが、唯一エミールだけが生き残ったのである。故にエミールはベンジャミンに対し、罪を告白しろと言うのだ。

ベンジャミンはおしゃべりに夢中となっているエミールに背後から襲い掛かり、車は横転。丘から落下した。幸い大怪我はなく、車から逃げ出したベンジャミンだったが、結局はエミールに捕縛されてしまう。

キリングゲームの結末・ラスト(ネタバレ)

銃で脅されつつ、丘の上を登らされる。両手は前で縛られていたため、ベンジャミンは密かにロープを切りつつ、痛む足を引き摺って坂を登った。ロープが切れたところでわざと倒れる。そして、息を確認しようと近付いたエミールを石で殴り、怯んでいる隙に逃走。

森の奥にある廃屋となった教会へ逃げ込んだ老人は、そこで奴を迎えるべく罠を仕掛けた。壊れたピアノからワイヤーを取り出し、それを天井に結び付ける。じわじわと梁を引っ張り、エミールが辿り着いたところで天井を落とした。
しかし、下敷きとなったエミールに大打撃を与えるには足りず。ベンジャミンは右足を攻撃されて転倒。更に古傷を抉られてしまう。

罪を告白しろとしきりに促すエミール。朝日が昇り、ベンジャミンを照らす。老人は古傷から残弾の欠片を取り出し、奴へと反撃した。
エミールを後ろ手に縛り、丘の上へと連れて来たベンジャミン。彼はとうとう、当時の凄惨な様子を明かした。

各地の戦場を渡り歩いたベンジャミンだったが、彼が最後に出兵したボスニア戦争は特別だった。その記憶は毒のようにじわじわとベンジャミンを蝕みサソリを断罪した時、とうとう彼は敵と同じ人殺しになってしまった。そのせいで、息子の目をまともに見ることもできなくなり、家族と離れて暮らすことにしたのだった。

話を聞いたエミールは罪を悔い、自分を殺せと言う。だが、ベンジャミンは殺さずに1発だけ銃を発砲し、エミールのロープを切って銃を捨ててしまう。
丘の上に並んで座った2人。ベンジャミンはおもむろに祖父の話をした。終戦していることも知らず、逃亡して来た女性の誘惑に負けた話だ。つまるところ、戦争はもう終わっているのだと。全てを吐き出した2人は長年、自らを苦しめてきた心の傷を晒し合ったことで、枷を1つ外すことができたのであった。

エミールはその後、自国へ帰国し笑みを見せて長生きを誓う。そして、ベンジャミンは孫のためのプレゼントを携え、息子夫婦の自宅を訪ねるのだった。

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