映画『君の名前で僕を呼んで』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「君の名前で僕を呼んで」のネタバレあらすじ結末と感想

君の名前で僕を呼んでの概要:イタリアを舞台に、17歳の少年と24歳の青年のひと夏の恋を描いたラブストーリー。ある夏、少年エリオのもとにやってきた青年オリバー。エリオは初めオリバーを嫌うが、次第に抑えられない感情を抱くようになる。

君の名前で僕を呼んでの作品情報

君の名前で僕を呼んで

製作年:2017年
上映時間:132分
ジャンル:ラブストーリー、青春
監督:ルカ・グァダニーノ
キャスト:アーミー・ハマー、ティモシー・シャラメ、マイケル・スタールバーグ、アミラ・カサール etc

君の名前で僕を呼んでの登場人物(キャスト)

エリオ・パールマン(ティモシー・シャラメ)
17歳の少年。考古学教授の父と多言語話者の母のもと育った一人息子。家庭環境から、文学や古典に造詣が深く、翻訳や楽器演奏が趣味。
オリバー(アーミー・ハマー)
24歳のアメリカ人青年。博士課程にある大学院生で、エリオの父の助手として家族の別荘に招待される。頭が良く、堂々とした風格。美しい容姿で女性からも好意を寄せられやすい。厳格な父親に育てられた。
マルシア(エステール・ガレル)
エリオの女友達。初めはただの友達だったが次第にそれ以上の関係へと進んでいく。

君の名前で僕を呼んでのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『君の名前で僕を呼んで』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

君の名前で僕を呼んでのあらすじ【起】

17歳のエリオは、大学で教鞭をとる考古学教授の父と、外国語が堪能な美しい母のもとに育った一人息子である。アカデミックな両親に育てられたエリオは知性溢れる少年であった。

1983年、イタリア。この夏、エリオは家族と共に母の所有する別荘へ訪れており、毎年恒例となっている父の助手としてインターンにやってくる学生の到着を待っていた。やがてオリバーと名乗るアメリカ人の青年が別荘に到着する。彼は博士課程にある24歳の大学院生である。彼は頭が良く、自信家のように見えるので、エリオは彼のことが気に食わなかった。

そんなある日、友人を交えてバレーボールで遊んだ際に、オリバーは冗談っぽく素肌のままのエリオの肩に触れてきたのである。その時感じた言葉にできない感情にエリオは戸惑い、思わず不機嫌な態度を示してしまう。

それからというものオリバーの口癖に嫌味っぽく愚痴を言ったり、オリバーに失礼な態度をとったりしてしまうエリオ。両親はこの夏ずっと一緒に過ごすのだから仲良くするようにとエリオをたしなめるが、それすらもエリオにとっては気に障るものだった。

君の名前で僕を呼んでのあらすじ【承】

ところが、毎日顔を合わせ、食事をともにし、一緒に泳いだり音楽を楽しんだりして時間を共有しているうちに次第にエリオの気持ちに変化が現れる。彼との会話の中で、きつい言い方をしたかもしれないと不安になったり、オリバーに嫌われているような気がして落ち込んだり、少しずつエリオの頭の中をオリバーが占めていき、いつしか視線はいつもオリバーを追うようになっていた。知的で自由奔放で美しいオリバーは皆の注目の的で、街で開催されたパーティーでオリバーが女性たちと密着して踊ったり、キスを交わしたりしているのを見ると、エリオの胸はざわついた。その一方でエリオは女友達のマルシアと湖でデートをしたりして次第に距離を縮めていく。

ある日、エリオはオリバーと自転車に乗って二人きりで街に出かけることになる。二人で過ごす中でエリオはオリバーにその博識さを褒められるが、「大事なことは何も知らない」とエリオは返す。大事なこととは何かと尋ねるオリバーに、エリオは「わかるだろう?」と迫り、秘めていたオリバーへの気持ちを吐き出す。いつしかエリオのオリバーに寄せていた好意は、恋へと変わっていたのである。エリオの気持ちを聞いたオリバーは、そういう話はするべきではないとエリオをたしなめる。

それでも想いを断ち切れないエリオは、オリバーを自分だけのお気に入りの場所である湖畔に連れていく。草むらに寝そべりながら、二人は情熱的なキスを交わす。しかし、オリバーはそのままの関係でいよう、とエリオと距離を置く意思を示す。それからというものオリバーは帰宅が遅くなり、エリオはもやもやするばかりだった。

一方でエリオはオリバーへの気持ちを断ち切ろうとするかのように急速にマルシアとの距離を縮め、ついには恋人同士となり二人は結ばれる。マルシアと愛を確かめ合うことで、その時だけは満足感を得ていたが、すぐにオリバーへの想いで心を乱されてしまうのであった。

君の名前で僕を呼んでのあらすじ【転】

自分を避け続けるオリバーの態度に苦しんだエリオはいよいよ耐えかねて、オリバーに「僕を避けないで」と置手紙を残した。それを読んだオリバーから「大人になれ。深夜に会おう」と返事がくる。約束の時間、オリバーの部屋を訪ねると二人は手を重ね、キスをする。そしてオリバーは本当に後悔しないかエリオに気持ちを確かめた後、そのまま二人は結ばれるのであった。オリバーは「君の名前で僕を呼んで。僕の名前で君を呼ぶ」と言って、エリオは自分の名前を何度も口にすることでオリバーに呼びかけ続けた。

翌日、二人は改めて互いの気持ちを確かめ合い、二人は幸せで満ち足りた時間を過ごす。一方で、マルシアは自分を放置しているが、本当に恋人同士なのか、という問いに答えられなかったエリオに愛想を尽かし離れていく。

いよいよオリバーが別荘を発つ日がやってくる。オリバーはミラノへと調査旅行に出向く予定だった。エリオは両親の勧めもあり、オリバーの旅行に同行することにする。二人は互いの名前を呼び合い、山を登ったり無邪気にはしゃいだり、二人だけの旅を満喫した。しかし旅も最終日を迎え、二人は駅で別れることにする。オリバーはこのままアメリカに帰るのだという。発車ベルが鳴り、電車に乗り込むオリバーに、エリオは何度も自分の名を呼んでオリバーに呼びかけた。電車は走り出し、やがて見えなくなった。

君の名前で僕を呼んでの結末・ラスト(ネタバレ)

駅のベンチで座り込み呆然とするエリオ。しばらくするとエリオは公衆電話で自宅に電話して迎えを呼んだ。迎えに来た母の車で目を腫らし泣き続けるエリオに、母は何も聞かず優しく頭を撫でるのであった。街に戻ってきたエリオは、母が用事で車を空けている間にマルシアから声を掛けられる。マルシアは泣き腫らしたエリオに「私たち、一生友達でいましょう」と言って抱擁する。マルシアはエリオが自分に恋愛感情を抱いていないことに気付いていたのだ。

帰宅してもエリオは沈んだままで食事にも顔を出さなかった。そんなエリオに父が優しく話しかけ、自分もかつて似たような経験をしたが、その時自分の気持ちを押し殺してしまった後悔を告白してくれた。父は二人の関係に気付いていたのである。両親や友達の深い愛情に支えられ、エリオは時間を掛けながら心を癒していこうとする。

季節は冬になり、家にかかってきた電話をエリオが取ると、聞こえてきたのはオリバーの声だった。懐かしさと愛おしさに気持ちが弾むエリオだったが、オリバーから婚約報告を受ける。オリバーには二年以上付き合っていた恋人がいたのである。エリオはオリバーを祝福する。オリバーはエリオの両親にも婚約の報告をしたあと、再びオリバーに電話を代わってもらった。エリオは両親が二人の関係をすべて知っていたことを告げる。オリバーもエリオの両親が義理の息子のように接してくれるその態度や口ぶりからそのことに気付いており、同性愛に寛容な両親がいることは恵まれたことであると言ってくれる。

電話が終わったエリオの目には涙が浮かんでいた。そのあと長い間、暖炉の火を見つめてエリオは静かに悲しむのであった。そんな彼の後ろでは、母が食事の支度をしている。エリオが落ち着きを取り戻し始めた頃、母がエリオの名前を呼び、彼は振り向くのであった。

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