映画『キンダガートン・コップ』の概要:1990年公開のアメリカ映画(原題:Kindergarten Cop)。アーノルド・シュワルツェネッガー主演のコメディ作品で刑事の主人公がとある事件の潜入捜査で幼稚園に潜り込むという物語。
映画『キンダガートン・コップ』 作品情報
- 製作年:1990年
- 上映時間:111分
- ジャンル:コメディ
- 監督:アイヴァン・ライトマン
- キャスト:アーノルド・シュワルツェネッガー、ペネロープ・アン・ミラー、パメラ・リード、リンダ・ハント etc
映画『キンダガートン・コップ』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『キンダガートン・コップ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『キンダガートン・コップ』のあらすじを紹介します。
ロス市警で鬼刑事といえば麻薬課のキンブル(アーノルド・シュワルツェネッガー)のこと。
彼は4年間麻薬組織のボスであるクリスプを追っていた。
ある日麻薬の売上金を持って逃走していたクリスプの妻と子供の居場所の情報が入ってくる。
キンブルは早速その子供が通う幼稚園に相棒のオハラと向かう。
実はオハラは教員の経歴があったため、潜入捜査をすることになったのだ。
しかしそんなオハラが急病で倒れたため、代わりにキンブルが保父として潜入することに。
キンブルにとって初体験の教師。
ドタバタしているやんちゃな6歳児は素人には到底手に負えない。
女性教師ジョイスの手伝いもあり、キンブルは子供達と次第に打ち解けていく。
その中の1人ドミニクという子はジョイスの息子であり、クリスプの子供だと確信したキンブル。
オハラも疑わしくジョイスの身辺を洗うものの、人柄も良く信じがたい。
そんな時、凶悪犯の魔の手は幼稚園にまで及ぼうとしていた。
必死で園児たちを守ろうとするキンブル。
無事に問題は解決、キンブルと段々親しくなっていくジョイスとのロマンスも進展、物語はハッピーエンドで締めくくられるのであった。
映画『キンダガートン・コップ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『キンダガートン・コップ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
シュワルツェネッガーの秀作
1990年代のコメディ、アクション映画の主人公と言えばシュワちゃんである。
太い腕に体も大きく何をするのにも豪快に見える彼だからこその魅力が詰まった作品がこの時代には多く存在する。
本作品もその中の1つで、所狭しと駆け回る6歳児とそれに翻弄されアタフタするシュワちゃんの教師役(刑事役)が物語をコミカルにそしてハートフルにしている。
いるだけで雰囲気が作り出せる俳優というのは段々と少なくなってきて、CGや演出効果などがメインになってきている昨今。
今改めて見ても時代の古臭さを感じさせない映像というのはやはり凄いものがある。
1990年代の映画らしい底抜けに明るいコメディ
映画は時代によって流行りがあるように思う。
80年代のコメディ感よりも90年代の方がガハガハと笑ってしまうような、とにかく明るいコメディが多いような気がする。
時代の背景が関係しているのかはわからないが、非常に見ていて楽しい気持ちになれることは間違いないのである。
本作品は本当に見ていて不可がない映画で、悪く言えば極上な暇つぶしができる作品。
暗くシリアスな物語が多い現代では中々お目にかかれない明るい映画なので、ぜひ若者に鑑賞して欲しい1本だ。
期待通り、予想を裏切らない物語展開
次のシーンが想像できるわかりやすい映画というのは、好き嫌いが分かれやすい。
この映画は思いっきり予想を裏切ることなく進んでいく。
しかし園児と教師役の刑事というハートウォーミングなストーリー展開に裏切りなど全く必要ない。
この流れはこれで正解だと見終わったあとも思える作品に仕上がっている。
むしろ何もなく終わってくれて良かったと安心するような映画である。
アーノルド・シュワルツェネッガーがアクションでは無い、子供向けのコメディ作品に出ているのが大好きな私。『ジングル・オール・ザ・ウェイ』が一番面白いと思っていましたが、今作もかなりの良作で、もっと早く見ていれば良かったと感じました。
潜入捜査で幼稚園の先生になるなんて、絶対にありえない展開ですがそれが良いんです。しかもあんなにも武闘派なシュワちゃんが、子供たち相手にタジタジになっている姿はこの作品でしか見られないでしょう。
最後も安定のハッピーエンドでほっこり出来る作品でした。(女性 30代)
映画『キンダガートン・コップ』 まとめ
今思うと1990年代の映画はなんて豊かで面白い作品が多いのだろう。
俳優陣もいるだけでドキドキするような存在感のある人が多く、何に出てもヒーローとしてきちんと成り立っていた。
物語や演出も比較的シンプルなものが多く、決して派手ではないが丁寧に作りこまれていて非常に気持ちよく鑑賞できる。
本作品も何の豪華な場面の無いが、それでも俳優の演技と園児の演技で十分物語に華を添えているし見終わったあともほっこりする。
今の時代の映画が悪いというわけではないのだが記憶に残りにくいという弱点があるように感じるのはそのせいだろうか。
作り手の目的がはっきりしていれば、手さは大して重要ではないのかもしれない。
昔の映画を改めて見るといろいろなことに気がつかされるものである。
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