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映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』あらすじ&ネタバレ感想

2008年の日本映画、かごめかごめの歌と共に人間の魂をさらう悲しき妖怪を影で操る黒幕とゲゲゲの鬼太郎の死闘を描いた作品。監督は前作に引き続き本木克英、主演はウエンツ瑛士。

映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』 作品情報

  • 製作年:2008年
  • 上映時間:119分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:本木克英
  • キャスト:ウエンツ瑛士、北乃きい、田中麗奈、大泉洋、間寛平 etc…

映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』 評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』のあらすじを紹介します。

女性が夜の雨の中をひとりで歩いているとどこからか“かごめかごめの歌”が聞こえてきた。気のせいかと思っていると木の上から鳥がジッとこちらを見つめている、怯える女性の前に突然ずぶ濡れの女が現れた。次の瞬間女性は消え銀のウロコが数枚落ちているだけだった。

かごめかごめの歌を聞くと人が消えるという噂が女子高生のあいだで流行っていた。だがどうして人の魂を奪うのかはっきりしないためその話を全く信じていない比良本楓だったが部活の帰り道にかごめかごめの歌が聞こえて戦慄する。すると目の前にずぶ濡れの女が現れお前の魂をくれと迫ってくるため慌てて逃げ出した。その途中墓場の前で人にぶつかってしまう、“怪奇現象研究所所長のビビビのねずみ男”と名乗ったその男は手助けを申し出るが楓はこれを断る。

次の日楓が家に帰ると自宅前にねずみ男がいた、あからさまに怪しい人物だったため家に駆け込もうとしたその背中に“うろこ!”と声をかけられ思わず立ち止まる。何故なら楓の手には銀色のうろこが生えていたのだった。一反木綿に乗せられ一緒にゲゲゲハウスへ向かう2人、だが鬼太郎の反応は意外なものだった。昨日ほっといてくれって言われたから・・猫娘がらしくないと喝を入れるがどんなに人間を助けても感謝もされなければすぐに忘れ去られてしまうからと投げやりな態度。反抗期かしらと突っ込まれながらも楓を助けるべく鬼太郎ファミリーは動き出すのだった。

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映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

鬼太郎生誕の秘密

今回鬼太郎の生誕シーンが出てきます。岩子と書かれたお墓から自力で這い出してきます、それと同時に墓の傍らで倒れていた体から目玉が飛び出してきてハイハイする鬼太郎をそばの家へと連れて行き一緒に下駄を作ったり霊毛ちゃんちゃんこを縫い上げます。

原作では岩子さんは鬼太郎を身ごもったまま亡くなってしまいます。目玉のおやじさんも体が溶けるという不治の病を患っていたため共に亡くなってしまうのです。それを発見した血液銀行の水木(詳しくは原作を読んでみてください)は既に溶けてしまっていた父親は埋葬できずに母親だけを土に埋めてあげるのです。そのため劇中でも岩子さんだけお墓があっておやじさんはその傍らで絶命していると描いたのでしょう。

物語の前半で今までの鬼太郎の功績によって一度だけ地獄にいる母親に会わせてもらえることになったと喜ぶのですが、どうして母親は地獄にいるのでしょうか。一説によると岩子さんは人間だったというのです、幽霊族と人間の結婚は禁止されていたのを知らずに一緒になってしまったため死後地獄で罰を受けているそうなのです。ちなみにこの岩子さんはあのお岩さんと血縁関係にあるためその子である鬼太郎も生まれつき片目がないのだという説もあるようです。


何を見せたいのかが伝わってこないので、中途半端な作品になってしまっていた気がします。前作もヒットしたとは言い難い作品だったと思いますが、何故二作目を作ったのか理解できませんでした。
子ども向けの作品にしたいのなら、もっと妖怪たちのキャラクターにスポットを当ててそれぞれの個性や能力などを見せるべきだったと思うし、大人向けにするならストーリーをもう少し膨らませたほうが良かったと思います。
妖怪を演じた俳優陣もかなり豪華なのに、その良さが全く出ていなくて残念に感じてしまいました。(女性 30代)

映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』 まとめ

前作よりさらにパワーアップしたアクションシーンが圧巻でした。夜叉との戦闘が息もつかせぬ展開で、本気を出した子泣き爺ってこんなにかっこいいんだと感心してしまいました。前作と決定的に違うのはぬらりひょんの存在です。アニメでは人間世界を征服する野心を持った邪悪な妖怪と描かれていますが実写版のぬらりひょんは人間という生き物を陰ながら庇護してきたにも関わらず何千年経っても愚かでどうしようもない生き物だと悟り絶望したと語っています。そして人間が世界を滅亡させる前に人を滅ぼそうとしていることが分かります。本音を語って鬼太郎に仲間になれと迫り断られると幽霊族の滅亡の真実を暴露して去ります。自分の先祖を絶滅させたのが人間だと知り苦悩する鬼太郎、それでも“罪のない命を救うことに理由はいらない”と怨念の塊がしゃどくろに立ち向かっていく姿に心打たれます。

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