『ナイト&デイ』(原題: Knight and Day)は、2010年公開のアメリカ映画。2001年の『バニラ・スカイ』以来となるトム・クルーズとキャメロン・ディアスの共演作。監督は、シルベスター・スタローンの「コップ・ランド」、メグ・ライアン主演の「ニューヨークの恋人」などを手がけたジェームズ・マンゴールド。
映画『ナイト&デイ』 作品情報
- 製作年:2010年
- 上映時間:109分
- ジャンル:アクション
- 監督:ジェームズ・マンゴールド
- キャスト:トム・クルーズ、キャメロン・ディアス、ピーター・サースガード、ジョルディ・モリャ、ジョルディ・モリャ、ビオラ・デイビス etc…
映画『ナイト&デイ』 評価
- 点数:95点/100点
- オススメ度:★★★★★
- ストーリー:★★★★★
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★★
- 演出:★★★★★
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『ナイト&デイ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ナイト&デイ』のあらすじを紹介します。
カンザスから妹の結婚式へ向かうためボストンに発とうとしていたジューン・ヘイヴンスは、空港でロイ・ミラーと名乗るハンサムな男性とぶつかる。ふたりは機内でも近くの席になり、自分の仕事や身の上を夢を交えながら語り始めた。そして彼女が化粧室に入った瞬間、ロイは機内に潜む敵の一味と大乱闘を繰り広げ、瞬く間に敵を片付けてしまった。ミラーは何も知らず席に戻ったジューンにパイロットを殺したことを告げるが、ロイに一目惚れをしたジェーンは、暫く上のそらで起こった状況を飲み込めずにいたが、機体に異変が起こりようやく事態を把握し、パニックに陥るジェーンをあやしながらロイは見事に飛行機を不時着させた。
そこからジューンの周辺で信じられない事件が次々と展開してゆくのだが、それが全てロイが関わるスパイ活動の周辺で起こる駆け引きだという事を知らされる。ロイが起こすハチャメチャな展開の中に巻き込まれ、事態が飲み込めないまま道理の通らない説得をされつつ、やむを得ずロイとの逃避行につきあわされる羽目になってゆくジューン。やがてロイがカンザスの研究所から画期的発明品である電池の試作品を盗み、CIAに追われる身であると知らされるが、それでも彼女は自分の身を守ってくれるロイと行動を共に世界各地を渡り歩き、危機を乗り越えながら逃避行を続けてゆく。
映画『ナイト&デイ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ナイト&デイ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
次々と展開してゆく舞台の変化で、アクションシーンを中心に見せるダイナミズムが見応え
トム・クルーズ主演のスパイ映画では「ミッション・インポッシブル」があまりにも有名だが、このナイト&デイでは同じスパイを演じながらも、トム・クルーズのコミカルな面が大きくフィーチャーされており、それに絡むキャメロン・ディアスの一般人女性という設定がユニークな演出のスパイスになっている。このスーパーマンみたいなスパイであるロイという人物の暴れっ振りが、「ミッション・インポッシブル」にヒケを取らないアクション映画として成り立たせているのだが、事件が展開してゆく中での駆け引きが伏線を張りすぎず、単純明快な裏付けで突然南海の孤島やアルプスの街へと舞台がチェンジし、次々と繰り出されるアクションシーンが単純に楽しめるところが痛快である。
ジューンという女性の白日夢を描いたような画作り
キャメロン・ディアスの演じる”ジューン”が気を失っている隙に舞台が変更されてしまうという場面チェンジが、オムニバス映画のようなアクセントを付けてストーリーに飽きさせない流れを作っている。さすがに一億ドルもの大金をつぎ込んで制作されただけのことはあり、世界中を回ったロケ地の風景は女性ファンがうっとりするようなシチュエーションに溢れている。こじつけて言うならば平凡なキャリア・ウーマンが夢見る王子様とのアドベンチャー物語的な要素が強く、映画の冒頭で、飛行機の中で二人が交わす会話にその伏線が込められているような感もあり、正しくジューンの見る白日夢を実現してくれるロイというヒーローとの冒険物語を描いたファンタジーにも見えてくる。
キャメロン・ディアスが天然で鈍くさくて、とにかく可愛いです。ストーリーは理解できないところが多く、ツッコミどころが満載なので軽快なアクションと海外のキレイな景色を楽しみましょう。
クラシックカーいじりが好きな一般人のはずのジューンが、どんどんスパイのようになっていきます。ただ、結婚式の時のドレスはあまり似合っていなかったのが残念でした。普段着の時はとても可愛いです。
アクションは『ミッション・インポッシブル』のような派手さはないので、何も考えずに観て楽しむ作品です。(女性 30代)
展開の早い物語にワクワクさせられる。何だかよく分からないまま騒動に巻き込まれるジューンがちょっと可哀そうだった。何が真実なのか分からず、視聴者も混乱する。でも、そんな彼女を颯爽と助けに現れるロイがカッコ良い。ロイが最強なので、アクションシーンも安心して楽しめた。最後までワクワク感を損なうことなく物語が展開していくのが良かった。恋愛映画もアクション映画も好きだという人には、ぜひともおすすめしたい作品。(女性 30代)
トム・クルーズとキャメロン・ディアスの相性の良さを感じる作品だった。それぞれの魅力も十分に発揮している上に、相乗効果でさらにお互いが魅力的になっていた。ヒロインの性格がカラッとしていてめそめそしていないのも非常に好感が持てるし、アクションとラブコメのバランスもちょうど良くて、全体的にとても観やすく面白かった。
同じく二人が共演しているという『バニラ・スカイ』も気になるのでいつか観てみたい。(女性 30代)
分かりやすい黒幕や、お転婆ヒロインなど、これぞ王道といえるような物語です。このディズニー作品を彷彿させる展開と、男前トム・クルーズが非常にマッチしています。終始ロイとジューンに焦点が当てられているため、敵の印象も薄いどころか、電池の開発者サイモンも全く深堀されていないのが残念です。ロイとサイモンの友情も観たかっですね。車の話になると真面目な顔で饒舌になるジューンにはグッときました(笑)(男性 20代)
トム・クルーズ、キャメロン・ディアスの2大俳優が繰り広げるアクション映画です。この映画でもトム・クルーズは走っています。アクションシーンも満載で爽快な気分になります。たくさんの人が犠牲になってはいるのですが、不快感はあまりありません。展開も早く、内容もわかりやすいので誰でも楽しめる作品です。なぜ、彼女がターゲットになったのか、どれだけの組織が関係しているのか少し混乱するところもありますが、それが理解できなくても十分に楽しめます。カーアクションや飛行機、電車など何でもありで最後まで飽きることなく観ることができます。(女性 40代)
映画『ナイト&デイ』 まとめ
トム・クルーズの役柄であるスパイという設定にありがちな「翳り」というものが全くなく、お洒落で冒険心に満ちた大人のファンタジー的なアクション映画である。大きなどんでん返しもなく、観る人の期待感を壊さずラスト・シーンをハッピーに迎えるところなどは、アクション映画にはあまり観られない幸福感に浸れるエンディングである。そしてヒロインを強調しながらも軟弱な展開に陥ることがないスパイ映画として、過去の007シリーズに共通するような心地よい爽快感に包まれる。
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