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映画『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』あらすじ&ネタバレ感想

「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」は007シリーズ第19作のスパイアクション映画。主演の5代目ジェームズ・ボンド役にピアーズ・ブロスナン。映画「ボディ・バンク」のマイケル・アプテッド監督。1999年に公開。ボンド・ガールにはソフィーマルソーが抜擢され、清楚なイメージと違う冷徹な女を演じている。

映画『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』 作品情報

  • 製作年:1999年
  • 上映時間:128分
  • ジャンル:アクション
  • 監督:マイケル・アプテッド
  • キャスト:ピアース・ブロスナン、ソフィー・マルソー、ロバート・カーライル、デニース・リチャーズ、ロビー・コルトレーン etc…

映画『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

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映画『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』のあらすじを紹介します。

テロリストとの駆け引きにより、石油王のキング卿に返される大金を奪う作戦に成功したジェームズ・ボンド。その大金を受け取るためMI6本部に訪れたキング卿は、返された大金に仕込まれた化学爆弾により死亡した。爆破現場からモーターボートで逃走する暗殺者らしき女を発見したボンドは、まだ実験が済んでいない”Q”の開発する新兵器のボートに乗り込み追跡をくり広げるが、追い詰められ気球に乗り込んだ暗殺者は、バーナーのガスボンベを自ら撃ち抜き自爆する。

キング卿暗殺事件の裏には彼の娘”エレクトラ”の誘拐事件があり、キング卿にその誘拐事件の解決を依頼されていたMI6は009を送り込んでいた。その009から銃弾を頭に撃ち込まれながら生き伸び、五感が麻痺してしまった不死身のテロリスト”レナード”が真犯人だと睨んだMI6は、次のターゲットにされるであろうエレクトラの警護に、キング社のパイプラインが通るカスピ海沿岸へとボンドを派遣する。

そしてキング社のパイプラインを爆破しようと企むレナードによって、ロシア軍の核
開発施設から核弾頭が盗まれパイプラインに仕掛けられる。ロシアの科学者に扮装したボンドは、その施設に所属する女性科学者や元KGBの局員らと協力しながらレナードを追う中、レナードの背後に潜む本当の黒幕と石油独占計画を知る。

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映画『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

転々とするドラマの舞台と、あらゆる武器が登場するシチュエーションの面白さ

スペイン、イギリス、ロシア、中東と舞台が次々へと移り、そこでジェームス・ボンドと敵が使用するマニアックでメカニカルな武器での攻防戦が矢継ぎ早にくり広げられ、最初から最後までスパイアクションの見せ場たっぷりな展開が飽きることなく繰り広げられる。ジェームズ・ボンド役のピアーズ・ブロスナンは体を張って自ら飛び回り、どこか物足りなかった過去の007シリーズのアクションシーンに華を添えた。清純派のイメージで売ってきたソフィー・マルソーの、サドっ気たっぷりの悪女振りも魅力の一つで、物語の中で大きなポジションを占めている。父親を憎む娘が敵のテロリストと手を組み、MI6と敵対するというストーリーは陳腐さが否めないが、背後で動くストーリーはさておき、次々に出てくる武器のバラエティとアクションシーンにおいては007シリーズ中でも傑出している。

低迷していたシリーズへのカンフル剤となったピアーズ・ブロスナン

007リーズはショーン・コネリー時代に隆盛を極めたが、ロジャー・ムーアの時代になって尻すぼみになっていった。というのもロジャー・ムーアがボンド役に抜擢されたのは46歳で、ショーン・コネリーより3歳も年上だったのである。現役のスパイを演じるには年が行き過ぎ、派手なアクションシーンも少なく、どこかスパイアクションとして物足りなさを感じたファンが離れていったというのは否めない事実かも知れない。それでも7作に主演したロジャー・ムーアの後継者はティモシー・ダルトンだったが、こちらはジェームス・ボンドらしい華がない。映画界の技術の進化と共に、派手なアクションも演じられる役者が必要となった時代、抜擢されたピアーズ・ブロスナンは正にボンド役の嵌り役としてシリーズを蘇らせ、ダニエル・クレイグ主演のシリーズへと導いた。


ボンドガールよりもソフィー・マルソーの存在感が圧倒的でそちらに目が行ってしまいます。全体を通してシリアスで少し暗めですが、ピアーズ・ブロスナンがボンドを演じている中では一番面白い作品です。
敵役が脳内に弾丸が残って痛みを感じないという背景や、エレクトラのストックホルム症候群など、今までよりも新しい設定がふんだんに盛り込まれています。敵役に感情移入しやすいように作られている気がします。アクションシーンは相変わらず迫力があります。(女性 30代)


5代目ジェームズ・ボンドをピアース・ブロスナンが演じるシリーズ19作目となる今作。個人的に、ショーン・コネリーやピアース・ブロスナンのボンドはストーリーが分かりやすく、内容を直ぐに把握できるのですごく好きです。ダニエル・クレイグのボンドは少し難しいような気がしてしまいます。
これまでQを演じてきたデズモンド・リュウェリンが引退し、後継者はRに。デズモンド・リュウェリンの遺作となってしまったこともあり、何となく切ない雰囲気が漂う作品になっていました。(女性 30代)

映画『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』 まとめ

シリーズが6年間中断した後で復活した007シリーズでもピアーズ・ブロスナン主演の4本は内容も充実し、物語もロシアや中国を相手にした軍事機密が絡む大がかりな設定となっている。そしてボンド・ガールに採用されたソフィー・マルソーの出演という点においてブロスナン主演の007では一番見所が多く、若い世代ににもオールドファンにも楽しめる007作品に仕上がっている。

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