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映画『今度は愛妻家』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『今度は愛妻家』の概要:北見俊介はプロのカメラマンとして活躍していたが、1年ほど前から撮影できなくなっていた。だが、そんなことは知らない、女優志望の蘭子が俊介の元を訪ねてくる。俊介は蘭子と浮気することを考えて浮かれるが、そこに旅行に行ったはずの妻が帰ってくる。

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映画『今度は愛妻家』の作品情報

今度は愛妻家

製作年:2009年
上映時間:131分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:行定勲
キャスト:豊川悦司、薬師丸ひろ子、水川あさみ、濱田岳 etc

映画『今度は愛妻家』の登場人物(キャスト)

北見俊介(豊川悦司)
プロのカメラマン。妻のさくらが亡くなってから写真が撮れなくなっていた。さくらの幻が見える。妻が生きていた頃、あまりいい夫ではなかった。妻に対して口が悪く、態度も冷たかった。
北見さくら(薬師丸ひろ子)
俊介の妻。明るくて陽気な女性。元中学校の教師。夫の健康を考え色々と世話を焼くが、いつも邪険にされてきた。
吉沢蘭子(水川あさみ)
女優志望の女性。水商売を行っている。書類審査のために写真を撮ってもらおうと俊介の元を訪ねてくる。オーディションを受けている最中に、元彼の赤ちゃんを妊娠してしまう。
古田誠(濱田岳)
俊介の事務所で働いている。俊介に憧れを抱いている。さくらが亡くなった後の俊介を心配して、文太からお金を貰って俊介の傍にいた。
西田健人(城田優)
さくらの教え子。自分を救ってくれたさくらを慕っている。さくらの文通相手。さくらの死を知らず、手紙を送り続けている。
原文太(石橋蓮司)
さくらの父。さくらが高校生だった頃、オカマとして生きることを家族にカミングアウトした。さくらが亡くなった後の俊介を心配して、家事を手伝っている。

映画『今度は愛妻家』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『今度は愛妻家』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『今度は愛妻家』のあらすじ【起】

俊介は蘭子から電話をもらい、目を覚ました。兼ねてから写真を撮る約束をしており、自宅で会う約束をした。俊介は蘭子と会うことを考えて嬉しい気持ちになるが、そこに函館旅行に行ったはずのさくらが現れる。さくらは乗る電車を遅らせたことを話しながら、家を散らかしている俊介に小言を言った。だが、俊介は嫌そうに突っぱねるだけだった。さくらは俊介の態度にうんざりとした顔をした。そして、昨年行った沖縄旅行の話を持ち出した。

さくらはクリスマスの前に夫婦で旅行に行き、子作りできればいいなと考えていた。だが、旅行の話を持ち出したとき、俊介がまず口にしたのは自分のご飯の心配だった。妻が誰と出かけるのか気にしていないのだ。さくらは昨夜その日のことを夢で見て、改めて夫の薄情さに気づいたのだ。

さくらは電車の時間が迫っていたため、慌ただしく準備をした。しかし、俊介が必死にさくらを家から追い出そうとしている様子を見て、違和感を覚える。旅行を止めて家に残り子作りをしようとするが、俊介に拒否される。さくらは本気で子供を作る気がないのなら早めに言ってくれと頼んだ。さくらは結婚当初から子供を望んでいた。だが、俊介は話をはぐらかし、電車の時間に間に合わなくなると、さくらを家から追い出した。

蘭子が俊介の家を訪ねてきた。蘭子は写真を撮ってもらう代わりに自分の体を差し出そうとするが、俊介はそんなつもりで写真を撮る約束をしていた訳ではないと、慌てて体を押しのけた。蘭子は女優の卵として頑張っていたが、いつも書類審査で落とされていた。プロのカメラマンである俊介に写真を撮ってもらえれば審査が通るのではないかと思い、必死だったのだ。だが、俊介には写真を撮ってあげることはできなかった。1年間スランプに陥っていたのだ。だが、俊介はスランプに陥った理由を、妻が亡くなったからだと嘘を吐いた。蘭子はまんまと俊介の術中に嵌ってしまい、うっとりと身を預けた。

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映画『今度は愛妻家』のあらすじ【承】

蘭子は情事の前にシャワーを借りることにした。俊介が浮かれた気持ちで待っていると、旅行に行ったはずのさくらが帰ってくる。さくらは玄関に置かれた女性物の靴を見て、俊介のお尻を叩きながら怒った。結婚する際に浮気をしないと誓っていたにも関わらず、さくらが知っているだけでも、俊介は10人以上の女性と浮気をしていた。さくらは愛想を尽かし、家を出て行った。

数日後。俊介はさくらが家に帰ってこないため、満足に食事を用意することもできずに苛立っていた。預金も僅かしか残っておらず、パチンコに行って稼ごうとするが思うようにはいかなかった。落ち込んだ気持ちで家に帰ると、蘭子が一次審査が通ったことを嬉しそうに報告してきた。俊介の元で働いている古田誠が、蘭子の写真を撮ってあげたのだ。

誠が蘭子とキスしようとしていると、知人でオカマの原文太が訪ねてきて悲鳴を上げた。文太は誠に蘭子と付き合っているのか確認するが、誠は口籠ってしまう。蘭子はその様子に腹を立て、誠を間に挟んで文太と口論になった。文太との言い合いは決着がつかず、蘭子は腹を立てたまま家を出て行った。文太が蘭子のことを誠に確認すると、誠は本気で蘭子のことが好きなことを打ち明けた。ただ、会ったその日に関係を持ってしまったのだが、緊張のため文太は不発に終わっていた。蘭子にはそのことはばれていないが、文太は気にして落ち込んでいた。

俊介の家に、さくらの元教え子だった西田健人が訪ねてくる。俊介は健人がさくら宛てに送ってきた手紙を盗み見ており、健人のさくらへの好意的な気持ちを嫌な言葉で皮肉った。しかし、健人は男女としてではなく、自分を救ってくれた恩人としてさくらを慕っているだけだった。健人は嫌な態度を取り続ける俊介に幻滅し、さくらが書いていた夫像とは異なることを話した。俊介はさくらが自分のことを何て書いているのか気にするが、健人は話そうとはしなかった。

映画『今度は愛妻家』のあらすじ【転】

2週間ぶりにさくらが家に帰ってきた。沖縄まで失くした結婚指輪を探しに行っていたらしく、疲れた様子だった。結局指輪は見つからず、諦めて帰って来たのだ。俊介は不貞腐れた気持ちで、無断で何泊もするなと呟いた。だが、さくらから寂しかったのかと問われ、思わず1人暮らしがいかに楽だったかを話して誤魔化してしまう。次の日、俊介が目を覚ますと、さくらがいなくなっていた。

蘭子は妊娠したため、誠に子供をおろすための費用を貸してもらおうとした。だが、誠は蘭子と結婚して自分が子供を育てると、産むように説得した。しかし、蘭子は女優として頑張りたいため、別の男性の助けを借りてでも子供をおろそうとした。誠は説得を諦め、銀行でお金を下ろすために家を出て行った。

文太は蘭子に、誠がセックスで不発だったことと、誠が本当に蘭子のことを愛していることを教えた。蘭子はそれを聞いて深く落ち込むが、文太に慰められる。蘭子が誠に会わないまま家を出て行ったため、文太が追いかけて代わりにお金を渡した。そして、別れるにしても誠にきちんと謝罪するように忠告した。

俊介は家に帰ってきたさくらに、失くした物と同じ結婚指輪をプレゼントした。だが、さくらはその指輪を受け取らず、一年前から好きな人がいるのだと別れを告げた。そして、離婚記念に写真を撮ってくれと俊介に頼んだ。俊介は初め投げやりな態度で取っていたが、写真を撮り始めるととても楽しそうだった。しかし、写真を撮り終えると、さくらは荷物を纏めて出て行った。俊介は男ができたぐらいで出て行くなと呼び止めるが、さくらは夫婦として終わっていたから出て行くのだと現実を突きつけた。

俊介は昨年の沖縄旅行で、さくらに対してずっと酷い態度を取り続けていた。健康のことを心配して野菜を食べるように勧められても、お前には関係ないと突っぱねた。さくらは俊介の態度に傷つき、離婚を切り出した。そして、離婚記念に写真を撮ってくれと頼んだ。俊介が渋々さくらの姿を収めていると、さくらが結婚指輪を置き忘れたことを思い出し、ホテルへと駆けて行った。俊介はそのさくらの後姿を、カメラに収めた。

俊介がさくらの写真を現像した後部屋を出ると、さくらが笑顔で待っていた。俊介は涙を溜めながら、なんで死んでしまったのか問い掛けた。さくらは昨年の沖縄旅行で、車に跳ねられて亡くなっていた。

映画『今度は愛妻家』の結末・ラスト(ネタバレ)

蘭子が主演映画に抜擢され、浮かれながら俊介の家にやって来た。文太はそのことを喜ぶが、誠と話すべきだと2人きりにさせた。蘭子は想像妊娠だったと嘘を吐いた。誠は戸惑いながらも、仕事が決まったことを祝福した。誠達の間で重い空気が漂っていることなど知らず、俊介が部屋に入ってきて蘭子とクリスマスを祝い始めた。しかし、それを文太と誠が止めた。クリスマスの当日が、さくらの命日なのだ。

俊介がきちんと話を聞いてくれないため、誠は事務所を辞めて出て行こうとした。それを、文太が引き止めるが、俊介がこれ以上お金を貰っても嫌だと、俊介に隠していたことを言ってしまう。さくらが亡くなってから食事も摂らなくなった俊介を心配して、文太がお金を払って誠を引き留めていたのだ。

蘭子はオーディションにも中絶手術にも行けなかったことを打ち明けた。簡単に子供を捨てることもできず、夢を叶えることもできず、深く絶望していた。誠は蘭子に優しくしようとするが、拒まれてしまう。蘭子は文太にお金を返し、家を出て行った。誠は蘭子の気持ちを尊重して追いかけなかったが、俊介から誠が撮った蘭子の写真を見て本当に惚れているのだと思っていたと言われる。誠はその言葉に背中を押され、蘭子を追いかけて行った。そして、蘭子を抱きしめプロポーズをした。蘭子はそれを泣きながら聞いていた。

俊介はさくらの幻が見えることを文太に話した。話を聞いた文太は、さくらの死を受け入れない俊介に腹を立てる。文太はさくらの実の父親で、子を亡くした父として俊介と同じぐらい悲しんでいた。文太は必死に言葉を重ねて俊介に前を向いて生きるよう説得するが、俊介は酷い言葉を返して突っぱねてしまう。文太がショックを受けて家を出て行った後、さくらが現れ、俊介は叱られてしまう。

俊介は出て行こうとしたさくらの手を掴んで呼び止めた。そして、抱きしめながら、今度こそ大事にするから傍にいてくれと頼んだ。しかし、さくらは感謝の言葉を述べるだけだった。2人は別れを感じて、泣きながら抱きしめ合った。次の瞬間、さくらの幻が消えていた。俊介が何度呼び掛けても現れなかった。

俊介が泣きながらさくらを求めていると、一瞬さくらの声が聞こえた。だが、玄関から現れたのは文太だった。俊介は先程の件を謝罪した。文太は泣きながら、さくらのために誇れる生き方をしないといけないと話した。俊介はその話を聞いた後、文太を居酒屋に誘った。文太が先に家を出て行った後、俊介は1人でクリスマスケーキのろうそくに火を点けた。すると、さくらの幻が現れた。俊介が火を吹き消したのと同時に、幻は消えた。俊介はさくらの死をやっと受け入れることができたのだ。さくらの写真の前に置いていたカメラを持って、家を出た。

映画『今度は愛妻家』の感想・評価・レビュー

北見俊介の傍若無人さに怒りを覚えたが、妻の北見さくらが亡くなっていたと分かるシーンであまりの悲しさに号泣した。俊介は不器用な男なだけで、本当は心からさくらのことを愛していたのだろうなと思った。さくらが本物の幽霊なのか俊介の想像が作り出した幻なのかは分からないが、心配したさくらが俊介の前に現れていたのではないかなと個人的には思う。物語のラストで、俊介が周りの助けを借りながらさくらの死を受け入れることができて、良かったなと安堵した。(女性 30代)


しばらく仕事もせずにお酒とタバコ、乱れた生活を送り、浮気ばかりでダメ夫の俊介。そんな彼を寛大な心で支える穏やかな妻のさくら。ストーリーが進むにつれて、実はさくらはもうこの世にはいない人だということがわかり、その事実を俊介は受け入れられないのだとわかると泣けた。妻をないがしろにしている様にも見えた夫だったが、本当は妻の死を心から悼んでいたのは衝撃的だ。さくらの父でありオカマの文太もいい味を出していて、面白くもあり、立ち直れない俊介に寄り添う姿に感動する。(女性 30代)


奥さんが既に亡くなっていることに早い段階で気づいても、または後半まで気づかなくても感じることの多い作品です。どの人の命も必ず終わりが来ること、それは明日かもしれないことを思い知ります。「今度は」というのはあてにならず、愛する人がいるならば今から実践しなければなりません。薬師丸ひろ子の演技が断然素晴らしく感じました。無邪気さ、温かさ、可愛らしさなど魅力が際立っています。豊川悦司とのコンビネーションもバランスが良いです。(女性 30代)


夫婦愛とそれぞれの生きる価値観について考えさせられる。当たり前のように傍にいてくれる妻は、実は事故で亡くなっていて幻として存在しているという切ない設定である。素っ気ない夫に対していつも明るく振る舞ってくれた妻さくら、そして俊介を心配し支える誠やさくらの父とのあたたかい人間関係に胸を打たれる。ラストにかけて涙が止まらない。
いま自分の傍にいてくれる大切な人に、ちゃんと感謝や愛情を伝えたいと思える作品である。(女性 30代)


俊介が自分勝手で傲慢な酷い夫だったのに、彼を心配し、気にかけて寄り添ってきたさくら。さくらが妻だったから俊介の人生は成り立っていたのに何故失うまで気づかなかったのだろうと、俊介に対する怒りを感じました。
さくらの気持ちを考えると可哀想だとしか思えません。夫に愛されることなく、愛をあげても返して貰えないのに、死んでしまっても俊介に寄り添い続けたさくら。これが本当の愛だったのかもしれませんが、俊介に「今度」では遅いのだと気づいて欲しいです。(女性 30代)

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