12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『子猫物語』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『子猫物語』の概要:茶虎の子猫チャトランは、ある日木箱に乗ったまま川を流されてしまった。親友の子犬プー助も後を追い、二匹の冒険が始まった。やがて、様々な出会いと経験を重ねて成長した二匹にまた春が巡って来た。親子連れが詰めかけ、記録的大ヒットとなった。

映画『子猫物語』の作品情報

子猫物語

製作年:1986年
上映時間:95分
ジャンル:アドベンチャー
監督:畑正憲
キャスト:露木茂、小泉今日子 etc

映画『子猫物語』をフルで無料視聴できる動画配信一覧

映画『子猫物語』をフル視聴できる動画配信サービス(VOD)の一覧です。各動画配信サービスには2週間~31日間の無料お試し期間があり、期間内の解約であれば料金は発生しません。無料期間で気になる映画を今すぐ見ちゃいましょう!
U-NEXT ×
Hulu ×
Amazonビデオ ×
dTV ×
TELASA ×
TSUTAYA DISCAS ×
ビデオマーケット ×
Netflix ×

※動画の配信情報は2022年5月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービス(VOD)の公式サイトでご確認ください。

映画『子猫物語』の登場人物(キャスト)

チャトラン(子猫)
牛小屋で生まれた茶虎柄の雄猫。親友の子犬、プー助と遊んでいたところ、木箱に乗って川を流されてしまい冒険の旅に出る。
プー助(子犬)
チャトランの親友でパグ犬の雄犬。木箱に乗って流されたチャトランを追って、冒険の旅に出る。
ナレーション(露木茂)
物語の進行役。チャトランやプー助、動物たちの心の声も代弁する。
詩の朗読(小泉今日子)
劇中、チャトランやプー助たちの成長に重ね、子供が大人になっていくことを謡った谷川俊太郎の詩を読み上げる。

映画『子猫物語』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『子猫物語』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『子猫物語』のあらすじ【起】

春先の北国。牛小屋で生まれた七匹の子猫の中に茶色の虎柄をした雄猫、チャトランがいた。朝になり、チャトランたち兄弟は一斉に牛小屋から這い出してきた。

牛小屋の外には犬やアヒル、鶏など仲間の生き物がたくさん暮らしていた。中には蛇のような油断のならない相手もいたが、母猫が撃退してくれた。チャトラン親子は川まで散歩に来た。腕白盛りのチャトランは、桟橋から川に落ちてしまった。母猫は川に飛び込み、中州に流れ着いたチャトランを誘導して岸辺に泳ぎ着いた。こうしてチャトランは成長していった。

三か月が過ぎた。すくすく成長したチャトランはパグの子犬、プー助と親友になっていた。鳥の雛やカニ、カブトムシなどチャトランたちには周りで動くすべてのものが興味の対象だった。しかし、時にはカニに鼻を挟まれたりして難渋することもあった。

二匹は庭でのかくれんぼに熱中した。鬼の役はいつもプー助で、チャトランは隠れるのが大得意だった。長靴やカバンの中、果ては煙突にまで隠れるチャトランをプー助は一生懸命探した。

ある日、桟橋の木箱に隠れたチャトランは、そのまま川に流されてしまう。気がついたプー助は川岸を必死に追いかけたが、木箱はみるみる本流に向けて進んでいった。

映画『子猫物語』のあらすじ【承】

遂に木箱は本流に流れ込んでしまった。そこへ、茂みの中から出て来た熊が木箱を見つけて泳いで来た。チャトランが身構えたそのとき、突然現れたプー助が果敢に熊に飛びついた。熊に抑え込まれたプー助は危うく茂みに逃げ去り、チャトランの木箱はまた川を流されていった。

沼地を訪れたプー助は木箱を見つけるが、すでにチャトランの姿はなかった。

その頃チャトランは森でお腹を空かしていた。木に登り食べ物を探していると、足に棘が刺さった。傷を舐めて癒したチャトランはキノコを見つけて食べたが、しばらくすると体がふらふらしてきた。どうやら毒キノコに当たったようだ。

草原に来たチャトランは、キツネを見つけて追いかけた。キツネは砂地を掘り返し、自分の埋めた獲物を確認すると去って行った。チャトランは、キツネの獲物をこっそり失敬した。

チャトランは旅の途中、荷馬の背に乗せてもらいながら進み、小鹿と出会って遊んだり、豚の兄弟と一緒に母豚のお乳を飲ませてもらったりした。

草原に立つ枯れ木に登ったチャトランは、遠くからやって来るプー助を見つけた。とうとう再会した二匹は、農場へ行ってミルク缶から滴るミルクにありついた。気がつくとチャトランたちは牛の群れに囲まれていた。

群れの中の生まれたての子牛は、カラスたちの恰好の獲物だった。プー助は必死にカラスを追い払うが、結局母牛は子供を失ってしまう。プー助はカラスを追ってまたどこかへ行ってしまった。

夜、一匹になったチャトランに優しいフクロウが獲物を分けてくれた。お腹が満たされたチャトランは旅で出会った動物たちの夢を見ていた。

映画『子猫物語』のあらすじ【転】

岸壁でウミネコの雛を狙ったチャトランは、ウミネコたちの猛烈な反撃に遭い、波立つ海に真っ逆さまに落ちてしまう。

命からがら浜辺に泳ぎ着き、小さな見張り小屋に潜り込んだチャトランの前に、今度はヒグマが接近してきた。水浴びを終えたヒグマは小屋に侵入し、辺りを物色し始めた。チャトランが箪笥の引き出しに隠れて様子を伺っていると、ヒグマはやがて引き揚げていった。

小屋から出たチャトランは苦手な蛇に出くわした。木の上に逃げたチャトランを追って、蛇は執念深く近づいてきた。そのとき枝が折れ、チャトランは地面に口を開けた穴に落ちていった。

穴は深く、自力ではとても這い上がれなかった。そこへ、運よくまたプー助がやって来た。穴の底にいる親友のためにプー助は懸命に立ち回った。まず枝を咥えて戻り、穴に落としたが失敗した。次にロープを見つけて来たプー助は、端をチャトランにくわえさせて引っ張った。幾度か失敗しながら、ようやくチャトランを救い出すことに成功した。

様々な苦難を乗り越え、心が決まった二匹は家を目指して駆け出した。

映画『子猫物語』の結末・ラスト(ネタバレ)

気がつくと木々は色づき、季節は秋になっていた。チャトランは一匹の美しい白猫と出会った。二匹はすぐに心を通わせ、仲良くなった。紅葉の林の中、寄り添う二匹の周りでプー助は何だか面白くなかった。

冬に向けて、生き物たちは巣籠りの準備を始めた。しかし、チャトランたちはまだ冬の厳しさを知らなかった。プー助はチャトランたちの下を去ることに決め、草原を走って行った。

吹きつける雪を避け、木の穴の中で、チャトランと白猫は寄り添っていた。水辺に立つ鶴の群れは頭を羽に埋めている。ある夜、白猫が出産し、チャトランは父親になった。白猫は生まれたての子猫を丁寧に舐め上げ、お乳を吸わせた。その光景をチャトランは優しく見守った。

雪解け水が川に流れ込み、遠くで鶴が飛び立った。木々の蕾が芽吹き始め、チャトランの子猫たちも順調に成長していた。そこへ、父親になったプー助が家族を連れて戻って来た。

そしてまた春が来た。生きる喜びに沸き、生命が美しく輝いていた。草原ではチャトランとプー助の子供たちが、今日も元気に遊んでいる。

映画『子猫物語』の感想・評価・レビュー

当時の動物ブームとテレビ局の大宣伝が懐かしく、タイトルを見れば頭の中に主題歌が流れ出す。最近でも“ねこ映画”は一つのジャンルとして大人気だが、その先駆けの作品なのかと思う。動物がみんな可愛く仲良し(でも蛇は悪役)なのはいかにも文部省選定的だし、唐突に読まれる詩や、平板な内容が眠気を誘うかも知れない。それでも市川崑監督が名を連ねる本編の映像は、自然や動物の貴重な一瞬を捉えていてまるで本物のドキュメンタリーを見ているような瞬間がある。(MIHOシネマ編集部)


今作の監督はあのムツゴロウさんなんです。動物が大好きなムツゴロウさんならではの目線で子猫や子犬たちの様子が描かれているので、思わず顔がほころんでしまったり、危険なシーンには親の気持ちになって大丈夫かな!?とハラハラドキドキしたりと、大人も子供も楽しめる作品でした。
ムツゴロウさんはプロ雀士ということもあり、とても頭の良い方なのだと思います。どうすれば観客が喜ぶか、いかにそれを自然に、リアルに映し出すかを考えて作られた作品だと思いました。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー