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映画『殺しのナンバー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『殺しのナンバー』の概要:エマーソンはCIAの捜査官として活動していたが、ある仕事でミスを犯してしまい送信局への左遷が決まる。ある日、暗号送信係の新人と共に局へと向かったのだが、狙撃され命を狙われる。

映画『殺しのナンバー』の作品情報

殺しのナンバー

製作年:2013年
上映時間:89分
ジャンル:アクション、サスペンス、ミステリー
監督:カスパー・バーフォード
キャスト:ジョン・キューザック、マリン・アッカーマン、リーアム・カニンガム、リチャード・ブレイク etc

映画『殺しのナンバー』の登場人物(キャスト)

エマーソン・ケント(ジョン・キューザック)
CIAの捜査官。ある任務で目撃者の少女を殺すことができず、送信局に左遷される。
キャサリン(マリン・アッカーマン)
暗号作成の専門家。CIAで暗号の送信係を担当する。
グレイ(リアム・カニンガム)
エマーソンの上司。
デビッド(ブライアン・ディック)
エマーソンの同僚。メレディスと恋人同士。
メレディス(ルーシー・グリフィス)
キャサリンと交代で暗号の送信を行っている。

映画『殺しのナンバー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『殺しのナンバー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『殺しのナンバー』のあらすじ【起】

第二次世界大戦以降、情報機関は秘密の送信局から暗号化された指令を送信してきた。短波で送信される“数字の指令”は、逆探知不能だった。政府は送信局の存在を否定しているが、今日も指令は送信されている。

ニュージャージー州ジャクソン。男(エマーソン)が数字の暗号を解読すると、“処分しろ”という文章になった。上司(グレイ)を車に残してバーに入ると、スコッチを頼んだ。そして唐突に、バーテンダーに預金口座を発見したことを話した。そのバーテンダーは保障局を辞めた人間だった。エマーソンはバーテンダーと目撃者を銃で撃ち殺すが、1人の男を逃がしてしまう。バーに残されていた免許証の住所を頼りに男を始末するが、その家に居た少女を殺すことができなかった。しかし、グレイが車から降りて少女のお腹に銃を撃った。エマーソンは止めに入るがグレイに殴られて倒れてしまい、少女が射殺されるのを見ているしかなかった。

CIAの本部から指令を受けた女性が、エマーソンのカウンセリングを行った。本部はエマーソンの精神状態が、これからの活動に支障をきたさないかを危惧していた。そして、エマーソンは気分転換という名の左遷を受け、イギリスの小さな局であるブラックレグに行くことが決まる。そこは、アメリカ軍の古い基地を利用しており、ヨーロッパの仲間に情報を送っていた。そこで、エマーソンは新人(キャサリン)の送信係を指導することになる。その新人は暗号作成の専門家でもあった。

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映画『殺しのナンバー』のあらすじ【承】

2か月後。

エマーソンはキャサリンと共にブラックレグの局を出て、次のペア(デビッドとメレディス)と交代をした。その時、エマーソンは2人が恋人関係だと気付いたが、何も言わずに車の運転席に乗り込んだ。車中では、キャサリンが仕事に対して遣り甲斐を持っていることを話した。大学卒業後、給料の高いソフト会社への誘いもあったが、それを蹴ってでも国のために働きたかったのだ。エマーソンもCIAで働いている期間が長すぎて転職をすることができないと話し、2人はこれからもずっと同僚だと言って笑い合った。

エマーソンは電車に乗るキャサリンを見送った。そして、夜になり部屋に戻るが、あの時の少女の死に様が思い浮かんで寝られなかった。次の日、キャサリンを迎えに駅に行ったが、いつもの電車から降りてこなかった。エマーソンが顔を強張らせていると、物陰からキャサリンが現れた。エマーソンはほっとした顔をして、キャサリンと共に車で移動した。

局内に携帯電話の持ち込みが禁止されているため、キャサリンは車のダッシュボードの中に入れた。そして、いつものようにデビッド達が出てくるのを待っていたが、なかなか現れなかった。エマーソンが様子を見に行こうと車を降りた瞬間、別の建物から狙撃されてしまう。エマーソンはキャサリンを連れて逃げるが、爆弾の爆風に巻き込まれて体が飛ばされる。急いで局の中に逃げ込むとキャサリンを部屋に隠した。

エマーソンが狙撃手と激しい銃撃戦を繰り広げていると、キャサリンの悲鳴が聞こえた。何とか狙撃手を射殺してキャサリンの元に戻ると、そこには誰かの腕があった。エマーソンはキャサリンを宥めて本部へ連絡を取る。すると、応援は4時間後に来ることが決まるが、情報漏洩のため送信係の“職務退任”を言い渡される。エマーソンは応援が4時間後に来ることだけをキャサリンに伝えた。

敵が局の中に侵入しようとしており、物音が鳴り響いていた。だが、パスワードを入力しないと入れないため、エマーソンは局内でできることを考えた。そして、デビッド達の様子を監視カメラの映像で確認することを決める。しかし、監視システムが破壊されていたので映像の確認ができなかった。だが、奇跡的に音声システムが無事で、送信室のドアを開けば女性を助けると、デビッドは複数の男から殴られて脅されていた。男達はデビッドがメレディスと恋人関係であることを知っていたのだ。その時、エマーソンはキャサリンがひどい怪我を負っていることに気付く。

キャサリンは足から出血していたが、痛みの感覚がなかった。エマーソンはキャサリンを手術台に運ぶと、足に刺さっていた破片を抜き取った。すると、キャサリンが痛みとショックで気絶してしまう。エマーソンはその間に手早く縫合すると、部屋に移動してベッドに寝かせた。

映画『殺しのナンバー』のあらすじ【転】

キャサリンは目を覚ますが、なぜ命を狙われたのか分からず、戸惑う気持ちからエマーソンに当たってしまう。その時、本部から連絡が入る。時間が早まり2時間後に救出されることになるが、エマーソンはキャサリンを始末しろと急かされる。キャサリンはじっとしていることができず、デビッド達の捜索を開始する。そして、背後からエマーソンも付いていき、銃を握り締めた。しかし、エマーソンにはキャサリンを撃つことができなかった。

エマーソン達は送信室に行き、何か残されていないか探った。すると、15件の暗号が送信されていることが分かった。しかし、暗号の解読には捜査官が持っている暗号表が必要で、任務の中止を送るのにもそれが必要だった。その時、突然銃声が鳴り響いた。2人が確認していた音声システムがそのまま再生されていたのだ。

メレディスはデビッドを背に男達に銃を向けていた。だが、敵の中にはプロの殺し屋も居り、メレディスに照準が合わせられていた。主犯格の男はメレディスの銃をゆっくりと奪い、デビッドを殴って連れ去った。そして、デビッドの腕を切り落とすと、暗号を送信しろとメレディスを脅迫した。

音声システムの“地下”に物音が録音されていた。エマーソン達が地下へ行くと、1人の男の死体とデビッドの死体があった。デビッドが地下に隠していた銃で主犯格の男を殺したのだ。しかもそこには、ホストマシンに繋がっているパソコン端末があり、安全保障局のトップなどのエリート15人が殺しのターゲットにされていることが判明する。しかもそこには、グレイの分の資料もあった。敵は重要な人物を殺害して、秩序を破壊するつもりだった。そして、妨害を防ぐためにエマーソン達を狙っていた。

キャサリンは念のため端末のコピーをエマーソンに渡した。そして、暗号表を取り出そうとしたが、パスワードでロックされていた。キャサリンはパスワードを解析するが、極限状態のストレスでイライラしており、何でもいいから話してくれとエマーソンに頼む。エマーソンは捜査官として、CIAの元職員である男をこの手で射殺したことを話した。

映画『殺しのナンバー』の結末・ラスト(ネタバレ)

エマーソンが音声システムを最初から聞き直していると、デビッドの様子からオペレーターシステムが敵に繋がっていることに気付く。エマーソンが間違った暗号を使って電話を掛けてみると、オペレーターが応答した。つまり、最初から敵が連絡を取っていたのだ。エマーソン達が本部への連絡手段がなく焦っているとき、敵から連絡が入る。送信内容を唯一中止できるキャサリンを殺したがっており、エマーソン自身の安全と引き換えに殺せと命令する。だが、エマーソンはそれを断った。

デビッドの音声を聞いたキャサリンは、エマーソンも自分を殺そうとしていることに気付く。2人は言い争うが、エマーソンは殺すならとっくに殺していると怒鳴り、キャサリンに銃を預けた。冷静になったキャサリンが車に置いた携帯電話の存在を思い出し、エマーソンに伝える。しかも、音声に録音されていた敵は3人のため、外に居るのは残り1人の筈だった。

エマーソンはキャサリンを部屋に残すと、敵に連絡をしてキャサリンを殺したと嘘を吐いた。そして、外へと向かった。その頃、キャサリンはパソコンに残されていたメレディスのメールから、ある数字の羅列を発見する。それは、端末のパスワードの数字だった。キャサリンは暗号表を手に部屋を抜け出し、送信室に行くと任務取り消しの番号を送った。

エマーソンが外にあったメレディスの遺体に気を取られている隙に、敵が局内に侵入してしまう。慌てて追いかけて殺すが、キャサリンは腹を撃たれていた。急いで手術台に乗せて止血を行う。だが、キャサリンは送信室に行って取り消し番号を送るようにエマーソンに伝えた。エマーソンは急いで送信室に行き番号を送ると、キャサリンの元に戻り麻酔を打った。

エマーソンはグレイに連絡を取り、局が襲撃されたことと送信係を“退任した”ことを伝えた。そして、局の内部に爆弾をセットすると、キャサリンを担いで逃げた。通りすがりの車を襲撃してキャサリンを病院に連れて行くように脅すが、その運転手の口調が局の電話で聞いた敵の口調と同じだった。エマーソンが何者か問い掛けると、男は過去にCIAで働き、今は敵側の機関で働いていることを話した。2人は話しながらタイミングを見計らっていたが、エマーソンが先に動き男を射殺した。しかし、エマーソンも肩を撃たれてしまい、朦朧としながら車を運転させて病院へと向かった。

エマーソンが目を覚ますと、病院のベッドの上だった。病院を彷徨い歩くと、ベッドで眠るキャサリンの姿があった。そこに、グレイが現れる。エマーソンはグレイにデータを渡すと、グレイの暗殺指令を取り消したことを話した。そして、代わりにキャサリンと自分の辞職を了解させる。グレイが出て行った後、キャサリンが目を覚ました。エマーソンはその姿をただじっと眺めていた。

映画『殺しのナンバー』の感想・評価・レビュー

誰が敵なのか、誰の指令で動いているのか終始頭を使って疑いながら鑑賞していました。味方の中に怪しい人物がいるかと思えば、敵と繋がっているようなシーンもあり、考えれば考えるほど分からなくなりました。
キャサリンとエマーソンのコンビは仕事においてのパートナーとして関係をしっかりと築いていて、それ以上になることが無いので、サスペンスとして安心して見ることが出来ました。ハラハラドキドキさせてくれる作品です。(女性 30代)

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