映画『クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国』の概要:地球の環境を守るため、双葉町町長の四膳守はエコ活動を推進していた。その一環で、園児達はゴミ拾いを行うことになった。園児のしんのすけはその最中、緑色の液体が入った小瓶を発見する。
映画『クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:ファンタジー、コメディ、アニメ
監督:しぎのあきら
キャスト:矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ etc
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映画『クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国』の登場人物(キャスト)
- 野原しんのすけ(矢島晶子)
- 幼稚園児。小象の姿に変わる。綺麗な女の人が好き。母親であるみさえに対して憎まれ口を叩くが、本当はみさえのことが大好き。
- 野原みさえ(ならはしみき)
- しんのすけの母親。豹の姿に変わる。しんのすけが悪いことをしたら手を上げることもあるが、心から子供のことを愛している優しい女性。
- 野原ひろし(藤原啓治)
- みさえの夫。しんのすけの父親。会社員・係長。鶏の姿に変わる。ちょっと情けないところもあるが、家族のためなら力を発揮する人物。
- 野原ひまわり(こおろぎさとみ)
- 白熊に変わる。しんのすけの妹。まだ赤ちゃんのため、言葉をしゃべることができない。
- ビクトリア / 四膳良子(後藤邑子)
- ファッションやブランド品が大好き。片付けはできない。タオルに書かれていた名前を見て、咄嗟にしんのすけにビクトリアと名乗る。守の妻。
- 四膳守(山寺宏一)
- 表の顔は、双葉町町長。裏の顔は、「Save Keeping Beautiful Earth」、通称SKBEのリーダー。地球の環境を守るため、人類動物化計画を企てる。
映画『クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国』のあらすじ【起】
野原みさえと息子のしんのすけは、朝からきちんと準備をして幼稚園の送迎バスが来るのを待っていた。だが、一向にバスが来る気配はなかった。みさえはうっかり忘れていたのだが、今日はエコデーで送迎バスが来ない日だったのだ。みさえは娘のひまわりを背負い、しんのすけを自転車に乗せて送ろうとした。だが出発間際、ゴミを出すのをうっかり忘れていたことを思い出し、家に戻ってゴミを捨てに行った。いざ出発しようとしたとき、男性に止められ、ゴミ捨て場にゴミを出さないで欲しいと言われる。この前町議会があり、ゴミを細分化する条例が可決されたと言うのだ。男性が振り向いた方を見ると、皆「エコ」の掛け声と共に、ゴミを細かく分別して捨てていた。その男性は新しく町長に選ばれた、四膳守と言う人物だった。
しんのすけが通う幼稚園に四膳がやって来た。四膳は園児達に地球環境が危機的状況にあることを話し、エコ活動の重要性を説いた。そして、課外活動の一環として、園児達を連れ町の中でゴミ拾いを行った。しんのすけはその最中、緑色の液体が入った小瓶を発見する。
ひろしは風呂上がりにビールを飲もうと冷蔵庫を開けた。だが、見当たらなかったため、瓶に入った緑色の液体を飲んだ。すると、妻のみさえも一口欲しいと言って瓶の中の液体を飲んだ。ひろしは変な味がしたため何の栄養ドリンクか問うが、みさえも知らない物だった。それは、しんのすけが拾ってきた物だった。
次の日の朝、なぜかひろしが犬小屋の上に座り、鶏の鳴き真似をしていた。みさえも買い物に行ったときに、なぜか落ちていたみかんをボールのように見立て、猫のように遊んでいた。ひろし達は自分の行動に戸惑った。そんなある朝、みさえの見た目が豹に、ひろしの見た目が鶏に変わってしまう現象が起きる。みさえ達は悲鳴を上げて驚いた。しかも、みさえ達は見た目だけではなく、中身までも動物に近づいていた。ガスの火さえ怖かったため、みさえはしんのすけにお弁当を買いに行ってもらった。
映画『クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国』のあらすじ【承】
しんのすけはデパートの中で綺麗なお姉さんを見かけるが、適当にあしらわれてしまう。しんのすけはめげずに店員のお姉さんを口説いた。その時、四膳がデパートにあるモニターに映り、省エネ対策のために照明を大幅カットすることを伝えた。次の瞬間、客達が戸惑うほどデパートは薄暗くなった。さらに、エコの一環で公園の水が止められたり、自動販売機が節電されたりした。コーラですら、ぬるい状態で販売されていた。
しんのすけは両親が動物になったことを自慢したかったため、友人の風間くん・ネネちゃん・マサオくん・ボーちゃんを連れて家に帰った。するとそこに、マントを被った不気味な集団が窓を突き破って現れる。その集団のリーダーはブンベツと言い、馬によく似た男だった。みさえ達は協力して戦い、ひろしが車を動かしに行った。だが、いつの間にか車のエンジンが無くなり、自転車のように漕いで動かす仕様に変わっていた。ひろしは皆を車に乗せると、必死にペダルを漕いで逃げた。すると、しんのすけがデパートで声を掛けた女性が現れ、助けられる。しかし、女性の車がガス欠を起こしてしまい、途中で失速していった。
ひろし達はブンベツの策略に嵌り、ブンベツ達のアジトに連れて行かれる。そこにいたのは、四膳だった。四膳がリーダーを務める組織「Save Keeping Beautiful Earth」通称SKBEは、自然を甦らせるための活動を行っていた。四膳が町会長になったのも、組織を運営する資金を集めるためだった。分別したゴミは海外に売り、お金に換えていた。さらに、四膳達は環境を守るために、人間を動物に変える薬を開発していた。その薬を飲んだのが、ひろしとみさえだった。薬はまだしんのすけが拾った分しか完成していないため、ひろし達から抽出して量産しようとしていた。
映画『クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国』のあらすじ【転】
牢屋に入れられた子供達は、協力して脱出した。途中で緑色の液体が冷やされている冷蔵庫を発見し、喉が渇いた子供達は皆でその液体を飲んだ。すると、建物が突然揺れ出した。先程の女性が攻撃を仕掛けていた。子供達はその混乱に乗じて逃げ出そうとするが、しんのすけは両親が連れ去られて行くのを目撃し引き返した。だが、女性の存在が目に入り、みさえの元に行くのを止めて女性の元に向かってしまう。みさえはそんな我が子を叱るが、怒鳴り声を上げた最後に豹の威嚇した声が出てしまう。みさえはショックを受けたまま、四膳の乗った飛行機に乗せられ空高く飛んで行った。
子供達と女性は何とかアジトの外に脱出した。女性が汚れを落としたいと喚いたため、しんのすけは自宅に連れて帰ることにした。しんのすけから名前を聞かれたその女性は、タオルに書かれていた「ビクトリア温泉」から名前を取り、ビクトリアと名乗った。
ビクトリアは1人で本部に向かおうとするが、しんのすけに止められる。しんのすけも両親を救いに行きたかったのだ。ビクトリアはそんなしんのすけに、今更行ってももう手遅れかもしれないことを伝えた。動物化が進むと心まで動物になってしまうため、しんのすけのことが分からなくなってしまうのだ。ビクトリアはショックを受けて落ち込んでいるしんのすけを置いて、1人で旅立った。残されたしんのすけの脳裏には、優しい両親の姿があった。しんのすけはやはり放っておくことができず、助けに行く覚悟を決める。すると、ひまわりとシロも一緒に行くと名乗りを上げた。3人で外に出ようとすると、風間くん達が玄関にいた。風間くんはペンギン、ネネちゃんは兎、マサオくんは蝙蝠、ボーちゃんはオオセンザンコウの姿に変わっていた。四膳のアジトで飲んだ液体のせいだった。風間くん達はそのままの姿では家に帰れないため、しんのすけと一緒に四膳がいる本部に行くことを決める。
映画『クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国』の結末・ラスト(ネタバレ)
しんのすけ達は街中でブンベツの姿を発見し、尾行することにした。無事にアジトを発見し、侵入することに成功する。途中でブンベツに見つかってしまうが、シロの活躍もあり何とか逃げることができた。しんのすけ達が辿り着いた地下空間には、大自然が広がっていた。お腹が空いたしんのすけが木にぶら下がっていたアンパンを取ろうとして、罠を作動させてしまう。その騒動で、本部に侵入者がいることがバレてしまう。
ネネちゃんの耳は通常よりも小さな音を聞き分けることができるため、ネネちゃんに音を聞いてもらいながら建物の中に侵入することにした。建物の中では、しんのすけ達が飲んだ緑色の液体が大量生産されていた。皆で静かに様子を伺っていたが、しんのすけが若い女性に釣られて敵に姿を見られてしまう。風間くん達は逃げようとするが、そのまま捕まってしまう。一方、ビクトリアも好きな高級バックに釣られ、捕えられていた。
四膳は元々環境問題に熱心に取り組む、普通のボランティアだった。だが、人々は環境問題に関心を示さず、四膳の話に耳を傾けようとはしなかった。そうこうしている内に、どんどん環境破壊は進んでいった。四膳が人類に愛想を尽かしたとき、偶然地下空間に広がる森を発見する。四膳はその大自然に感動し、人類を全て動物に変えて地球本来の美しさを取り戻そうとしていた。
しんのすけは四膳に連れられ、両親に会うことになった。だが、ひろしは完全に鶏に、みさえは完全に豹の姿に変わっていた。しんのすけはみさえに殴られながら、必死に自分のことを思い出してくれと叫んだ。みさえの顔にしんのすけのお尻がクリーンヒットしたとき、みさえはしんのすけとの日々を思い出し、人間としての自我を取り戻した。みさえはひろしとしんのすけと共に逃げ出した。
みさえ達は風間くん達と再会し一緒に逃げるが、敵のマイハシが立ちはだかった。みさえとしんのすけは風間くん達を逃がし、協力して敵を倒した。風間くん達は途中でブンベツに見つかるが、協力してブンベツをゴミの中に突き落とした。一方、逃げ出したビクトリアは、爆弾のスイッチを押し本部を爆破した。
みさえ達は何とか本部から脱出し、春日部の駅へと戻って来た。だが、体は動物のままだった。どうすればいいか途方に暮れていると、街の人達が動物の姿に変わっていることに気づく。しんのすけ・みさえ・ひろしが四膳に戦いを挑むと、四膳はピンクの液体を飲んでライオンに変身をした。みさえ・ひろしでは歯が立たなかった。しんのすけは街で配っていた緑色の液体を飲むが、小さな小象に変身できただけだった。しんのすけがやられそうになったとき、みさえがしんのすけを庇った。すると、そこに白熊が現れ四膳を吹っ飛ばした。その白熊はひまわりだった。野原一家は力を合わせ四膳を倒した。
四膳が諦めることなく野原一家に立ち向かって行こうとしたとき、ビクトリアがそれを止めた。なんとビクトリアの本当の名前は四膳良子、守の妻だった。今回四膳が人類動物化計画を考えたのは、良子がエコとは相反する行動を行っていることがきっかけだった。良子は自分に不満を直接言わない守の態度に腹を立て、緑色の液体を飲もうとした。その時、守が良子を止めた。2人は仲直りをして、抱き締め合った。
四膳は人間に戻る薬を用意していた。春日部に暮らす人々は、皆人間の姿に戻った。
映画『クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国』の感想・評価・レビュー
家族愛、とくにみさえとしんのすけの母と子の繋がりを強く感じられる作品。みさえがヒョウに変化してしまい、ほぼ人格も失われ、しんのすけの事も分からず襲い掛かってしまう。それでもみさえが元に戻ると信じて、しんのすけが何度も呼びかけるシーンは見応えがある。子供が言う事を聞かず、つい強く叱ってしまい、後悔する事も世の母親なら一度はあるのだと思う。それでも、母と子の愛情というものは偉大だと感じる事が出来るだろう。
そんな感動シーンの後に出てくるひろしのニワトリ姿はなかなかにシュールである。(男性 30代)
クレヨンしんちゃんの映画作品の中でも、社会問題を絡めた作品でした。
とはいえ、ギャクはいつも通りの安定感があり、重い雰囲気にしない作りは流石です。地球環境をダイレクトに持ってくるのは意外でしたが、子どもでも考えやすい教育番組のようでした。
親子の絆を描くシーンでは涙腺が緩みます。しんちゃんは劇場版だと毎回かっこよく見えます。(女性 20代)
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