映画『チャタレイ夫人の恋人(1995)』の概要:貴族チャタレイ家に嫁いだコニーは、不具の夫との抑圧された生活に閉塞感を覚え、森番メラーズとの許されない恋愛に幸せを見出す。大胆な性描写で知られるイギリスの小説家D・H・ローレンスの代表作の映画化作品。
映画『チャタレイ夫人の恋人』の作品情報
上映時間:115分
ジャンル:ラブストーリー
監督:ケン・ラッセル
キャスト:ジョエリー・リチャードソン、ショーン・ビーン、ジェームズ・ウィルビー、シャーリー・アン・フィールド etc
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映画『チャタレイ夫人の恋人』の登場人物(キャスト)
- コニー・チャタレイ(ジョエリー・リチャードソン)
- 貴族チャタレイ家に嫁いだ若く美しい令嬢。障害を持つ夫に尽くし、貞淑な妻であろうと努力しているが、過度のストレスを感じている。森番メラーズと出会ったことにより、精神的にも肉体的にも喜びを得て、自立心を強めていく。
- オリヴァー・メラーズ(ショーン・ビーン)
- チャタレイ家の敷地で働く森番。以前にも同家に勤めており、戦争の後に性悪な妻との結婚生活が破綻し、再び森番として戻ってくる。逞しい体つきをした野生的な美青年。
- クリフォード・チャタレイ(ジェームズ・ウィルビー)
- チャタレイ一族の長。第一次世界大戦で負傷して下半身不随になり、車椅子での生活を余儀なくされている。偏屈かつ高慢で、貴族体質を体現している。コニーに対して屈折した愛情を抱いている。
- ボルトン夫人(シャーリー・アン・フィールド)
- クリフォードの世話のために雇われる年配の有能なメイド。クリフォードの信頼を得て、使用人以上の発言権を得る。女性としての確固たる見解も備えており、23年前に炭鉱の事故で死んだ夫を未だに忘れられずにいる。
- ヒルダ(ヘッティ・ベインズ)
- コニーの姉。二児の母。車を愛する明るく活発な女性。鬱屈した日々を過ごすコニーを案じており、気分転換させようと度々外に誘い出す。
- マイケル・ライド(ケン・ラッセル)
- コニーの父親。優雅な貴族。夫婦生活に満足できていないコニーを心配している。趣味は絵を描くこと。
- ドナルド(ブレッフニ・マッケーナ)
- コニーの幼馴染の貴族の青年。長年コニーに想いを寄せている。
映画『チャタレイ夫人の恋人』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『チャタレイ夫人の恋人』のあらすじ【起】
第一次大戦直後のイングランド。名門貴族チャタレイ家へ嫁いだコニーは、夫クリフォードとの夫婦生活に不安を覚えている。新婚早々にクリフォードは戦地へ赴き、負傷して下半身不随になり、現在は車椅子での生活を余儀なくされている。コニーは自我を抑えて貞淑な妻であろうと努力し、献身的にクリフォードの世話をする。
ある日、屋敷の森を散歩している最中に、コニーは半裸で働いているメラーズに出会う。以前にチャタレイ家の森番をしていたメラーズは、終戦にともない復職している。コニーとメラーズは、一目見たときからお互いに惹かれ合う。
クリフォードは、世継ぎをもうけるために、障害のある自分の代わりに他の男性と性的交渉を持つようコニーに勧める。偏屈なクリフォードは、コニーを愛する反面、癇癪を起こしてコニーを翻弄し、コニーは次第に疲弊していく。
チャタレイ家のクリスマスパーティーで、コニーの父親ライド卿と姉ヒルダは、疲れた様子のコニーを心配し、時には夫から離れて楽しむようアドバイスする。
日を追うごとにクリフォードの我儘がエスカレートし、コニーはストレスから鬱状態になる。コニーから相談を受けたヒルダはクリフォードを責め、気晴らしにコニーをロンドンへ連れていく。
映画『チャタレイ夫人の恋人』のあらすじ【承】
クリフォードの世話係に、ボルトン夫人が雇われる。ボルトン夫人はクリフォードの我儘に難なく対応し、余裕ができたコニーは、よく森に散歩に出かけようになる。
ある日、コニーはメラーズに再会する。メラーズに興味を持ったコニーは、森小屋に自由に入れるようメラーズに合鍵を作らせ、森に通い始める。
クリフォードの信頼を得たボルトン夫人は、次第に屋敷内での発言権を強めていく。クリフォードは、チャタレイ家が治める炭鉱で炭坑夫達が反抗していることをボルトン夫人から聞き、暴力的なやり方でストライキを終わらせる。
コニーは、森の中でメラーズと過ごしている時にだけ、心の平安を得る。ある日、コニーとメラーズは、お互いへの想いを隠せなくなってキスを交わすが、怖くなったコニーはその場を逃げ出す。
翌日、コニーはメラーズに会いに行き、二人は森小屋の中で体を重ねる。逞しいメラーズに抱かれ、コニーは初めて肉体的快楽を味わう。コニーとメラーズは危険を犯して逢瀬を重ね、愛を深めていく。
コニーがボルトン夫人に漏らした一言から、コニーが妊娠したという噂が広まる。クリフォードはコニーが他の男性と関係を持っているのかと気にかけるが、コニーは肯定しつつも相手の名は伏せておく。
メラーズは、コニーが妊娠目当てで自分に近づいたのではないかと疑うが、コニーが子供よりもメラーズを欲していたことを知り、二人は一層激しく求め合うようになる。
コニーは、ボルトン夫人が炭鉱の事故で亡くなった夫を未だに深く愛していると知る。ボルトン夫人は、女性として、愛する男性と共に生きることに優るものはないという見解をコニーに示す。
映画『チャタレイ夫人の恋人』のあらすじ【転】
森に侵入した密猟者を捕まえたメラーズは、裁判に出廷して証言するが認められず、密猟達は釈放される。クリフォードはメラーズを責め、厳しく接するようになる。
メラーズは、階級がかけ離れているコニーを決して自分のものにすることができないことに悩む。虐げられた生活に限界を感じ始めたメラーズは、カナダへの移住を考え始める。
ある日、コニーとクリフォードは森に散歩に出かける。メラーズはクリフォードの目を盗んでコニーに話しかけ、二人はその夜の逢い引きを約束する。
森の中で、クリフォードが乗る電動三輪車が故障する。メラーズを嫌っているクリフォードは、自分を乗せたまま重たい三輪車を押して屋敷まで送るよう、重労働をメラーズに命じる。コニーは、使用人に対して高慢な態度を取るクリフォードに自分の意見をぶつける。
その夜、コニーは屋敷を抜け出して森へ行き、メラーズの住居へ足を踏み入れる。森小屋で逢瀬を重ねてきた二人は、初めてベッドの上で愛し合い、今まで以上に深く繋がる。翌朝、コニーは、未だに部屋の中に飾られているメラーズの妻の写真を見つけ、嫉妬する。
クリフォードは、コニーは恋人を作ったら離婚するのではないかと危惧している。コニーに離婚の意志があると知り、あくまでコニーを愛しているクリフォードは激しく狼狽する。
コニーは、姉や父親との家族旅行に出発する前日に、メラーズに会いに行く。メラーズは妻と正式に離婚するために手続きを始めており、コニーは喜ぶ。大雨の中、二人は屋外で裸になって愛し合う。
クリフォードは、悪天候にも関わらず森へ出かけていったコニーを心配する。ボルトン夫人はクリフォードの代わりにコニーを探しにいき、親しげに寄り添っているコニーとメラーズを発見する。
映画『チャタレイ夫人の恋人』の結末・ラスト(ネタバレ)
翌日、ヒルダが車でコニーを迎えにやってくる。コニーはヒルダを連れて森に行き、メラーズを紹介する。
旅行中、コニーはメラーズの子を妊娠したことをヒルダに打ち明ける。ヒルダは、貴族の青年ドナルドを仮の父親に仕立て上げ、クリフォードの目を欺くよう提案する。コニーに想いを寄せるドナルドは、協力を快諾する。
コニーが留守の間、戻ってきたメラーズの妻が村中にメラーズの中傷を広める。屋敷にいられなくなったメラーズは森番を辞職し、母親の家に身を寄せている。メラーズは義兄から暴行され、村でも職を得られず、炭鉱で働き始める。
ボルトン夫人の尽力により、クリフォードは松葉杖を使って少し歩けるようになる。コニーが屋敷へ帰ってくる日、クリフォードは駅でコニーを出迎える。
メラーズの辞職を知ったコニーは、炭鉱までメラーズに会いに行き、森小屋へ呼び出す。メラーズはカナダへの移住を決意しており、コニーに一緒に来るよう誘う。コニーはお腹の子供を心配し、現在の生活を捨てることを思い切れないでいる。
コニーは、クリフォードに妊娠を告げる。大喜びするクリフォードを前に、自分を抑えて生きることに耐えられなくなったコニーは、子供の父親はメラーズであることをクリフォードに明かす。コニーの相手が平民であることが許せないクリフォードは、怒り狂ってコニーを罵倒する。コニーは、屋敷を出る決心をする。
出発の日、ボルトン夫人は、一人の女性として人生を選んだコニーに尊敬の意を表して見送る。コニーはボルトン夫人からメラーズの手紙を受け取り、メラーズの離婚が成立したことを知る。手紙には、メラーズが乗るカナダ行きの船の発着場所と時間が記されている。
コニーはヒルダが運転する車で、メラーズが待つ埠頭へ急ぐ。出航に間に合ったコニーは、甲板の上でメラーズと再会し、二人は強く抱き合って愛を誓う。
映画『チャタレイ夫人の恋人』の感想・評価・レビュー
イギリスの小説をドラマ化し、そのドラマを映画用に総編集した作品です。その為、物語の展開が早く感じられます。物語を楽しみたいのなら、是非ドラマで見ることをお勧めします。この作品の魅力は、主演二人の色気と、観ていると恥ずかしくなるような独特の官能世界です。チャタレイ夫人も美しいですが、森番もワイルドな色気を放っています。森を裸で駆け抜ける演技や、大事なところを隠す演出には驚きました。(男性 20代)
キャストを変え、いくつもの作品が製作されているこの『チャタレイ夫人の恋人』。私はショーン・ビーン目当てに鑑賞しましたが、ストーリーがとても分かりやすくハッピーエンドとなる作品なので原作を知らなくても楽しんで見ることができました。
原作とは異なるラストになっているようですが、ショーン・ビーン演じるメラーズの情熱的で男らしい愛に惹かれてしまう気持ちはものすごく良く理解出来ました。他の作品も鑑賞して比べてみたいなと思います。(女性 30代)
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