映画『ラスト・リベンジ』の概要:引退を迫られるエヴァンにはまだ、やり遂げなければならないことがあった。かつて自分を苦しめたバニール。彼を捕らえるために、エヴァンは最後の戦いを始める。そんな彼の身体を病が徐々に蝕んでいった。
映画『ラスト・リベンジ』の作品情報
上映時間:94分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ポール・シュレイダー
キャスト:ニコラス・ケイジ、アントン・イェルチン、アレクサンダー・カリム、イレーヌ・ジャコブ etc
映画『ラスト・リベンジ』の登場人物(キャスト)
- エヴァン・レイク(ニコラス・ケイジ)
- CIAの諜報員。潜入操作中に敵に捕らえられたところを救助されて以来一線を退くが、自分を拷問したバニールに対する執念を燃やしている。
- モハメド・バニール(アレクサンダー・カリム)
- イスラム系の過激派組織に所属する男。エヴァンを捕らえて彼を拷問するが、エヴァンの策略により仲間からスパイの嫌疑をかけられ、組織を追われる。隠遁生活を続けていたが、病に冒されていた。
映画『ラスト・リベンジ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ラスト・リベンジ』のあらすじ【起】
CIAの職員を叱咤激励するスピーチを済ませたエヴァンは、車内で拷問を受けたときのことを思い出していた。自分を脅すバニールの顔と数々の拷問器具。エヴァンは記憶を振り払い、運転に集中した。CIAの本部に着いたエヴァンはそろそろ潮時だろうと長官に引退を促される。しかし、彼は自分はまだ現場に出られると反論する。エヴァンには自分をいたぶったバニールを自らの手で捕らえたいという願望があった。食い下がるエヴァンに対し善処すると返す長官。エヴァンは人事の結果を待つ身となった。
テロリストが関与するデータの引き渡しが行われるという、ブカレストのとある現場。車内で現場を見張るCIA職員。目当ての人物が現れ追跡を開始するが、敵に勘付かれてしまう。橋の上で目標を追い詰めたCIA職員たちだったが、データを持った男は記憶媒体を川に放り投げ、自身も飛び降りてしまった。
エヴァンの部下が回収された記憶媒体内のデータを復元していると、ブカレストの病院と中東に渡る取引記録を見つけた。
映画『ラスト・リベンジ』のあらすじ【承】
病院で診察を受けたエヴァンは、前頭側頭型認知症と診断されてしまう。記憶を少しずつ失い、感情の抑制も効かなくなっていくという重い病で、彼の復職は絶望的になってしまった。飲んだくれるチャールズに、部下がバニールを見つけられるかも知れないという報せを持ってくる。先の件で入手したデータからバニールの消息に関する手がかりが見つかったのだ。
エヴァンは早速、部下から聞いた話を持ってバニールを逮捕させろと長官に詰め寄る。しかし、彼の病状は長官に筒抜けだった。長官はエヴァンに引退を命じる。オフィスの部屋も明け渡すよう命じられたエヴァンは、怒鳴り散らしながら職場を後にした。
仲間からスパイ疑惑をかけられ組織を追われた後、隠匿生活を続けていたバニールは、血液の病に冒されていた。寝たきりで立つこともできなくなってしまった彼は、自分を治療させるため、コーネル医師を連れてこいと部下に指示した。部下は偽装パスポートを受け取り、ブカレストへと向かう。
映画『ラスト・リベンジ』のあらすじ【転】
CIAを退職させられたエヴァンは、彼を慕う部下と共に独自捜査を始めることにした。エヴァンの自宅で打ち合わせをする二人。会話の最中、部下はエヴァンの様子から彼には隠し事があると見抜き、問い詰める。エヴァンは渋々、病状を打ち明ける。エヴァンに残された時間は残り少ないと知った部下は、時間を他のことに使うべきじゃないかと提案する。しかし、エヴァンは最後に残された僅かな時間だからこそ、せめて意義のあることがしたいんだと訴える。部下は彼の願いに付き合うことにした。
ルーマニア警察に所属するエヴァンの元妻であるミシェルの協力を受け、ブカレストの病院にいるコーネル医師を訪ねると、彼は家族を人質にバニールを治療するよう脅されていたことが発覚する。近日、バニールの部下がコーネル医師を中東に招くため接触してくると知った二人は、バニールの部下をおびき出すため、一旦病院を後にする。
部下がホテルに戻ると部屋にエヴァンの姿がない。探すと公園のベンチにいた。不安に襲われ散歩をしていたら、ホテルの名前を忘れてしまったと言う。
映画『ラスト・リベンジ』の結末・ラスト(ネタバレ)
コーネル医師を尾行して、バニールの部下を捕らえようとするエヴァンたち。しかし、尾行が勘付かれてしまう。エヴァンの部下はバニールの手下を追い、彼を殺し、携帯電話と偽装された身分証を手に入れる。一方、エヴァンにコーネル医師からビザとチケットを接収した。
ミシェルに紹介された美容師の協力でコーネル医師に変装したエヴァンは、敵地に向かう。空港でコーネル医師を待っていたバニールの手下と接触する。一方、バニールはブカレストに行ってから部下が帰ってこないことから身内にスパイがいることを疑った。潜入したエヴァンはバニールと対峙する。見張りを倒した後、正体を明かしたエヴァンは勝ち誇る。しかし、肝心のところで病状が悪化してしまった。自身の心情を語るバニールを前に、エヴァンの記憶が拷問を受けたそのときと交差する。意識が朦朧とするエヴァンはバニールを殺さず、その場を後にした。
ホテルに戻ったエヴァンが部下と話をしていると、バニールの部下たちが襲撃をしかけてきた。部下を殺されたエヴァンは今度こそバニールを殺すと誓い、彼の胸にナイフを突き刺す。
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