この記事では、映画『ラスベガスをやっつけろ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ラスベガスをやっつけろ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ラスベガスをやっつけろ』の作品情報

上映時間:118分
ジャンル:コメディ、フィルムノワール
監督:テリー・ギリアム
キャスト:ジョニー・デップ、ベニチオ・デル・トロ、トビー・マグワイア、キャメロン・ディアス etc
映画『ラスベガスをやっつけろ』の登場人物(キャスト)
- ラウル・デューク(ジョニー・デップ)
- ジャーナリスト。重度の薬物依存症。ラスベガスでの取材で一儲けしようと企む。
- ドクター・ゴンゾー(ベニチオ・デル・トロ)
- 弁護士でデュークの友人。重度の薬物依存症。取材のためラスベガスに向かうデュークに同行する。
- ラセルダ(クレイグ・ビアーコ)
- カメラマン。ラスベガスで開催される野外オフロードレースをデュークと共に取材する。
- ルーシー(クリスティーナ・リッチ)
- ゴンゾーが連れてきた未成年の少女。画家をしている。
映画『ラスベガスをやっつけろ』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ラスベガスをやっつけろ』のあらすじ【起】
ベトナム反戦運動や公民権運動から拡大したヒッピー文化のピークが過ぎ始めた1971年。ジャーナリストのラウル・デュークと、弁護士のドクター・ゴンゾーはラスベガスに向かっていた。彼らはラスベガスで開催される野外オフロードレースを取材し、一儲けしようとしていたのである。しかし、デュークとゴンゾーは重度の薬物依存で、シラフの時はほとんどないほどだった。
今回のラスベガスでの取材に挑むにあたり、二人はレンタカー店で真っ赤なオープンカーをレンタルした。薬物とアルコールで酩酊状態の二人を店員は訝しがったが、二人はお構いなしで車を発進させた。
さらに二人は車のトランクにアルコールと、マリファナ・LSD・コカイン・メスカリンなどありとあらゆるドラッグを大量に詰め込んだ。二人は車を運転しながら酒とドラッグを煽り、ハイな状態でラスベガスまでの道を走った。途中でヒッチハイクの青年を車に乗せるも、ドラッグで酩酊し、幻覚を見ている二人に怯えて青年はすぐに逃げ出してしまった。
映画『ラスベガスをやっつけろ』のあらすじ【承】
ラスベガスに着いた二人は高級ホテルのスイートルームに宿を取る。ドラッグで幻覚を見ている二人は従業員との会話も支離滅裂だった。
翌日、レース会場に向かったデュークは、現地で合流したカメラマンのラセルダと取材にあたるも、ドラッグ漬けのデュークはまたしても幻覚を見てしまい、仕事を投げ出してしまう。その後すぐにゴンゾーとドラッグでハイになってラスベガスの街へと繰り出す。
デュークはコンサートを見たがり、ゴンゾーと共にスタッフへといちゃもんを付けて無料でコンサートを鑑賞するが、会場内で騒ぎを起こしてすぐに追い出されてしまった。そして、ゴンゾーも偶然エレベーターで乗り合わせたテレビリポーターの女性に夢中になるが、カメラマンのラセルダに横取りされたと勘違いし、大暴れする。ドラッグの効果も後押しして、二人は部屋をぐちゃぐちゃに荒らし、食べもしないルームサービスを注文するなど、やりたい放題だった。
その後、ゴンゾーは仕事のため一人先に飛行機に乗って帰ってしまう。残されたデュークは自分が無一文で、仕事も投げ出してしまったため取材費や経費精算も見込めないことに気付く。デュークは支払いをしないまま、こっそりとホテルを抜け出してロサンゼルスへと車を飛ばした。
映画『ラスベガスをやっつけろ』のあらすじ【転】
途中のハイウェイでゴンゾーと電話した際に、デュークはラスベガスで全国地方検事麻薬取締会議が行われることを知った。そこで取材を行って一儲けしようと考えたデュークは再びラスベガスへと向かう。
デュークとゴンゾーはラスベガスで合流する。そしてデュークは、ゴンゾーが連れてきた未成年のクリエイター、ルーシーと知り合う。ルーシーはすでにゴンゾーからドラッグを与えられて従順だった。金に困っていたデュークはその様子を見て、ルーシーにさらにドラッグを与え、酩酊状態にして、会議のため大勢来ている警官相手に売春をさせようと提案するがゴンゾーにどうかしていると一蹴されてしまう。
取材のために会場に訪れたデュークとゴンゾーは、再びドラッグで幻覚が見える状態のまま会議を傍聴するが、やがて取材そのものに飽きてしまう。そして再び仕事を投げ出して、ドラッグに明け暮れる。途中、ゴンゾーが入手した効き目の強い希少なドラッグも使い始めると、いよいよ歯止めが利かなくなり、二人はホテルの部屋を荒らしに荒らす。
映画『ラスベガスをやっつけろ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ドラッグパーティーを始めてからどれくらいの時間が経ったかわからない頃、ふとシラフに戻ったデュークは破壊され尽くした部屋を眺めて、その時の記憶が無い自分たちのことが恐ろしくなる。ドラッグをやりすぎて幻覚に苛まれる自分たちの恐ろしさに蓋をするかのように、二人は更にドラッグの乱用を重ねる。
ある日、デュークとゴンゾーはラスベガスの喧騒から離れたエリアにあるダイナーで食事をとる。ゴンゾーはダイナーのウエイトレスを口説くが、警察を呼ぶと脅されてしまう。逆上したゴンゾーはナイフでウエイトレスを脅すが、それを見ていたデュークは警察沙汰を恐れて、慌ててゴンゾーをなだめるとダイナーを後にした。
これ以上滞在していてはダメになってしまうと感じたデュークはゴンゾーを空港まで送り届け、その後ホテルに戻るとタイプライターを打ち始めた。デュークは「我々は失われたアメリカンドリームを追い求めているのだ」と原稿を締めくくる。そして原稿を書き終えたデュークは破壊された部屋をそのままにラスベガスを後にし、ロサンゼルスへと帰っていったのである。
映画『ラスベガスをやっつけろ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
ハンター・S・トンプソンの同名小説「Fear and Loathing in Las Vegas」を映画化した作品。
ハンター・S・トンプソンの破天荒な頭の中が覗ける映画です。
頭の中と言ってもドラッグ、ドラッグ、ドラッグ。
時代背景も相まってドラッグ一色です。
真面目に生きている人にとってはあまりにも身勝手な主人公たちにイラッとする場面も多々ですが、演じているジョニー・デップ、ベニチオ・デル・トロがなんだか楽しそうなのが印象的。
そういう空気感の映画です。(女性 40代)
汚く、醜く、恐ろしい、薬物中毒により壊れた人間の姿が非常に怖い。薬物により見えてしまう幻覚も、今まで見てきた幻覚の表現の中で最も怖い。良い教材になると思う。また、中毒コンビのクズっぷりは見事としか言えない。これが1960年代の社会のリアルならば、非常に恐ろしい時代だったなと…
観ていて苦痛になるような、そこまで重い内容ではない。ジョニー・デップの怪演は見事だし、やっていることがあまりに人の道から外れているため、観ていて圧倒されてしまう。”彼は神の創った試作品”という表現に、最後は納得してしまった。(男性 20代)
最初から最後まで完全に狂った映画で、正直ストーリーというより体験型の作品だと思いました。主人公のラウルと弁護士のゴンゾがラスベガスに向かう道中から大量のドラッグを摂取していて、その時点で普通の映画とは違う空気です。ホテルのロビーで人々が爬虫類のように見えるシーンなど、幻覚の表現がかなり強烈でした。途中で何の取材だったのかも曖昧になっていくのも面白く、アメリカンドリームの崩壊を皮肉っているようにも感じました。最後にラウルが街を離れていく場面では、混沌とした旅が終わったようで不思議な余韻があります。理解するというより、感覚で味わう映画でした。(20代 男性)
映画『ラスベガスをやっつけろ』は、とにかく異様なテンションの映画でした。ラウルとゴンゾがドラッグを大量に持ち込み、ラスベガスで取材という名目の狂乱の旅を続ける展開は最初から最後までカオスです。特にホテルのバーやカジノでの幻覚シーンはかなり強烈で、人間の顔が変形して見える描写などは不気味でした。ただのバカ騒ぎの映画に見えるけれど、途中で語られる「60年代の夢が終わった」というモノローグには重みがありました。ラストでラウルが街を離れる場面は、何かが終わった時代を象徴しているように感じました。かなりクセの強い映画ですが印象には残ります。(30代 女性)
映画『ラスベガスをやっつけろ』は、普通の物語映画を期待するとかなり戸惑う作品だと思います。ラウルとゴンゾがラスベガスへ向かうロードムービーのように始まりますが、すぐにドラッグによる幻覚と混乱の世界になります。カジノの床が波打って見える場面や、客が爬虫類のように見えるシーンなど、現実が崩れていく演出がとても印象的でした。途中で取材の目的すらどうでもよくなっていく展開も、この映画らしい混沌を感じます。ただ騒いでいるだけの映画に見えつつも、60年代のカウンターカルチャーの終焉を語るモノローグには深い意味があるように感じました。(40代 男性)
映画『ラスベガスをやっつけろ』はかなり独特な作品で、最初は何を見ているのか分からなくなるほど混乱しました。主人公のラウルとゴンゾが大量のドラッグを使いながらラスベガスで取材をするという設定ですが、実際にはほとんどが幻覚と混乱の連続です。特にホテルのロビーで人々が爬虫類のように見えるシーンはかなり衝撃でした。ただ途中で語られるヒッピー文化の終わりについてのモノローグは印象的で、単なるドラッグ映画ではないと感じました。ラストでラウルが車で街を離れる場面には、時代の終わりのような寂しさもありました。(20代 女性)
映画『ラスベガスをやっつけろ』は、かなりカオスな映画でした。ジャーナリストのラウルと弁護士ゴンゾがラスベガスで取材をするはずが、ドラッグ漬けの旅になっていく展開がとにかく強烈です。ホテルやカジノでの幻覚シーンはかなりインパクトがあり、観ている側も現実感を失うような感覚になります。ただ途中で語られる「アメリカンドリームの崩壊」の話は印象に残りました。最後にラウルが街を離れるシーンでは、狂った旅が終わったようで少し寂しい気持ちになります。かなり人を選ぶ映画ですが、独特の魅力はあります。(50代 男性)
映画『ラスベガスをやっつけろ』は、とても個性的な映画でした。ストーリーはほとんどなく、ラウルとゴンゾがラスベガスでドラッグを使いながら騒ぎ続ける様子が描かれています。幻覚シーンの演出が非常に強烈で、カジノの客が怪物のように見える場面はとても印象的でした。ただ、途中で語られる60年代の理想が消えていくという話は意外と真面目で、そのギャップが面白かったです。最後にラウルが街を去る場面では、混乱した旅が終わると同時に時代も終わったような感覚がありました。不思議な余韻の残る映画です。(30代 女性)
映画『ラスベガスをやっつけろ』は、まるで悪夢のようなロードムービーでした。ラウルとゴンゾがラスベガスへ向かう途中からすでにドラッグの影響で幻覚が始まり、街に着いてからはさらに混乱が激しくなります。ホテルのロビーで人々が爬虫類のように見える場面はかなり不気味で、この映画を象徴するシーンだと思いました。ストーリーはほとんど破綻していますが、その混乱自体がテーマなのかもしれません。60年代の理想やカウンターカルチャーの終焉を感じさせるモノローグがあり、単なるコメディではない深さも感じました。(20代 男性)
映画『ラスベガスをやっつけろ』は、かなりシュールな映画でした。ラウルとゴンゾがドラッグを大量に持ってラスベガスに行き、取材をするはずが完全に混乱の旅になっていく展開です。幻覚の演出がとても強烈で、現実がどこまでなのか分からなくなっていきます。特にカジノやホテルでのシーンは、観ている側も不安な気持ちになるほど奇妙でした。ただ、途中で語られる60年代の夢についての話は印象的で、この映画のテーマがそこにあるように感じました。理解するのは難しいですが、強烈な映画体験でした。(40代 女性)
映画『ラスベガスをやっつけろ』を見た人におすすめの映画5選
トレインスポッティング
この映画を一言で表すと?
若者たちの退廃と自由を痛烈に描く、エネルギッシュなカルト青春映画。
どんな話?
スコットランドのエディンバラで暮らす青年レントンは、ヘロインに溺れる仲間たちと共に無気力で破滅的な日々を送っていた。何度も薬物から抜け出そうとするものの、周囲の環境や自分自身の弱さに引き戻されてしまう。混沌とした生活の中で、彼は自分の人生を変える決断を迫られることになる。破滅と希望が入り混じる若者たちの姿を描いた物語。
ここがおすすめ!
強烈な映像表現と個性的な音楽が特徴で、観る者の記憶に残るインパクトのある作品です。ドラッグ文化や若者の虚無感を大胆に描きながらも、ユーモアとエネルギーに満ちた演出が魅力です。退廃的でありながらどこか爽快感もある独特の世界観が、多くの映画ファンを惹きつけています。
イージー・ライダー
この映画を一言で表すと?
自由を求めてアメリカを旅する若者たちを描いた、カウンターカルチャー映画の象徴。
どんな話?
バイクに乗った二人の若者ワイアットとビリーは、自由を求めてアメリカ横断の旅に出る。旅の途中でさまざまな人々と出会いながら、当時の社会の価値観や偏見と向き合うことになる。理想や自由を求めて走り続ける彼らの旅は、やがて予想もしない結末へと向かっていく。1960年代の空気を色濃く反映したロードムービー。
ここがおすすめ!
アメリカの広大な風景とロック音楽が印象的で、自由を求める若者たちの精神が強く伝わる作品です。カウンターカルチャーの象徴的な映画として知られ、当時の時代背景を感じることができます。ロードムービーとしての魅力も高く、旅を通して描かれる人間ドラマが心に残ります。
ビッグ・リボウスキ
この映画を一言で表すと?
ゆるくて奇妙な事件に巻き込まれる男の、脱力系クライムコメディ。
どんな話?
「デュード」と呼ばれる失業中の男は、ある日同姓同名の富豪と勘違いされたことをきっかけに奇妙な事件へ巻き込まれる。富豪の妻の誘拐事件に関わることになった彼は、友人たちと共に騒動の中を漂うように進んでいく。しかし事態はどんどん混乱し、関係者も増えていき、物語は予測不能な方向へ進んでいく。
ここがおすすめ!
独特のユーモアと個性的なキャラクターが魅力のコメディ映画です。シリアスな事件のはずなのに、どこか力の抜けた雰囲気が続く不思議な面白さがあります。会話のテンポやシュールな展開がクセになる作品で、カルト的人気を誇る映画として多くのファンに愛されています。
ナチュラル・ボーン・キラーズ
この映画を一言で表すと?
暴力とメディア社会を風刺した、過激で刺激的なロードムービー。
どんな話?
ミッキーとマロリーという恋人同士の二人は、次々と人を殺しながらアメリカを旅していく。凶悪な犯罪者であるにもかかわらず、彼らはメディアによって英雄のように扱われ、社会的な人気を得ていく。狂気に満ちた旅の中で、暴力と報道の関係が浮き彫りになっていく。過激な表現で社会を風刺する作品。
ここがおすすめ!
実験的な映像表現と過激なストーリーが特徴で、観る者に強烈な印象を残します。テレビやメディア文化への風刺が込められており、ただのバイオレンス映画ではない奥深さがあります。独特のテンポとエネルギーに満ちた作品で、刺激的な映画体験を求める人におすすめです。
インヒアレント・ヴァイス
この映画を一言で表すと?
混乱した時代の空気を描く、幻覚のような探偵ミステリー。
どんな話?
1970年代のロサンゼルス。私立探偵のドックは、元恋人から奇妙な依頼を受ける。彼女の恋人である不動産王の失踪を調べるうちに、犯罪組織や陰謀、さまざまな人物が絡む複雑な事件に巻き込まれていく。次々と現れる奇妙な人物と不可解な出来事の中で、ドックは真実を追い続ける。
ここがおすすめ!
独特の雰囲気とユーモアが魅力の作品で、1970年代のカウンターカルチャーの空気が色濃く描かれています。複雑で混沌としたストーリーは、観るほどに味わいが深まるタイプの映画です。ゆったりとしたテンポの中に不思議な魅力があり、独特の世界観を楽しめる作品です。



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