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映画『ラスベガスをやっつけろ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ラスベガスをやっつけろ』の概要:ジャーナリストのデュークと弁護士のゴンゾーは、オープンカーのトランクいっぱいに酒とありとあらゆるドラッグを詰め込み、ドラッグ漬けのままラスベガスへと辿り着く。二人はやがてドラッグにより破綻していく。

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映画『ラスベガスをやっつけろ』の作品情報

ラスベガスをやっつけろ

製作年:1998年
上映時間:118分
ジャンル:コメディ、フィルムノワール
監督:テリー・ギリアム
キャスト:ジョニー・デップ、ベニチオ・デル・トロ、トビー・マグワイア、キャメロン・ディアス etc

映画『ラスベガスをやっつけろ』の登場人物(キャスト)

ラウル・デューク(ジョニー・デップ)
ジャーナリスト。重度の薬物依存症。ラスベガスでの取材で一儲けしようと企む。
ドクター・ゴンゾー(ベニチオ・デル・トロ)
弁護士でデュークの友人。重度の薬物依存症。取材のためラスベガスに向かうデュークに同行する。
ラセルダ(クレイグ・ビアーコ)
カメラマン。ラスベガスで開催される野外オフロードレースをデュークと共に取材する。
ルーシー(クリスティーナ・リッチ)
ゴンゾーが連れてきた未成年の少女。画家をしている。

映画『ラスベガスをやっつけろ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ラスベガスをやっつけろ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ラスベガスをやっつけろ』のあらすじ【起】

ベトナム反戦運動や公民権運動から拡大したヒッピー文化のピークが過ぎ始めた1971年。ジャーナリストのラウル・デュークと、弁護士のドクター・ゴンゾーはラスベガスに向かっていた。彼らはラスベガスで開催される野外オフロードレースを取材し、一儲けしようとしていたのである。しかし、デュークとゴンゾーは重度の薬物依存で、シラフの時はほとんどないほどだった。

今回のラスベガスでの取材に挑むにあたり、二人はレンタカー店で真っ赤なオープンカーをレンタルした。薬物とアルコールで酩酊状態の二人を店員は訝しがったが、二人はお構いなしで車を発進させた。

さらに二人は車のトランクにアルコールと、マリファナ・LSD・コカイン・メスカリンなどありとあらゆるドラッグを大量に詰め込んだ。二人は車を運転しながら酒とドラッグを煽り、ハイな状態でラスベガスまでの道を走った。途中でヒッチハイクの青年を車に乗せるも、ドラッグで酩酊し、幻覚を見ている二人に怯えて青年はすぐに逃げ出してしまった。

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映画『ラスベガスをやっつけろ』のあらすじ【承】

ラスベガスに着いた二人は高級ホテルのスイートルームに宿を取る。ドラッグで幻覚を見ている二人は従業員との会話も支離滅裂だった。

翌日、レース会場に向かったデュークは、現地で合流したカメラマンのラセルダと取材にあたるも、ドラッグ漬けのデュークはまたしても幻覚を見てしまい、仕事を投げ出してしまう。その後すぐにゴンゾーとドラッグでハイになってラスベガスの街へと繰り出す。

デュークはコンサートを見たがり、ゴンゾーと共にスタッフへといちゃもんを付けて無料でコンサートを鑑賞するが、会場内で騒ぎを起こしてすぐに追い出されてしまった。そして、ゴンゾーも偶然エレベーターで乗り合わせたテレビリポーターの女性に夢中になるが、カメラマンのラセルダに横取りされたと勘違いし、大暴れする。ドラッグの効果も後押しして、二人は部屋をぐちゃぐちゃに荒らし、食べもしないルームサービスを注文するなど、やりたい放題だった。

その後、ゴンゾーは仕事のため一人先に飛行機に乗って帰ってしまう。残されたデュークは自分が無一文で、仕事も投げ出してしまったため取材費や経費精算も見込めないことに気付く。デュークは支払いをしないまま、こっそりとホテルを抜け出してロサンゼルスへと車を飛ばした。

映画『ラスベガスをやっつけろ』のあらすじ【転】

途中のハイウェイでゴンゾーと電話した際に、デュークはラスベガスで全国地方検事麻薬取締会議が行われることを知った。そこで取材を行って一儲けしようと考えたデュークは再びラスベガスへと向かう。

デュークとゴンゾーはラスベガスで合流する。そしてデュークは、ゴンゾーが連れてきた未成年のクリエイター、ルーシーと知り合う。ルーシーはすでにゴンゾーからドラッグを与えられて従順だった。金に困っていたデュークはその様子を見て、ルーシーにさらにドラッグを与え、酩酊状態にして、会議のため大勢来ている警官相手に売春をさせようと提案するがゴンゾーにどうかしていると一蹴されてしまう。

取材のために会場に訪れたデュークとゴンゾーは、再びドラッグで幻覚が見える状態のまま会議を傍聴するが、やがて取材そのものに飽きてしまう。そして再び仕事を投げ出して、ドラッグに明け暮れる。途中、ゴンゾーが入手した効き目の強い希少なドラッグも使い始めると、いよいよ歯止めが利かなくなり、二人はホテルの部屋を荒らしに荒らす。

映画『ラスベガスをやっつけろ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ドラッグパーティーを始めてからどれくらいの時間が経ったかわからない頃、ふとシラフに戻ったデュークは破壊され尽くした部屋を眺めて、その時の記憶が無い自分たちのことが恐ろしくなる。ドラッグをやりすぎて幻覚に苛まれる自分たちの恐ろしさに蓋をするかのように、二人は更にドラッグの乱用を重ねる。

ある日、デュークとゴンゾーはラスベガスの喧騒から離れたエリアにあるダイナーで食事をとる。ゴンゾーはダイナーのウエイトレスを口説くが、警察を呼ぶと脅されてしまう。逆上したゴンゾーはナイフでウエイトレスを脅すが、それを見ていたデュークは警察沙汰を恐れて、慌ててゴンゾーをなだめるとダイナーを後にした。

これ以上滞在していてはダメになってしまうと感じたデュークはゴンゾーを空港まで送り届け、その後ホテルに戻るとタイプライターを打ち始めた。デュークは「我々は失われたアメリカンドリームを追い求めているのだ」と原稿を締めくくる。そして原稿を書き終えたデュークは破壊された部屋をそのままにラスベガスを後にし、ロサンゼルスへと帰っていったのである。

映画『ラスベガスをやっつけろ』の感想・評価・レビュー

ハンター・S・トンプソンの同名小説「Fear and Loathing in Las Vegas」を映画化した作品。
ハンター・S・トンプソンの破天荒な頭の中が覗ける映画です。
頭の中と言ってもドラッグ、ドラッグ、ドラッグ。
時代背景も相まってドラッグ一色です。

真面目に生きている人にとってはあまりにも身勝手な主人公たちにイラッとする場面も多々ですが、演じているジョニー・デップ、ベニチオ・デル・トロがなんだか楽しそうなのが印象的。
そういう空気感の映画です。(女性 40代)


汚く、醜く、恐ろしい、薬物中毒により壊れた人間の姿が非常に怖い。薬物により見えてしまう幻覚も、今まで見てきた幻覚の表現の中で最も怖い。良い教材になると思う。また、中毒コンビのクズっぷりは見事としか言えない。これが1960年代の社会のリアルならば、非常に恐ろしい時代だったなと…

観ていて苦痛になるような、そこまで重い内容ではない。ジョニー・デップの怪演は見事だし、やっていることがあまりに人の道から外れているため、観ていて圧倒されてしまう。”彼は神の創った試作品”という表現に、最後は納得してしまった。(男性 20代)

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