映画『レジェンダリー(2017)』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「レジェンダリー(2017)」のネタバレあらすじ結末と感想

レジェンダリー(2017)の概要:西暦1209年、アイルランド西岸のキルマンナンから、聖遺物「マティアの石」をローマへと運ぶ巡礼の旅に出た修道士たち。困難と奇跡に遭遇しつつ、神の言葉を騙る教会のやり方や戦争を描いた作品。

レジェンダリーの作品情報

レジェンダリー

製作年:2017年
上映時間:96分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:ブレンダン・マルダウニー
キャスト:トム・ホランド、リチャード・アーミティッジ、ジョン・バーンサル、スタンレー・ヴェベール etc

レジェンダリーの登場人物(キャスト)

ダーマッド(トム・ホランド)
アイルランド僻地、修道院の修道士で年若いが、賢く慈悲深い。人を見る目があり、言葉の裏側を見極める才がある。修道院から外の世界へ出たことのない世間知らずではあるものの、浮ついた面はなく目上の人の言うことを良く聞く素直さも備えている。
レイモンド卿(リチャード・アーミテイジ)
ノルマン人でアイルランドの征服を目指している。傲慢で粗野。野心家のため、信仰深い父親とは正反対。聖遺物「マティアの石」が金になると察し、強奪しようとする。
平修士(ジョン・バーンサル)
口が利けない男と言われている。素性は不明でダーマッドに拾われ、どんなことでも恐れずにやる。ダーマッドを守ろうとする節があり、体格が良いところから恐らくは、十字軍に従軍していたと思われる。背中に十字架のタトゥーが入っており、体中に傷痕がある。
ジェラルドゥス(スタンレー・ヴェベール)
キリスト教勢力、シトー修道会の修道士。アイルランド僻地の修道院へ聖遺物の回収にやって来る。修道士としては立派なことを口にしているが、どこか傲慢な面が目立ち、まるで悪魔の甘言のように聞こえる。
キアラン(ジョン・リンチ)
かつては十字軍にいたことのある年長の修道士。聖遺物を運ぶ巡礼の旅へ参加し一行を率いる役割を負っている。信仰深く誠実で慈悲深い。「マティアの石」を守るため、命を賭す。

レジェンダリーのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『レジェンダリー(2017)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

レジェンダリーのあらすじ【起】

西暦1209年、聖地エルサレム奪還のため、欧州を支配するキリスト教勢力が十字軍を派遣。
同じ頃、イングランド王に忠誠を誓うノルマン人は、アイルランドの征服を目指していたが、苦戦を強いられていた。

アイルランド西岸、キルマンナン。海岸沿いの丘に建つキリスト教修道院には聖遺物「マティアの石」が大切に保管されている。僻地への訪問者などほとんどなく修道士たちは毎日、真摯に神へ祈りを捧げ慎ましく暮らしていた。

ある日、修道院へ久方ぶりに訪問者が現れる。シトー修道会の修道士ジェラルドゥスは、過去に何度か修道院へ来たことがある人物である。彼はローマ教皇の勅令書を届けるためにやって来たのだが、勅令書にはこの地にて祀る聖遺物「マティアの石」をローマへ届けよと書いてあるのだった。

教皇の命令には逆らえない。修道院の司祭は敬虔な修道士キアランと他2名、一番若いダーマッドと口の利けない平修士を指名し、聖遺物を届ける役目を命じる。キアランは年若いダーマッドの指名に難色を示したが、司祭曰く世間を知らないからこそ、知るために同行させるとのことだった。
画して、ジェラルドゥスと修道士4名、平修士の一行は聖遺物をローマへと運ぶ巡礼の旅へと出発するのである。

聖遺物「マティアの石」には数々の逸話がある。二心がある者が触ると手を焼かれるとか、聖遺物を狙う敵がやって来た時には鐘の音を鳴らして知らせるなど、敬虔な聖職者を導くのである。
かつて、キリストを裏切ったユダの代わりに、使徒として次席を担ったマティア。彼は異教徒として命を奪われることになるのだが、その時にマティアにとどめを刺した石が「マティアの石」だと言われていた。

レジェンダリーのあらすじ【承】

一行は道中、聖遺物に雷が落ちるも無事であったなどの奇跡を目の当たりにしつつ、順調に歩を進める。そうして、ノルマン軍に従軍するレイモンド卿と出会うのであった。
現在、ノルマン軍はアイルランドを征服中だが、先住民であるウモーラ族と敵対している。
レイモンド卿は傲慢で粗野、酷く残酷な人物であった。

ノルマン軍の野営地へ。軍を率いるレイモンド卿の父親は、敬虔な信者である。息子のレイモンド卿とは違い、上品で慈悲があった。年老いた父親はジェラルドゥスに聖遺物を見せて欲しいと頼む。軍に護衛を頼みたいジェラルドゥスは、頼みを聞き聖遺物「マティアの石」を見せるのだった。

そのお陰で軍から護衛をつけてもらえることになったが、ノルマン人たちはそもそも、残酷な気質である。これにはキアランが反対するも、巡礼の旅には危険が多い。護衛なしではとてもではないが、石を届けることなどできないのであった。

翌朝、護衛の任にはレイモンド卿が就くことになり、一行は出発。だが、ウモーラ族により小川を渡る橋が破壊されている。レイモンド卿は一部の兵を連れ報復するために一旦、離れることになった。

一行は道程を変更して森の中へ入るも、そこでウモーラ族に襲撃されてしまう。兵士は悉く倒され、今にも「マティアの石」が奪われそうになったその時、平修士が剣を手に敵へと立ち向かう。だが、その隙に気絶したキアランと聖遺物を乗せた馬車は奪われ、それを追いかけたダーマッドは、正気を失った平修士に襲われそうになる。どうにか正気を取り戻し、ダーマッドと平修士は襲撃地へと戻った。

この戦いで1人の修道士が殉死。一行はキアランと荷馬車を探すことにした。程なくして、空になった馬車を発見。森林の索敵と戦闘に長けた様子を見せる平修士のお陰で、ウモーラ族の野営地へと辿り着いた。

レジェンダリーのあらすじ【転】

ダーマッドはジェラルドゥスにキアランを助け、「マティアの石」を取り返そうと案を出すが、ジェラルドゥスは石だけを持って逃げようとする。これにはダーマッドが反対し、夜を待ってキアランを救出し、石を取り返すことになった。

時を待ち辺りが暗くなった頃、行動を開始した一行だったが、そこへレイモンド卿が現れる。どうやらウモーラ族とレイモンド卿は結託して、一行を襲撃し「マティアの石」を強奪したようだ。それも、話によるとウモーラ族をけしかけたのはレイモンド卿である。
驚愕の事実に打ちのめされながら、今の隙にキアランの救出へ向かったダーマッド。だが、キアランは野営地へ向かう際、「マティアの石」を箱から出して道中に隠したと言う。故に、石を拾ったら東へ逃げろと促すのだった。

ウモーラ族と話を終えたレイモンド卿は、奪った箱を開けて中身が空であることを知り、捕縛したキアランを詰問する。レイモンド卿は聖遺物を使って教皇と取引し、イングランド王から取り立ててもらおうと考えていた。だが、キアランは頑なに石の在り処を明かさない。レイモンド卿は脅しに屈しないキアランを殺害してしまうのだった。

追手がかかる前に石を見つけ出したダーマッド。石は彼が持つことにして早々に逃走。大人達は誰もが身の内に隠したい汚い心を持つ。だが、ダーマッドは産まれてから修道士として過ごしてきたため、彼の中には神を敬う清い心しかなかった。故に恐れずとも石を持つことができるのだった。

朝になり行軍の角笛が聞こえる。修道士たちは山を下りて霧が立ち込める広大な川へと差し掛かった。川は幅が広く深いため、泳いで渡るには難しい。追手はすぐそばにまで迫っている。レイモンド卿は石を渡すよう甘言を説き、更にジェラルドゥスを責め立てるのだった。

レジェンダリーの結末・ラスト(ネタバレ)

霧の中を進み川の浅瀬を逃げ惑う修道士たち。どこへ行けば良いのか最早、分からない。そこで、ダーマッドは「マティアの石」を取り出し祈りを捧げた。すると、どこからか鐘の音が鳴り響く。石を掲げ持ったダーマッドを先頭に鐘が鳴る方向へと導かれるように進む。川を渡り辿り着いた先には、荷運びの川渡しがいた。

彼らと交渉するも金目の物を持っていないため、舟には乗せられないと言われる。修道士たちの目下の行先は、港があるウォーターフォードという町だ。どうしても任務を遂行したいジェラルドゥスは、強引にでも舟に乗せてもらおうとし、交渉できないダーマッドを下に見て傲慢な態度を見せ始める。その場は1人の修道士が隠し持っていた宝石にて事なきを得た。

舟は順調に海へと向かっていたが、その目前で舟渡しが舟を止めてしまう。どうやら満潮前に出てしまったため、これ以上は進めないらしい。だが、急いで出なければ追手に捕まってしまう。そこへ、角笛の音。レイモンド卿に追いつかれてしまったのである。一行は舟を押して海へと向かった。

馬の影が見える。焦ったジェラルドゥスは平修士を言葉で責め立て、立ち向かえと迫る。恐らく、平修士はかつて十字軍でも同じように神の名を騙られ、戦争へ駆り出されていたのだ。それが嫌で十字軍から逃亡して来たに違いない。だが、平修士はダーマッドへと視線を移し、彼を助けるために剣を手に取って追手へと立ち向かうのだった。

驚異的な強さで追手と戦う平修士。その間、舟はどうにか海へと漕ぎ出すことに成功。しかし、ここにきて1人の修道士が射られた矢に斃れる。
同じ頃、レイモンド卿と対峙した平修士。彼は腹部を刺されながら自分は地獄から来たと囁き、レイモンド卿の首筋を噛み切るのだった。そうして、ぼろぼろになった身体で残りの兵士と戦い続ける。

舟の上でその姿を見ていたダーマッド。ジェラルドゥスがまたも神の言葉を騙り、石を我が物にしようとする。ダーマッドは平修士の叫びを耳にし、石を取り出して神へ返すと言い海へ捨てようとする。焦ったのはジェラルドゥスである。彼はダーマッドから石を奪おうと揉み合った結果、聖遺物と共に海へと沈んでしまうのだった。

最早、平修士の命も絶え残されたのはただ1人、ダーマッドだけ。舟渡しにどうするか問われるが、彼には何も答えられないのであった。

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