映画『純平、考え直せ』のあらすじ・感想・評価(ネタバレなし) | MIHOシネマ

「純平、考え直せ」のあらすじ・感想・評価(ネタバレなし)

組の雑用係である坂本純平は、鉄砲玉として敵対する組の幹部の命を奪うよう上から指示される。その命令を受けた後、純平は街で偶然出会った加奈と一夜を共にし、自分が鉄砲玉であることを打ち明けた。

純平、考え直せの作品情報

純平、考え直せ

タイトル
純平、考え直せ
原題
なし
製作年
2018年
日本公開日
2018年9月22日(土)
上映時間
95分
ジャンル
ヒューマンドラマ
ラブストーリー
監督
森岡利行
脚本
角田ルミ
木村暉
吉川菜美
製作
坂本敏明
川村英己
梅川治男
製作総指揮
山口幸彦
キャスト
野村周平
柳ゆり菜
毎熊克哉
岡山天音
佐野岳
戸塚純貴
佐藤祐基
藤原季節
製作国
日本
配給
アークエンタテインメント

純平、考え直せの作品概要

映画『クジラのいた夏』(14)で映画主演デビューを果たした野村周平が、「一人前の男」になることに強いこだわりを持つ主人公でチンピラの坂本純平を演じている。ヒロインの山本加奈を演じた柳ゆり菜は、この映画のために髪の毛を40センチも切っており、並々ならぬ思いを持って撮影に挑んでいる。また、この作品は「第42回モントリオール世界映画祭・World Greats部門」に正式出品されることが決まっており、多くの外国人の目に触れることになる。

純平、考え直せの予告動画

純平、考え直せの登場人物(キャスト)

坂本純平(野村周平)
21歳。歌舞伎町に暮らすチンピラ。ヤクザの雑用係として日々過ごしている。「一人前の男」になることを夢見ており、強いこだわりを見せる。
山本加奈(柳ゆり菜)
OL。坂本純平と街で偶然出会い、一夜を共にする。純平に次第に惹かれ、彼のことを心配するようになる。

純平、考え直せのあらすじ(ネタバレなし)

組の雑用係である坂本純平は、「一人前の男」になることを夢見ていた。そんなある日、鉄砲玉として敵対する組の幹部の命を奪うよう上から指示される。その命令を受けた後、純平は街で偶然出会った加奈と一夜を共にする。その時、自分が鉄砲玉であることを打ち明けた。

加奈は自分が出会った男の子が、鉄砲玉をしようとしていることを何の気なしにSNSに書き込んだ。すると、組に利用されているだけだという書き込みや、情状酌量の余地はないから10年は実刑を喰らうことが書き込まれた。

決行までの3日間。加奈は純平と会い、どんどん彼に惹かれていることを感じた。鉄砲玉の実行を止めようとするが、純平は「一人前の男」になることに拘り聞く耳を持ってくれなかった。果たして、加奈は純平を説得し、考え直させることができるのか。

純平、考え直せの感想・評価

人気作家・奥田英朗原作の作品

本作品は光文社から発売されている、奥田英朗原作の小説『純平、考え直せ』を元に作られている。若い男女が出会い、3日間という限られた時間で思いを通じ合わせる様子が描かれている。

奥田英朗は小説家として活躍する前は、コピーライターや構成作家として活動していた。小説家デビューを果たしたのは1997年で、出版社への持ち込みがきっかけだった。そんな奥田は2004年に精神科医・伊良部シリーズの2作目である『空中ブランコ』で、「第131回直木三十五賞」を受賞している。海外でも翻訳されるほど奥田の小説の人気は高い。

奥田英朗が執筆した小説の中に、映画化した作品は数多く存在する。2009年に成宮寛貴が出演した『ララピポ』や、2007年に豊川悦司が主演を務めた『サウスバウンド』がそれに当たる。

野村周平×柳ゆり菜

主演の坂本純平を演じたのは、若手俳優の中でも特に人気が高い野村周平である。野村は中国語を話せる知的な面がありつつ、スノーボード選手として活躍していた頃に大会で受賞したこともあり、文武両道な人である。野村は映画やドラマの他、ミュージックビデオやCMにも多数出演している。最近では、広瀬すずが主演を務めた映画『ちはやふるシリーズ』で、主人公の幼馴染である真島太一役を演じて話題になった。

ヒロインの山本加奈を演じたのは、グラビアアイドルとして活躍している柳ゆり菜である。柳は男性向け週刊誌『週刊プレイボーイ』のウェブニュースサイト『週プレNEWS』が2015年に主要20誌で行った調査で、「グラビアアイドル表紙登場回数ランキング(上半期)」で首位に輝いている。2014年に映画『うわこい』で主演を務めてからは、映画・ドラマ・舞台にも活躍の場を広げている。また、柳は山本加奈を演じるに当たり、髪の毛を40センチ切って役作りを行っている。

森岡利行監督の作品が「モントリオール世界映画祭」へ

本作品で監督を務めている森岡利行は、脚本家や演出家としても有名な人物である。俳優の塚本高史の民法連続テレビドラマ初主演作である『帝王』(09)の脚本・監修を担当していたり、真保裕一原作の小説を元に作られたNHK連続テレビドラマ『繋がれた明日』(06)の脚本を担当したことがある。

本作品は「第42回モントリオール世界映画祭・World Greats部門」に正式出品されることが決まっている。「モントリオール世界映画祭」は国際映画製作者連盟が公認しており、1977年から開催されている由緒ある映画祭。例年350以上の作品が上映され、25万人以上の来場者を集めている。本作品はそこで上映することが決まっており、日本だけではなく海外の多くの人の関心を集めることになる。

純平、考え直せの公開前に見ておきたい映画

映画『純平、考え直せ』の公開前に見ておきたい映画をピックアップしています。『純平、考え直せ』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

クジラのいた夏

野村周平の初主演作品。監督を務めたのは、『ゲロッパ!』(03)で初めて監督アシスタントを担当した吉田康弘。吉田は本作品で脚本も担当している。地方都市に暮らす4人の若者達にスポットが当てられており、野村の友人役で松島庄汰・浜尾京介・松岡卓弥が出演している。

チューヤは何となく過ごす現状を変えるため、東京に行くことを決意する。チューヤの友人であるJ・ギズモ・町田は、チュウーヤのために送別会を開くことにした。だが、大した人数は集まらず、話の流れからチューヤの思い出の女性達を探しに行くことになる。チューヤは高校時代の憧れの女性である弓子先輩に会い、東京に行く決心が揺らいでしまう。果たして、チューヤはどんな決断を下すのか。

詳細 クジラのいた夏

うわこい

柳ゆり菜の初主演作品。糸杉柾宏原作の漫画『うわこい』を元に作られた作品。映画は前後編の2部作になっており、『うわこい』・『うわこい2』として両方とも2014年に公開された。ある事情で一緒に暮らしている少年・少女と、転校生の女の子の3人が織り成す、異色の三角関係物語になっている。

環ユキテルはとある事情から、幼馴染の桐嶋ユノと10年以上も一緒に暮らしていた。2人はお互い好き同士で、同じ学校に通いながら幸せに暮らしていた。しかし、早乙女レナという女の子が転校してきたことで、その幸せな生活は終わりを迎える。ユノはユキテルがレナに惹かれていることに気づき、激しい嫉妬の炎を燃やした。ユキテル・ユノ・レナの関係は一体どうなってしまうのか。

詳細 うわこい

上京ものがたり

森岡利行が監督・脚本を担当している。西原理恵子が原作の自伝的叙情派漫画の3部作、『上京ものがたり』・『女の子ものがたり』・『営業ものがたり』の1作目に当たる作品。西原の幼い頃を描いた『女の子ものがたり』も映画化されており、森岡が監督・脚本を担当している。『上京ものがたり』(12)は「第5回沖縄国際映画祭」に出品された作品である。

超田舎者の菜都美は夢を追いかけ、美大に通うために上京してきた。だが、現実はとても厳しいもので、バイトでは失敗ばかりして怒られ、金銭的に余裕がない日々を送った。しかも、美大での成績も芳しくなく、才能のない自分に落ち込んだ。さらに、そんな菜都美の元に、ヒモの彼氏が転がり込んでくる。菜都美の人生は一体どうなってしまうのか。

詳細 上京ものがたり

純平、考え直せのレビュー・評判・口コミ

純平、考え直せのまとめ

チンピラとして生きる青年(純平)が、組に命令されて鉄砲玉として行動を起こすかどうか悩む姿が描かれている。純平は「一人前の男」になることに執着しており、鉄砲玉として行動を起こした後自分がどうなるのかちゃんと考えていないように見える。しかし、偶然街で出会った女性(加奈)により、純平の決心が揺らぐようになる。加奈が純平のことを相談するのに選んだのが、不特定多数の人がコメントを残せるSNSの場であることが新しいなと感じた。鉄砲玉という古臭い考え方と、SNSという現代的なツールが合わさることで、どんな結末を呼び寄せることになるのか楽しみな作品である。

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